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ネイリストになるには資格が必要?資格の種類・取得方法について解説

ネイリストになるには資格が必要?資格の種類・取得方法について解説

「ネイリストになるには資格がいるの?」と気になっていませんか。

実はネイリストになるために必須の資格はありません。とはいえ、ネイルサロンでは次の資格を募集条件にしていることも多いです。

  • JNECネイリスト技能検定「3~2級」
  • JNAジェルネイル技能検定「初級~中級」

資格の取り方には、次のような方法があります。

ネイルに関する資格の取得方法
  • ネイルスクールに通う
  • 通信講座で勉強する
  • 職業訓練を受ける
  • 独学で学ぶ

主な方法としては、ネイルスクールや通信講座が一般的。しかしハローワークの職業訓練にもネイリスト養成科があります。無料なので費用を抑えたい人におすすめです。

当記事では、ネイリストの「資格」「資格の取得方法」「求められる能力・資質」などについてお伝えします。

ネイリストに求められる資格の種類とは!2大資格を解説

ネイリストには、美容師やアイリストのような国家資格はありません。

しかしネイルサロンに就職・転職する際に、求められることが多い民間資格はあります。それが次の2つの資格。

ネイリストとして働くために取得したい資格
  • JNECネイリスト技能検定
  • JNAジェルネイル技能検定

「JNECネイリスト技能検定」は、日本で最も知名度の高いネイリストの検定試験です。

実施から20年以上、80万を超える人が受験しています。

「JNAジェルネイル技能検定」は、ジェルネイルに特化した検定試験。

2010年に始まった比較的新しい認定試験ですが、募集条件としているサロンも多いです。

両方取得しないとダメですか?
もちろん2つあれば選択肢は広がりますが、どちらか1つでも大丈夫ですよ。
1つだけにするなら、どっちがおすすめですか?
「JNECネイリスト技能検定」がおすすめです。ジェルネイルよりも募集条件に挙げているサロンは多い傾向にあります。

とはいえ、ジェルネイルにこだわりがあるなら「JNAジェルネイル技能検定」でもよいでしょう。ジェルネイルに特化したサロンもありますからね。

それでは、2つの試験について詳しく見てみましょう。

ネイリストに有利な資格1:『JNECネイリスト技能検定』

「JNECネイリスト技能検定(以下、ネイリスト技能検定)」を主催するのは、公益財団法人 日本ネイリスト検定試験センター。

ネイリスト技能検定には、次の3つの級があります。

ネイリスト技能検定|概要・合格率
求められるレベル 合格率
1級 トップレベルの総合的な技術・知識 42.8%
2級 サロンワークで通用する技術・知識 52.9%
3級 ネイルに関する基本的な技術・知識 91.9%
※2018年秋期の合格率

合格率の高さを見てわかるように、3級は合格しやすいです。また3級でも応募できるネイルサロンもあります。

しかし、2級以上を優遇したり、条件としたりするサロンも多いです。

2級になると難易度が上がり、合格率は半数まで下がります。

2級以上の合格を目指すなら、スクールや職業訓練などで勉強するのがおすすめです。詳しくは「資格の取得方法」の章をご覧ください。

試験の概要を簡単に確認しておきましょう。

JNECネイリスト技能検定について
試験内容 実技・筆記
スケジュール 【1級】年2回
【2級・3級】年4回
受験料※ 【1級】10,185円
【2級】8,149円
【3級】6,112円
受験資格 【1級】ネイリスト技能検定2級取得者
【2級】ネイリスト技能検定3級取得者
【3級】義務教育を修了している人
※2019年現在、税抜

またネイリスト技能検定は、いきなり1級や2級から受験することはできません。3級から順番に受験する必要があります。

ネイリストに有利な資格2:『JNAジェルネイル技能検定』

「JNAジェルネイル技能検定」は、NPO法人 日本ネイリスト協会が実施する試験です。プロとしてジェルネイルを施術するための理論・技術を習得します。

JNAジェルネイル技能検定|概要
求められるレベル
初級 ジェルネイルに関する基礎知識と技術
中級 プロとして必要な専門知識と技術
上級 スペシャリストとして必要な総合的知識と技術

サロンで求められるレベルは、初級~中級が多いです。

「JNAジェルネイル技能検定」って、合格率はどうなんですか?難易度が気になります。
残念ながら、合格率は公表されてないんです。ただ初級の難易度は、ネイリスト技能検定の3級程度といわれています。

次にJNAジェルネイル技能検定の試験について見てみましょう。

JNAジェルネイル技能検定について
試験内容 【初級・中級】実技・筆記
【上級】実技のみ
スケジュール 年2回
受験料※ 【初級】9,000円
【中級】12,000円
【上級】15,000円
受験資格 【初級】義務教育を修了している人
【中級】ジェルネイル検定初級合格者
【上級】ジェルネイル検定中級合格者
※2019年現在、税抜

