転職が難しい7つの原因。時期・年齢・高卒・業界…成功のポイントは

転職が難しい7つの原因。時期・年齢・高卒・業界…成功のポイントは

転職したいと思っても、最初の一歩が踏み出せなくて悩んでしまうことがあります。

「今の時期は難しいのかな?」
「この年齢だから(あるいは女性だから)難しいかな?」
「高卒だからって断られたらどうしよう」……。

あなたもそんなふうに悩んでいませんか?

一般的に「転職が難しい」と言われる要素には、どんなものがあるのでしょうか? また、自分が当てはまる場合、どうしたら転職がうまくいくのでしょうか?

この記事では、「時期・タイミング」「年齢(20代・30代・40代)」「女性」「業界・仕事」「学歴(高卒・中卒)」など、お悩み別の転職対策を分かりやすく紹介します!

転職が難しいのはなぜ?時期や年齢など7つのパターン

この記事を読んでいるあなたは、もしかすると次のような疑問や悩みを抱えていませんか?

「転職を考えているけど、今はタイミングが悪い?」
「自分の年齢では、転職は難しい?」
「女性は、男性よりも転職しづらいって本当?」
「今の自分の仕事は、どのくらい転職しやすいの?」
「やりたい仕事があるけど、中途採用は難しい?」
「高卒は転職が難しいって本当?」
「そもそも日本は転職がしづらい国だって聞くけど、どうして?」

……などなど。

うーん、共感しちゃう悩みや疑問ばかりです。
この他にも「転職が難しい人」の特徴があれば、知っておきたいです!
分かりました。その疑問や悩み、一緒に解决していきましょう!

一般的に、転職が難しいと考えられている要素はいろいろあります。たとえば次のようなもの。

転職が難しいと言われる要素
  • 転職の時期・タイミング
  • 年齢
  • 性別
  • 業界・職種
  • 学歴
  • 日本の気風
  • その他

これらの要素について、それぞれの真偽や、転職が難しくなる理由、そして「当てはまっていても転職を成功させるコツ」について、順番に紹介していきます。

【1】転職が難しい「時期・タイミング」コロナ禍の影響は?

まずは、転職の時期について見てみましょう。

転職が難しいのは「求人数が少ない時期」

転職業界には、求人広告数が多くなる「山」の時期と、少なくなる「谷」の時期があります。

「谷」の時期は応募したくても受け入れてくれる会社が少ないので、「山」の時期よりは転職が難しいと言えます。

具体的な山と谷の時期は、次のとおりです。

求人数が増える「山」の時期
3〜4月…決算期を迎え、新たな人材を欲しがる企業が増える
9〜10月…(上記と同じ)
6〜7月…夏のボーナスをもらって退職する人が多いため、人員補充の募集が増える
求人数が減る「谷」の時期
5月・11月・8月頃…上記で募集した人員補充が完了するため、募集が減る

もし転職活動のスタート時期を選べるのであれば、求人数が増える「山」の時期を狙ったほうがスムーズに転職できる可能性があります。

その場合、求人数が増えてきてからスタートするのではなく、増え始める時期の1か月くらい前から転職エージェントに登録するなど準備を進めておくのがおすすめです。

「谷」の時期には、転職活動を諦めたほうがいいんでしょうか……?
そんなことはありませんよ。自分の希望する仕事と出会える可能性は常にありますから、「求人数が少ないから」という理由で諦めてしまうのはもったいないことです。

ただし、良い条件の求人は競争率も上がりますので、こまめにチェックすることが大切になります。

コロナ禍の今、転職は難しい?

コロナ禍の影響を受けて転職活動を余儀なくされている人が増えていますが、一方で「転職したいけど時期が悪いのではないかと迷っている」という人も多いのではないでしょうか。

2019年まで、求職者にとって有利な「売り手市場」だった転職業界ですが、コロナ禍に入り、その状況は大きく変化しました。

えっ、どんなふうに変化したんですか?
残念なことに、有効求人数の減少や有効求人倍率の低下が見られます。

コロナ禍以降は失業者の数が増え、多くの企業が採用を控えるか慎重になっているという、転職者にとって不利な状況が続いています。

では、転職活動は、コロナ禍が完全に終わるまで控えるべきなのでしょうか?

