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損保事務への転職は辛い?元社員が向き・不向きや仕事内容などを解説

損保事務への転職は辛い?元社員が向き・不向きや仕事内容などを解説

事務職の求人を探すと比較的よく見る「損保事務」。どんな仕事なのか知らない人も多いですよね。

損保事務には比較的時給が高い求人が多いですが、精神的負担が大きいため、長く続かない人が多いという側面があります。

筆者も、損害保険会社の事務を3年で辞めてしまった1人。

経験者から見た損保事務に向いている人の特徴や仕事内容、辛かったことなどを解説します。

インターネット上に掲載されている求人情報から、雇用形態別の給与例も紹介。

損保事務への転職を考えているなら、ぜひ読んでみてください。

損保事務に向いているのはこんな人!3つの主な資質と特徴

損保事務に向いているのはどんな人でしょう。

損保会社で働いていた経験から言うと、次の3つを満たす人なら損保事務に向いています。

損保事務に向いている人の資質・特徴
  • 気が強い
  • スピーディーで正確な仕事ができる
  • 勉強(知識の習得)が苦痛でない

それぞれどういうことか説明します。

損保事務の仕事は、気が強くないとやっていけない

損保事務の仕事は、主に2つの部門に分かれています。

1つは営業部門のサポート、もう1つは事故対応をして保険金を支払う損害調査(事故サービス)の仕事。

保険金の支払いを担当する損害調査部門の仕事はとくに、気が強い人に向いています。

損害調査の仕事をしていると、事故や保険金に関する苦情や不満、怒りの電話を受けない日はありません。

例えば自動車事故の担当なら、相手側と過失割合で揉めることもあります。どこまで意見を主張できるかで、支払う保険金の額も変わってきます。

事故の相手側から理不尽な要求をされることも。

保険金の減額など、言いにくいことも言わなくてはいけません。

損保事務は、誰に何を言われても負けず、どんな状況でも言うべきことは言える人に向いている仕事なのです。

嫌なことをすぐに受け流せる、という人も、損保事務に合っていますよ。

気が弱い人や傷つきやすい人、聞き流せず溜め込んでしまう人には向いていません。

損保事務の仕事には、正確さとスピードの速さが必要

保険の仕事には必ずお金が関わっています。

営業部門なら保険料の精算、損害調査部門なら保険金の支払いなどに正確な作業が必須。

営業事務の場合は特に、保険の種類も多様な上、新規契約や契約変更、中途・満期解約など、さまざまなケースの入力やチェックが必要です。

大手であれば特に作業量は多く、正確さだけでなくスピードも求められます。

営業でも事故サービスでも、電話は何本もかかってくるんです。

問い合わせにも素早く正確に答えないと、相手を怒らせてしまいますよ。

損保事務には幅広い業務知識が必要、変化に応じた知識の上書きも

損保事務は、常に勉強を重ねて知識を身につけていく必要があります。

保険は、時代や社会の変化に適応したものでなくてはなりません。

そのため、世の中には多種多様な保険商品が存在します。

新たな保険商品や特約がどんどん作られたり、保険約款(契約条件や決まりごと)が改訂されたりもするのです。

損保って、自動車保険以外にどんな保険を扱っているんですか?
火災保険や地震保険、傷害保険やゴルフ・釣りなどのレジャー保険などですね。

種類は数え切れないくらいありますよ。

個人向けだけでなく、貨物運送や賠償責任など、企業向けの保険もあります。

損害調査部門では、保険商品の種類というよりは約款を読み込むことが必須。

約款集は分厚い上、法律関連特有の言い回しで細かくびっしり書かれています。特約などもたくさん。

問い合わせに瞬時に答えるため、普段から読み込んで理解しておかなくてはなりません。

そのほか過失割合の参考に膨大な量の判例タイムズを調べたり、傷病名や身体の部位など医学的なことを調べたりもします。

損保事務の雇用形態別の時給を調査!転職事情も紹介

一般的に高収入と言われる損保業界。損保事務に転職したら給料がいくらもらえるのか、気になりますよね。

この章では、損保事務の給料事情や転職事情について説明します。

損保事務の給料は東京なら時給2,000円以上も可能!ただし地方の時給は低め

