プログラマーの転職は今が大チャンス!転職理由、平均年収を徹底分析
プログラマーとは、プログラミング言語を駆使してさまざまなシステムを作り上げる仕事です。
世の中を便利にしているソフトウェア、ゲーム、OSなどのツールは、プログラマーが構築して初めて形になります。
ものづくりの楽しさと、コツコツ行う作業の心地よさ、その両方を味わうことができるプログラマー。
しかしプログラマーの労働環境や給与は、勤務先によって大きく異なります。
今の環境が肌に合わず「転職したい」と感じることもあるでしょう。
そこで今回はプログラマーの転職について、「辞めたい」と感じる理由や、転職の目安にもなる平均給与、スムーズな転職先探しのポイントを紹介します。
納期、トラブル・・・プログラマーを辞めたい「5つの理由」
現役プログラマーが「プログラマーを辞めたい」と思う理由は人によってさまざまですが、とくに多いのは次のような理由です。
- 納期がきつい
- 予測できないトラブルが多い
- 責任が重い
- 常に学び続ける必要がある
- 人間関係が良くない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
プログラマーを辞めたい理由その1:納期がきつい
プログラマーの現場で最も不満を感じる点は、やはり「納期の厳しさ」です。
プログラマーは、クライアントの望むシステムを決められた納期までに納めることが求められます。
「品質を担保しつつ、納期に間に合わせる」ことを実現するために、タイトなスケジュールで作業を行うことも。
納期間際には夜遅くまでの残業が続くことは珍しくありませんし、修正作業が発生すれば徹夜で作業に当たることもありますよね。
案件によっては、最初から余裕を持った納期が確保されないこともあります。
プライベートどころか食事や休憩の時間すら充分にとれない環境が続き、「もう限界だ」と転職を決意する人もいるのです。
プログラマーを辞めたい理由その2:予測できないトラブルが多い
プログラマーの仕事、その工程には、予測できないトラブルも多いものです。
せっかく作ったシステムでも、クライアントが満足しなければ作り直しが必要です。
予想もしなかったバグが発生したときには、思いどおりに動かないシステムを前に絶望的な気分になることも。
プログラマーは、まだ世の中にないものを一から作り上げること。そこには「ものづくりの喜び」もありますが、想定外のトラブルも付きものです。
プログラマーを辞めたい理由その3:責任が重い
自分の作ったシステムが誰かの役に立つ。それはとても嬉しいことですよね。
運用開始後に深刻なバグが発覚したら?
プログラマーが手掛ける案件は、ゲームからインフラまで多岐にわたります。
「この仕事が失敗したら、たくさんの人に迷惑がかかるかも」・・・そんなプレッシャーから転職を考え始める人もいるのです。
プログラマーを辞めたい理由その4:常に学び続ける必要がある
プログラミングの技術は、日進月歩の世界。
さらにクライアントの希望もその時々で異なるため、新しい案件に取り掛かるたびに新しい知識や技術を学ぶ必要も出てきます。
「日常の仕事だけでも忙しいのに、さらに新しいことを学ぶ余裕なんてない」と、新たな情報のインプットが重い負担となる人も多いのです。
プログラマーを辞めたい理由その5:人間関係が良くない
どの職種でもそうですが、人間関係への不満は転職を考える大きな原因となります。
SE(システムエンジニア)や営業と意思疎通がうまくいかない。
そうした理由で「この職場を辞めたい、他の場所で働きたい」と感じる人は、プログラマーの中にもたくさん存在します。
プログラマーの年収は?給料は他業種よりも高基準
上記のような理由の他に、「給料が安いから転職したい」と考えるケースももちろんあります。
プログラマーの年収の平均値は実際どれくらいなのでしょうか。
プログラマーの平均給与はどれくらい?
厚生労働省が行った2018年「賃金構造基本統計調査」によると、プログラマーの平均給与(企業規模別)は次のとおりです。
従業員数 | 平均給与/月 | ボーナスなど |
---|---|---|
10〜99人 | 284,400円 | 338,000円 |
100〜999人 | 294,600円 | 657,700円 |
1000人以上 | 344,400円 | 1,055,500円 |
さらに、この結果から計算したおよその年収を見てみましょう。
従業員数 | 平均給与/年 |
---|---|
10〜99人 | 3,750,800円 |
100〜999人 | 4,192,900円 |
1000人以上 | 5,188,300円 |
従業員規模が大きくなればなるほど平均年収・ボーナスともに上昇する傾向があります。
ただしこの数字はあくまでも「平均値」であって、「中央値」とは異なります。
一方「中央値」とは、データの数値(給与額)を大きい方から並べて、データ数(人数)が多い部分のことなんですよ。
ですから、参考程度に考えておいてくださいね。
プログラマーの給与、実際の相場は?求人情報から分析
では、実際のプログラマーの給与相場はどれくらいなのか、ネット上の求人情報から分析してみましょう。
ITエンジニアの転職に強い「レバテックキャリア」でプログラマーの求人情報を検索してみると、「想定年収300万円〜700万円」という求人が多く見られます。
ちなみに求人情報を分析した結果、ゲーム関連のプログラマーの想定年収は他のプログラマーより比較的高い傾向にあります。
また、プログラマーの求人の中には、想定年収が最高1000万円、1500万円というものもありました。
腕に自信がある人や、相場より低い給料に不満を感じている人は、より高い給料が見込める職場への転職を視野に入れるのもおすすめです。
プログラマー転職のポイント|向き不向き、役立つ資格とは
プログラマーの転職を成功させるには、どんなポイントに気をつければ良いのでしょうか。
プログラマーに向いている人の特徴は?