結論から言えばそんなことはなく、コロナ禍の最中であっても、転職活動は続けるべきです。

ウイルスの感染拡大がある程度収まったとしても、経済的なコロナ禍の収束までには数年以上の時間がかかる可能性もあります。いつ訪れるかも分からない「終わり」を待つのではなく、今できることを考えるほうが建設的です。

転職を希望している人は、見通しがつきにくい状況だからこそ、チャンスを逃さないためにしっかりと準備を進めることが大切です。

具体的には、どんなことをしたら良いですか?
まずは、こまめに求人情報をチェックすることが大事です。転職サイトはもちろん、転職エージェントに登録して、非公開求人を紹介してもらうことも検討しましょう。
他にできることはありますか?
WEB面接やオンライン面接など、今まで無かった面接方式への対策も練っておく必要があります。さらに、コロナ禍の影響でむしろニーズが増している業界・企業もあるので、選択肢としてそうした分野を把握できればベストですね。

こうした背景を踏まえると、転職エージェントは非常に頼れる存在です。

転職エージェントとは、さまざまなサポートが受けられる無料のサービスです。自分に合った企業の紹介、応募書類の添削、面接対策、キャリアカウンセリングなど、アドバイザーが強い味方になってくれます。

もちろん、WEB面接・オンライン面接の練習を行ったり、注意点などをアドバイスしてもらうことも可能です。

IT業界や中小・ベンチャー企業など、コロナ禍でむしろニーズが高まっている分野もあります。そうした業界や企業の情報を得ることも可能です。

「入社3年目の転職」は難しい?

日本には昔から「石の上にも3年」という考え方があります。今の仕事を辞めようか迷ったけれど「3年は頑張ってみよう」と言われてなんとか続けてきた、という人もいるのではないでしょうか。

入社から3年目の時期は、転職を考える人が多いと言われています。管理職になるほどの経験値はなく、「第二新卒」としてはフレッシュさに欠ける……。そんな思いから、「転職は難しいのかな?」と考える人もいるかもしれません。

こちらも結論から言うと、就職から3年目は、転職市場ではむしろ有利な存在です。

3年間同じ会社に勤務したという実績は、各企業の採用担当者から「ある程度の忍耐力が期待できる」という評価を受けやすくなります。

また社会人としての基本的なマナーやスキルがすでに身についていると考えられるため、一から指導する必要がない=教育コストのかからない人材とみなされます。

とくに20代の若手で3年目の人材であれば、第二新卒ではなく2度目の転職であっても、転職活動がスムーズに進む可能性は高いでしょう。

【2】転職が難しい年齢は?20代・30代・40代〜それぞれの対策

続いて、転職が難しいと考えられる「年齢」の要素について見ていきましょう。

一般的に、年齢が高くなるほど転職が難しくなると言われています。この説は本当なのでしょうか?

35歳限界説は嘘。ただし年齢に見合ったスキルが求められる

かつて日本では「転職は35歳が限界」と言われた時期もありました。しかし、現在ではそんなことはありません。

総務省統計局が発表している「労働力調査」(2019年)によれば、日本における転職者(約351万人)の年齢別・男女別の割合は次の表のとおりです。

年齢別・男女別の転職者数と転職者の比率
年齢 男性 女性
25歳~34歳 41万人(6.8%) 45万人(9.0%)
35歳~44歳 29万人(3.7%) 37万人(6.0%)
45歳~54歳 21万人(2.4%) 36万人(5.0%)
55歳~64歳 28万人(4.3%) 22万人(4.3%)

※労働力調査(2019年/総務省統計局)の結果より抜粋

これを見ると、転職者数が最も多いのは25歳〜34歳であるものの、40代、50代、60代にもたくさんの転職者がいることが分かります。つまり「何歳であっても転職は可能」と言えます。

ただし、年齢が上がるほど「希望の仕事」に就くことは難しくなる、と言われています。

実際に、上記の「労働力調査」の中でも、仕事につけない理由として「求人の年齢と自分の年齢が合わない」と答えた人の割合は、年齢が高くなるほど上がる傾向が見られました。

