転職の方法・やり方は?転職活動の期間や手順、働きながら転職も
「仕事辞めたい」「転職したい」と考えたとき転職先を探すには、ハローワークや転職サイトの利用など、いろいろな方法があります。転職成功のためにはなるべくたくさんの情報を集めるのが秘訣です。
この記事では、転職に使える8つの方法を紹介します。
どんな方法でも自分に合った仕事や職場が見つかればよいのであって、どの方法が一番いい、なんてことはありません。
それぞれにメリット・デメリットがあるので知っておくのが得策です。使えるものは何でも使って、よりよい仕事・職場を見つけましょう。
転職エージェントおすすめ一覧も紹介していますから、転職成功を目指してぜひ活用してくださいね。
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転職活動のやり方は?転職の仕方・転職方法おすすめ8選!
転職先を探す方法には、主に次の8つがあります。
- ハローワーク・職業訓練校の紹介
- 転職情報サイト
- 転職サイトのスカウトサービス
- 転職エージェント(民間の職業紹介)
- 企業の公式サイト、SNS・新聞・店頭などの求人広告
- 縁故、知り合いのツテ・紹介、リファラル採用
- 派遣サイトの「紹介予定派遣」(正社員)
- ダイレクトリクルーティング
それぞれの方法の利用の仕方や、メリット・デメリットを見ていきましょう。
ハローワーク・職業訓練校を利用して転職する
仕事を探すならまずはハローワーク、と考えている人も多いのではないでしょうか。
ハローワークは全国各地にあり、それぞれの地域の求人を取り扱っています。
ハローワークには相談窓口もあるので、求人探しについての相談や、書類・面接対策などのアドバイスを受けることも可能です。
求職登録をして受講する「職業訓練校」では、さまざまな知識や技能が身につく訓練を実施。受講後に求人を紹介してもらえる可能性もあります。
ただし、公的な機関だからといっても安心は禁物です。
また、ハローワークの求人情報は法的に必要最小限のことのみ記載されていることがほとんど。自分に合っている職場かどうかをそれだけで判断するのは正直難しいです。
手軽さ・便利さは一番!転職サイトがおすすめ
転職サイトは、さまざまな企業の求人情報を集めて掲載しています。自分の希望条件で検索し、条件が合えば応募、企業に直接アプローチするシステムです。
転職サイトの最大のメリットは、パソコンやスマートフォンから、誰でも簡単に情報を閲覧できること。
ハローワークの求人情報より、企業ごとの魅力がわかりやすく説明されているのもポイントです。
応募には会員登録が必要なサイトが多いですが、一度登録しておけば別の企業への応募の際に入力が省けるので、登録しておくのがおすすめ。
また、利用者が多いため、条件のよい求人ほど競争率が高く、迷っているうちに掲載が終了してしまう、といったデメリットもあります。
企業からオファーが来る!転職サイトのスカウトサービス
大手の転職サイトの中には、希望すればスカウトサービスを利用できるところもあります。
スカウトサービスとは、自分が登録したレジュメの経歴やスキルなどに興味を持った企業やエージェントから面接などのオファーが届くもの、というのが一般的。
登録しておくだけでオファーが来るので楽ですし、スカウトが来た企業やその数などによって、自分の市場価値も見えてきます。
ただし、スカウトサービスの多くが、機械的に条件のマッチングを行い、一括でたくさんの人にオファーメールが送られるようになっているケースも多いのが実状。
そのため、希望とは異なる条件のオファーが毎日大量に届いて困る、という人もいます。
オファーが来たから受けたのに落ちた・・・というのもよくあることなんです。
手厚いサポートと情報の豊富さが魅力!転職エージェントがおすすめ
2000年代から広く使われるようになった方法が「転職エージェント」。
転職事情や業界に詳しいアドバイザーが、自分と企業との間に立って橋渡ししてくれるサービスです。
一部のハイクラス向けサービスを除き、ほぼすべてのサービスが無料で利用できます。
求人の紹介はもちろん、転職すべきかどうかの相談に乗ってくれるところも。
転職エージェントに登録すれば、応募書類の添削や面接指導が受けられたり、求人情報には載らない企業の詳しい情報も手に入る可能性が高いといったメリットがあります。
応募殺到が予想される求人や、ライバルに知られたくない新規プロジェクトなどの耳より求人情報が手に入るかもしれません。
第二新卒転職・20代転職・30代転職など、自分の状況に合わせたサポートや、求人紹介をしてもらいたい場合は転職エージェントの利用がおすすめです。
おすすめ転職エージェントをチェック!
