採用面接というものがある。就職の時に入社したい会社と行うものだ。何度か面接を繰り返し、最終面接などでは会社の役員や社長などが登場することもある。会社としては採用したい人材の、就職する側は会社のことを知るための、大切な時間だ
ただはっきり言ってしまおう。採用面接には対策本なども出版され、お互いうわべだけの会話になっている。それではお互いプラスにならない。そこで人間と会社のそれぞれの本質がわかる状況で面接をしたいと思う
会議室などで行われる採用面接では本質がわからない。お互い綺麗事しか言わないのだ。もっと本質がわかるような面接をすることで会社側にも入社する側にも利点が生まれるはずだ。そこで本質が出てしまう場所で面接をしたらどうだろうか
人は極限の状況に置かれると本性を表す。会社の経営陣の本音がわかるのだ。面接される側の人間性もわかる。そこで準備したのがテレビなどでも取り上げられて、様々な人を恐怖に陥れている古民家を自由に探索する新感覚ミッションクリア型ホラーアトラクション オバケン「畏怖 咽び家」というお化け屋敷だ。めちゃくちゃ怖い逃げられない状況で面接をするのだ
今回このお化け屋敷面接をするのは、株式会社闇の社長「頓花 聖太郎」さん、「大原 絵理香」さんと、闇に入社希望の「A子」さんだ。本気の面接のため、A子さんは顔出しNGということで、お面をつけてもらった。ただなぜここに連れてこられたかはまだ説明していない
ということで、お化け屋敷での面接が始まった。ここからは頓花さんとA子さんには殺人鬼から逃げながら面接をしてもらいつつ、私とさっきナイフが刺さった大原さん(もう抜いた)は全体を見渡せる場所で二人を見つつ実況と解説をしていきたいと思う
その後もよく面接で聞かれる「学生時代に最も打ち込んだことは何ですか?」や「あなたの特技はなんですか?」などを社長は質問して、A子さんが理路整然と答えていたけれど、基本的に社長は「あ!!!」と答えていました
ついに長い面接が終わった。2時間くらいやっていた。面接としては長い。殺人鬼から逃げている時間が長かったから、純粋な面接としての時間はいつもの面接時間と変わらないかもしれないけど
ということで、それぞれの本性がわかったのではないだろうか。そして、それを理解して採用に至った。きっとA子さんはこの会社でうまくやっていけるのではないだろうか。そもそもこんな面接を受けてくれたし、会社の嫌な部分というか、社長の頼り甲斐のなさを見ても入社したいとなったのだから。お化け屋敷で面接、いいかもしれない