どうして年齢が上がると難しくなるんでしょう?
理由はいろいろありますが、年齢が若い人のほうが「長く働ける」「新しい仕事にも柔軟に対応できる」と考える企業が多いことが大きいでしょう。

これを踏まえて、転職活動に見られる年代ごとの特徴と、成功させるポイントを見ていきましょう。

20代・転職成功のポイント

20代は、転職活動が比較的スムーズな年代です。経験・スキルが不足していても、将来性やポテンシャル(潜在能力)を評価してもらいやすいので、未経験の業界や仕事にチャレンジするのも難しくありません。

ただし、20代で3回以上転職を繰り返している場合や、前の職場を3か月以内に辞めている場合は、注意が必要です。

なぜなら、転職を繰り返す人は「ジョブホッパー」、前の職場をすぐ辞めた人は「短期離職者」と呼ばれ、企業から敬遠される可能性が高まるためです。

こうした状況に当てはまる人は、退職理由と志望動機をしっかり見つめ直し、応募先企業の採用担当者が「なるほど」と思える前向きな言い方で伝える工夫をしましょう。

30代・転職成功のポイント

30代の転職活動では、経験やスキルのアピールが大切になってきます。ポテンシャルだけでは採用されにくくなる年代ですが、「即戦力になれること」が魅力の世代です。

やる気だけでなく、自分がどのように職場に貢献できるのかを具体的に伝えましょう。

とくに未経験の業界や職種にチャレンジする場合は、「今までの仕事で身につけたこと」と「応募先企業に貢献できること」を結びつけてアピールする工夫が大切です。

40代以降・転職成功のポイント

40代以降の転職活動では、自分の市場価値を的確に把握する能力が重要になってきます。

求人の数そのものは減りますが、「経験やスキルがある人をぜひ雇いたい」という好条件な求人の割合は高くなる年代です。培った専門知識や業務経験を活かした転職活動を意識しましょう。

未経験の業界・職種への転職は、難易度が高くなります。どうしてもチャレンジしたい場合は、どんな職場でも役立つ「ポータブルスキル」を武器にしましょう。

具体的には、マネジメント能力、危機管理能力、コミュニケーション能力、といったポータブルスキルが役立ちます。

国や自治体のキャリア相談や転職エージェントなど、プロのアドバイスを積極的に活用して、転職活動をスムーズにしましょう。

【3】「女性の転職」は難しい?成功させる2つのポイント

日本では、1986年に男女雇用機会均等法が施行されました。これは、仕事の募集・採用・昇進・昇給といった機会を男女平等にするための法律です。

施行当時に比べれば状況は改善されつつあるものの、いまだに男女平等と言い切ることは難しいのが現実です。残念ながら、今でも「男性に比べて仕事が見つけにくい」と感じている女性は少なくないでしょう。

女性の転職が「難しい」と言われる理由

総務省統計局「労働力調査」によれば、2019年度の男性の転職率は4.4%、女性は6.2%。転職率そのもので言えば、女性のほうが1.8ポイント高くなっています。しかし転職率の高さは、必ずしも「転職のしやすさ」を表しているとは限りません。

女性のほうが転職率が高いのは、女性に非正規雇用で働く人の割合が高いこと、また結婚や出産といったライフイベントでキャリアが流動的になりやすいことと、深く関係しています。

たしかに……。「本当は安定した正社員として働きたいけど、仕事が見つからないから仕方なく非正規雇用で働いている」っていう女性、知り合いにもいます。
私、採用面接で「結婚・出産したらすぐ辞めてしまうんじゃないの?」と訊かれたことがあります。
それはいけませんね。結婚や出産についてなど、女性に限定した質問をすることは男女雇用機会均等法で禁じられている違法行為なんですよ。
でも、それはそれとして、非正規雇用で働くことには良い面もありますよね。たとえば、育児中で「昼間短時間だけ働きたい」というときには、アルバイト・パートが便利だし。
そうですね。転職者全員に言えることですが、女性の場合はライフスタイルがとくに大きく変化しやすいので、「これから自分がどう働いていきたいか」をしっかり考えることが大切になります。