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対応 エリア | 全国 | 全国 | 全国 | 全国 | 全国 | 首都圏・都市部 | 全国 | 東京・大阪・名古屋・福岡 | 一都三県 |
年齢 | 全年代 | 全年代 | 18歳~39歳 | 20代~45歳 | 30~50代 | 10代~35歳 | 20~30代 | 全年代 | 20~50代 |
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おすすめ転職エージェントは、次の記事でも詳しく紹介しています。
企業のサイトにSNS、新聞広告などで情報で収集
企業の公式サイトの採用ページや公式SNS、新聞やチラシの広告からフリーペーパーの広告まで、求人情報はあらゆるところに掲載されている可能性があります。
中には転職サイトやエージェントなどで大々的に募集していないケースもあるので、常にいろんなところに目を光らせておくのがおすすめです。
応募したい企業があるなら、こまめにチェックしましょう。
企業のホームページなら、どういった人材を求めているのか、どういった事業をしているのか、など、企業研究も同時にできますね。
転職のコネにもいろいろ!使えるなら使いたい転職方法
職種によっては、一般的に公募で求人を出すよりも紹介などでの転職が多いこともあります。
コネや紹介にも、次のような種類があります。
・前職でのつながりや取引先からの紹介
・社員の知り合いを紹介する「リファラル採用」
縁故採用には、選考のステップが省かれたり採用の可能性が高いといったメリットがあります。
前職や取引先などのつながりで紹介してもらう場合は、それまでの自分の働きが高く評価されたという証拠。自信をもって転職することができます。
その反面、待遇交渉がしづらい、辞めにくいといったデメリットも。
また、現役の社員が知り合いを紹介する「リファラル採用」を取り入れる企業も出てきました。
自分と同じ会社に知り合いを誘うことは、働きやすい職場だったり待遇がよかったりするメリットがないとなかなかできませんよね。失敗しない転職の方法として大いに期待できます。
ただし、どの方法でも、口頭での条件や大雑把な説明だけで判断せず、自分でしっかりと条件や仕事内容を確認しておくのがおすすめです。
派遣から正社員を目指す!紹介予定派遣の求人を探す
派遣社員として働く人も多いですが、やはり待遇や安定を考えると正社員がいい、と思う人も多いでしょう。
入社当初から正社員としての採用を目指すのではなく、派遣会社の「紹介予定派遣」制度を利用し、派遣社員で働いた後に正社員にしてもらうという方法もあります。
通常、派遣前に面接をしたり、派遣先の希望を出すことはできませんが、紹介予定派遣ならいずれも可能です。
紹介予定派遣の最大のメリットは、正式に社員として雇用契約する前に業務内容や職場の雰囲気を体感できること。
また、派遣先には大手企業も多く、大企業の正社員になれるチャンスもあります。
ただし正社員として採用されるには、本人と企業の合意が必要。もちろん、派遣期間中のトラブルや契約違反、怠慢などは避けなくてはいけません。
企業からの積極的なアプローチを待つ!ダイレクトリクルーティング
経歴やスキルに自信がある人におすすめなのが、ダイレクトリクルーティングを利用することです。
「ダイレクトリクルーティング」は、転職方法というよりは企業側の採用方法。
求人情報を掲載して応募者を待つのではなく、企業側から積極的にほしい人材を探し、アプローチするものです。「ダイレクト・ソーシング」とも呼ばれます。
ダイレクトリクルーティングには、主に2パターンの方法があります。
- 「Twitter」などSNSを利用する
- 「ビズリーチ」などのサービスを利用する
転職する側としてこのダイレクトリクルーティングを狙うなら、SNSで自分のスキルや知識、長所などをアピールするツイートをどんどん投稿したり、スカウトサービスのある転職エージェントに登録したりして、スカウトを待ちましょう。
ちなみにハイクラス向けの転職サービス「ビズリーチ」では、自分で求人情報を検索して応募することも可能。ただし、すべてのサービスを利用するには有料プランへの加入が必要です。
転職サイトとエージェントを両方使うのもアリ。とにかく転職には情報収集が大切なので、いろんな方法を試して、同時に利用して、選択肢を増やしてくださいね。
最も多い転職のやり方は?転職方法の割合を紹介
自分以外の転職者はどうやって転職活動をしたのか、それもちょっと気になるところですよね。
厚生労働省による「転職者実態調査(平成27年)」によると、次の順に利用者が多かったことがわかっています。
- ハローワークなどの公共機関:41.4%
- 縁故(知人、友人等):27.7%
- 求人情報専門誌、新聞、チラシ等:24.2%
- 民間の職業紹介機関:18.8%
- 企業のホームページ:13.6%
利用者が最も多いのは、ハローワークです。退職後に失業手当を受け取るにはハローワークでの求職手続きが必要であることが理由の1つと考えられます。
知人や友人のツテ、縁故による転職が次に多いのは意外に思った人も多いのではないでしょうか。
上で紹介した順位は年齢・学歴などを問わない全体の数字です。
大学院生のデータを見ると、もっと多いのが民間の職業紹介機関で45.9%、次いで企業のホームページの30.3%と続き、ハローワークなど公共機関を利用した人は28%とやや低い結果でした。
転職は自分に合ったやり方で!転職サイトと転職エージェントを比較