「転職しよう」と決めたとき、進むべき道は2つ考えられます。
1つはプログラマーとして別の職場に転職すること、もう1つはプログラマーではなく別の職業を目指すことです。
ちなみに、プログラマーに向いているのは次のような人です。
- コツコツ作業するのが好き
- 目の前のことに黙々と集中するのが得意
- 新しいことを学ぶのが好き
- 最後までやりとげる根気がある
こうした人は、プログラマーの仕事内容を比較的楽しみながらこなせます。
ちなみに、PerlやPatchの開発者であるラリー・ウォールは、「プログラマーの3大美徳」として「怠惰」「短気」「傲慢」の3つを挙げています。
イメージの良くない言葉ばかりですけど・・・。
- ルーチンワークをもっと楽にできないか?と考える「怠惰」
- 仕事をもっと速く終わらせるには?と考える「短気」
- 絶対にミスのないシステムを作ってみせる!という「傲慢」
つまり「プログラマーの3大美徳」を兼ね備えた人は、効率的で欠陥・欠点のないシステムを作り上げる素養がある、というわけです。
プログラマーの転職に役立つ資格やスキル
実のところ、プログラマーの仕事に必須の資格はありません。
でも次のような資格があると転職の際にアピールできます。
- 情報システム試験
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
- 情報処理技術者能力認定試験
- ITパスポート試験
とはいえプログラマーは経験が重視される職種。さらに「プログラミング言語のスキル」や「納期を守った実績」、「チームでのコミュニケーションスキル」などの経験や能力をアピールしましょう。
プログラマーに役立つ、おすすめの転職サイト・エージェント
プログラマーをはじめIT系の職種は今、どの業界でも人手不足の状態です。
能力をきちんとアピールできれば、転職によるステップアップは決して難しくありません。
とは言え「アピールは苦手」という人も多いもの。
そんな人を強力にサポートしてくれるのが、転職サイトやエージェントのサービスです。
転職サイトやエージェントを使うと自己アピールやスキルの棚卸しをしやすくなりますし、業界の動向や各企業の採用傾向といった情報も得やすくなります。
使いやすくてサポート力も高い、おすすめの転職サイト・エージェントを紹介します。
サイト名 | 特徴 |
---|---|
レバテックキャリア | ITエンジニア・クリエイターの求人数で業界トップクラス。
正社員、フリーランス、ハイクラス(年収1000万円以上)など、自分のレベルに的を絞った求職活動が可能。 関東、関西、福岡の求人に強い。 |
Forkwell (フォークウェル) |
高度な専門知識を持ったスタッフを揃え、専門的な要望にも対応。自分のスキルやキャリアをグラフ形式で可視化できる「ポートフォリオサービス」も便利。
東京都内での転職におすすめ。 |
Geekly (ギークリー) |
トップクラスの求人数を誇る、IT・WEB・ゲーム業界特化型の転職エージェント。
「採用担当者の目に留まる書類作成のコツ」など、業界の動向から採用傾向まで丁寧なサポートが特徴。 |
マイナビエージェントIT | 転職大手のマイナビエージェントのIT・通信部門。
全国7箇所(東京、新宿、横浜、札幌、大阪、名古屋、福岡)にキャリアアドバイザーとの面談可能な拠点を持ち、電話やメールでの相談も可能。 |
各転職エージェントについては、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
地域によっては、大手の総合型転職サイトの方が求人情報が豊富な場合もあります。併用して効率良い転職活動をしてください。
プログラマーの転職は、人材不足の今が大チャンス!
IT業界の人材不足は、年々深刻化しています。スキルと経験を持つプログラマーなら、年齢を問わず、どの企業からも引く手あまたの存在です。
人材を求める企業側も雇用条件を見直し、エンジニアにとって働きやすい環境を目指す傾向にあります。
給与はもちろん、労働時間や作業環境など、一昔前より改善されている職場も多いのです。
そんな状況の中、より良い条件で転職する決め手になるのは、やはり丁寧な情報収集と適切なアピール。
転職エージェントを使えば、自分では見つけられない情報が入手でき、第三者から見た魅力的なスキルを上手にアピールできますよ。
今の環境に不満を抱いているのなら、より良い職場を目指して転職活動を始めてみるのはいかがでしょうか。
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