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バス運転手への転職ってどうなの?仕事や免許、収入などについて解説

バス運転手への転職ってどうなの?仕事や免許、収入などについて解説

バス運転手は、日本の交通を支える大切な仕事。通勤や通学の足としてだけでなく社会の高齢化、地域の過疎化などにより、ニーズはますます高まっています。

厚生労働省が平成26年に行ったバス運転者へのアンケートでは、バスの運転手の約7割、4人に3人が、仕事に誇りを持って働いているとのこと。

この記事では、バス運転手の仕事や必要な免許、収入について説明します。

バス運転手の労働環境は良いとは言えないものの、国も改善に向けた取り組みを行っているところ。

そのあたりの現状も紹介しているので、バス運転手になりたいと思っている人はぜひ読んでみてください。

【バス運転手の仕事】4つの種類と主な特徴を知っておこう

バス運転手の仕事には、大きく分けて4つの種類があります。

それぞれの特徴を見比べてみましょう。

バス運転手の業務種類と特徴
業務種類 仕事内容と特徴
路線バス 決められたルート・時間で街中を走る
・朝・夜に本数が多く、日中は少なめ
高速バス 高速道路を走行して都市間を結ぶ
・長距離や夜間の運転が多い
・運転・拘束時間が長い場合は交替制
観光バス 観光地を巡って走る
・バスガイドや添乗員が同乗することもある
・ルート変更や時間調整などの必要もある
・早朝出勤や宿泊など、勤務が不規則
送迎バス ホテルや病院、塾など、特定の場所へ送迎する
・バス会社でなく施設と雇用契約を結ぶケースも
・今後、介護の現場などでの活躍が一層期待される

路線バスの場合、泊まりの仕事はないものの、同じルートを繰り返し走行するため、単調でつまらないと感じる人も。

観光バスの場合は、景勝地や温泉に行けたり、名物が食べられたりするのを楽しみにする人もいます。

とは言え、初めての地域・場所に行くことも多い観光バスでは、ルートの下調べは欠かせません。また、観光シーズンには特に忙しくなります。

路線・観光・高速バスのすべてを扱うバス会社では、まずは路線バスの運転から始めるのが一般的。

経験を積み、運転技術が上がれば高速バスや観光バスの運転手になれるのです。

送迎バスの場合、1日を通して送迎業務の時間が短い場合は、施設の管理や運転以外の業務を任されることもあります。派遣など非正規雇用の求人も多いです。

観光バスが楽しそうです!必要な免許は路線バスと同じですか?
ええ。どの免許が必要かはバスの大きさや乗車定員などで決まります。観光バスと路線バスとの区別はありません。

では、バス運転手に必要な免許について見ていきましょう。

【バス運転手の免許】運転するバスによって異なる免許4種

乗客を乗せてバスを運行するには、次のいずれかの免許が必要です。

バスの運転に必要な免許
  • 大型一種または二種免許
  • 中型一種または二種免許
「二種免許」は、乗客(他人)を有料で乗せて運転するのに必要な免許。

一種免許よりも取得が難しくなっています。

他人を乗せる場合でも、学校や病院などの所有する自家用バスであれば一種免許で運転可能です。白いナンバーで無料の送迎バスなどが当てはまります。

大型免許と中型免許について、それぞれ説明していきます。

路線・高速バスの運転には大型二種免許が必要、ただし入社後に取得してもOK

路線バスや観光バスなど、大型バス(定員30名以上)には、大型二種免許(大型自動車第二種免許)の取得が必要。

しかし、「免許は入社後に取得すればよい」という求人も多数見つかります。

実際、平成28年度に採用されたバス運転手のうち、約4分の1が大型二種免許を持っていませんでした。

※警察庁「第2回 第二種免許制度等の在り方に関する有識者会議」資料より

未経験でも募集可能なバス会社の多くが、免許取得のための支援制度を設けています。

全額を負担してくれる会社もあれば、賞与などに上乗せして支援金が支給される場合も。

ただし一定期間内で退職すると、返金しなければいけなかったり支給が打ち切られたりします。

大型二種免許って、誰にでも取れるんですか?
いえ、いくつかの取得条件を満たす必要があります。
大型二種免許の主な取得条件
  • 満21歳以上である
  • 普通、準中型、中型、大型一種、大型特殊のいずれかを持っている
  • 運転経歴が通算3年以上ある(免許停止期間を除く)

