嫁ブロックの原因と対策!経験者が語る「転職で妻に伝えるべきこと」
妻が夫の転職に“待った”をかけることを「嫁ブロック」といいます。
実は筆者自身も、夫が転職した際に嫁ブロックをした妻の1人です。
筆者の夫は転職先を決めるのがとても早かったので、筆者は「しっかり検討したのか」「本当にやりたい仕事なのか」と不安になり、嫁ブロックを発動。
しかし夫は嫁ブロックを見事に突破し、転職に成功しました。
今では夫婦ともに、転職に満足しています。
この記事では、妻が嫁ブロックをする理由とその対策を、体験談をもとに紹介。夫は妻に、転職をどう伝えればいいのか、9つのポイントをお伝えします。
「嫁ブロック」とは?妻が夫の転職を阻止しようとすること
嫁ブロックとは、文字通り妻が夫の転職や起業に反対することです。
嫁ブロックにより、夫が内定を辞退するケースもあります。
業界用語が一般にも浸透するほど、転職が身近になっているということです。
妻が嫁ブロックをする理由|なぜ夫の転職に反対するのか
まずは、なぜ妻が転職に反対して「嫁ブロック」を発動してしまうのか、そこから知っておきましょう。対策をするにはまず相手の気持ちを知る必要があります。
妻が転職に反対する主な理由は、夫の転職によって生活環境が次のように変わるおそれがあるからです。
- 収入が減る
- 福利厚生が転職前に比べ劣る
- 残業が増える・休日が減る
- 勤務地が変わる
- 会社の規模が小さくなる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
嫁ブロックの原因となる不安要素その1:「収入が減る」
収入が減ることを理由に、転職に反対する妻は多いです。妻の懸念材料としては次のようなものがあります。
- 生活水準が下がる
- 子どもがいるので痛手が大きい
- 住宅購入を検討している
- 住宅やマイカーなどローンを組んでいる
やはり、生活水準が下がってしまうことには誰もが抵抗を覚えますよね。子どもがいる場合は育児にかかる費用も大きいので、収入が下がることに不安を抱く妻は多いです。
住宅や車の購入を検討している、またはすでに住宅・マイカーローンを組んでいる場合も、生活設計や返済計画が崩れてしまうおそれがあり、反対したくなってしまいます。
嫁ブロックの原因となる不安要素その2:「福利厚生によるメリットが減る」
住宅手当や家族手当など、会社の福利厚生が家計の支えとなっている家庭も多いです。
厚労省の「平成27年就労条件総合調査」の結果によると、諸手当は賃金のうち平均で13.6%を占めています。
転職先企業の福利厚生の内容が現職よりも劣る場合、家計の負担が増るので、嫁ブロックの可能性が高まるのです。
住宅手当や家族手当以外に、奥さんが気にする福利厚生はありますか?
嫁ブロックの原因となる不安要素その3:「残業が増える・休日が減る」
残業時間・休日出勤の増加など、勤務条件が悪くなる場合も、嫁ブロックをされやすいです。
労働時間が増えるだけでも、妻は夫の体を心配します。ましてサービス残業やみなし残業などがあるとなると、経済的な面でも見逃せません。
また、子どもと過ごせる時間が減ることに対するコミュニケーションの問題も。
子育てを分担している場合は、妻の負担が大きくなることも妻にとって大きな問題です。
嫁ブロックの原因となる不安要素その4:「勤務地が変わる」
勤務地が遠いなど、転職によって引越しをしなくてはならない場合もありますよね。
共働きの場合、勤務地によっては妻が退職を余儀なくされる可能性もあります。
あるいは、子どもの転園や転校が必要になることも。
通勤時間が延びれば、その分やはり家族との時間が減ってしまいますし、通勤の負担が増えることで体調への不安も出てきます。
嫁ブロックの原因となる不安要素その5:「会社の規模が小さくなる」
転職先の企業規模や知名度が前職より劣る場合も、嫁ブロックが起こる可能性があります。
妻が「夫の会社の規模や知名度=自分のステータス」と捉えている場合は、夫の会社の規模が小さくなったり知名度が低くなったりすることで「自分の価値が下がる」と感じてしまうのです。
妻が夫に嫁ブロックをするのは経済的理由や体調の心配だけじゃない!夫のキャリアも心配する妻の心情
「妻ブロック」では、主に経済的な事情や家族とのコミュニケーション、健康面など、プライベートに影響することが原因。しかしそれだけではありません。
嫁ブロックは、夫のキャリアを心配するが故の行動であることも多いです。
特に妻から見て次のようなことがあると、つい心配してしまいます。
- 転職先企業のいい噂を聞かない
- 仕事にやりがいを感じられなさそう
- ちゃんと吟味して決めたのか怪しい
