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作業療法士(OT)の仕事のやりがいや不満、転職ポイントを解説

「作業療法士」ってどんなお仕事ですか?リハビリに関するお仕事だということはなんとなく予想ができるんですけど・・・。

理学療法士とは違うんですよね?

作業療法士は、日常的な動作や作業を通じて人の能力を回復させ、「その人らしい生活」ができるようにサポートする仕事ですよ。

当サイトでは、作業療法士の経験のある人に向けてインターネット上でアンケートを実施。

仕事のやりがいや「辞めたい」と思う原因、作業療法士の向き・不向きについて聞いてみた内容を紹介していきます。

気になる給料事情や転職する場合のポイントも解説しているので、ぜひ読んでみてください。

作業療法士の仕事、その目的とやりがいとは

作業療法士は、「理学療法士」や「言語聴覚士」と並びリハビリテーションを行う職種の1つ。働くには国家資格が必要です。

作業療法とは、手芸などの作業や食事など日常的な「作業」を通じて、身体の機能などを改善させるリハビリを行うこと。

まずは、作業療法士の仕事内容と、そのやりがいを見ておきましょう。

作業療法士の仕事は「その人らしい生活」を取り戻すためのサポート

作業療法士の仕事は、大きく分けて次の4つを目的としています。

作業療法士の仕事の目的と内容
目的 具体的には
基本的な動作能力を改善する ・日常生活に必要な筋力などをつける
・手足を動かす訓練をする
・遊びを通じて感情表現を豊かにする
応用的な動作能力を改善する ・食事やトイレ、家事などの訓練をする
・手芸や木工など、趣味を取り入れて生活を豊かにさせる
社会的な適応能力の改善 ・地域の活動に参加する、交通機関を使って通勤・通学するなど、社会復帰に向けた訓練
快適な生活の環境づくり ・車椅子や歩行器など必要な福祉用具の選び方、使い方のアドバイス
・バリアフリーなどの環境づくりサポート

作業療法士がサポートするのは、病気やケガ、障害などで日常生活がスムーズに送れない人。

身体の機能面だけでなく、精神的なケアも含めて社会復帰への手伝いをするのです。

作業療法士のやりがいは「患者や利用者の役に立てる」こと

作業療法士のやりがいについてアンケートを取ったところ、次のような意見が聞けました。

作業療法士の仕事をしていてよかったこと、仕事のやりがい
・患者さんやご家族に感謝されたとき。(31歳女性・放課後デイサービス等)

・担当する人の痛みが軽減したり、ADL(日常生活動作)が改善したり、QOL(生活の質)の向上が見られたりしたとき。

生活が変わりイキイキと過ごす様子が見られると、携わったことにやりがいを感じる。(39歳女性・通所リハビリ等)

作業療法士として最もやりがいを感じられるのは、自分のサポートが相手の役に立つのを実感できたとき。

笑顔が見られたり、生活する意欲が表情にあらわれたりすれば、自分も喜びを感じることができますし、感謝されれば当然うれしいもの。

ただ作業療法士の仕事は結果がすぐに出るものとは限りませんし、思うように進められないことも多いです。

そういう場合にも、やりがいやメリットを感じることができるという次のような意見がありました。

・精神科なので、すぐに目に見える回復を見ることは稀だが、それでも患者さんが社会復帰できたときの達成感はやりがいにつながる。

家族から見放された認知症の方が、作業に取り組むことで笑顔になるのを見られたのは嬉しかった。(31歳女性・精神療養病棟等)

人の役に立つだけでなく、「プログラムを通していろいろな作業を行うことで、自分の生活も潤う」というメリットも挙げられていました。

また、相手のためにどうするのが最善か、と模索したことがやりがいにつながった、という意見も。

・特養の作業療法士として、終末期の方に何ができるかいつも考えていた。その結果たどり着いたのがポジショニング、シーティングといった、姿勢を良くする活動。

その方の苦痛を和らげ、少しでも楽に生活できるようサポートすることにやりがいを感じた。(43歳男性・特別養護老人ホーム)