転職活動にはさまざまなやり方があることは前述した通りですが、具体的な進め方を大きく分けると、「転職サイトや企業の採用ページなどから自分で応募するやり方」と「転職エージェントに登録してキャリアアドバイザーに求人を紹介してもらうやり方」の2つのパターンに分類できます。
それぞれのやり方には違いがあり、特徴を理解して自分に合ったやり方を選ぶことでより効率良く転職活動を進めることが可能です。
そこで以下に、「転職サイトを利用して転職活動する場合」と「転職エージェントを利用して転職活動する場合」の具体的な違いについてまとめました。
合わせて、使い勝手の良し悪しを【◎/○/△】の三段階評価で示しているので、サービス選びに迷った際の参考にしてください。
項目 | 転職サイト | 転職エージェント |
---|---|---|
求人の探し方 | 【△】膨大な求人のなかから自力で探さなければならないので手間と時間がかかる | 【◎】キャリアアドバイザーが条件や職歴にマッチした求人を紹介してくれるので希望に合う求人が見つけやすい |
応募可能な求人数 | 【◎】気になる求人があれば自由に何社でも応募できる | 【△】基本的には紹介された求人に対して応募をする |
転職活動のペース | 【◎】基本的には自分のペースで進められる | 【〇】キャリアアドバイザーと二人三脚で進める |
情報収集のやり方 | 【〇】業界本や企業のホームページ・SNSなどから自力で収集する | 【◎】求人情報には掲載されない企業情報を提供してもらえる可能性が高い |
企業との連絡・交渉 | 【△】自ら直接企業と連絡や交渉を行う必要がある | 【◎】キャリアアドバイザーが仲介役となって企業と連絡・交渉してくれる |
書類選考や面接のサポート | 【〇】転職サイト内の転職ノウハウを参考にできるが、サポートはない | 【◎】応募書類の添削や模擬面接など選考突破のための幅広いサポートがある |
転職相談 | 【〇】転職サイト内の転職ノウハウを参考にできるが、サポートはない | 【◎】転職やキャリアに関する相談など転職活動に関する幅広い相談ができる |
このように、転職サイトを利用した転職活動では、自由度が高いというメリットがある一方で、求人探しから面接対策まで、すべて自分自身で行わなくてはならないというデメリットも存在します。
対して、転職エージェントの場合、キャリアアドバイザーと一緒に転職活動を進めていくのでマイペースにはできませんが、疑問点や不明点なども気軽に相談ができます。
転職活動の期間・手順は?基本のやり方を簡単解説
ではここで、転職活動はどのように進めればいいのか、どのくらい期間がかかるのか、といった疑問についても簡単に解説しておきます。
転職活動をざっくり分けると、5つのステップがあります。
- 自己分析、転職計画や希望条件の洗い出し
- 求人情報の収集
- 応募
- 面接
- 内定・入社
転職活動に必要な時間は、準備期間も含めて3~6カ月が一般的です。
とは言え、それぞれの状況やキャリア・年齢・希望条件などによって大きく異なるため、1年やそれ以上かかる人もいます。
転職活動で必要な具体的な行動とそれぞれの工程にかかる期間を解説
転職活動の流れに加えて、具体的にやらなければならないことと目安となる期間について、以下に一覧としてまとめました。
転職活動のスケジュールを立てる際にぜひ役立ててください。
手順 | 具体的な行動 | かかる期間(目安) |
---|---|---|
【1】事前準備 | ・転職する目的の整理、キャリアの棚卸しなどの自己分析をする ・情報収集をして業界研究や企業研究をする ・応募する企業を探す |
1.5週間 |
【2】応募 | ・履歴書や職務経歴書などの応募書類を作成する ・応募先を決定して求人へ応募する |
2週間 |
【3】面接 | ・書類選考に通過後、担当者と相談して面接日程を設定する ・面接回答の準備や模擬面接などの面接対策を行う ・1次~最終面接に臨む |
4~5週間 |
【4】内定・入社 | ・内定通知を受け取ったら内定を承諾する ・入社条件の調整や交渉を行う ・在職中の場合は退職手続きや引き継ぎを行う ・入社に向けた準備をする |
4~6週間 |
期間はあくまでも目安ですが、転職活動をダラダラ長引かせないためには、ある程度の期限を設けて行動していくことが大切です。
転職活動、在職中と退職後の違いは?働きながらできる?
転職活動をいつ始めるか、それも悩みどころの1つです。
在職中に転職活動を始めること、退職後に始めること、それぞれにメリットとデメリットがあります。
たとえば在宅中に転職活動を始め、転職先を決めてから辞める場合のメリットとデメリットには、次のようなことがあります。
在職中に転職先を決めるメリット
- 収入が途絶えないので、焦らず転職活動ができる
- 無職のブランク期間がなくて済む
在職中の転職活動のデメリット
- 決まるまでの期間が長引きがち
- 書類作成や面接などに時間を割くのが難しい
- 職場の人に知られないように行動しなくてはならない
転職経験者によくあるのが、「早く就職先を決めたい」と焦ってしまい、転職先の企業のことをあまり調べなかったり、急いで転職先を決めたため、細かい労働条件などを確認しなかったりすること。
その結果、入社後に「もっとしっかり確認しておくべきだった」という後悔が生まれてしまいます。
この後悔を防ぐためには、お金のことで焦らずに済む在職中に進めていくのが得策だと言えるでしょう。
また、無職期間が長引くと転職には不利。なるべく早く決めたいところですが、焦って無理に妥協してしまうのもよくありません。
在職中・退職後のどちらにしても、無駄に転職活動が長引かないよう、計画や目標をしっかり立てておくのがおすすめです。
転職活動で最初にやるべき【自己分析】のやり方を徹底解説!
