転職サファリ おもしろコンテンツ 「婚前交渉禁止」の家庭で育った戸田真琴は、なぜ【AV女優】になったのか?

こんにちは!社領エミです!

突然ですが、みなさんにとって「謎の職業」ってありますか?

「謎の職業」というと、実態がわからない職業、仕組みがわからない職業、ついつい気になっちゃう職業、みなさんいろいろ思い浮かぶと思いますが……

私にとっての謎の職業は、

そう、AV女優です!

AV女優AV女優

スマホのバナー広告やバラエティ番組など、至るところでAV女優さんを目にする昨今。

これまでは見ることのなかったAV女優さんの新しい一面を目にする機会も増え、AVに対する印象が変化した方もいらっしゃるかと思います。

ですが……。

めちゃめちゃ正直にいうと、

私はAV女優さんがどうしてAVに出ているのか、未だにわかりません。

彼女たちも私と同じ人間で、立派に働く大人です。でも現時点では、彼女たちがどうしてAVに出ているのか、どういう情熱を持ってやっているのか、考えても考えても私には全然わからない!

わからないなら、わからないままでいいと思うんです。でも何よりも、AVのことすらよく知らないくせに、自分の中で「AV女優」に対して薄ら偏見があるのがものすごく嫌なんですよ……!

この気持ち、皆さんもお持ちではないでしょうか!?

AV女優さんのことを少しでも理解したい。

そしてこのおかしな偏見を、できれば消し去りたい……!

なんとも自分本位な話ですが、

AV女優さんに直接話を聞いて、この偏見を葬りた〜い!

人気AV女優さん登場!

と うだうだ言っていたら、なんと……本当に人気AV女優さんにお話を聞けることになりました。

はい!

人気AV女優の、戸田真琴さんで〜〜〜す!

顔のデカさが3倍くらい違うぞ〜!!!

ちょっとアップで見てくださいよ……。

顔のデカさが3倍くらい違うぞ〜!!!

PROFILEPROFILE

戸田 真琴(とだ・まこと)
1996年生まれ、Bstar所属。2016年6月のデビューから2年半にして出演作品は30作以上。2018年にはミスiD2018を受賞、DMM R-18 アダルトアワード2018で話題賞を受賞、同月に行われた第30回ピンク映画大賞で新人女優賞を受賞等、今をときめくAV女優さんです!

めっ……ちゃめちゃ可愛くないですか?

し、仕事とはいえこんなお方にインタビューしちゃっていいの!? こんな可愛い人に「なんでAV出てるの〜?」って聞いちゃって、いいの〜!?

しかも戸田さんは、AV女優として大忙しな一方で、ポップカルチャーメディアのKAI-YOU.netで映画コラムを連載するなどコラムニストとしても大活躍されています。メディア業界内でも、戸田さんの知的で美しい文章は話題なんだとか!

そんな とっても知的な戸田さんは……

どうしてAVに出ているのでしょうか?

AVに出たきっかけは何なんでしょうか?

っていうか、戸田さんにとって「AV」って何……?

き、気になる〜!! 人気AV女優さんに、根掘り葉掘り聞いていきたいと思います!

INTERVIEW01 戸田さんは、どうしてAV女優になったの?INTERVIEW01 戸田さんは、どうしてAV女優になったの?

今日はよろしくお願いします!

単刀直入にお聞きしますが……戸田さんは、どうしてAV女優になったんですか?

コンプレックスを壊したかったから、ですね。

コンプレックス?

なんというか……私、ちょっと偏った両親の元で育ったんです。

子供の頃から、『エロは絶対にダメなこと』だと教え込まれて生きてきたんですよ。

えー!? 超短絡的に、男の人とかいやらしいことに興味があったのかと思ってたんですが、逆だったんですか!?

はい。むしろずっと、男の人のことを怖いと思ってました。

親からは、『絶対に男の人の車に乗っちゃダメ』『二人きりになったら襲われる』ってきつく言われてきたので。

ものすごく意外です。

でも、そんな怖そうな男の人って実際にはなかなか遭遇しないですよね?