仕事のやり方、自分の工夫次第でやりがいが生み出せる、というのは、他の仕事でも当てはまりそうですね。

作業療法士(OT)の仕事で「辞めたい」と思う原因

作業療法士の仕事で大変なこと、苦労することとはどんなことでしょう。

当サイトでは、作業療法士を対象に、仕事を「辞めたい」と思う(あるいは「辞めた」)理由)をインターネット上のアンケートで聞いてみました。

アンケートの結果からは、医療・福祉業界の仕組みや職場に対する不満が明らかに。その回答を紹介していきます。

まずは、作業療法士経験10年の方から。

「患者の利益よりも金儲けを重視する病院の体制が嫌だった」という意見です。

OTとして働くうち、理想と現実の差が大きいことを感じた。

患者さんに有益な治療を行うためには、病院の枠ではダメだと思った。医師の指示がなくてもOTのスキルを患者さんに還元できる場所で働きたい。(31歳女性・精神科病院作業療法室、精神療養病棟)

作業療法士は、医師の指示を受けることが前提です。患者さんのために「OTを名乗れなくてもいいから別の職種でスキルを活かしたい」とのことでした。

また、介護業界の人手不足が作業療法士の仕事に影響を与えているケースも。

・人が足らずにオムツ交換や送迎に追われる日々。そのため(本業である)リハビリが思うようにできていない。(31歳女性・放課後デイサービス)

作業療法士が1人しかいないという職場もあります。回答者の中には、医師や看護師、外部講師などから直接指導を受けていたが、精神的に追い込まれたりパワハラのような扱いを受けたりして退職してしまった、という人もいました。

また、中には求められる仕事の内容が、自分の知識やスキルに合わなくて辞めた、という事例も。

・以前勤めていた職場は、自立度の高い高齢者の方が利用するデイサービス。そのため、これまで積み上げてきた知識を活かすことができなかった。

車椅子シーティングや中等度介助レベルの方への移乗動作などのやり方を忘れてしまうのが怖く、退職しました。(39歳女性・通所リハビリ)

同じ「作業療法士」の募集でも、医療機関や福祉施設など職場が求める業務やスキルは同一でない、という状況が見えてくる回答です。

働く前に、業務内容や利用者層なども確認しておくことが必要なのだとわかりますね。

このように、アンケートではいずれも作業療法士の仕事内容ではなく、職場に問題があると考える意見ばかりでした。

OTに向いている人、いない人

アンケートでは、作業療法士として働く際に必要な資質についても聞いています。

その結果をまとめると、作業療法士には患者を回復へと適切に導く能力が必要とのこと。

具体的には次のような資質です。

作業療法士に必要な資質
  • 患者さんと適切な距離を取れるコミュニケーション能力
  • 忍耐力や向上心
  • 人の痛みや辛さに寄り添う思いやりの心
  • 体力があり、丈夫な身体

リハビリには、対象となる人との向き合い方が重要です。

「気持ちのコントロールが上手くできない人も多いので、近すぎず遠すぎず距離感を測って振り回されないようにすることも大切」という意見もありました。

また、目標達成までに時間がかかったり、思うような結果が出なかったりすることもあるので、忍耐力も必要。

相手の性格などに合った対応をしたり、時には厳しく接したりするなどの臨機応変さがあると、作業療法士としてのスキルもより上げられます。

「どうすればこの人にとってよりよいサポートができるか」を常に考えられる向上心も、作業療法士に必要な資質なのです。

逆に、作業療法士に向いていない人はどんな人か、という設問には次のような回答が。

  • 相手の気持ちを考えずに行動してしまう人
  • コミュニケーション能力が低い人
  • 基本的な「報告、連絡、相談」ができず、個人プレーする人
  • 自身の健康管理ができない人

作業療法士の仕事は、1人で行うのではなく医師や看護師、薬剤師や理学療法士などと連携してチームで行うのが一般的。そのため、患者だけでなくチーム内のコミュニケーションも重要なのです。