妻に限らず、身内が転職することに全く何も心配しない、という人は少ないのではないでしょうか。
これまでのキャリアをなくしてしまって大丈夫なのか、次の会社は今より確実によい環境なのか、妻が夫を心配するのは当たり前のことですよね。
「夫が満足のいく転職をできるのか」という点も、妻の心配の大きな原因です。うまくいかなければ、転職を繰り返してしまう可能性だってあります。
もちろん、妻は夫が仕事にやりがいを持って、楽しく元気に過ごしてくれることを願っています。
転職することで、それだけ家族に心配をかけちゃうってことか。
家族や夫の心配だったり、自分の生活のためだったりと人によって理由が違うこともありますが、何らかの理由があることは確かです。
妻が転職に反対する理由を確認したところで、次の章では「嫁ブロック」の対策を見ていきましょう。
嫁ブロックに対処または事前回避するには?妻に伝えるべき9つのポイント
では、嫁ブロックをされたときにはどう対処すればいいのでしょうか。
まずは、「転職を決めたら妻に伝えるべき9つのポイント」からみていきましょう。
しっかりと話し合うことで、転職理由に納得し「転職をサポートしよう!」という前向きな気持ちを持つことができました。
嫁ブロックにあったときに、妻に伝えるべきポイントは次のとおり。
- 年収の変動
- 勤務地
- 転勤の有無
- 福利厚生
- 休日日数
- 労働時間
- 将来のキャリアプラン
- 転職理由
- 転職後にプラスになること
当然ながら、ほとんどの妻が転職による年収の変化を気にします。次のようなポイントを紙に書き出して、収入面について妻に説明しましょう。
- 月額基本給(+固定残業代)
- 時間外勤務手当(残業代・休日出勤手当て)
- 賞与の有無、見込み額
妻には「勤務地」「労働時間」「休日日数」など、金額以外の条件もしっかり説明をしてください。
しかし、いちばん大切なのは「なぜ転職したいのか」、「転職したら何がプラスになるのか」というポイントです。
まずはあなたの気持ちをしっかりと丁寧に伝えましょう。
また、次のようなポイントで転職のメリットについて説明するのも効果的です。
- 収入が増える
- 通勤時間が短くなる
- 残業・休日出勤が減る
収入が増えることはもちろんうれしいことですが、残業や休日出勤、通勤時間が減ることで、家族と一緒に過ごす時間が増えますよね。それも多くの妻にとってうれしいことです。
転職をすることで、家族にどのようなメリットがあるのか、という点をしっかり伝えてください。
労働環境や人間関係など、ご自身にとってのメリットを話すことも忘れずに。
そんな場合でも、妻として応援すべきでしょうか。
しかしまずは現実と向き合って、転職後にちゃんとやっていけるかどうかを含めて話し合ってください。
本人にも不安があるのなら、妻であるあなたの意見を聞いたり、説得する材料を探したりしているうちに、自然と内定辞退を検討するでしょう。
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嫁ブロックは事前に回避できる!対話をして条件に折り合いをつけよう
実は、嫁ブロックはほとんどの場合、事前に回避することができます。その方法はとてもシンプル。
嫁ブロックを回避する一番の方法は、「転職を検討している段階で妻に相談すること」です。
嫁ブロックを受ける大きな要因は、転職を妻に相談しないまま進めること。
妻は夫とともに家庭を支えるパートナーでもあります。転職という大きな転機を相談もなしに進められては、妻としてもショックが大きいものです。
対話を大切にして、「夫の転職したい理由が叶えられる転職先」、「妻の不安を取り除ける転職先の条件」に折り合いをつけましょう。
「転職自体を見送ってほしい」のか、「条件次第では転職してもいい」のかをまず確認すべきです。
転職自体を見送ってほしい場合はその理由を、条件次第の場合はその内容というように、できるだけ細かい部分まで意向を聞いてみてください。
奥様があなたの味方であることは間違いないのですから、二人で解決することをおすすめします。
コミュニケーションを大切にして「嫁ブロック」を突破しよう
妻に相談しながら転職活動をすれば、1人でがんばるより心強いのではないでしょうか。
すでに嫁ブロックをされている場合は、この記事で紹介した「妻に伝えるべき9つのポイント」を参考に説得しましょう。
話し合いでは、どちらかの意見を押し通すのではなく、「夫の希望にあった転職先」と「妻の希望する転職先の条件」に折り合いをつけるのがポイントです。
コミュニケーションを大切にして、夫婦ともに満足のいく転職をしてくださいね。
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