転職活動において、特に具体的なやり方がわからなくて迷う方が多い作業が以下の3つです。
- 自己分析
- 業界・企業研究
- 面接対策
そこでここからは、これらの具体的な方法とポイントについて解説していきます。
まずは、転職したい場合の自己分析のやり方からみていきましょう。
転職活動における自己分析の目的
具体的なやり方を紹介する前に、転職活動における自己分析の目的や役割について紹介します。
そもそも自己分析とは、これまでの経験を振り返り、「性格」「傾向」「強み・弱み」「将来の目標」「仕事や人生で大切にしていること」などを明らかにする作業です。
自己分析によって自分への理解を深めておくことで、以下のようなメリットが得られます。
【自己分析のメリット】
- 応募書類や面接でアピールできる自分の強みが発見できる
- 自分の経験・スキルを活かせる職場が探しやすくなる
- 本当に望んでいる働き方・生き方がわかる
「就職活動でやったから」と、転職活動の際に過去の自己分析の内容を使いまわしする人もいるかもしれませんが、転職は転職で、新たに自己分析を行う必要があります。
就職活動の自己分析の場合、学生生活やアルバイトの経験を基に行います。
一方、転職活動の自己分析では、社会人経験や前職での経験を通して「どのような努力や工夫を行ったのか」「どのような成果につなげたのか」といった内容を掘り下げていきます。
就職活動とはベースとなる材料がまったく異なってくるので、転職活動を開始する前には、改めて自己分析をしっかり行いましょう。
自己分析のやり方1.質問に対する回答をノートに書いていく
もっとも簡単な自己分析の方法は、ノートを用意して質問に対する自分の考えを書き込んでいくというやり方です。
以下に、項目ごとに具体的な質問を紹介するので、回答しながら自分自身の考えを整理してみてください。
【自己分析の質問】
項目 | 質問内容 |
---|---|
長所 | ・自分の長所は? ・仕事においてうまくできると感じることは? ・仕事や人生においての成功体験は? ・自分の性格で人から褒められる部分は? |
短所 | ・自分の短所は? ・仕事においてうまくできないと感じることは? ・仕事や人生においての失敗体験は? ・自分の性格で人から注意される部分は? |
仕事観・キャリア観 | ・「お金」「経験」など、仕事で得られるもののなかで魅力に感じることは? ・仕事においてやりがいを感じるときはどんなとき? ・これまでの「働きやすい」と感じた職場環境は? ・仕事において憧れの人は?その理由は? ・昇進したいか?自由に働きたいか? ・どんな業界でどんなキャリアを身につけたいか? ・理想のキャリアを実現するために必要なスキルは? |
人生観 | ・仕事以外に関心のあることは? ・理想のプライベートの過ごし方は? ・1年後、3年後、10年後にどうなっていたい? ・人生において大切なことは? ・楽しいと思うこと、充実していると感じることは? |
職歴 | ・これまでの職歴、担当してきた業務内容は? ・仕事において印象に残っている出来事は? ・仕事においてやりがいや喜びを感じたことは? |
スキル・実績 | ・長く携わってきた分野や他の人よりも詳しく知っている分野は? ・仕事のために読んだ本や勉強したことは? ・仕事のなかで覚えてきた技術、取得した資格は? ・仕事のなかで積んできた実績は? ・仕事において自慢できる成果は? ・周囲から感謝されたり褒められたことは? |
経験 | ・仕事をするなかでどんな人たちと関わってきたか? ・「リーダー」「マネージャー」など管理職の経験は? ・社外の人との交流はあったか? ・達成感を感じたこと、苦労したことは? ・仕事で使用していたパソコンソフトは? |
上記の質問を自分で回答するだけでも良いですが、より客観的に自分について判断するための方法として、同じ質問を他の人にしてみるというのもおすすめです。
「わたしの長所・短所はどんなところだと思う?」「あなたから見てわたしに向いている仕事はどんな仕事だと思う?」というように、他の人に聞いてみた後に、自分の回答内容と比較してみましょう。
意外な答えが返ってくれば、新たな気づきも得られるでしょう。
自己分析のやり方2.マインドマップを作成して自己分析をする
「マインドマップ」を使って、自分について理解を深めるという方法もあります。
マインドマップは自分の思考を具現化するための手法です。キーワードから連想する言葉をどんどん書き出し、つないでいくことで、思考をマップのように表すことができます。頭の中で考えていることを可視化することに役立ちます。テーマとするキーワードから深掘りしていくことで、思考や発想を広げていくことができるでしょう。
自己分析にはさまざまな手法がありますが、その中でもマインドマップは「自分を深く知るために有効」とされています。ビジネスのアイデア出しなどでも使われている手法です。
具体的なやり方は、ひとつのテーマから連想したことを直感的に書き出していくという方法です。
以下に、転職活動の場合にマインドマップを作成する手順を紹介します。
【マインドマップの作成手順】
- まず「自分」と書いて、そこから線を引いてテーマとなるキーワードを書き出します。
- それぞれのキーワードから連想したことを周囲にどんどん書き出して線でつなげていきます。
- それぞれのキーワードを掘り下げたら、マインドマップ全体を見て重要なポイントに印をつけて、最終的に「自分が大切にしたいこと」について整理します。
転職活動の場合、「職務経験」「自己PR」「志望動機」「転職で実現したいこと」などをキーワードとしてマインドマップを作ると良いでしょう。
例えば、「職務経験」の場合は「これまでに経験してきた業務」「担当したプロジェクト」を、「自己PR」の場合は「身につけたスキル」「仕事における強みや長所」を、それぞれ書き出していきます。
思いついたことをどんどん書き足して発想を広げていくのがポイントです。
人によって答えが異なるので正解・不正解はありません。
きれいに書こうとせず、思いついたままに箇条書きで書いていきましょう。
結論となる自分の価値観・考えは、別の紙に書き出して内容をまとめましょう。
「Xmind-マインドマップ&ブレインストーム」「SimpleMind」「GitMind」など、スマホでマインドマップが手軽に作成できるアプリも登場しています。こうしたツールを利用すれば、よりスムーズにマインドマップの作成ができます。
自己分析のやり方3.モチベーショングラフを書いて自己分析をする
「モチベーショングラフ」を書いて自己分析を行うという方法もあります。
モチベーショングラフとは、自分の人生を振り返り、「いつ、どんなときにやりがいを感じたか」「充実していたか」あるいは、「どんなときにやる気をなくしたのか」「気持ちが落ち込んだか」というモチベーションの変化に焦点を当てて、過去の経験を整理していく手法です。
モチベーショングラフを用いた自己分析は、過去の出来事や経験を振り返り時系列にグラフ化することで、「自分がどんなことでモチベーションが上がるのか」を明らかにする作業です。
具体的なモチベーショングラフの書き方は、以下の通りです。
【モチベーショングラフの書き方】
- 左端に縦線を1本引き、縦線の中央に横線を1本引きます。(縦線:モチベーションの度合い/横線:時間の流れ)
- 横軸に小学校入学から現在に至るまでの流れを書き込みます。
- 過去の出来事・経験を振り返りながら、横軸の時間の流れに沿って、モチベーションの上下を波のような曲線で描きます。
- 曲線を描いたら、モチベーションがアップ・ダウンしたときの出来事や状況について詳しく書き込みます。
- モチベーションがアップ・ダウンした理由を深掘りします。
過去の出来事や経験を振り返りながら心模様を描いてみることで、「どんなことに楽しさや喜びを感じてきたか」「どんなときに辛さを感じていたか」といったことが明らかになります。
仕事や人生において大切にしたいことがわかれば、仕事・企業を選ぶ際の目安にできるでしょう。
「マインドマップ」と同様、モチベーショングラフにも正解はありません。
転職活動における【業界・企業研究】のやり方を徹底解説!