女性の転職を成功させる2つのポイント

結婚や出産といったライフイベントがきっかけで、働き方が大きく変わる女性は多いものです。

女性の転職活動では、「やりたいことができるか(=キャリア)」と、「環境が変わったときにどうしたいか(=ライフイベント)」という2つの側面から計画を立てることがポイントになります。

とは言っても、遠い未来のことまで見据えて計画を立てるのは難しいですよね。将来何が起きるかなんて、自分でも予測はできません。

ですから、完璧なプランを立てようとは思わなくて大丈夫です。今の自分の「こう生きていけたらいいな」という理想像をしっかり見つめ直したら、女性が働きやすい企業を軸に転職活動を進めましょう。

女性が働きやすい企業は、求人情報を細かくチェックすることで見つけやすくなります。

たとえば「女性管理職あり」「子育てサポート充実」「働くママ活躍中」といった記載がある企業は、女性のための制度がきちんと確立している可能性が高いと考えられます。

また、女性向けの転職サイトや転職エージェントもたくさんあります。

各サイト・エージェントごとに、「キャリア形成に強い」「専門職に強い」「アルバイト・パート案件に強い」といった特色がありますので、自分の希望に合ったところを選びましょう。

【4】転職が難しい「業界・仕事」諦めず対策して挑もう!

続いて、転職が難しいと言われる業界や仕事(=職種)について見ていきましょう。

この記事を読んでいるあなたが「この仕事、転職が難しいのかな?」と悩んでいるとすれば、以下のどちらかのパターンに当てはまるのではないでしょうか。

「転職が難しい仕事」2つのパターン
  1. 「今の仕事」からの転職が難しいケース
  2. 「やりたい仕事」への転職が難しいケース

それぞれどんな仕事が当てはまるのか、順番に見ていきましょう。

「今の仕事」からの転職が難しいケース

一般的に、現職の専門性が高い場合に「つぶしが効かない」と考えられ、他の業界・職種への転職が難しくなることがあります。

専門性が高い仕事とは、たとえば次のようなものです。

「専門性が高い仕事」の例
  • IT系(SE、プログラマーなど)
  • 製造系(機械オペレーター、職人など)
  • マスコミ・芸能系
  • 公務員
  • 銀行員
  • 美容関係
  • 資格が必要な士業 など

これら専門性が高い仕事は、業界内で同じ仕事に転職する場合には、経験者のほうが有利です。

ただ、業界内での新規募集が少ない仕事もあり、その場合は限られた募集枠に多くの転職者が集まるため競争率が高くなります。

転職を成功させるためにおすすめなのは、その業界・仕事に強い転職エージェントを利用すること。非公開求人も含め、より豊富な選択肢とともにプロのサポートを受けられるので、自分に合った職場を探しやすくなります。

また、今どんな仕事をしている人であれ、全く別の仕事へジョブチェンジしたい場合は転職の難易度が高くなります。

どうしても新しい仕事をしてみたい、という人は、今の仕事と新しい仕事に共通するスキルや役立ちそうな経験をしっかり棚卸しして、転職活動に臨みましょう。

「やりたい仕事」への転職が難しいケース

新しい分野にチャレンジしたい!と思ったとき、未経験者をすんなり受け入れてくれる業界・仕事もあれば、経験者のみ募集しがちな業界・仕事もあります。

とくに正社員の募集については、求人のほぼ100%が「新卒」もしくは「実務経験者」のみ、という業界もあるため、目指す業界によっては注意が必要です。

未経験からの転職(とくに正社員採用)が難しいと言われている業界・仕事は、主に次のようなものです。

「未経験からの転職が難しい仕事」の例
  • 金融業界
  • コンサルティング業界
  • 出版業界
  • 観光・宿泊業界
  • 医療業界
  • 教育業界 など

すべてのケースに当てはまるわけではありませんが、これらの業界で活躍する仕事の多くは、新卒もしくは経験者のみの募集であることが多いと言われています。

新卒で入社できなかったら諦めたほうがいい、ということですか?
いいえ! そうとは限りませんので、安心してください。

未経験からこれらの業界・仕事を目指すのであれば、まずは下積みとして経験を積む、という方法があります。

いきなり正社員採用を狙うのではなく、正社員ではなくアルバイト・パートや派遣社員として、またはプロに仕えるアシスタントとして、実務経験を積むのです。

たとえば出版業界であれば、いきなり有名な出版社の正社員になろうとしても難しいでしょう。

でも「まずは編集アシスタントとしてアルバイト採用を目指す」「小さな編集プロダクションで働く」「副業としてライター・編集の仕事をやってみる」……といった方法であればチャレンジしやすくなります。