だから、『おかしいな、本当にそうなのかな?』とは思ってましたね。

でも、親から口すっぱく言われてきたこともあって、なんとも言えない男性への恐れがずっとあったんです。

ただ、そうしてエロを避けて生きていると、高校半ばくらいからどんどん浮いてきちゃうんですよ。

男性経験がないおかげで、女友達とも踏み込んだ恋愛話ができないし、どんどん意味のわからない話題ばかりになって……。

みんな仲良くはしてくれるけど、話の中心に入れなくて。

私は、それがすごく嫌で。

確かにその時期って、『下ネタを話して仲良くなる』みたいな風潮はありますよね(学生時代彼氏がいたことがないのでよく知らんけど……)

そんな中で、『自分の目で見てもないのに男性を怖がってる自分ってなんなんだろう?』『どうしてエロの話をしちゃいけないんだろう?』『どうして婚前交渉しちゃいけないんだろう?』とか、エロに対する疑問がむくむく膨らんでいっちゃって。

そういった解決できずに考え続けた疑問がついに爆発したのが、AV女優になったきっかけですね。

エロへのコンプレックスを壊すために、AV女優の面接を受けました。

なるほどなぁ。

……え? ちょっと待ってください。ということは……面接の時、男性経験ってなかったんですか?

はい。

男性経験がない状態で、AV業界に……!?

はい(笑)

え〜〜〜〜〜!?!?!?!?!?

INTERVIEW02 「人生において重要なシーン」をひとつひとつ大事にしたいINTERVIEW02 「人生において重要なシーン」をひとつひとつ大事にしたい

ど、ど、ど、ちょっとまって!? え、どういうこと~!?

ふふ。私、けっこう強行突破なんですよね……。

エロへの疑問が積もり積もって、そのままAV女優に……って、強行突破すぎないですか!?

そのへんの男の子と付き合って解決! って感じじゃだめだったんですか!?

多分、その時の自分に一生一緒にいたいくらい好きな人が居て、お付き合いできる関係性であれば、そうしていたと思います。

でもそういう相手はいなかったし。

それに、なんとも思っていない男の子にぶつけるには、私が『初体験』に対して持つ感情が大きすぎたんです。

初体験は、何か衝撃的なものであってほしいというか……私の人生のストーリーの中で、ポロっとなくしちゃうにはちょっと勿体ないなと思っていたので。

お仕事として割り切れるAV業界だからこそ、初体験を捧げられたという感じですか……?

そうですね。あと私、映像作品が好きなんですけど、単純に記録されてた方が面白いなとも思って……(笑)

いや、正直めちゃめちゃ面白いですが、思い切りがすごすぎるでしょ〜!?

可憐な笑顔だけど、めちゃめちゃロックだこの人!可憐な笑顔だけど、めちゃめちゃロックだこの人!

みんなそれぞれ、人生の中で『これは大事にしていかないといけない』みたいな基準を持っていると思うんですよ。

例えば、”安定した暮らし”とか、”恋愛”や”仕事”、”何かを作ること”……色々あると思うんですけど。

その時の私にとっては、”目の前のコンプレックスを壊す”ってことが一番大事だったんだと思います。

人生の中で、自分でやらないで怖いままでいるものや、不明瞭なまま避け続けているものがあるのが、すごく嫌だったんです。

ものすごい一歩だけど、自分にとって大事なことをちゃんと大事にした結果だったんですね……。

後悔したことはないんですか?

後悔って、あまりしたことがないんです。

起きちゃったことは後悔しても変わらないし、後悔じゃない出来事にするしかないじゃないですか。

それよりも、自分の人生の中で重要な『ダイジェストにしたら絶対残るな』ってシーンを、一個一個大事にしていきたいんです。

例えそれがどういう道のりになろうと、それが人生だと思うし。

AV女優さんって、そんな達観してAVに出てたの……?

いえ、AV女優さんそれぞれだと思います!

私は結構、イレギュラーなタイプだと思いますよ。

INTERVIEW03 AVで救い、AVに救われる。コミュニケーションツールとしての「戸田真琴のAV」INTERVIEW03 AVで救い、AVに救われる。コミュニケーションツールとしての「戸田真琴のAV」

いやしかし、エロへの知識がない中でよく事務所の面接に通りましたね!

人材としては超貴重だと思いますが……。

ほんとに! 面接で色々質問された時も、専門用語の知識もないし、質問の意味がひとつも理解できなくて。

だんだん『こいつ……もしかして……』って空気になって、面接中に初体験がまだってことがバレました。

いやいやいや面接官めちゃめちゃ驚いただろうな!

面接の前に、AV女優としてのOK事項・NG事項をそれぞれ紙に書くんですけど、『捨てるものないや!』と思ってたので、全部OKって書いちゃったりとか。

え……!? じゃあもしかして、最初はス◯トロもOKだったってことですか……!?

