ツアーコンダクターの給料ってどれくらい?給与アップの方法も紹介

団体旅行などでツアーに同行する「ツアーコンダクター(添乗員)」の給料については、あまり知られていませんよね。

ツアーコンダクターは、そのほとんどが派遣会社に所属または登録している添乗員。ツアーを運営する旅行会社の社員というケースは少ないです。

給料は、派遣の場合は添乗するツアーごとに発生し、その額は派遣会社や派遣先の旅行会社、ツアーの行き先などによって異なります。

常に雇用されているわけではないので、収入が安定しないツアーコンダクターも多いのです。

この記事では、ツアーコンダクターの給与体系や時給例などを紹介します。給料アップのポイントについても説明するのでぜひ参考にしてください。

ツアーコンダクターの給料はどう決まる?一般的な賃金形態

まず、添乗員の働き方には大きく分けて3つのパターンがあります。

ツアーコンダクターの働き方
  • 旅行会社の正社員または契約社員として働き、たまに添乗もする
  • 添乗員派遣会社に派遣専門の契約社員として入社し、添乗する
  • 添乗員派遣会社に登録し、割り当てられたツアーに添乗する

添乗員には派遣が多いと上で紹介しましたが、旅行会社の社員や派遣会社の契約社員として働き、添乗業務を行うこともあります。

旅行会社や添乗員派遣会社の社員や契約社員の場合は、毎月の基本給とは別に、添乗業務のたびに「添乗手当」や「日当」などの名目で賃金が支払われるケースが多いです。

旅行会社によっては、固定給に含まれている場合もあります。

添乗手当って、いくらくらい付くんですか?
1日3,000円程度が相場ですね。金額は会社によって異なります。

社員として常に会社に雇用されている状態であれば、雇用保険や厚生年金など社会保険の加入対象となります。

一方、派遣登録して働くツアーコンダクターの場合は、添乗するごとに「添乗賃金(日給)+付加手当」として給料が支払われたり、時給で支払われたりします。

派遣の場合はいくらくらいもらえるんですか?
(一社)日本添乗サービスの公式サイトによると、一般的な派遣賃金は、国内で1日あたり7,000円~12,000円、海外で8,000円~25,000円程度です。

具体的な金額は、それぞれの経験やスキル、評価などを参考に決められます。これに、業務に必要な打ち合わせなどの付加手当がプラス1,000円~3,000円ほど付く形です。

ツアーコンダクターの場合、社会保険に関しては労働時間が法律上の条件に満たないことも多く、その場合、国民年金や健康保険などは自分で加入し、全額自己負担する必要があります。

ツアーコンダクターの派遣と一般事務などの派遣とは何か違うんですか?
ツアーコンダクターの場合、「登録型派遣社員」が多いんです。

派遣先に常時雇われているのではなく、登録しておいてツアーの割当をされたらその都度雇用される形なんですよ。

主な添乗員派遣会社の賃金例を求人情報から紹介します

この章では、ツアーコンダクターが具体的にどのような賃金形態、金額で募集をされているのか、インターネット上の求人情報から紹介していきます。

派遣会社によって賃金や保険は違うので必ずチェックしておきましょう

ツアーコンダクターの給料:業界大手「旅行綜研」の場合

旅行・航空業界の人材派遣業界大手の「株式会社 旅行綜研」。約1,300名のツアーコンダクターが登録しています。

派遣先はJTBや阪急交通社(トラピックス)、クラブツーリズムなど、全国150社以上。

旅行綜研には全国に9つの営業所があり、営業所ごとに異なる日給の目安が公表されています。

「旅行綜研」各営業所の日給目安
支店・営業所 日給(目安)
東京 12,000円〜21,740円
大阪 11,750円~21,390円
名古屋 11,750円~21,150円
札幌 10,120円〜16,450円
仙台 10,230円〜17,040円
広島営業所 10,580円〜14,100円
福岡 10,000円〜15,040円
鹿児島 9,400円〜14,100円
那覇 9,290円〜13,520円
※派遣先や業務内容によって別途手当が付きます。また、ツアー内容によってはこの限りではありません。