小さな仕事でも、できることからチャレンジして、実績を積む。そうしてキャリアを築いていけば、やりたい仕事に近づくことができます。

ただし医療・教育・美容業界などは、資格や免許が必要な仕事も多いです。目標の仕事にどんな資格や経験が必要なのか、よく研究してみてくださいね。

【5】高卒でも転職はうまくいく!アピールポイントを知ろう

高卒、中卒といった学歴が気になって、転職を迷ってしまう方もいらっしゃるでしょう。応募したいと思った企業の求人募集に「大卒以上」と書かれていたら、残念な気持ちになりますよね。

でも、年齢が若いうちから職務経験を積んでいることは、実際には有利に働くこともあります。転職市場では年齢が若いほど企業からのニーズが高くなり、同じ年齢であれば経験値が多いほど採用されやすくなるためです。

高卒者が転職を成功させるためのポイントは、次の2点です。

高卒者が転職を成功させるポイント
  1. ニーズがマッチした企業を探す
  2. 長く働き続けられることをアピールする

1つめのポイントとしては「自分と企業のニーズがお互いにマッチしていること」が大切です。

中途採用者に求めるスキルは企業によって異なるので、求人情報や面接から「求められていること」をできるだけ正確に把握し、自分のスキルと合った企業を選ぶ必要があります。

たとえば求人広告に「大卒以上」と書いてあっても、定型句のような認識で記載しただけで、実際は「学歴にこだわる必要はない」と考えている企業もあります。

反対に、求人広告には「学歴不問」と書いているけれど、それはできるだけ多くの人を集めるためで、実際は「できれば大卒者が欲しい」と考えている企業も、まれに存在します。

応募する段階で自分で見極めるのは、なかなか至難の業です。そんなときは、自分に合った企業探しを手伝ってくれる「転職エージェント」を活用するのがおすすめです。

転職エージェントは、高卒者にとってどんなメリットがあるんですか?
転職エージェントはさまざまな企業と直接やりとりしたり、業界を研究したりしています。ですので、どの企業がどんな人を欲しがっているか、リアルなデータを持っているんです。
ということは……?
自分が本当に採用されやすい企業を、キャリアカウンセラーと一緒に見つけることができます。脈のない企業に延々と応募し続ける、というリスクや手間を、最小限にできますよ。

また、2つめのポイントとして「長く働き続けられることをアピールする」ことも大切です。

じつは多くの企業が大卒者を採用したがる理由は、単純に学歴が高いというだけでなく、「高卒者は離職率が高い(=採用してもすぐに辞めてしまう人が多い)」と考えているためなのです。

厚生労働省が発表している「新規学校卒業就職者の在職期間別離職状況」によると、入社3年目までの学歴別の離職率は、次のようになっています。

学歴別の離職率(入社から1〜3年目)
学歴 全期間 1年目 2年目 3年目
中卒 59.8 36.5 14.7 8.5
高卒 39.5 17.2 12.3 10.0
大卒 32.8 11.6 11.4 9.9

※厚生労働省「新規学校卒業就職者の在職期間別離職状況」(平成29年度卒業者)より抜粋

この表を見ると、3年以内に離職する人の割合は、大卒者よりも高卒者のほうが高いと言えます。

離職する理由は人それぞれで、やむを得ない事情も含まれているでしょう。しかし企業としては、こうしたデータを踏まえて「すぐ辞めてしまうかもしれない」というリスクを減らすため、大卒者を好む場合が多いのです。

ですので、高卒者・中卒者の場合、「自分はこの会社で長く貢献したい」という思いを、応募書類や面接でしっかり伝える必要があります。

とくに前職を短期間(3年以内)で辞めている場合は、採用担当者が納得できる前向きな退職理由と、「他の会社ではなく、この会社で働きたい」という志望動機と熱意が伝わるよう、工夫していきましょう。

