柔道整復師が転職したいと思う原因や転職先候補、給与相場などを解説

「柔道整復師」とは、骨折や打撲などの際にお世話になる、主に接骨院の先生としてよく知られている人のこと。

整形外科などの病院に勤務している人や、アスリートなどに付くスポーツトレーナーとして働く柔道整復師もいます。

柔道整復師の仕事には、ケガや身体の痛みを治す手助けができるなどのやりがいはありますが、柔道整復師の仕事を辞めたいと思う人が多いのもまた事実。

この記事では、転職を考える柔整師がなぜ仕事を辞めたいと思うのか、その仕事の大変さや給与事情などについて掘り下げていきます。

転職を考える柔整師のために、スキルが活かせる転職候補先なども紹介するので読んでみてください。

柔道整復師が転職を考える理由とは?仕事の大変さや苦労

柔道整復師は国家資格。医師とは異なり、医療行為はできず、手術や薬などを使わない「施術」でケガなどの回復を目指します。

柔道整復師の仕事には、患者のケガの痛みを取り除いたり回復させたりできること、患者に感謝されることなどのやりがいがあります。

しかしその一方、次のような仕事の大変さから「辞めたい」と思う人も。

柔整師が仕事を辞めたいと思う理由
  • 思い描いていた仕事の理想と現実のギャップ
  • 立ちっぱなしでの力仕事で身体が辛い
  • 仕事量が多く、拘束時間も長い
  • 患者からクレームがくることもある
  • 職場によっては給料が安い

柔道整復師になって思い悩む人が多いことの代表格が、理想と現実とのギャップ。

その原因は主に2つあります。

柔道整復師が抱える理想と現実とのギャップ
・柔整師の本来の仕事である外傷への施術でない仕事が多い

・保険の適用に関して、不正請求に近いグレーゾーンの対応をしなければならない

柔道整復師になるには、基礎的な医学の知識などを学び、国家試験を受けて合格しなければなりません。

それなのに、その知識やスキルが必要でないもみほぐし的な仕事ばかりをしていると、やりがいも薄れてしまいます。

「不正請求に近いグレーゾーン」ってどういうことですか?
柔道整復師は医師ではないですし、接骨院も病院とは違いますので、健康保険が適用できる内容は限られています。
え、そうなんですか!
保険請求ができるのは、医師の指示に基づくなどして治療を目的とした、骨折や脱臼、打撲などいわゆる「外傷(慢性的でなく外からの作用による、原因のはっきりしたケガ)」への処置に限られます。

しかし、神経性の痛みや疲れ、肩こりなど原因を特定できない痛みで来院した患者の施術にも、保険が適用できるような書類の書き方をさせられるケースがあるのです。

柔整師として誇りを持って仕事をしたくても、そういった状況では仕事に罪悪感や迷いを抱いてしまうのも仕方がないこと。

さらに、1日じゅう立ちっぱなしで身体を使った施術には、肉体的な疲労もつきまといます。

拘束時間が長い上に、休日も勉強会に参加しなければならないことも。

患者からは「治らない」「痛みが増した」などのクレームが来ることもあります。

そういった環境の中、給料が業務量や仕事内容に見合っていないと不満を持つ柔道整復師も少なくありません。

気になる柔道整復師の給与、相場はどのぐらい?

柔道整復師は専門的な知識が不可欠な国家資格。給与も高そうなイメージがありますが、実際のところはどうなのでしょうか。

残念ながら給与の相場を示す公的なデータはないのですが、柔道整復師の求人情報から、給与の相場を見てみました。

入職時の給料は22万円~23万円あたりからスタートするケースが多く、大きな地域差はありません。

とは言え、職場によってたとえば賞与の額や支給回数も違いますし、住宅手当や退職金の有無などにも違いがあります。

また、ぱっと見で金額が高いところでも、よく見ると「固定残業代40時間分、7万円を含む」などの記載がある場合も。

その場合、固定残業代分の残業は普通にあるものだと覚悟しておく必要があります。

応募する場合はそのあたりもしっかりとチェックしておきましょう。

残業が40時間以上を超えたらどうなるんですか?
固定残業代制で40時間のみなし残業代込みの場合、月の残業時間が40時間を超えて初めて「残業手当」が出るんですよ。

超えた分の残業代を支払わないのは違法です。

接骨院など柔道整復師の職場には個人経営のところも多く、待遇がそれぞれ異なります。給与の額面だけではわからないこともあるので、転職の際は福利厚生などもしっかり見ておく必要があります。