ス、ス◯トロ……?

いまだにそのくらいの知識なの〜!?

あれですよ、◯◯◯を◯◯◯やつですよ!!

なるほど! それは……今は、NGですね(笑)

ス◯トロはNGらしいです。よ、よかった〜〜〜!(個人的に〜!)ス◯トロはNGらしいです。よ、よかった〜〜〜!(個人的に〜!)

実際、AV女優になってみてどうでしたか?

コンプレックスは打破できました?

『エロの話をした方が仲良くなれるのかな?』みたいな、極端なことは思わなくなりましたね。

むしろ私、未だに恥ずかしくてエロの話ができないんですよ!

たまに『セクシー担当』としてバラエティ番組に呼ばれたりするんですが、それがもう一番大変で。

恥ずかしすぎて、その場でセックスしてくれた方がマシって思います。しないけど。

すごい価値観だな!

パフォーマンスとしてのエロより、本気でエロに振り切ってる方が恥ずかしくないのか!

AVの撮影は、どっか『実のある作業』のような気がするので。割り切れるんですよね。

あとやっぱり、怖いものがひとつ減ったので、できることが増えた感じがします。

もう世間に恥ずかしい姿を晒しちゃってるし、見栄を張らずになるべく正直に表現しようと思えるようになりました。

今は、AV出演にTwitter、ブログ、コラム等で素直に自分を表現できていて、それを見て楽しんでくれる方もいるので、とても幸せですね。

幸せなのか……戸田さん、AV女優になって本当によかったですね。

ちょっと気になるんですが、AV女優さんってAVのどういうところに魅力を感じているんでしょうか?

戸田さんが、コンプレックスを打破したあともAV女優を続けてらっしゃるのって、どうしてなんでしょう。

そうですね……えっと、AVってすごいロマンがあるんですよ。

私は、AVを『裸の状態で初めて出会う職業』だと思っていて。

初めて出会った瞬間が、自分で観ても恥ずかしいような姿で、一番カッコついてない状態というか。

そうですよね。世間一般の人にはありえない出会い方ですよね。

そうなんです。

普通なら『初めまして、私はこういう者です』って始まるところを、『先にそういう姿が見られてる』っていうのがすごくいいなって思ってて……。

あ、自分の趣味の話……!?

それもあるんですけど(笑)

というよりは、だからこそ好きになってくれるファンの方がいるっていうのが、素敵なんです。

たまに、お手紙とかを頂くんですよ。

女性に対してコンプレックスを持っていて、風俗も怖くて行けなくて、でもAVは観れる……って方から、『家でまこりんのAVを観てすごく好きになりました』みたいな感想を頂くことがあって。

私にとって、AV女優になって正解だったなと思う一番の瞬間はその時なんです。

そういう言葉をもらうたびに、『私は、直接よりも画面越しにコミュニケーションを取る方が安心する人の味方でいたいなぁ』と思うし、続けていきたいと思うんです。

そうか。AVで救われている人がいるなんて、思いもしなかったです……。

あと、私自身も昔から対人関係に臆病というか、人に対して踏み込めないところがある人間なので。

AVは画面越しでその気持ちを破壊できるので、そこもすごくいいなと思ってます。

戸田さん自身のコミュニケーションツールにもなっているんですね。

はい。

でも、AV女優さんによってAVに対する気持ちはさまざまだと思いますよ。私はすごく根暗な目線で好きです。

INTERVIEW04 AV女優はタレントより「下」?戸田真琴の仕事観とこれからINTERVIEW04 AV女優はタレントより「下」?戸田真琴の仕事観とこれから

AV女優さんの中には、AV女優を一歩目として女優やタレントに進みたいって方もいらっしゃると思います。

戸田さんは、AV女優の次は何がしたい、とかありますか?

それ、たまに言われます!

『AVで名前を売って別の職業になりたいんでしょ』とか。

でも私、全然そんなこと思ってなくて。

女優やタレントにはまったく興味がないんです。

私自身、人に見られる仕事をするような人間では全くないと思っているので……。

え!? セッ◯スは!?!