【6】転職が難しい「その他」の要素は?5つの特徴

転職が難しい理由として、「時期」「年齢」「性別」「業界・職種」「学歴」それぞれの要素を紹介してきました。

この他にも、採用担当者やキャリアカウンセラーが見て「工夫しなければ転職を成功させるのは難しい」と感じる人には、共通する特徴がいくつかあります。

「転職が難しい」と言われる人の主な特徴は、次のようなものです。

転職が難しい「その他」の要素
  1. 転職の回数が多い
  2. 転職の目的が明確でない
  3. 本人の希望と市場相場にギャップがある
  4. 妥協しすぎている
  5. 応募する社数が少ない

具体的にどういうことなのか、成功するためにはどうしたらいいのか、順番に見ていきましょう。

特徴1.転職の回数が多い

1回目、2回目の転職先はすんなり決まったのに、3回目はなかなか決まらなくて苦労している……。そんな人もいるでしょう。

採用担当者の多くは、1〜2回の転職についてはあまり気にしません。でも3回目以降になると、「転職回数が多いな」と感じる担当者が一気に増えます。

とくに数年以内に3回以上の転職となると、「うちで雇ってもすぐに辞めてしまうのではないか」という不安を持たれやすくなります。

面接では、「なぜ前職を辞めたのか」という退職理由を必ず訊かれます。このときに、「人間関係がイヤで……」といったネガティブな理由を告げるのはNGです。

「前職でできなかった仕事に、御社ならチャレンジできる」など、キャリアアップにつながる理由やポジティブな理由を、志望動機と絡めて伝えましょう。

特徴2.転職の目的が明確でない

転職の目的があいまいな人は、会社選びがなかなかうまくいきません。どこに応募して良いのか分からず迷ってしまったり、「ここだ」と思った会社に転職できても、「何か違った……」と感じてすぐに辞める→転職を繰り返す、という流れに陥りがちです。

転職したいと考える理由は人それぞれですが、突き詰めれば「将来をより良いものにしたい」という思いがあるのではないでしょうか。

「今の仕事がつまらない」「職場の人と気が合わない」といった不満は、単純に「辞めたい理由」でしかありません。これを「転職の目的」として明確にさせることが、成功への近道です。

たとえば、次のように転換して考えてみてください。

(辞めたい理由)今の仕事がつまらない。

(転職の目的)もっとやりがいのある仕事を見つけたい。
(辞めたい理由)職場の人と気が合わない。

(転職の目的)健全な人間関係を築ける職場で、スムーズに働きたい。
(辞めたい理由)給料が少ない。

(転職の目的)年収○○万円以上の職場に転職する。
(辞めたい理由)働きすぎで体が持たない。

(転職の目的)残業が少なく、休日しっかり休める職場で働きたい。

このように、辞めたい理由を突き詰めて考え、具体的な「転職の目的」を自分で把握していきましょう。

特徴3.本人の希望と市場相場にギャップがある

転職市場での自分の価値は、スキルや経験、キャリア、年齢など、さまざまな要素である程度決まってきます。

本人がどんなに高い条件を望んでいたとしても、人材としての自分の価値が企業のニーズと合わなければ、いつまで経っても転職はできません。

もしもあなたが予想以上に転職に時間がかかっているのであれば、自分の市場価値を冷静に見直す必要があるのかもしれません。次の項目をチェックしてみてください。

自分の希望と相場のギャップ・チェック項目
  • 希望する年収と相場年収にズレがないか?
  • 即戦力を求められる仕事に未経験で応募していないか?
  • 希望するポジションは自分の能力と合致しているか?
  • 大手企業、有名企業にこだわりすぎていないか?