次に、自分に合った仕事を見つけるために欠かせない、業界・企業研究のやり方について紹介します。
転職活動における業界研究の目的
業界研究とは、その名の通り、さまざまな業界に関する情報を収集して、各業界の特徴について理解することです。
日本の業界、大きく分けて以下の8つに分類されます。
メーカー | モノをつくる |
---|---|
商社 | モノを動かし利益を得る |
小売 | モノを消費者に売る |
金融 | お金を動かし利益を得る |
サービス・インフラ | 形のないものを売る |
ソフトウエア・通信 | 情報に付加価値をつけて売る |
広告・出版・マスコミ | 情報を大勢の人に一度に伝達して利益を得る |
官公庁・公社・団体 | 国と地方公共団体の役所 |
転職活動における業界の研究の目的は、以下の2点です。
【業界研究の目的】
- 業界についての理解を深める
- 志望業界・企業を絞り込む
自分に合った仕事を見つけるには、まず世の中にどのような業界が存在しているのか知っておく必要があるので、業界研究は就職活動でも重要な作業となります。
転職においては、特に未経験業界への転職を視野に入れているのであれば、企業研究よりもまずは業界についての理解を深めたほうが良いでしょう。
自分では知っているつもりでも、「業界研究をしてみたら思っていた仕事と違った」ということもあるかもしれません。
業界研究で気が付けば良いですが、転職後にギャップを感じてしまうと、早期離職につながる可能性も出てきてしまいます。
業界研究によって業界について正しく理解しておけば、転職後にミスマッチを感じるような失敗が防げます。
また、業界への理解を深めて働くイメージが持てるようになると、転職したい業界や企業を絞り込みやすくなるはずです。
業界研究のやり方
業界研究のやり方はさまざまですが、就職活動で一度業界研究を行っているのであれば、転職活動では興味のある企業の業界から研究を始めるのも良いでしょう。
以下に、業界研究を効率良く進めるための手順を紹介します。
【業界研究のやり方】
- 気になる企業が属する業界など、興味がひかれる業界を絞り込む
- 選んだ業界内のトップ企業、対抗するライバル企業を中心に業界の動向をチェックする
- 関連のある別業界についても同様に研究を広げる
業界研究用のノートを用意して、業界ごとに情報をまとめていきましょう。
その際、同一のフォーマットを決めて各業界で情報を整理していくと、業界の比較がしやすくなり共通点や違いが把握しやすくなります。
業界研究に役立つ情報ツール
続いて、業界研究や企業研究に役立つ情報ツールについて紹介します。
【転職時の業界・企業研究に役立つ情報ツール】
ツール | 確認できる情報例 |
---|---|
業界研究本 | ・業界全体の構図や仕組み ・業界の特徴 |
ビジネス誌 | ・業界の最新動向 ・企業の社長のインタビュー |
本(書籍) | ・各業界の動向、特色 ・業界内の具体的な職種 |
『会社四季報』(※) | ・会社の基本情報 ・会社の特色 ・社員数 ・社員の平均年齢や平均年収 ・経常利益 ・ROE(自己資本利益率) |
転職サイト | ・業界や職種ごとの最新動向や採用ニーズ ・業界や職種ごとの年収相場に関する情報 |
企業のホームページや採用ページ | ・企業の経営状況 ・経営陣のインタビュー記事 ・先輩社員のインタビュー記事 |
企業の採用担当者が発信するSNS | ・企業のリアルな情報 ・採用担当者の本音 |
新聞・ニュース | ・業界に関する最新情報 |
東洋経済新報社から1年に4回発行されている、企業内容を調べるための代表的な投資情報誌の一つ。(中略)会社四季報は、「投資家のバイブル」とも呼ばれています。国内市場全上場企業の業績および配当予想、財務・大株主情報、資本異動、株価推移などを掲載しています。特に個人投資家や市場関係者から注目されているのが、四季報独自の業績2期予想であり、発売日には四季報の予想を材料に株価が動くこともあります。
引用元:東海東京証券「証券用語集」
このように、業界・企業研究に役立つ情報ツールは多岐に渡りますが、情報収集の際には、最新情報を取り扱うように心がけましょう。
特にネット情報や書籍の場合、掲載・発行から時間が経っているものも多いです。せっかく情報収集をするなら、最新の情報で業界・企業研究を行いましょう。
内定獲得率を高めるための【面接対策】のやり方を徹底解説!
