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介護福祉士ってどんな仕事?気になる給料や資格などを解説します

介護福祉士ってどんな仕事?気になる給料や資格などを解説します

「介護福祉士」とは、介護が必要な人やその家族に対して指導やサポートをする専門家のことです。

介護に関する専門的な知識や技術を身につけ、国家試験に合格しないと名乗ることはできません。

国家資格を取るには、学校で学んだり実務経験を積んだ上で試験に合格することが必要。過去の平均合格率は、約65%です。

介護福祉士が活躍するのは主に介護施設。介護施設には、長期間そこで生活するスタイルの施設や自宅から通うタイプのものなど、いろいろな種類があります。

今後ますますニーズが高まる介護の仕事。この記事では、介護福祉士の仕事内容から気になる給料、資格などのあらゆる情報をお伝えします。

『介護福祉士』の主な仕事5つを解説!一般の介護職との違いとは

介護福祉士の仕事は、主に次の5つです。

介護福祉士の主な仕事
  • 要介護者の身体介助
  • 要介護者の生活援助
  • 要介護者本人や家族への指導・助言
  • 社会活動の支援
  • 他職種との連携

それぞれ見ていきましょう。

【介護福祉士の仕事】その1:身体介助

身体介助とは、日常の身体を動かす場面であらゆるサポートをすること。食事や着替え、入浴や排泄など、たくさんの種類があります。

誰にでも同じことをするのではなく、その人にあった介助をすることが必要です。

具体的な身体介助の内容や介護施設の種類を紹介している記事があるので、ぜひ読んでみてください。

【介護福祉士の仕事】その2:生活介助

生活介助とは、介護が必要な人の生活に必要な家事などの援助のこと。

在宅で介護を受ける人のために、自宅に訪問して次のようなサポートをします。

生活介助の主な種類
  • 調理
  • 掃除、ゴミ出し
  • 洗濯、アイロンがけ
  • 生活必需品の買い物
  • 薬の受け取り
  • ベッドや衣類など室内の整理・整頓