自分ではよく分からないと感じる場合は、無料のキャリアカウンセリングなどを利用してみるのも良いでしょう。

また、考えすぎて自信がなくなってしまったときも、転職エージェントなどのキャリアカウンセラーに相談するのがおすすめです。第三者の視点から冷静なアドバイスを受けることで、希望条件の中からどれを優先すべきなのか判断しやすくなります。

特徴4.妥協しすぎている

自分の市場価値を冷静に把握することは大切ですが、自信が持てないあまり妥協しすぎてしまうのも良くありません。

「雇ってくれるならどの会社でもいい」という感覚で転職活動をしてしまうと、せっかく入った会社でも「やっぱり何か違った」と失望して、結局退職するリスクが大きくなってしまいます。

自分の中で、今の仕事や前の仕事を「辞めたい」と思った理由をしっかり考え、リストアップしてみましょう。辞めたい理由を把握できたら、「だから次はこういう職場を目指したい」という転職の目的に転換してみてください。

転職の目的は、そのまま自分の希望条件に繋がります。給与、休日、残業の有無、福利厚生……など、さまざまな条件が浮かび上がってくるはずです。

妥協しすぎて失敗しないためには、それらの条件の中から「譲れないもの」と「譲っても良いもの」を決め、優先順位を明確にしておくと良いでしょう。

特徴5.応募する社数が少ない

転職になかなか成功しない人の中には、応募する企業の数そのものが少ない人もいます。

業界や職種にもよりますが、一般的には転職活動が1社目、2社目で成功することはなかなかありません。1社に応募して結果を待って、不採用になったら2社目に応募して……というふうに進めようとすると、時間がどんどん過ぎてしまう場合があります。

複数の企業に一気に応募して、書類選考を通った企業は何社か並行して面接を受けていく。転職活動は、ある意味「数撃ちゃ当たる」の精神で、どんどん受けていくほうがスムーズに進みます。

応募すべき企業を的確に選び出すためには、なんとなくフィーリングで選ぶのではなく、希望条件をしっかり把握しておくことが大切です。自分の希望条件をリストアップし、優先順位をつけておきましょう。

こうしたやり方が一般的なので、不採用になったからと言って落ち込む必要はありません。自分の希望と企業のニーズがマッチするまで、根気よく諦めずに応募していきましょう。

【7】そもそも日本は転職が難しい国。その理由は?

欧米などの外国に比べ、「日本は転職が難しい」という話を聞いたことがある方も多いでしょう。これは事実なのか、そうだとしたら何故なのか、気になるところですよね。

欧米諸国に比べると、日本はたしかに転職へのハードルが高い国と言えます。

日本には昔から、「新卒で入社することが当たり前。入社後はできれば一生同じ会社に勤めたほうが良い」という空気がありますよね。これは日本特有のシステムに根付く考え方です。

かつての日本は、初めて入社した会社に一生勤め上げる「終身雇用制度」が一般的でした。このため、昔からの感覚として「転職=ネガティブなこと」というイメージを持ってしまう人がある程度存在します。

また、日本には新卒の若者を一気に採用する「新卒一括採用」というシステムがありますが、これはアメリカなど海外の国ではあまり見られない制度です。

アメリカなどの国では、もともと転職することに対して非常にポジティブに考えます。

欧米の企業は、必要になったときに人材を募集し、ニーズにマッチする応募者を募ります。また、優秀な人材はヘッドハンティングを受けて別の企業へ移ることで、キャリアアップを重ねていきます。

欧米では、転職はごく当たり前のことであり、キャリア形成に欠かせないステップの1つと考えられているのです。

日本と欧米ではかなり事情が違うんですね。
そうですね。ただ近年は日本でも、終身雇用制度は難しくなっていますし、キャリアアップのための転職はだんだんと一般的になってきています。今後はさらに、欧米的な考え方に近づいていくでしょう。

終身雇用も新卒一括採用もない世界は、実力がなければ生き残れないシビアな世界とも言えます。しかし、その分チャンスも大きく開けていると考えていきましょう。

転職活動に工夫をこらし、自分に合った仕事を見つけよう

転職が難しいと言われるさまざまな要素をご紹介してきました。

時期やタイミング、年齢、性別、業界・職種、その他……たくさんの要素の中には、変えられるものも変えられないものもあります。でも、変えられないからと言って諦める必要はありません。

転職が難しいと言われる要素に自分が当てはまる場合は、それぞれに適した対策をしっかり講じて、転職活動を成功に導いていきましょう!

人生の時間のうち、多くを費やす仕事。だからこそ、転職活動に工夫をこらし、本当に自分に合った仕事を選んでいきたいですね。

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