「面接対策はどのように取り組んだらいい?」「友人に面接相手になってもらうのはアリ?」
転職活動に際して、このように面接対策のやり方で迷う方は多いです。
面接対策はなんとなく行うのではなく、ポイントを押さえて進めていくことで意味のある面接準備になります。
効果的な面接練習のやり方と面接対策のポイントを解説していくので、ぜひ参考にしてください。
面接対策1.面接でよく聞かれる質問への回答を用意しておく
どんな質問がされるか、事前にすべて把握することはできませんが、中途採用の面接においては、聞かれる可能性の高い質問というものがあります。
最低限、それらの質問と質問の意図、回答のポイントを押さえたうえで準備しておくと、面接官に与える印象も大きく変わるでしょう。
中途採用で聞かれる可能性の高い質問は、「自己紹介」「職務経歴」「転職理由」「志望動機」「自己PR」の5つです。
以下に、それぞれの質問項目において、面接官が注目しているポイントと応募者が回答する際のポイントをまとめました。
質問 | 面接官が注目しているポイント | 応募者が回答する際のポイント |
---|---|---|
自己紹介 | ・表情や話し方 ・自分のことを簡潔に説明できるか ・コミュニケーションスキル |
・長くなりすぎないよう簡潔に伝える ・感謝の言葉も添えると好印象 |
職務経歴 | ・どのようなスキルやノウハウを身に付けてきたか ・自社に貢献できる人材か |
・応募先の企業に関わる経歴や経験を中心に話す ・実績や成果は数値を用いて伝える |
転職理由 | ・採用した場合、すぐに辞めてしまわないか ・自社で生き生きと働ける人材か |
・ポジティブな表現に言い換えて伝える ・前職での不満点を述べない |
志望動機 | ・入社意欲の高さ ・自社に就いて正しく理解しているか |
・なぜ他社ではなくその企業なのかを伝える ・転職理由と紐づけて回答する |
自己PR | ・自社の風土にマッチする人材か ・自社が求める経験やスキルを有しているか |
・仕事に取り組む姿勢も合わせてアピールする ・強みを伝え際には具体的なエピソードも交える |
自己紹介では、「氏名」「経歴」「現職について」「アピールポイント」「熱意」を簡潔に伝えます。
職務経歴が多いと回答に時間がかかりすぎてしまう場合があるので、回答内容は、応募先の企業に入社した場合に役立つ経歴・経験を中心に答えましょう。
転職理由と志望動機の内容に一貫性を持たせれば、説得力が増します。
また、自己PRでは長所や得意分野を裏付けるようなエピソードを交えると、オリジナリティも生まれるので、採用担当者の印象にも残りやすくなるはずです。
面接対策2.回答内容をブラッシュアップしながら面接練習をくり返す
面接対策として欠かせないのが、徹底的な面接練習です。
面接では、初対面の面接官に対して自分自身をアピールしなくてはなりませんが、初対面の面接官に対しぶっつけ本番で自分の考えや希望をスムーズに伝えられるという人は少ないでしょう。
あらかじめ自分のアピールポイントをまとめたり、回答内容を想定しておいたりと、準備をして面接練習をくり返しておけば、本番でも落ち着いて対応できるはずです。
面接練習のやり方に決まりはありませんが、以下のように段階を2つに分けて行う面接練習がおすすめです。
【面接練習のやり方】
- 面接で想定される質問に対して回答を書き出す
- 実際に声に出して回答して内容をブラッシュアップしていく
最初に回答を書き出すときは、文章でも箇条書きでも構いません。文章にする場合は堅苦しい書き言葉ではなく、そのまま回答できる話し言葉を使いましょう。
回答内容をまとめたら、目の前に面接官がいると想定して実際に声に出して回答してみましょう。
ひとつの質問に対する回答は1~2分程度が理想です。回答が長すぎる場合は、もう一度回答内容を整理しましょう。
面接練習の様子は動画で録画しておくことをおすすめします。
「声の大きさ」「話すスピード」「表情」「姿勢」など、客観的に確認しやすくなるので、より効果的な面接練習ができます。
その場合、お互いに緊張感を持って練習を行うようにしてください。面接練習には、面接独特の雰囲気や緊張感に慣れるためという目的もあります。
練習の意味がなくならないよう、あらかじめ相手に「他人だと思って真剣にチェックしてほしい」と伝えたうえで協力してもらいましょう。
面接対策3.企業が取り扱う製品・サービス情報を必ず頭に入れておく
応募にあたって企業に関する情報収集は入念に行っていると思いますが、面接前には、応募先の企業の製品・サービスの情報をしっかり頭に入れた状態で面接に臨みましょう。
「製品名くらいしかわからない」「資料を見ればわかるが詳細までは覚えていない」という状態では、「本当に入社する気があるのか」と疑われてしまいます。これでは採用される可能性は限りなく低いでしょう。
企業情報を把握していることは最低限のマナーと考えて、しっかり頭に入れておきましょう。
また、入社意欲が高い企業なら、企業が取り扱っている製品・サービスにも自然と興味が湧いて、自分なりの考えや意見も持っているはずです。
面接対策では、そうした自分なりの意見を面接官にしっかり伝えられるように準備しておくことも忘れずに行ってください。
例えば、就きたい職種が営業職なら、他社製品よりも優れていると感じた点を伝えるのも良いでしょう。実際に製品を使ってみた感想やサービスを受けた際に印象に残ったことなど、ユーザー目線の意見でも構いません。
入社意欲の高さや誠意が伝えられるような内容で準備しておきましょう。
転職活動でやってはいけない行動!転職はリスクの少ないやり方で行う
転職で新たな仕事を探すとなると希望も膨らみますが、転職によって生活が大きく変わることもあるので、転職活動は可能な限り、リスクの少ないやり方で進めるべきでしょう。
そこでここでは、転職活動のNG行動を3つ紹介します。
NG行動1.退職後の転職活動
「今の仕事を続けながら転職活動をするのは難しいのでは」「会社を辞めてしっかり時間を作ってから転職活動を始めよう」と考える人もいるかもしれませんが、退職後の転職活動は収入面で困窮する可能性があるのでおすすめしません。
厚生労働省の調査によると、在職中の方の場合、転職活動を始めてから離職するまでの期間でもっとも多いのは、「1か月以上3か月未満」の28.8%でした。
このデータでは、たしかに全体の7割の転職者が3か月未満で転職活動を終えていることがわかりましたが、一方で3割近くに及ぶ転職者は3か月以上の時間をかけて転職に至っていることもまた明らかになっています。
今の仕事を辞めてすぐに新たな仕事が決まれば良いですが、転職活動が長引けばそれだけ「無収入」の期間も長くなっていきます。