買い物は、あくまで日用品や食材など、介護される本人の生活に必要なもののみ。

家政婦やお手伝いさんとは違い、家族のための買い物や、日常生活とは言えない物品の買い物などは行いません。

このほか生活介助の準備段階として、安否や顔色のチェック、生活場所の日当たりや室温の調整などもしますよ。

【介護福祉士の仕事】その3:指導・相談

介護が必要となった人やその家族は、さまざまな心配ごとや不安を抱えてしまうものです。

家庭環境も介護の必要度合いも、人それぞれ。

介護福祉士は、より適切な介護のためのアドバイスや、自立に必要な指導を行います。

また、生活や介助作業などに関する相談に応じて、ひとりひとりの状況に合わせた解決策を見出すことも重要な仕事の1つです。

【介護福祉士の仕事】その4:社会活動の支援

介護が必要になるということは、自力で自由に動くのが困難になるということ。

そのため、精神的にも社会的にも孤立してしまうおそれがあります。

介護福祉士は、介護される人が家族や近所の人など、身近な人たちとうまくコミュニケーションを取るためのサポートも行うのです。

たとえば本人と家族の関係がよくない場合、間に立って仲を取り持ったりすることも。

また、外出や地域行事への参加を促すなどして、社会の一員として豊かな生活が送れるようにすることも、介護福祉士の大切な仕事です。

【介護福祉士の仕事】その5:他職種との連携

介護には、医師や看護師など、介護職以外のさまざまな職種の人の連携も重要です。

たとえば、その人に必要な介護サービスの計画を立てるには、医師の診断が欠かせません。

また、歩行など身体機能が弱っている場合には、その機能を回復させるため、理学療法士などの専門家に任せる必要があります。

介護福祉士は「介護される人の自立」という同じ目標に向けて、さまざまな職種の人と協力し合う必要があるのです。

ところで、普通の介護スタッフの方たちと介護福祉士とはどう違うんですか?
業務上の大きな違いは特にないんです。

ただ、国家資格があるため信頼度は高いですし、役職に付いてキャリアアップできる可能性もあります。

お給料とかに違いはないんですか?
介護福祉士の資格には、手当が付く職場が多いです。

資格がある方がお給料もいい、という可能性は高いですよ。

ただし介護福祉士の資格があっても給料に反映されない、という施設もあるのが現状です。

介護福祉士の平均給料は約30万円?求人情報では20万円以下も

介護福祉士の資格があると、給料はどれくらいもらえるのでしょうか。

厚生労働省の「平成30年度 介護従事者処遇状況等調査結果」によると、介護職員の月の平均給与は約30万円だといいます。

しかし平均給与は計算上、極端に給与の高い人が少人数いるだけでもグンと上がってしまうもの。

介護の求人情報を見てみると、夜勤や資格手当を入れても30万円に届かないどころか、20万円にも及ばない施設が多いのです。

介護福祉士なら資格手当が付く、と言ってもその金額は5,000円のところもあれば15,000円のところも。大抵の施設では介護福祉士資格は給与面で有利ですが、中には何も付かない施設もあります。

介護サービスの種類は短時間や長期間、在宅や居住型などさまざま。

給料が比較的高い傾向にあるのは、業務範囲が広く負担の大きい介護サービスを行う施設や、大手企業が運営する施設です。

介護福祉士が給料を上げるには、そういった給与設定の高い職場に移るか、より上位の資格を取ったり管理者になったりするのが近道。

一方で、人材不足が社会問題になっていることから、介護福祉士の処遇改善の動きも始まっています。

介護職の給料については、こちらの記事でより詳しく説明しているので読んでみてください。

介護福祉士になるには?受験資格やルート、必要な資質や能力

これからますます需要の高まる介護業界。介護福祉士になって転職を考えている人も多いのではないでしょうか。

資格がなくても介護の仕事には就けるため、介護の仕事をしながら介護福祉士の資格を取る人も多いです。

では介護福祉士になる方法と、介護福祉士に必要な資質・能力について見ていきましょう。

介護福祉士になるための受験資格や気になる合格率

介護福祉士になるには、次の3つのいずれかのルートで受験資格を取り、国家試験に合格する必要があります。

介護福祉士の受験ルート
  • 養成施設ルート
  • 実務経験ルート
  • 福祉系高校ルート
社会人が未経験で介護福祉士になるなら、働きながら学ぶことのできる「実務経験ルート」が一般的です。

実務経験ルートの受験資格は、介護の実務経験(3年以上)と、指定の研修の受講(450時間)。それを経て初めて、介護福祉士の国家試験を受けることができます。

合格率は過去5回の平均で約65%。数ある国家資格の中では、難易度は低いようにも見えます。

しかし受験資格を得るためのハードルが以前より高くなっているなどの理由により、人材不足はなかなか解消されないのが現状です。

介護職には介護福祉士以外にも資格があります。介護の主な資格やキャリアアップについて詳しくは、こちらをどうぞ。

介護福祉士にはこんな能力も必要です

昔は、介護は家で息子の嫁などに任されていたことがほとんど。

そのため「誰にでもできる」と思っている人も多いのですが、それは間違いです。

介護をするには、その人の身体的・精神的症状はもちろん、性格や気分など、さまざまな状況に合わせた対応が必要。

自分の希望や辛さを言葉で伝えられない人に対しては、表情などから読み取って介護しなくてはなりません。

また、介護対象者やその家族との信頼関係を築くことも重要です。

そのため、介護の専門知識や介助技術だけでなく、次のような能力や資質が必要です。

介護福祉士に必要とされる主な能力
  • コミュニケーション能力
  • 協調性
  • 観察力
  • 洞察力
  • 判断力
  • 行動力
  • 情報分析能力
あのー、「観察力」と「洞察力」ってどう違うんですか?
観察力は「相手をよく見ていること」、洞察力はそこから「心理などの状態を読み取ること」です。