ジェルネイル技能検定試験は、初級から順に受けていきます。はじめから中級や上級を受けることはできないので、注意してくださいね。

また「ネイリスト技能検定」を取得していると、「ジェルネイル技能検定」の実技試験が一部免除されます。
「ネイリスト技能検定」と「JNAジェルネイル技能検定」の資格を両方取得したい人は、ネイリスト技能検定から始めると効率がいいですよ。

ネイリスト資格の取得方法はスクール・通信・職業訓練・独学

この章では、資格取得の方法について紹介します。

ネイルに関する資格を取得する主な方法は、次のとおりです。

ネイルに関する資格の主な取得方法4つ

それぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。

【ネイリストの資格取得方法1】スクールに通って資格を取得!

ネイリストに関する資格を取得するなら、スクールに通うのが効率的。ネイルの知識はもちろん、実技も学べます。

ネイルスクールのメリット
  • 総合的な知識・技術を学べる
  • 疑問点をすぐに解消できる
  • モチベーションを維持しやすい

ネイルスクールは疑問点をすぐに質問できるため、学習スピードも早いのが魅力。資格取得を目指す人たちが近くにいますし、講師陣のサポートもあるのでモチベーションを維持しやすいです。

ネイルスクールのデメリット
  • 費用が高い
  • 授業時間の確保が必要

ネイルスクールのデメリットは費用が高いこと。

ネイリストに必要な知識・技術を総合的に学ぶコースの場合は「40~80万円」。

検定試験の対策のみを行うコースでも「4~12万円」かかるのです。

検定対策のみを行うコースの費用
ネイリスト技能検定【2級】 5~12万円
ジェルネイル技能検定【初級】 4~9万円
ジェルネイル技能検定【中級】 6~9万円

なるべく費用を抑えるなら、ネイリスト技能検定「3級」、ジェルネイル技能検定「初級」までは自力で取得し、2級・中級のみ試験対策コースを受けるという方法もあります。

次に、スクール選びのポイントを押さえておきましょう。

<ネイルスクール選びのポイント>
・試験の合格率は高いか
・卒業生の就職率は高いか
・検定合格保証がついているか
・授業時間は多いか
・JNA認定校か、認定講師がいるか

スクール選びの際は、合格率・就職率を必ず確認してください。

検定に合格するまでサポートを受けられる「検定合格保証(名称はスクールにより異なる)」がついているかも大切なポイントです。

ネイルスクールの中には、JNA 日本ネイリスト協会に認定されていたり、JNAの認定講師が在籍していたりするところもあります。

質の高い知識・技術を学ぶには、JNAの認定校、または認定講師が在籍しているスクールを選ぶとよいでしょう。

【ネイリストの資格取得方法2】通信講座で勉強して資格を取得!

通信講座は、テキストやDVDなどの教材を使って自宅で勉強する方法です。さっそくメリット・デメリットを見てみましょう。

通信講座のメリット
  • マイペースに勉強できる
  • スクールよりは費用が安い

通信講座の費用は、12~15万円程度。

スクールよりも費用を抑えられます。費用が安いのはメリットですが、次のようなデメリットもあるのです。

通信講座のデメリット
  • 実技を学びにくい
  • 資格取得までに時間がかかる

通信講座の場合は、実技を学ぶ場があまりありません。そのため実践的な技術が身に付きにくいのです。

通信講座で資格取得を目指すなら、次のポイントに注目してくださいね。

<通信講座選びのポイント>
・スクーリングはあるか
・合格保証はあるか

通信講座のなかには、スクーリングを行っているところもあります。技術を身に付けるために、スクーリングのある通信講座を選びましょう。

また合格保証の有無も忘れずに。合格保証があれば、もし試験に落ちても引き続きサポートを受けられるので安心です。

【ネイリストの資格取得方法3】ハローワークの職業訓練を活用!

ハローワークの職業訓練にはネイリスト養成科があり、無料で訓練を受けられます。

職業訓練って、ネイリストもあるんですね!
テキスト代は1万円ほどかかりますが、講座は無料で受けられます。訓練期間は、3~5カ月程度です。

ネイリスト養成科の訓練は、ネイルスクールに委託されています。そのため職業訓練なら、費用を抑えてネイルスクールの講座を受けられるのです。

また職業訓練には、次の2つがあります。

職業訓練の種類と対象者
職業訓練の種類 実施主体と対象者
求職者支援訓練 ・実施主体は民間の教育機関
・失業手当を受給できない人
公共職業訓練 ・実施主体は国・都道府県
・失業手当を受給している人