その結果、生活を切り詰めたり貯金を切り崩したりと、金銭面に困窮する可能性も出てくるでしょう。
「お金がない」という焦りから、転職活動に集中できなくなっては本末転倒です。
その点、在職中の転職活動であれば、一定の収入を得ながら転職先を探せるので、少なくとも金銭面で困る心配はありません。
在職中の転職活動は、時間的な余裕がないことが懸念点ですが、以下のような工夫を取り入れることで効率良く転職活動を進めることができます。
- 「残業をしない」「有給休暇を取得する」などして時間を作る
- 転職活動全体のスケジュールを決めて計画的に進める
- 転職エージェントに登録してキャリアアドバイザーに細かい対応を代行してもらう
特に、初めての転職では不慣れなことも多く、予想していたよりも転職活動が長引くことも十分に考えられます。
NG行動2.完璧な求人を探し求める転職活動
条件にこだわりすぎると、転職活動が必要以上に長引く恐れがあります。
たしかに、条件は転職先を探すうえで軽視はできません。「せっかく転職するのだから」と、妥協せずにより良い職場環境を求めたくなるのも当然でしょう。
条件が多かったり理想が高かったりと、こだわりすぎると転職先の選択肢がどんどん狭まっていくので、応募先も決められず転職活動がさらに長引いてしまいます。
そうした事態を防ぐには、希望条件を洗い出したら合わせて優先順位もつけておくことです。
「絶対に譲れない条件」を決めて、そこから求人情報を確認すると、応募先の候補が見つけやすくなるでしょう。
NG行動3.誰にも相談しない転職活動
転職活動を自分ひとりでやり切る人もいますが、初めて転職する場合、誰にも相談せずに転職活動を行うのは避けたほうが良いでしょう。
前述した通り、転職にはリスクもあるので、応募先・転職先を決める際には冷静、かつ客観的に判断しなくてはなりません。
しかし、ひとりで悩んでいるとどうしても考えが偏りやすくなってしまいます。
特に「今いる会社を辞めたい」「新しい職場で早く働きたい」という気持ちが強すぎると感情的になり、場合によっては間違った選択をする恐れもあるのです。
第三者の意見を聞くことで、自分自身の本音や思い込みに気がつけるかもしれません。転職活動で精神的に疲れてしまったときでも、誰かに話を聞いてもらえば気持ちも楽になるはずです。
ただし、相談相手は慎重に選んでください。
職場の上司や同僚に話した場合、噂話として広がってしまう可能性があります。転職の話がもれて円満退社が難しくなってしまうかもしれません。
トラブル回避のためにも、現職の上司や同僚への相談は避けましょう。
事前準備のやり方次第でぐっとスムーズに!転職を成功させるポイント
続いて、転職活動を成功させるためのポイントを紹介します。
事前準備のやり方次第で転職活動がぐっとスムーズになるので、ぜひ手を抜かずにやっておきましょう。
ポイント1.転職の目的を明確にしておく
転職活動を成功させるには、最初に「何のために転職するのか」「転職によって何を実現したいのか」という、転職の目的を明らかにしておく必要があります。
転職の目的が定まっていないと、求人を探す際の判断基準がないので、応募先の選定から苦労してしまうでしょう。
また、今いる職場への不満から転職する場合、不満の原因を突き止めなければ、転職先でも同じような不満を抱えてしまう可能性もあります。
転職活動を始める前に転職の目的をしっかりと考えておけば、こうした失敗は防げたはずです。
「これまでの経験を活かしてキャリアアップしたい」「未経験の職種にチャレンジしてみたい」というように、転職の目的は人それぞれでしょう。加えて、条件で重視する項目にも個人差があります。
転職活動のなかでブレない軸を持つためにも、事前準備として転職の目的や理由を明確にしておきましょう。
ポイント2.「キャリアの棚卸し」をやっておく
自分に合った仕事選びをするには、自己分析が欠かせないとお伝えしましたが、自己分析と合わせて「キャリアの棚卸し」も行っておくことをおすすめします。
キャリアの棚卸しとは、社会人になってからの経験を振り返り、職務内容や実績などを整理することです。
キャリアの棚卸しをすると、自分が持っているスキルを客観的に捉えることができるので、自分のスキルを活かせる職場を見つけやすくなります。
また、自分の長所や強みを知る作業にもなるので、書類選考や面接での自己PRにも役立つでしょう。
さらに、「今後目指したいキャリアを実現するためにどのような知識や経験・スキルを身に付けていくべきか」という道筋も見えてくるはずです。
キャリアの棚卸しのやり方はさまざまですが、以下に、「女の転職type」が公開しているキャリアの棚卸しの方法を紹介します。
【キャリアの棚卸しのやり方】
- 今の仕事における一日の業務内容を書き出す
- 【1】で書き出した業務に「実績」「工夫したこと」などを書き足す
- 最初の就職までさかのぼって【1】【2】の作業をくり返す
- 書き出した項目をエクセルなどで一覧表にまとめる
- 一覧表を確認して自分の特徴・強みをピックアップする
最初に一日の業務を振り返り、その後、最初の就職までさかのぼって、「転職」「部署異動」など環境の変化ごとに振り返りの作業を行うという流れです。
一覧表にまとめるときは、縦軸を「時系列」、横軸を以下のような「項目」で分けると良いでしょう。
ポイント3.キャリアプラン・ライフプランを考えておく
納得のいく転職をするためには、キャリアプランやライフプランを考慮しておくことも欠かせません。
キャリアプランは簡単に言うと、理想のキャリアを積んでいくための具体的な行動計画です。
例えば、「5年後に管理職に就きたい」と考えた場合、それまでにマネジメントの経験を積み実績をあげる必要があるでしょう。
その実現のために、「1年後には営業職で成果をあげる」「3年後には後輩の指導や育成を行い、チームリーダーとしてチーム全体の数字を管理する」というようにプランを立てることで、理想が実現しやすくなるのです。
一方、ライフプランとはその名の通り「人生設計」を指していて、お金の計画も含まれています。
「転職」「結婚」「出産」など、転職前にライフプランをある程度決めておくと、転職先を選ぶ基準が見えてきます。また、それぞれのタイミングで「どのくらいのお金が必要になるのか」ということも考えられるでしょう。
特に女性の場合、ライフイベントが仕事に与える影響は非常に大きく、出産や育児をきっかけに転職を考える人は少なくありません。
転職が初めての方必見!転職のやり方に関するよくある質問と回答
最後に、初めての転職活動で疑問に思いやすいことをピックアップして回答していきます。疑問点は事前に解消して、前向きに転職活動に取り組みましょう。
質問1.転職活動にかかる費用は?