ツアーコンダクターとしての能力や経験に応じて昇給するランク制で、業務内容によっても別途手当が付きます。

ツアーコンダクターの給料:「フォーラムジャパン」の場合

「フォーラムジャパン」は、観光・旅行業に特化した人材派遣会社で、公式サイトによると現在稼働中のツアーコンダクターは全国で約650名。そのうち約410名が社会保険に加入しています。

フォーラムジャパンのツアーコンダクターの場合、給料は時給制で、「添乗時の労働時間×時給」で給料が決まります。

残業については、いわゆる固定残業代込み。1日3時間分の残業代を含んだ11時間分の労働時間を基本として給料を支給、11時間を過ぎた分には時間外手当が別途支払われます。

「フォーラムジャパン」各エリアの給料例
登録拠点エリア 給料例
東京 時給1,020円~5,000円
名古屋 時給1,000円~3,000円
京都 時給1,000円~1,500円
大阪 日給11,398円~29,225円

また、年収例として次のような例が挙げられています。

フォーラムジャパンのツアーコンダクターの年収例
海外添乗員(東京所属):590万円
年間稼働日数215日(月平均18日)

国内添乗員(東京所属):300万円
年間稼働日数189日(月平均16日)

海外・国内添乗員(大阪所属):530万円
年間稼働日数216日(月平均18日)

稼働日数がほぼ同じでも、年収が異なっていることがわかります。フォーラムジャパンの評価制度は5段階あり、それも収入を大きく左右するのです。

ツアーコンダクターの給料:「J&Jヒューマンソリューションズ」の場合

「J&Jヒューマンソリューションズ」(旧JTBサポートインターナショナル)は、その旧名称のとおり、JTBグループの派遣会社です。

公式サイトで公表されている、地域ごとの基本給与を見ていきましょう。

「J&Jヒューマンソリューションズ」の添乗基本給与
登録エリア 添乗基本給与(日給制)
札幌 国内:9,600円~
海外:10,000円~
東京 国内:11,800円~
海外:12,300円~
中部 国内:10,600円~
海外:10,700円~
大阪 国内:11,050円~
海外:11,700円~
広島 国内:10,000円~
海外:10,000円~
九州 国内:9,570円~
海外:9,800円~
※業務内容等によって別途手当が付きます。

地域によって差があるほか、広島の例では国内と海外で基本給与が同じケースがあることがわかります。

ツアーコンダクターの給料:「ツーリストエキスパーツ」の場合

近畿日本ツーリスト系の派遣会社「ツーリストエキスパーツ」。850人ほどのツアーコンダクターが派遣スタッフとして働いています。

ツーリストエキスパーツは時給制を採用しています。

給料について、いくつかの例を見てみましょう。いずれも東京の「クラブツーリズム」のツアーに添乗した場合の例です。

国内日帰り旅行に添乗(時給1,030円の場合)
7時集合・20時解散
(業務時間は6:30~20:15)

勤務時間:12時間45分
(時間内)1,030円×8時間=8,240円
(時間外)1,228円×4時間45分=6,118円
合計 14,358円

※上記以外に事前準備や終了報告で出社した場合は、その分の給料も支給されます。

1日に稼ぐ額としては一見多いようにも見えますが、拘束時間が長いことに注意してください。

1泊2日の国内旅行に添乗(時給1,030円の場合)
1日目 8時集合・17時ホテル着。その後食事ありで20時終了
(業務時間は7:30~20:00)

勤務時間は11時間30分
(時間内)1,030円×8時間=8,240円
(時間外)1,228円×3時間30分=4,508円
合計 12,748円

2日目 8時ホテル出発・20時解散。
(業務時間:7:00~20:15)