柔道整復師の転職、活躍の場にはどんな職場や職種があるか

現在柔道整復師である人が転職する場合、職場を変えるパターンと、まったく違う仕事に就くパターンがあります。

これまでのスキルや経験が生かせるのは、どんな職場や職種なのでしょうか?上記の2パターンに分けて見てみましょう。

柔道整復師のまま職場だけ変える場合の選択肢

柔道整復師としてのスキルや経験をそのまま活かし、キャリアや待遇面の向上を目指して転職する場合、転職先の選択肢は次の3つです。

  • 接骨院(整骨院)
  • 総合病院、整形外科
  • デイサービスなど介護系施設
※接骨院、整骨院、ほねつぎは同義

高齢化社会を背景に、介護系の職場で機能訓練指導員の需要が増えています。高齢者などに歩行や筋力などの回復訓練などを行うのがその役割。

機能訓練指導員になるための資格の1つに、柔道整復師も含まれています。

また、総合病院の整形外科、整形外科医院でも柔道整復師が活躍しています。

接骨院での仕事は好きなのに、待遇が悪い、院長と反りが合わない、という理由で転職を考える人も多いと思うんですよね。

接骨院ってたくさんありますけど、求人を探すときにチェックすべきポイントってありますか?

院長の意向などによって特色が異なるので、まずそこはチェックしておきましょう。スポーツ治療に力を入れている、カイロプラティックを取り入れている、リラクゼーションも行っているなど。

募集要項に書かれていることが多いですし、実際に患者層を見に行ってみるとわかることもあります。

柔道整復師以外の仕事につく場合の選択肢

柔道整復師の仕事が自分に合わない、何らかの理由で柔道整復師であることに嫌気がさした、という人もいるでしょう。

その場合の転職先の選択肢としては、経験やスキルが活かせる次のような職場・仕事があります。

  • フィットネスジムのトレーナー
  • ケアマネージャー
  • マッサージ師
  • 医療事務
  • 営業職、接客業

フィットネスジムなどにいるトレーナーの中にも、柔道整復師の資格を持っている人がいます。

この場合は、痛みを取るというよりは正しい筋力トレーニングやストレッチなどの方法を指導する仕事がメインとなります。

メジャーリーグやプロサッカー選手についているトレーナーもいますよね。かっこよくて憧れます。

そういう仕事はどうやって見つけるんですか?

プロの選手のトレーナーは公募されないのがほとんどで、紹介などが最短の方法です。

しかも、そのスポーツを熟知した経験者の方が的確なアドバイスがしやすく選手の心理も理解しやすいため、自分が経験したことのあるスポーツでないとハードルが高いですね。

柔道整復師の資格だけでなく、アスレティックトレーナーや理学療法士の資格も取ったりするとより信頼性が高まります。

ケアマネージャーは、介護施設で機能訓練指導員として働いていた人が、ステップアップとして目指す場合が多い職種です。

また、保険請求処理の経験がある人は、レセプト業務を行う医療事務への転職という選択肢もあります。 

柔道整復師の仕事で培ったコミュニケーション能力は、営業や接客業でも大いに役立つもの。医療や介護系企業の営業なら、知識も活かせます。

接客は個人向け、営業は個人向けと法人向けの両方があります。

自分が好きな分野、興味のある商材など、活躍したいフィールドを選び、会社は待遇面なども吟味しましょう。

柔道整復師の転職に役立つ、おすすめの転職エージェント

自分にぴったりの転職先を探すには、柔道整復師など医療・介護業界に精通したアドバイザーが個別にカウンセリングしてくれる、転職エージェントの利用が便利です。

自分の経験やスキル、希望条件や得手・不得手などを詳しく伝えれば、思いも寄らない分野への道が開ける可能性もありますよ。

医療・介護業界に強い転職エージェントには、次のようなサイトがあります。

ジョブメドレー

医療介護従事経験者が運営する求人サイトで、同様のサイトの中でも求人数が多いのが特徴の1つ。

自分で転職先に直接応募もできますし、キャリアサポートスタッフに相談することもでます。

マイナビコメディカル

「マイナビ」が運営する、医療介護系の転職エージェント。
理学療法士、作業療法士などの求人が多いですが、柔道整復師の仕事もあります。

まったく異なる職種への転職や、地方などで求人が少ない場合は、大手総合型の転職エージェントなども利用しましょう。

2つか3つのサービスを併用するのがおすすめです。

柔道整復師の転職、職場選びは職場環境や方針も要チェック

柔道整復師は、人の身体の痛みを和らげたり機能を回復したりできるやりがいのある仕事です。

医療業界や介護業界だけでなく、スポーツ業界など活躍できる場は多種多様。

しかし一方で、体力的には1日中立ちっぱなしで身体を酷使、事務的な面では保険治療とそうでないケースのグレーゾーンでモヤモヤしたりと、悩みも多い仕事でもあります。

転職を考えるなら、まずは柔道整復師を辞めたいのか職場を辞めたいのか、そこをはっきりさせるところから。

別の職種に転職するなら、なるべく経験やスキルの活かせる仕事がおすすめです。

悩んだら転職エージェントに相談するなどして、自分に合った職場を効率よく探しましょう。

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