転職活動に際してかかる費用には個人差がありますが、「リクナビNEXT」が実施したアンケート調査によると、「10万円未満」との回答が67.6%ともっとも多い回答となっています。
【転職活動にかかる費用の合計金額】
金額 | 割合 |
---|---|
10万円未満 | 67.6% |
10~30万円未満 | 11.5% |
30~60万円未満 | 4.4% |
60~90万円未満 | 2.4% |
90万円以上 | 0.6% |
覚えていない | 13.5% |
また、転職活動でかかる費用として、一般的に以下のようなお金がかかるとされています。
費目 | 具体例 |
---|---|
交通費 | ・公共交通機関の利用料金 ・ガソリン代 |
宿泊費 | ・応募先が遠方の場合の宿泊費 |
食費や飲食代 | ・移動先で食事にかかる費用 ・休憩や時間調整のために利用したカフェの飲食代 |
スーツ代 | ・スーツ一式の購入代金 ・ビジネス用のバッグや靴の購入代金 |
雑費 | ・情報収集のための書籍代 ・履歴書や職務経歴書の用紙代 ・証明写真の費用 ・ビジネスメイク用の化粧品 |
上記の費目のなかでも、大きな出費となるのが「交通費」です。
自宅から近いエリアでの転職活動なら比較的低額で済みますが、地方から都内への転職など移動距離が長くなるほど、「新幹線」「高速バス」「飛行機」などの往復費用がかさみます。
日帰りが難しい場合、「宿泊費」もかかることも視野に入れておきましょう。
質問2.会社にばれないように転職活動を進めるには?
仕事をしながら転職活動を行う場合の注意点を以下に紹介します。
- 会社から支給されている携帯・パソコンは使わない
- 社内で応募先企業との連絡を行わない
- 在職中の仕事をおろそかにしない
会社から支給されているものを使って転職活動をすると、職場にバレる可能性があり、トラブルに発展しかねません。
転職活動で使用する連絡先は、私用の電話番号やメールアドレスにしましょう。
職場で応募先の企業や転職エージェントと連絡を取るのも避けてください。
どこで誰が聞いているかわかりません。噂話として広がると職場に居づらくなる可能性もあります。
また、在職中の場合、限られた時間で転職活動をしなければならないので、疲れが出ることもあるでしょう。
しかし、転職活動に気を取られて現職をおろそかにすると、上司や同僚に違和感を与えてしまうため変化に気付かれるかもしれません。
質問3.新卒1年目でも転職できる?
結論から言うと、新卒1年目での転職活動は可能です。
ただし、新卒入社から数ヶ月で転職活動をする応募者に対して、「忍耐力がないのでは」「採用してもすぐに辞めてしまうのでは」と懸念する採用担当者もいます。
選考を突破するにはネガティブな印象を払しょくするような回答をする必要があり、内定獲得の難易度も高くなってしまうでしょう。
一方で、「第二新卒」を対象とした求人も多数出ており、若手社会人の高いポテンシャルに期待して前向きに採用する企業も少なくありません。
「第二新卒」に明確な定義はありませんが、新卒入社から3年以内の若手社会人を指す場合が多いです。
「第二新卒」とは、学校卒業後に新卒で入社した、社会人経験が3年未満の若手ビジネスパーソンといった意味で、よく使用される言葉です。該当する年齢は4年制大学を卒業していれば25歳前後、高卒は20歳前後にあたります。
しかし、実は「第二新卒」には“いつからいつまで”という明確な定義や意味は今のところありません。転職サイトや募集企業によっては、漠然と「若手」を指している場合もあります。
加えて、「今の会社ではどうしてもやりたい仕事ができない」「パワハラが横行していて仕事のできる環境ではない」など、面接官が納得するような転職理由であれば、転職できる可能性もゼロではないでしょう。
転職のやり方は様々!転職方法・期間・手順を事前にチェック
転職方法にはハローワークや転職サイト、転職エージェントなどさまざまなものがあります。
1つに絞る必要はないので、あらゆるところで情報を集め、よりよい転職先を探しましょう。
求人情報をそのまま信用してしまうと、実はそうではなかった、都合のいいことしか書かれてなかった、なんてこともあり得ます。わからないことや疑わしいと感じたことは確認するのがおすすめです。
1人で転職活動をして行き詰まってしまったら、ハローワークや転職エージェントのアドバイザーなどに相談してみてください。道が開けるかもしれません。
転職活動では情報が命です。面倒だからと手間を惜しまないのが成功のコツですよ。
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