ネイリスト養成科は、「求職者支援訓練」で行っている場合が多いです。

失業手当を受給していない人が主な対象ですが、受給している人でも受けられるので安心してください。

職業訓練のメリット
  • 費用が安い
  • 講師から知識・技術を学べる
  • 疑問点をすぐに解消できる
  • モチベーションを維持しやすい
  • 就職支援を行っている

職業訓練は無料で講座を受けられるのが大きなメリット。また就職を前提として訓練を受けるため、就職支援も行っています。

職業訓練のデメリット
  • 職業訓練を受けるには選考が必要

職業訓練を受けるには、ハローワークで申し込みをして選考を受ける必要があります。ここを通らないと、訓練を受けられないのです。

<職業訓練の養成科選びのポイント>
・目指せる資格の種類を確認する

同じ職業訓練でも訓練科によって、目指せる資格の種類は異なります。

職業訓練を選ぶ際は、どの資格が対象になっているのか確認してくださいね。

求職者支援訓練は要件を満たしていると、月額10万円の職業訓練受講給付金や通所手当なども受け取れますよ。

【ネイリストの資格取得方法4】独学で資格取得を目指す!

「マイペースに勉強したい」「資格取得までに時間がかかってもいい」という人は、独学という方法もあります。

メリット・デメリットを見てみましょう。

独学のメリット
  • マイペースに勉強できる
  • 費用を抑えられる

自分で勉強するため必要なのは、主にテキスト代のみ。スクールや通信講座よりも安く勉強できるのがメリットです。

独学のデメリット
  • 実技を学ぶ機会がない
  • 資格取得に時間がかかる
  • モチベーションの維持が難しい

独学のデメリットは、実技を学べないこと。そのため資格を取得するまでの時間が長くなってしまいます。

<独学のポイント>
・実技講座などに積極的に参加する
・YouTubeなどで実技を勉強する
・資格取得まで長期戦を覚悟する

独学の場合は、実技を学べる場を自分で見つけにいくことが大切です。ネイル体験やイベント、セミナーなどに参加してみましょう。

またYouTubeには、ネイル講座などの動画もあるので、参考にしてみてください。

資格なしでもネイルサロンで働ける?研修や勤務条件に要注意

ネイルサロンの多くは、応募条件に「ネイリスト技能検定取得」「スクール卒」などを挙げています。しかし、なかには「資格なし・未経験OK」のネイルサロンも。

資格なし・未経験で働く場合は、研修が充実しているサロンを選ぶようにしましょう。

とはいえ、ただ研修があればいいというわけではありません。なかには次のようなケースもあるので、注意が必要です。

資格なしで働けるネイルサロンの注意点
  • 研修中の給与がでないケースも
  • 研修費用を請求されるケースも

サロンのなかには、研修中の給与がでないところもあるので要注意。また研修費用を請求するサロンや、併設の有料スクールへの入学を求められることもあるのです。

もちろん、このようなサロンばかりではありません。研修体制がしっかり整っている「資格なし・未経験OK」のサロンもあります。

トラブルを防ぐためにも、研修中の給与と研修制度について、しっかり確認してくださいね。

ネイリストに『求められる能力・向いている資質』とは?

この章では、ネイリストに「求められる能力」「向いている資質」について紹介します。

ネイリストに求められる能力・資質
  • ネイルに関する基本的な知識・技術
  • コミュニケーション能力
  • 接遇力
  • 手先の器用さ
  • 集中力
  • 向上心
  • ネイルデザインのセンス

ネイリストになるには、コミュニケーション能力が欠かせません。

カウンセリングでは、お客様の要望をしっかりと掴み、デザインを提案する必要があります。

施術時間は1~3時間程度かかるので、その間もお客さまが楽しく過ごせるように会話をするなど、接遇力も大切なのです。

細かい作業をするため、手先が器用で集中力がある人に向いているでしょう。

またネイルの種類は、ジェルネイルやスカルプチュアなどさまざま。流行のデザインもどんどん変わります。向上心を持ち、デザインのセンスを磨き続けることが求められます。

ネイリストになるには資格取得がおすすめ!自分に合った方法を選ぼう

ネイリストには国家資格など、取得しなければいけない資格はありません。

ただ、JNECネイリスト技能検定「3~2級」や、JNAジェルネイル技能検定「初級~中級」を募集条件としているネイルサロンは多いです。

実質的には、これらの資格がネイリストになるために求められる資格といえます。

資格を取得するための主な勉強法は、「ネイルスクール・通信講座・職業訓練・独学」です。

ネイルについてしっかり学びたいと考えていて、費用にも余裕があるなら「ネイルスクール」がおすすめ。費用を抑えたい人は「職業訓練」を検討してみましょう。

「通信講座」「独学」はマイペースに学べる一方、実技が身に付きにくいというデメリットも。メリット・デメリットを踏まえて、自分に合った方法で資格取得を目指しましょう。

※掲載の情報は2019年5月現在のものです。
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