この他、視力や色彩識別能力、聴力などの適性検査にも受かる必要があるのです。

また、過去3年以内に免許の失効または取消を受けていて経験が3年間を満たさない人は、自動車安全運転センターで発行する「運転経歴証明書」が必要です。

ただしこの二種免許の受験資格については、今後一部緩和される可能性もあります。

バス運転手の担い手を増やすことや、マイカー運転が困難となった高齢者の利便性を高めるため、免許取得の条件を引き下げる要望が有識者団体から出されました。

その内容は、大型免許の受験資格を21歳から19歳に、必要な運転期間を3年から1年に引き下げるというもの。

しかし運転手の労働組合からは安全面などから反対の声も上がっており、まだ検討中の段階です。

ちなみに前述のとおり、大型バスに乗客を乗せる場合でも、スクールバスなど自家用で無料の送迎バスなら大型一種免許で運転可能です。

マイクロバスなどに乗客を乗せて運転するには『中型免許』が必要

送迎用のマイクロバスなど、乗車定員が11~29名以下のバスを運転するには「中型免許」が必要です。

中型免許の取得には、主に次のような条件があります。

中型免許(中型自動車免許)の主な取得条件
  • 普通免許または大型特殊免許を持っている
  • 運転経歴が通算2年以上ある(免許停止期間を除く)

定員29名以下のバスでも、大型二種免許が必要な車両もあります。募集要項などでよく確認してください。

でも、免許を取ったばかりでお客さんを乗せて運転するなんて、考えるだけで怖いんですけど・・・。
免許を取得した後は、会社での研修がありますよ。

免許を持っている人も、入社後に取った人も、まずは先輩ドライバーによる研修を受けて一人前のバス運転手になるのが一般的です。

【バス運転手の労働環境】勤務時間や休日などの実態とは

バス運転手になったら、どんな労働環境が待っているのかも知っておきましょう。

近年、高速バスなどの重大事故が相次いでいます。その理由の1つに挙げられるのが、バス運転手の過酷な労働環境。

バス運転手の労働環境が悪いことは、数字でも明らかです。

平成29年にバス会社などに対して厚生労働省が行った監督指導の結果、83.7%もの会社が長時間労働など労働法に違反していました。

具体的に、バス運転手の勤務の実態について見ていきましょう。

国土交通省が平成29年に行った、バス運転手へのアンケート結果の一部です。

バス運転手の休日取得状況

バス運転手の休日取得状況

※便宜上、数値は調査結果より大まかにしています

約3人に1人が、4週間で休みが「4日以下」。全く休めなかった人もいることがわかりました。

バス運転手の平均自由時間

バス運転手の平均自由時間

バス運転手の休息期間(仕事から離れる、いわゆる自由時間)の平均を訪ねたところ、「8時間未満」と答えた人が22.4%。

ちなみに厚生労働省が定めた「バス運転者の労働時間等の改善基準」では、1日の休息期間は「継続8時間以上」が必要とされています。

仕事が終わってから次の出勤まで、8時間もないってことですか?

国の改善基準も全然守られてないじゃないですか!

そうですね。改善に向けたさらなる動きを期待するしかありません。

バス運転手に転職する前に知っておきたい、仕事の大変さや業界の今後」の記事では、バス運転手の仕事で大変なことについて解説しています。

【バス運転手の収入】労働環境を考えると高いとは言えない

バス運転手の「決して楽とは言えない」労働環境が見えてきたところで、気になるのが収入ですよね。

ここでは厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」2017年のデータを紹介します。

バス運転手の男女平均年収は、約457万円です。

この年の全産業トータルの平均年収は約490万円。バス運転手はそれより約33万円低い結果となっています。

男女別に月給で見ると、男性が約32万円、女性が26万円です。

女性バス運転手も増えつつあるとはいえ、まだ全体の2%にも満たない数。収入の男女差は、役職の有無や残業時間、勤続年数などの違いによるものと考えられます。

バス運転手の労働時間の長さや休日の少なさ、人の命を預かる仕事であることなどを考えると、給料が働きに見合っていないと考える人もいます。

お金目的でバス運転手になるのはおすすめできませんね。

バス運転手の収入については、こちらの記事でより詳しく紹介。ぜひ読んでみてください。

バス運転手に転職するなら、専門の転職サイトを利用すると効率よく求人が探せて便利です。
バス運転手の転職サイトを紹介!業界専門サイトで効率よく情報収集」の記事でいくつか紹介しています。

バス運転手は高収入を目指す人より仕事への誇りを大切にする人向け

バス運転手の仕事の種類や必要な免許、労働環境や収入などについて説明しました。

バス運転手の仕事には、路線バス、高速バス、観光バス、送迎バスの4つの種類があります。それぞれ働き方が異なるので、自分に合うかどうかの見極めも必要です。

バス運転手は決して楽ではなく、業務量と収入が見合わないという人も多いですが、人々の生活には欠かせない仕事。

社会に貢献しているという誇りを持って働けます。

ただし転職先はよく吟味してください。職場によって働き方や給料は大きく異なるので、自分に合う職場を探しましょう。

※掲載の情報は、2019年3月現在のものです。

 

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