マツエクの資格は美容師の資格を取ってから―アイリストを目指す人へ
女性に人気の「まつ毛エクステンション(マツエク)」。自分のまつ毛に人工のまつ毛をくっつけることで、まつ毛を長く見せたり、濃く見せたりするものです。
美容好きなら、マツエクを施す側になりたいと思う人もいるのではないでしょうか。どうすればなれるのか、気になるところですよね。
実は、まつ毛エクステを行うには「美容師免許」が必要です。
また、マツエクの資格は必須ではありませんが、転職に役立ちますし、何より知識の証明となるので取得がおすすめ。
この記事では、マツエクの主な資格4種のほか、マツエクを施す人(アイリスト)に向いているのはどんな人かを見ていきましょう。
マツエクなどを施す「アイリスト」には、美容師免許の取得が必須
マツエクを仕事にするには、美容師の免許を取ることが法律で義務付けられています。
ただし美容師免許は国家資格。取得は簡単ではありません。
通学なら2年間、通信教育なら3年間の勉強が必要です。美容学校や美容師専門学校(厚生労働大臣指定校)などを卒業してから国家資格を受ける、というのが一般的な流れです。
そのため、2008年より美容師免許が必須になりました。
厚生労働省では、まつ毛エクステンションの施術は「美容」に該当するとして、美容師の免許が必要と判断したのです。
マツエクだけでなく、まつ毛パーマを施すにも美容師免許は必要です。
万が一、無免許でマツエクの施術をした場合、罰金を科せられたり営業停止を余儀なくされたりするだけではなく、被害があれば業務上過失傷害などの罪に問われることも。
マツエクの資格は主に4種類。取得方法をご紹介!
マツエク自体に関する資格には、国家資格ではなく民間資格があります。ただ、資格は必須ではなく、持っていなくても施術はできます。
マツエク資格は取る必要なし?より高いレベルを目指すなら取得すべし
じゃあさっそくアイリストの求人に応募しようっと。
でも美容師免許だけでは、マツエクについての知識や技術の習得には不十分ですよ。
確かな技術を身につけたりお客様からの信頼を得たりするには、マツエクの資格も取るのがおすすめです。
アイリストとして転職する場合にも、資格があれば技術や知識の証明になります。また、マツエクの資格を持っていることを応募条件としているサロンもあります。
ただ、いきなりマツエクの資格試験にトライしても合格は難しいもの。
試験内容には、マツエクの概要や注意事項についての筆記試験のほか、技術チェックなどもあるからです。
資格を取る前に、マツエク技術を教えてくれる美容の専門学校などで学ぶ必要があります。
マツエク資格の主な4種類を紹介!取得にはスクールで傾向と対策を
マツエクに関する資格には、主に4種類の民間団体による検定試験があります。
まずはどの資格を取るのか、先に決めましょう。
提携しているスクールなら、知識や技術のほか、試験の傾向や対策などもわかる可能性が高いですよ。
では、マツエクの主な資格をそれぞれ大まかに紹介します。検定料金や会場など詳しくは、各協会のホームページを参照してください。
JEA検定試験| 一般社団法人 日本アイリスト協会(JEA)
2008年設立の「日本アイリスト協会」が行っている検定試験です。3級から1級まであります。
級位 | 受験資格 |
---|---|
3級 (JEAベーシックライセンス) |
・技術提供を行わない人 (マツエクのサロンオーナーなど) |
2級 (JEAスタンダードコース) |
・18歳以上 ・美容師免許を持っているまたは現在美容師の学校に通っている |
1級 (JEAプロフェッショナルライセンス) |
・18歳以上 ・2級合格者 |
3級はマツエクの施術を行わない人向けの級で、筆記試験のみ。仕事でマツエクを施すには、2級以上の取得が必要です。1級と2級には実技試験もあります。
1級の受験には、日本アイリスト協会の会員になる必要があります。
技能検定試験|一般社団法人 日本まつ毛エクステンション認定機構(JECA)
「日本まつ毛エクステンション認定機構」では、5段階の検定試験を行っています。
級位 | スキルレベル |
---|---|
安全技術師 | ・基本的技能および知識の習得 ・用具の安全使用、技術者の衛生管理 ・装着状態が適切か など |