介護が必要な人のなかには、容態が急に悪化することも。異変や兆候に気付くかどうかがカギとなる場合もあります。

また、突発的な事態の際に取るべき行動を瞬時に判断し、実行することも重要。

相手の状態を見たり聞いたりして適切な介護方法を考えるには、情報分析能力も不可欠なのです。

当サイトでは、介護福祉士に限らず「介護に向いている人、向いていない人」とはそれぞれどんな人か、介護の経験者にアンケートを取っています。

次の章で見ていきましょう。

介護職に向いている人・いない人の特徴

仕事の向き・不向きなどは、実際にその仕事をしている人しかわからないこともありますよね。

介護に必要な資質(その人に備わっている性質や才能)について介護職経験者に聞いてみたところ、次のような回答が集まりました。

介護の仕事に必要な資質
  • 相手の立場で物事を考え、心配りができる
  • 傾聴できる
  • 謙虚である
  • 向上心がある
  • 忍耐力がある
  • 精神的にタフである
  • おおらかな気持ちでいられる

介護に必要な「傾聴」とは、相手の話に落ち着いて耳を傾け、理解しようとすることです。

これは、介護対象となる人だけでなく、チームワークが必要な職員同士にも必要なこと。

孤立しやすい要介護者に寄り添ったり、信頼関係を深めたりするのに欠かせません。

逆に「介護の仕事に向いていない人」については、次のような特徴が挙げられました。

介護の仕事に向いていない人の特徴
  • 自分の価値観や意見を押し付ける人
  • 人の話を聞けない人
  • 教科書通りの仕事しかできない人
  • 不満などの感情を顔に出す人
  • すぐに怒り出す人
  • プライドが高い人
  • 勉強しない人
  • 他人に無関心な人
  • 空気を読めない人

介護の仕事は多岐に渡る上、方針や常識が変わるなどして新しく覚えることも多い仕事。そのため、向上心や人に教えを乞う謙虚さもないと、同僚など周りに迷惑がかかります。

「介護の仕事が好き!」っていう人なら誰でもいいわけじゃないんですね。
ええ、中には「介護が好きな人でも、理想と現実のギャップに耐えきれずに辞めてしまうことも多い」という意見もありました。

介護職の転職を成功させるには?重要なポイントを解説

介護業界では、人材不足だけでなく、離職する人が多いことも問題となっています。

介護の転職に失敗しないために、次のポイントをおさえて転職先を決めるのがおすすめです。

介護の転職ポイント
  • 介護職の実情を知っておく
  • 介護サービスの内容を把握し、自分に合う働き方を選ぶ
  • 転職先の情報収集を念入りにする

介護の仕事は、お年寄りや障害のある人の手助けをし、人として豊かな生活を送ってもらうための大切な役割を担っています。

とは言え、人と人との関わり合いは、綺麗ごとばかりではありませんよね。

介護職の良い面と悪い面、両方を知っておくことで、入社後のギャップを小さくすることができます。

また、介護の離職理由として多いのが職場の人間関係や運営に対する不満。

介護サービスの種類を把握し、自分に合った職場を選ぶこと、見学などで施設の雰囲気などを事前に把握しておくことがおすすめです。

転職成功のポイントについては、経験者の声を含め詳しく解説した記事も。ぜひ読んでみてください。

また、介護職に転職するなら、介護専門の転職サイトを利用するのが効率的です。

介護に特化した転職サイトであれば、介護福祉士の資格や施設の種類など、細かな条件での検索が可能。

介護業界に精通したエージェントには、職場の詳しい情報を教えてくれるところも多いです。

自分に合った転職サイトやエージェントを利用してください。

介護福祉士は専門知識やスキルだけでなく心配りや向上心も必要な仕事

介護福祉士は、今後ますます高齢化社会に向かう我が国にとって欠かせない存在です。

その業務内容は、日常生活に関する身体的な手助けや家事のサポートだけでなく、豊かな社会生活を送るための対人関係の調整や相談受付など、多岐に渡ります。

介護福祉士に求められるのは、専門知識や介助技術だけでなく、相手を思いやる心配りや協調性、よりよい介護を目指して勉強しようとする向上心など。

介護の仕事は精神的にも身体的にも楽ではなく、「介護の仕事が好き」というだけでは乗り越えられないことも。

介護職に転職するなら、その実情をあらかじめ把握し、できるだけ情報を集めて自分が働きやすい職場を選ぶことがおすすめです。

※掲載の情報は2019年12月現在のものです。
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