勤務時間は12時間15分
(時間内)1,030円×8時間=8,240円
(時間外)1,288円×4時間15分=5,474円
合計 13,714円

この3日間のツアーで稼げる給料 26,462円

※事前準備や終了報告で出社した場合は、その分の給料も支給されます。

平均的な添乗日数(年間180日)の場合の年収制も紹介されていました。

「ツーリストエキスパーツ」国内の添乗のみの場合
  • 添乗員1年目:240万円
  • 添乗員2年目:270万円
※諸手当を含む

海外旅行の添乗例では、添乗3年目で300万円からという例も。経験によっても年収は上がっていきます。

添乗員派遣会社に登録する際は、給料はもちろん、福利厚生や働きやすさ、研修の充実具合などをチェックして選びましょう。

派遣会社によっては、ツアーコンダクターのために各種保険(添乗員向けの賠償責任保険など)に入ってくれるところもあります。いろんな面で比較をしてみてください。

添乗員派遣会社の多くは、ツアーコンダクターを目指す人向けの説明会を行っています。

参加して詳しい話を聞いてみるのがおすすめです。

ツアーコンダクターの給料を上げる方法

旅行業界は主に手数料で利益を得ているため、比較的薄利で給料が安いと言われています。

ツアーコンダクターの賃金例を見ても、拘束時間などを考えると給料は高いとは言えません。ただ、ここで紹介した給与例はあくまで募集時点のもの。

経験を積み、ツアーコンダクターとしてのスキルを上げれば、昇給の可能性は十分あります。

次のような方法で、給料アップを目指しましょう。

国内だけではなく海外でも働けるよう、語学力を磨く

ツアーコンダクターの給料は、一般的に国内旅行よりも海外旅行の方が高く設定されています。

海外のツアーに添乗するには、語学力が必須。日常会話だけでなくトラブルに対処する必要があるので、英検2級以上は取っておきたいところです。

英語だけでなく中国語や韓国語の習得もおすすめ。

使える言語が多ければ多いほど行ける範囲も広くなり、任される仕事の数も増えると期待できます。

時間などの都合で国内しか担当できない人も、日本への外国人観光客に向けた対応ができるようにしておくと、仕事のチャンスも増やせます。

語学スキルが上がったら、派遣会社にアピールすることも忘れないでくださいね。自分を積極的に売り込みましょう。

登録する派遣会社を変える、複数の派遣会社に登録する

登録する派遣会社を変えたり、複数の派遣会社に登録したりするのも給料アップの1つの方法です。

添乗員向けの派遣会社はいくつも存在しています。登録する派遣会社によって給料が違うことはもちろん、福利厚生や研修制度などの待遇も異なります。

逆に、お給料が高めでも仕事がなければ意味がありません。

コンスタントに仕事がもらえるよう、1つの派遣会社で足りなければ他の派遣会社の利用も考えてみてください。

お客様からの評価が上がるように努力をする

ツアーコンダクターの給料アップには、ツアー参加者からの評価を上げることも効果的。

ツアー参加者が旅行後のアンケートに書いた感想・意見や、お客様相談室などに入ったクレームが、添乗員の評価にも影響してくるのです。

評判が良いツアーコンダクターには旅行会社も安心してお客様を任せることができるので、指名される回数が増える可能性があります。

旅行会社のイメージアップや売り上げにも貢献できるので、給料アップが期待できます。

「お客様が何を求めているか」「どうすれば喜んでもらえるか」「良いサービスとは何か」を考えて事前準備や添乗業務を行うことが大切。

日々仕事に真面目に取り組むことで、給料アップの道も開けるはずです。

アンケートに「ツアーコンダクターの〇〇さんのおかげで良い旅行になった」などと書いてくれるお客さんも多いんですよ。

もちろん、逆にツアーの不満をツアーコンダクターのせいにされてしまうことも多いので、気をつけなくてはいけません。

ツアーコンダクターの仕事内容については「ツアーコンダクターの仕事内容とは?メリットやデメリットも解説」で解説しています。「ツアーコンダクターに必要な資格を紹介、役立つ資格や適性チェックも」の記事も参考にしてくださいね。

転職を考える人にはツアーコンダクターの転職について書いた記事もおすすめです。

ツアーコンダクターとしての経験を積んでスキル&給料アップを

ツアーコンダクターには、登録型の派遣社員として働く人が多いです。

1回のツアーごとに雇用契約をし、給料もその都度発生するため、毎月決まった給料がもらえるわけではありません。入社時の給料も、業務の内容を考えると決して高収入とは言えない金額。

しかし添乗するツアーの数を増やしたり、海外への添乗回数を重ねたりすれば、稼げる給料も高くなります。

また、英語力をアップさせたり、ツアー参加者からの評価を上げたりすることによって、昇給してもらえる可能性も高いです。

ツアーコンダクターとして、参加者ひとり一人をどうしたら満足させられるか。難しい課題ではありますが、日々考えながら添乗業務にあたることが重要です。

ツアーコンダクターとしての質も上げて、給料もアップさせましょう。

※掲載の情報は2019年10月現在のものです。

 

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