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バスの運転手の平均年収を調査!公営・民営の差、トラックとの比較も

バスの運転手の平均年収を調査!公営・民営の差、トラックとの比較も

全国各地で走るバス。「運転が好き」「人間関係のストレスがなさそう」などの理由から、バスの運転手への就職・転職を考えている人もいるのではないでしょうか。

そこで気になるのが、「バスの運転手の年収がいくらなのか」ということですよね。

厚生労働省の調査によると、2017年のバス運転手の年収は平均「約457万円」。

ただしこれはあくまで「平均」であり、実際に支払われる金額は年齢や経験、働く地域などにより異なります。

この記事では、都道府県別や年代別など、さまざまな角度からバス運転手の給料を明らかに。

公務員と民間との給料の違いも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

バス運転手の平均年収・給与を3つのカテゴリー別に紹介

バスの運転手になると、給料はいくらくらいもらえるのでしょうか。

年収や給与のデータを、次のようなカテゴリーに分けて見ていきましょう。

それぞれタップすると該当の説明箇所に進みます。

バス運転手の男女別の平均年収、男性が女性より約85万ほど高い

冒頭でお伝えした、国の調査によるバス運転手の年収「約457万円」。

細かく見ると、男女別ではそれぞれ次のような数字が出ています。

バス運転手の年収(2017年)
男性 4,585,600円
女性 3,729,800円
※平成29年厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より、「きまって支給する現金給与額」に12を掛けて1年分と見なし、「年間賞与その他特別賞与額」を足したもの

女性の方が年収が低いのは、バス運転手になる女性がまだ少ないため、役職に就く人も少ないからだと考えられます。

女性のバス運転手って、全国でどれくらいいらっしゃるんでしょうか?
日本バス協会によると、女性のバス運転手は増加傾向にはあるものの、まだ全体の1.5%、全国で1,600名ほどしかいないとのことです。

女性のドライバーが少ないため、年収についての調査も男性のみのデータがほとんど。

次の章からは、男性についての年収・給与などの調査結果を紹介していきます。

バス運転手の年齢別平均年収、ピークは55~59歳で約510万円

ここでは、バス運転手の年収が年齢によってどう推移しているかを見ていきましょう。2017年のデータを紹介します。

【年齢別】バス運転手の平均年収グラフ

バス運転手の平均年収年齢別グラフ

※平成29年厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より、「きまって支給する現金給与額」に12を掛けて1年分と見なし、「年間賞与その他特別賞与額」を足したもの
年収がもっとも高いのは、55歳から59歳までの間。

理由としては、管理職に就く人が多い年代であることや、この年代の平均勤続年数が約17.5年と、どの年代よりも長いことが考えられます。

具体的な数字で見ると次のとおりです。

【年齢別】バス運転手の平均年収表
年齢 年収
20~24歳 3,479,500円
25~29歳 4,083,600円
30~35歳 4,573,900円
36~39歳 4,407,800円
40~44歳 4,748,000円
45~49歳 4,801,800円
50~54歳 4,929,100円
55~59歳 5,101,600円
60~64歳 3,663,300円
65~69歳 2,866,600円
70歳~ 2,536,900円
※平成29年厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より、「きまって支給する現金給与額」に12を掛けて1年分と見なし、「年間賞与その他特別賞与額」を足したもの
70歳以上の金額も出てますけど、バス運転手の定年って何歳なんですか?
定年は60歳で、65歳や70歳くらいまで再雇用制度がある、という会社が多いんです。

「再雇用制度」とは、正社員が定年を迎えた際、退職の手続きを取って再び雇い入れること。

ただし定年前の雇用契約とは別の契約となるため、ほとんどの人は給与が下がったり正社員でなくなったりします。

バス運転手の都道府県別の平均年収、トップ2は神奈川と東京

バス運転手の平均年収、都道府県別ではどう異なるのか、年収の多い15の都道府県と年収の低い15の都道府県をグラフにしてみました。

【都道府県別】バス運転手の年収トップ15

バス運転手の平均年収都道府県別トップ15グラフ

トップ2は神奈川県と東京都。神奈川は約581万円、東京都は約577万円で、続く千葉県は約505万円です。

また、12位にあたる京都で、すでに厚生労働省が発表している平均年収457万円を下回る約455万円となっています。

政令指定都市のある都道府県では、バス運転手のお給料も比較的高い傾向ですね。

下位の方も見てみましょう。

【都道府県別】バス運転手の年収ワースト15

バス運転手の平均年収都道府県別ワースト15グラフ

下から数えて15番目の福井県が約367万円、次いで鹿児島が約365万円。

最も年収が低い宮崎県は約232万円で、トップの神奈川や東京の半分以下という結果です。

都道府県によって、どうしてこんなに違うんでしょうか?
明確な理由はわかりませんが、バスの輸送量も関係していると思われます。

首都圏と地方都市では、交通量や利用人数に差があるのは当然のこと。

国土交通省による平成29年度「自動車輸送統計年報」で東京と宮崎の輸送量を比べてみると、東京の輸送量が約730万人キロ(人キロ=乗せた人×乗せた距離)なのに対し、宮崎は約110万人キロで、かなりの差があるのです。