損保事務ではじめから正社員として採用される求人は、新卒採用でしか見つかりませんでした。

そのため契約社員や派遣社員として実際に募集されていた求人の時給を調査。

損保事務の非正規職は、勤務地や企業によって必ずしも高いとは言い切れないことがわかりました。

参考までに、損保事務の時給を雇用形態別にまとめたのがこちらの表です。

損保事務の給与例(雇用形態別)
雇用形態 時給
契約社員/フルタイム 1,200円~2,060円
契約社員/パートタイム 800円~1,410円
派遣社員 1,300円~1,800円
紹介予定派遣 1,150円~1,680円

パートタイムの時給が低いのは、フルタイムよりも任される業務の範囲が狭かったり比較的簡単な仕事だったりするからです。

パートタイムで1,410円って高いですね!でも800円の場合もあるんだ・・・。

この差って何ですか?

勤務地の違いが大きいですね。最も高いのは、雇用形態にかかわらずどれも東京勤務の時給です。地方だと比較的安いところもあります。

時給だけでなく、仕事内容も職場によってさまざま。

高時給の場合は正社員と同様の仕事を任される可能性もあります。

求人情報は細かくチェックし、条件をトータルで判断してください。

損保事務に転職するなら、契約社員や派遣社員から正社員登用を目指そう

損保事務では、入社時から正社員という求人はなかなか見つかりません。

しかし「正社員登用のチャンスあり」という求人はたくさんあります。

正社員登用制度のある会社に契約社員で入社し、経験を積んでチャレンジするか、正社員になるのが前提の紹介予定派遣の求人を選びましょう。

損保事務は業界経験者が歓迎される傾向にありますが、未経験でも応募可能です。

損保会社で働くのであれば、なるべく大手を選ぶのがおすすめ。理由は、大手の方が働きやすい環境だからです。

例えばメガ損保の1つである東京海上日動は、女性の活躍を推進する上場企業を評価する「なでしこ銘柄」に何度も選定されています。

同じくメガ損保の三井住友海上は、「子育てサポート企業」に何度も認定(くるみん認定)。

さらにパートタイム従業員の活躍や働き方改革の取り組みも認められ、表彰されているのです。

福利厚生なども大手の方が充実しています。

ちなみに、損保事務で正社員になるとお給料はもっと高いんでしょうか?
月給に関しては、一般的な企業と比べて特別高いという訳ではありません。

ただ、損保では正社員だとボーナスの支給額が大きいんですよ。

筆者が損保会社でもらっていたボーナスは、年間で基本給の6~7カ月分。新卒で4月に入社し、2カ月後のボーナスで約30万円ありました。

収入面に不満はありませんでしたが、ボーナスが人より多くても耐えられないと3年で損保会社を辞めてしまった筆者。

ここからは、損保事務の業務内容と、仕事の大変さについて紹介します。

損保事務の仕事は配属先によって全然違う!

損保会社には「営業」と「損害調査」の2つの顔があるというのは前述のとおり。

「損保事務」と一口に言っても、業務内容はどちらの部署で働くかによって全く異なります。

大まかに言うと、契約を集めて保険料収入を得るのが営業部門、事故が起きたときに保険金を支払うのが損害調査部門(略して「損調」)です。

まずは営業部門で働く損保事務の仕事を見てみましょう。

損保事務(営業部門)の主な仕事内容
  • 保険契約の申込書や変更依頼書などの書類チェック・計上
  • 代理店や契約者などからの問い合わせ電話・メール、店頭対応
  • 自賠責保険の契約にともなう手続き
  • PCへのデータ入力・加工・修正(専用端末、Excel、Word)
  • ファイリング
  • 書類の発送、受付、仕分け
  • その他雑務

営業部門の場合、仕事の相手となるのは主に営業社員と代理店の人です。

では次に、損害調査部門での業務を紹介。

損保事務(損調)の主な仕事内容
  • 事故受付
  • 修理工場・レンタカー会社への連絡・確認
  • 代理店や契約者、事故の相手などからの問い合わせ電話・メール、店頭対応
  • 保険金請求に必要な書類の送付
  • 保険金請求書、診断書などの内容確認と医療機関などへの照会
  • 保険金の支払額の算出と支払(専用端末への入力)
  • 自賠責保険の事故受付・保険金の支払
  • PCへのデータ入力・加工・修正(専用端末、Excel、Word)
  • 書類の発送、受付、仕分け、その他雑務