そこは、見られ方が全然違うと思ってます!(笑) 女優さんもAV女優もそれぞれ専門職だし、私はAV女優がしたいからAVに出てるだけなので。

次にやりたい職業とかは特にないですね。

なるほど。

でもAV女優さんって、世間からは『アイドルがAV落ち』とか『お金目当て』だとか、いろいろ誤解と偏見を持たれてそうですね。

実際にそういった人もいると思います。

でも、それはその人にとって『AVが落ちるべきもの』だっただけで、私にとってはどこかから落ちてきたわけではないです。

誰かにとってはアイドルや女優よりもAV女優が下かもしれないけど、私にとってはどの職業が上とか下とか、ないですね。

AVでしか解決できないことがあったから私はこの業界にいて、今も意味があると思いながら仕事をしています!

なんか、戸田さんが羨ましいな〜……!

自分自身が大切にするべきものを大切にした上でやりたい仕事をするって、めちゃめちゃ素敵な働き方ですね。

最近ニュースやTwitterで、周りにあわせて就職したり残業したり、仕事について悩んでいる人をよく見るので、より一層そう思います。

戸田さんみたいに自分にぴったりの仕事をみつけたいって人はすごく多そう。

私の場合はたまたまコンプレックスがお仕事になったけど、そうならない人もいますよね……。

ただ、仕事って、特別やりたいことがない限りは『お給料の代わりの何か』を淡々と差し出していくものなのかなと思っていて。

もし仕事にやりがいが持てないとしても、それでいいと思うんですよ。

なぜかというと、意味があることをするためだけに人間は生きてるわけじゃない、『生きてるだけで意味がある』と思うから。

例えば、大切なペットを育てるだとか、趣味を大切にするとか……。

その人にとって幸せが感じられたり、生きている心地がするようなことが、もし仕事をしている時間以外のどこかにあるなら、それを大切にすればいいのかなと。

『なにを大切にして、なにを大切にしないのか』は、どういう形であっても間違いではないんだろうな、って思います。

おっしゃる通りです……!

なんか、神様に話を聞いてる気分になってきました! 救われる〜!

では最後に、戸田さん自身がこれからAV女優としてどう働いていきたいか、今後のイメージを聞かせてください!

私はデビューして3年目を迎えたんですが、いま、AVにしてもコラムにしても、『より晒さなきゃいけない状況』が常に続いている状態です。

なので、もっともっと自分を正直に見せていきたいなと思います。

今日より明日、もっと素直になって、私のことを好きになってくれた人を大切に、その人たちが喜ぶことをなるべく続けていきたいですね。

うう、めちゃめちゃ誠実に頑張っていらっしゃる……なんだか胸がいっぱいです。

今日は戸田さんにお話をお伺いできて本当によかったです。ありがとうございました!

こちらこそありがとうございました。

『変わった人もいるんだな』と思ってくだされば幸いです!

FINALLY 完全に価値観変わりましたFINALLY 完全に価値観変わりました

みなさんいかがでしたでしょうか!

私は、AV女優さんへの妙な偏見がかなり晴れやかになったことを実感しております……!

いやぁ、AV女優さんに実際にお話をお聞きすることができてよかった〜!

実際に聞かないとわからない話ってたくさんありますね。「こんなにひたむきにAV女優をやっていらっしゃったんだ」と理解すると同時に、内心自分が「AV女優がひたむきなことを意外だと思った」ことを実感したというか……まさに、職業で偏見を持っていたなと反省いたしました。

また、記事内で戸田さんの誠実さはわかって頂けたかと思いますが、実際の戸田さんもとっても素敵な方でした!

AVの話題に不慣れな私にもとても細やかに気遣って頂き、こちらの疑問に答えようと熱心に、誤解のないように誠実に言葉を紡いでくださって……。

とても繊細に人のことを考えられる人だというのを身をもって感じたと同時に、だからこそ戸田さんは、AV業界という「他のどの職業よりも密接に人と関わる職業」でこうして人気を得られているのかな、となんとなく腑に落ちた次第です。

やっぱり業界関係なく、誠実でなければ成功なんてできないよね、としみじみ感じたインタビューでした。

今回のお話は、もちろんAV女優さんみんなに共通することじゃなく、戸田さんならではのエピソードですが……私と同じように、この記事を読んだ方の価値観が少しでも良い方向に向かうといいなと、心から願っております。

それでは!

社領エミでした。

WRITERWRITER

社領エミ
1990年生まれ、京都府在住のアホなフリーライター。取っつきにくいことをわかりやすく噛み砕いたり、みんなが気になることをインタビューしたりしています。
Twitter:@emicha4649