映像クリエイターの仕事のやりがいや苦労、転職時の注意ポイント
世の中にあふれる映像作品。テレビやパソコンなどで見る映像のほか、企業イベントや音楽ライブなどで使われる映像もあります。
それらを作り上げるのは「映像クリエイター」と呼ばれる人たちです。
この記事では、映像クリエイターの仕事について、仕事の内容や仕事のやりがい・苦労など
について取り上げていきます。
転職を考える場合におさえておきたいポイントも紹介するのでぜひ参考にしてください。
映像クリエイターは具体的に何をする?仕事の流れを紹介
企業のPRに使われる動画や商品・サービスを紹介するCM、結婚式やお祭りなどのイベント映像など、映像クリエイターは日々、多種多様な映像をつくっています。
映像クリエイターとは、読んで字の如く「映像」を「クリエイトする」仕事。ただその場にあるものを撮影をするだけではありません。
撮影を依頼するクライアントの意向に沿って、堅実な作品に仕上げることもあれば、独創的で見る人の心に残る映像を作り上げることもあります。
映像クリエイターの仕事内容
映像クリエイターは、次のような流れで1つの映像をつくっていきます。
- クライアントより受注、打ち合わせ
- シナリオや絵コンテなどの作成、企画・提案
- 撮影
- 映像の確認、3DCGの制作、テロップ入れなどの編集
- ナレーションやセリフ、効果音など音に関する調整
- 映像をクライアントに提出、修正
- クライアントからOKが出れば完成、納品
職場によって、企画からディレクション、撮影、編集、CGまで映像に関わるすべてを1人の映像クリエイターに任されることもあれば、ムービー作成など業務を専門的に任されることもあります。
また、クライアントとのスケジュール調整や修正などのやり取りには、「映像ディレクター」と呼ばれる人が付き、その指示を受けて動くこともあります。
映像クリエイターの仕事例:ブライダルの動画制作と記録映像
ブライダルの仕事を例に取ってみましょう。
結婚式関連では、主に次の2パターンの映像制作があります。
- 当日に披露宴会場で流すプロフィール動画
- 新郎新婦にDVDで渡す当日の記録映像
披露宴で流す映像には、オープニングから始まり生い立ちや二人の馴れ初め、印象的なエピソードなどを盛り込み、エンドロールで締めます。
当日の記録映像には、メイクなどの場面から挙式、披露宴の様子、ゲストを見送る場面などを撮影して編集します。
単なる記録ではお客様の満足は得られないどころか、「一生の思い出が台無しだ」とクレームになる可能性も。
撮影する場所やモノ、構図やアングル、表情など細かな部分まで配慮して撮影し、感動的な映像に作り上げる必要があります。
映像クリエイターの仕事のやりがい、苦労とは
「映像クリエイター」と聞いたときの一般的なイメージは、「クリエイティブで楽しそうな仕事」「好きなことが仕事にできる」というポジティブなもの。
映像クリエイターの仕事のやりがい、楽しさと言えば、次のようなことが挙げられます。
- 自分のクリエイティブが世に出ることの喜び・誇り
- 無事に納品できたときの達成感
- 映像を見たクライアントや世間による高評価・好反応
何より大きいのは、自分の作品が広く世に出せることです。
自分がいいと思うクリエイティブが認められたり、伝えたいことがきちんと伝わったりすれば、作り手(クリエイター)として大きな喜びを感じられます。
映像制作の現場でいろんな人に出会ったり一般には見られない物を見たりすることで、刺激を受け、世界が広がります。それが次の仕事につながっていくことも。
しかし、ただ「好きなこと」をしていればいいわけではないのが難しいところ。
仕事としての「映像クリエイター」には、まずクライアントの意向に沿うことが第一に求められるからです。
自分の意に沿わない修正をさせられる(しかも一度ではない)こともありますし、無理なスケジュールに縛られることも日常茶飯事。
自分に合わない仕事ばかりが続くと、「自分のスキルが活かせない」とモチベーションは下がる一方。また、チームワークも大切な仕事なので、人間関係の良くない職場では良い作品を生み出すのが難しくなってしまいます。
自分の意に沿わない、センスが合わない、体力的に厳しい、などの状況が続くと、向上心の強いクリエイターほど転職を考えざるを得なくなるのです。
映像クリエイターが転職するときに押さえるべきポイントとは
「映像クリエイター」と一口に言っても、業界や映像のジャンル(資料映像や広告など)、個人に任される業務の範囲はさまざまです。
また、労働条件など働く環境は企業によって大きく異なるもの。
転職するなら、次のような求人情報のチェックポイントをおさえ、「こんなはずじゃなかった」のギャップを防ぐことが大切です。
- 制作する映像のジャンル、業界
- 任される業務の範囲
(ディレクション業務の有無、業務一貫なのか一部担当か、など) - 自社のメディア・サービスなのかクライアント案件なのか
- 手当や休暇など福利厚生の充実度
どれも、映像クリエイターとしてのやりがいや働きやすさに直結する項目。
まずは、どんなジャンルの映像をつくるのか、何業界に関わることが多いのか、などを確認しましょう。
映像クリエイターが作る映像には次のようなものがあります。
- 企業用映像(リクルート用、研修用、営業用、PR用など)
- テレビCM、Web広告
- PV(プロモーションビデオ)、MV(ミュージックビデオ)
- 情報紹介、資料映像
- webコンテンツ(オウンドメディア、インターネットTV、アプリ内動画など)
自分の個性・クリエイティブ力をどれだけ発揮できるかは、どんな映像作品を作るかによって大きく異なります。
福利厚生については、手当や休暇などどんな制度があるのか、いくつかの求人を比較してみるのがおすすめです。
いつも給料の額だけ見ちゃいますけど・・・。
収入全体や働くモチベーションに、意外に大きく影響するんです。
また、その企業がどんな人材を求めているのか、どんなスキルを必要としているのかの確認も必須。
自分の資質や経験・スキルが企業のニーズにマッチしていなければ、採用されません。
映像クリエイターに求められる人物像、経験・スキルとは
企業が映像クリエイターに求めているのは、次のような人です。
- 映像制作の経験がある人
- コミュニケーションが得意な人
- チームの一員として協調性を持って働ける人
- 自分で考えて動ける、フットワークの軽い人
- 体力と精神力のある人
- 変化に柔軟に対応できる人
映像制作はクライアントの意向が第一。そして1人で業務を完結することはできません。
そのため、技術や経験だけでなく、仕事をスムーズに進めるのにコミュニケーションや協調性なども必須。
映像制作の経験やスキルに関しては、次のようなソフトウェアを使ったものが挙げられます。
EDIUS/Premiere Pro/Final Cut Pro/After Effects/Motion 5
3D制作・アニメーションソフト
Cinema4D lite
画像編集ソフト
Photoshop/Illustrater
PCの基本操作
Word/Excel/PowerPoint
その他の経験
・デジタル一眼レフ、NXCAM、シネマカメラ、ドローンでの撮影
・YouTubeの動画制作
・グラフィックデザイン、絵コンテやイラスト作成
企業によって使用するソフトウェアは異なりますが、これらの実務経験、つまり仕事として使用した経験があり、難なく使いこなせる人を企業は求めているのです。
求人情報を見ても、募集条件などで資格について触れているところはほとんどありません。
ただ、企業によってはデザイン制作などのスキルがあれば応募できる求人もあります。
未経験から映像クリエイターに応募するなら、ポートフォリオは必須。そのうえで映像制作への情熱やチャレンジする意欲、向上心などをアピールしましょう。
映像クリエイターにおすすめの転職サイト・エージェント
映像クリエイターの仕事を探すなら、転職サイトを使うのが効率的です。
業界に特化した転職サイトもあるので、いろんなサイトを使って情報収集をし、選択肢を増やしましょう。
転職に関するサービスには大きく2つの種類があります。
転職(求人情報)サイト | 自分で求人検索し、企業に直接応募する |
転職エージェント | 企業との間にアドバイザーが入ってサポートしてくれる |
どちらにも利用のメリットはありますし、利用するサイトを1つに絞る必要はありません。