作業療法士の給料について

作業療法士はどれくらいの給料がもらえるのか、そこも気になるところではないでしょうか。

まず厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」の結果から見ていきましょう。

統計によれば、作業療法士・理学療法士の2018年の平均給料は285,200円。

賞与などを加えたおよその年収を算出してみると、年収は約408万円です。

ただしこれは理学療法士と作業療法士の区別なく発表されている数値であることや、あくまで平均であることから、実情に即していない可能性も。

少し前の資料ではありますが、(一社)日本作業療法士協会による「作業療法白書2015」でも見てみましょう。

それによると、作業療法士の初年度の基本給の平均は18.9万円、手当は約3.1万円で、計22万円です(2015年度)。

1年目の賞与は平均59.9万円で、およその年収を計算すると約324万円となります。

2010年度と2015年度を比べるとやや上昇していることから、現在はもう少し高いと予想されますが、それでも厚労省の統計の408万円とはかなりの差があります。

また、実際に作業療法士を募集している求人情報を見てみると、25万円~30万円が相場といったところです。

年収で言うと、300万円台の後半から400万円台あたりを設定している求人が多く見られました。

作業療法士が転職するときに気をつけるべきポイント

作業療法士が「辞めたい」と思う原因について、アンケートでは作業療法士の仕事そのものよりも「職場への不満」などを挙げる人が多くいました。

そこからも、作業療法士は職場選びが重要だ、ということがわかります。

医療機関や介護福祉施設など、作業療法士の活躍の場はいろいろありますが、その運営理念や患者・利用者への対応方針、考え方なども大きく異なります。中には経営者個人の意向がすべて、というところも。

また、給料や休日、福利厚生などの待遇も職場による違いは大きいのです。

経験者は転職で何を気をつけるか、というポイントもアンケートで聞いていますので紹介します。

作業療法士の転職で気をつけるポイント
  • 給料や休日などが求人情報に書いてある通りかどうか確認する
  • なぜ募集をしているのか(規模の拡大による増員など)も要チェック
  • ホームページのほか、知人などからも情報収集をする
  • 利用者層を把握し、求められる仕事の範囲やレベルを確認する
  • 事前に見学に行き、職場の雰囲気やスタッフの年齢層、体制などを把握する
  • 交通の便、状況など現実的なことも確認しておく

いずれも、求人情報だけでなく、あらゆる手段を駆使して職場の情報を集めるという回答です。

それだけ、入職する前と後ではギャップを感じる人が多い、と言える結果ですね。

しかし、職場の雰囲気などの細かな点は、自分で調べるのには限界もあります。

そこで利用したいのが、医療や介護福祉業界に強い転職エージェントです。

業界を絞った転職エージェントなら求人も効率よく探せますし、知りたい情報を持っている可能性も高いです。

業界の転職に詳しいアドバイザーがサポートしてくれるので、相談や交渉事などの代行も任せることができますよ。

作業療法士の転職におすすめの転職エージェントには、次のようなものがあります。

作業療法士におすすめの転職エージェント
サイト名 主な特徴
ジョブメドレー ・LINEでの相談も可能
・施設に直接応募もできる
マイナビコメディカル ・医療機関や福祉施設に精通したキャリアアドバイザーがサポート
・転職後の悩みもお客様相談室でフォロー
PT/OT人材バンク ・リハビリ職専門のキャリアパートナーがサポート

1つに絞る必要はないので併用し、選択肢や情報を増やしましょう。

地方などで求人数が少ない場合は、大手の総合型転職サイトなどもチェックしてみてくださいね。

人や社会の役に立つOTの仕事、転職は職場選びが最大のポイント

作業療法士は、食事などの「作業」を通して、その人らしい暮らしができるようサポートをする仕事。

対象となる人それぞれに向き合い、その人に合った対応をする仕事には、やりがいも大きいですが苦労もあります。

しかし作業療法士に聞いた仕事を「辞めたい」と思う理由は、仕事そのものではなく職場環境に関するものが多いことがアンケート調査によってわかりました。

職場を選ぶときは、給料の額や家からの距離など一部のことだけでなく、施設の運営方針や利用者層、従業員の数など労働環境もしっかり確認してください。

医療業界に特化した転職エージェントを利用して、アドバイザーから詳しい情報を手に入れるのも1つの方法です。

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