バス運転手の年収『公務員の方が民間より高い』は本当だった

バスには、都営・市営バスなど地方自治体が運営するものも。

都営・市営バスの運転手は地方公務員の中でも「地方公営企業職員」と呼ばれ、役所などで働く職員とは給与体系などが異なっています。

インターネット上に給与額などを公表している地方自治体について確認してみることに。

すると、地方自治体が公表している都営・市営バスなどの運転手の給与は、民間のバス会社の運転手より高いことがわかりました。

では、主な例として東京と大阪、そして観光客の多い京都の例を見てみましょう。

【東京都】バス運転手の年収比較
公務員 民間企業
7,112,189円 4,946,800円
※平成29年度「東京都職員の給与・定員管理等について」より参考値
【大阪市】バス運転手の年収比較
公務員 民間企業
7,067,160円 4,933,200円
※平成29年度「大阪市の給与・定員管理等について」より参考値
【京都市】バス運転手の年収比較
公務員 民間企業
5,830,224円 4,681,200円
※平成30年9月「京都市人事行政白書」より、平均月収に12をかけて年収相当としたもの

公務員と民間のバス運転手を比べると、東京と大阪では約1.4倍、京都では約1.2倍、いずれも公務員の方が年収が高い結果です。

これより差が大きい都市もあります。県としてワースト3となった青森のデータです。

【青森市】バス運転手の年収比較
公務員 民間企業
6,315,408円 2,758,800円
※平成29年度 青森市「給与・定員管理等の状況」より参考値

青森市では、市営のバス運転手の年収が民間企業のバス運転手よりも2倍以上高いことがわかります。

民間のバス運転手さんのお給料も、もっと上げられないんですか?
ええ。バスの利用者が減っているため、経営が苦しい会社が多いんです。
日本バス協会によると、平成27年度の時点で赤字経営のバス会社は全体の約7割を占めています。

国や地方自治体による補助金で何とか維持できている状態で、人件費を上げるのは厳しい状況です。

バス運転手の年間所得をタクシー・トラック運転手と比較

バスの運転手と、タクシーやトラックの運転手とで給料はどのように違うのでしょうか。

この章では、厚生労働省による「平成30年度版 交通政策白書」より、バス・タクシー・トラックそれぞれの運転手の年間所得を見てみましょう。

バス・タクシー・トラック運転手の年間所得
バス タクシー トラック
年間所得額 457万円 332万円 454万円

バスの運転手の年間所得は、タクシー運転手やトラック運転手よりも多いという結果が出ています。

ちなみに月の労働時間を比較すると次のとおり。

バス・タクシー・トラック運転手の労働時間
バス タクシー トラック
労働時間 210時間 189時間 217時間

バス運転手は、トラック運転手より年間所得が多く、労働時間は短いことがわかります。

この中ではバスが一番よさそうですね。じゃあ僕もバス運転手になろうかなー。
この数値はあくまで平均ですし、労働時間や年収だけで仕事を決めるのはおすすめできませんよ。
たとえばバスとトラックでは運ぶ対象が人と物とで違いますし、タクシーであれば、客との距離がより近いため、接客の要素がより強くなります。

決まったルートを走るバスに比べて、タクシーならどの時間にどの道が混んでいるかなどの状況を把握して走る必要も。

転職を考える場合は、仕事内容や労働条件、業界の動向なども把握して決めましょう。

バス運転手に転職する前に知っておきたい、仕事の大変さや業界の今後」の記事も読んてみてくださいね。

業界の動向については、ニュースなどの情報収集をしたり、業界研究を行いましょう。業界研究について書いた記事もあります。

バス運転手の求人は、バス会社のホームページにも掲載されていますが、条件を比較しながら探すには専門の転職サイトを使うのがおすすめ。

バス運転手の転職サイトを紹介!業界専門サイトで効率よく情報収集」の記事で紹介しています。

求人数が少ない場合や、選択肢を増やしたい人は、一般的な転職サイトも利用しましょう。

バス運転手の平均年収は457万円、都営・市営の方が給与は高い

バス運転手の年収について、性別や年代、都道府県別に見てきました。

2017年のバス運転手全体の平均年収は、約457万円です。

年代別では、役職に就く人が多いと考えられる50代後半がピーク。

都道府県別では、輸送量などの関係から、東京や神奈川などの首都圏や政令指定都市の方が地方よりも年収が高い傾向にあります。

また都営・市営など公営バスの方が、民間のバス会社より高い収入を得られることもわかりました。

バス運転手の収入や労働時間はタクシーやトラック運転手と比べて好条件ではありますが、転職するなら仕事内容や実際の労働条件などもしっかり把握しておきましょう。

※掲載の情報は2018年1月現在のものです。
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