まつ毛エクステンション3級 | ・基本的技能および知識の習得 ・用具の安全使用、技術者の衛生管理 ・装着の正確さ など |
まつ毛エクステンション2級 | ・サロンワークとしての技能および知識 ・用具・用剤の安全使用 ・装着の正確性 ・デザインバランス など |
まつ毛エクステンション1級 | ・トップアイデザイナーとしての正確かつ安定した技術力 ・スピード・装着バランス・デザイン力など総合的な技能および知識 |
認定講師 | サロンワークとしての技能・教育・カウンセリング力など |
受験資格は、認定講師以外はどの試験でも同じで次のような条件です。
- 美容師国家資格を持っている、あるいは美容学校に在学中である
- 美容学校およびJECA認定校に通学している
- 満16歳以上である
認定講師のみ、まつ毛エクステンション1級の保持者でないと受験できません。
「エクステ毛は付けまつ毛の根元1.5㎜程度離れたところから装着すること」(安全技術師)など、細かな審査項目も公開されています。
プロアイリスト検定|一般社団法人 NEA日本まつげエクステ協会(NEA)
「日本まつげエクステ協会」では、「プロアイリスト検定」と称して4段階の検定試験を行っています。
受験するには、日本まつげエクステ協会・正会員への入会(有料)が必要です。
級位 | スキルレベル |
---|---|
3級プロアイリスト | マネキン練習を終え、モデルへの実習開始ができるレベル |
2級プロアイリスト | 難易度の低いお客様への施術ができるようになるレベル |
1級プロアイリスト | 精度とスピードを兼ね備えたプロフェッショナルレベル |
受験資格は、美容師免許を持つまつ毛エクステ技術者。1級の受験には2級の合格が必要、2級の受験には3級の合格が必要です。
アイスタイリスト技能試験|一般社団法人 国際アイスタイリスト協会(WEA)
「国際アイスタイリスト協会」では、マツエク施術者のことを「アイスタイリスト」と呼び、4段階の資格を設定しています。
級位 | スキルレベル |
---|---|
WEAアイスタイリスト技能検定3級 | ・マツエクの基礎知識と基礎技術、衛生管理能力 |
WEAアイスタイリスト技能検定2級 | ・サロンワークとしての基礎的な技術・知識、衛生管理 (毛髪学、衛生学、まつ毛の構造など) |
アイスタイリスト技能検定1級 | ・トップアイスタイリストとしての応用技術・知識 ・カウンセリングからデザイニングまでの総合的なテクニック |
受験資格は、1級の受験には2級の合格とWEAの正会員であること、2級の受験には3級に合格していることが必要。
3級の受験は、義務教育を修了している人なら誰でも受験可能です。
アイリスト向きなのはこんな人!技術だけではなく接客力も重要
どんな仕事にも適性があります。アイリストに向いているのは、次のような人です。
- 手先が器用
- 細かい作業が好き
- 集中力がある
- 美的感覚にすぐれている
- コミュニケーション能力が高い
- 人が好き
マツエクを付ける作業は、接着剤などを使って目元にマツエクを装着していく細かい仕事。手先が器用だったり、その細かい作業を集中して行えたりする人でなくてはなりません。
また、マツエクの仕事はお客様との距離も近く、一対一で接します。サロンではお客様にリラックスして過ごしてもらうことも必要。そのため、接客の際のコミュニケーション能力が高い人ほど向いています。
お客様の希望をきちんと理解し、それにあったマツエクの提案ができることも重要ですよ。
マツエクの資格をとってお客様をキレイにするアイリストを目指そう
美容師免許は簡単にとれるものではありませんが、アイリストとして働くには必須の資格です。
マツエクの資格は必須ではありませんが、レベルの高いアイリストになるにはどちらにしても勉強は欠かせません。
自分のためにもお客様のためにも、基礎からしっかり学び、資格を取るのがおすすめです。
資格にもいくつか種類があるので、どの協会の検定を受けるかを決め、そこの認定スクールに通うなどして試験に備えましょう。
美容に興味がある人、「人をキレイにしたい」という希望がある人はぜひトライしてみてください。
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