サイト名 | 特徴 |
---|---|
映像しごと.com | ・映像・動画クリエイターのための求人サイト ・希望者には転職支援サービスあり |
マスメディアン | ・広告・web・マスコミ業界に強い転職エージェント ・東京の求人がメイン |
CREATIVE JOB(クリエイティブジョブ) | ・クリエイティブ系の転職に強い転職エージェント ・採用説明会やセミナー情報あり |
イマジカデジタルスケープ | ・web・ゲーム・IT・映像業界専門の転職エージェント ・20年の実績あり |
いずれも無料で使えるサイトです。

その他、大手の総合型転職サイト・エージェントでも映像クリエイターの仕事は見つかります。地方や未経験での転職の場合は、業界専門サイトでない方が求人が見つかりやすい可能性もありますよ。

映像クリエイターの仕事はあらゆる場面で必要!職場選びは慎重に
クライアントからOKをもらい、作品が完成したときの達成感や喜びはひとしおです。
仕事を通して人脈が広がったり、いろんな人と会うことで刺激をもらえたりもします。
しかしそのためには、深夜まで編集作業に追われたり、何度も修正を繰り返したりすることも。
何でも好きなようにはできない、というのも、ものづくりを仕事にしている人に共通するジレンマです。
自分に合わない、自分の個性が生きない、と悩む映像クリエイターは、思い切って転職するのも1つの手段。
いざ転職すると決めたら、仕事内容や企業ニーズをしっかり確認して選びましょう。



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