事故受付はコールセンターを設けている会社が多いですが、代理店や契約者から直に連絡が入ることも。

自動車保険の場合、事故車両の査定(損傷状態の確認、修理費が適正かどうかなどの確認)は、アジャスターと呼ばれる専門家に依頼します。

損害調査部門では、自動車や火災など保険の種類や事故の種類(物損・人身など)に分かれて担当するケースがほとんど。

人身事故は事務職ではなく、総合職の男性社員が担当するケースが多いです。

「営業」と「損害調査」、どちらの業務も大変さは同じですか?
実務的な作業は営業の方が大変かもしれません。しかし、精神面での大変さは損害調査部門の方が大きいですね。
「保険」っていうとどうしても、生保レディの勧誘の印象が強いです。

損保事務も保険を売ったりするんですか?

いいえ、損害保険会社の社員が保険の募集をすることはありませんよ。

募集は保険代理店や保険仲立人の仕事なんです。

損保事務の求人で「保険の募集」が業務に含まれている場合、雇用主は損害保険会社ではなく「保険代理店」です。

代理店は、保険会社と契約者の間に立って保険の契約募集などを行います。

代理店では業務に営業・損害調査の区別がないことがほとんどで、具体的な業務内容も損保会社とは異なるのです。

元損保事務が経験した、仕事で大変だったこと・辛かったこと

筆者はかつて、損害保険会社の損害調査部門で働いていました。

辞めてしまったのは主に次の2つの理由からです。

筆者が損保事務を辞めた理由
  • 人から敵意を向けられることが多く、精神的に耐えられなかった
  • 仕事に理不尽さを感じ、やりがいを見いだせなかった

仕事内容は、保険金の査定と支払いでした。

損害調査の業務で最も重要なのは、「保険金を適正に支払う」ということ。

事故の状況やケガの程度などから、保険金支払いの対象となるか、修理見積もりや治療費などの請求額が妥当かどうかを判断します。

受け取る側にとっては、支払われると思っていた保険金を減額されたり打ち切られたりするわけです。すんなりとは受け入れられないことがほとんど。

怒られたり「契約したときにそんな話は聞いてない」「詐欺だ」と言われたりするのはよくあること。

脅しの言葉を投げかけられることもありました。

また、保険金の支払いで揉めた場合は上司に話が行き、増額して解決することも。

「言ったもん勝ちでは?」という理不尽さも、損保事務の仕事にやりがいを見出せなかった理由の1つです。

自分の担当案件でなくても、電話を取れば多くが苦情や怒りの電話でした。

そのような毎日を繰り返した結果、朝も昼も食事が喉を通らず、無理して食べても戻してしまう状態に。胃腸も壊しました。

しかし3年は我慢しようと決め、丸3年で退職。

筆者はこのとき、いわゆる「サザエさん症候群」でした。その時の様子はこちらの記事に書いてあります。

ちなみに、ここで説明した保険金支払いについての話は、かつて問題となった保険金未払いとはまったく別の話です。

大手の損害保険の求人は、損害保険会社のホームページまたは転職サイトで探してみてください。

損保事務への転職は、精神的に弱い人にはおすすめできません

「一般事務と損保事務、どう違うの?」という人のために、仕事の向き・不向きや業務内容などについて説明しました。

「気が強い」「仕事がはやくて正確」「仕事に関する勉強が苦にならない」、こういう人は損保事務の仕事に向いています。

求人は非正規がほとんどですが、正社員になれるチャンスも。

大手の損害保険会社を選べば、福利厚生が充実しているなど比較的働きやすい環境が整っています。

損保事務の仕事は、気が強くない筆者には精神的に辛く、長続きしませんでした。

しかし職場環境はとても良好でしたし、会社や上司には今でも感謝しています。

「自分には向いている」と思った人は、ぜひ損保事務に応募してみてください。

 

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