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歯科衛生士が「辞めたい」原因はアノ人?やりがいや年収、転職注意点

歯科衛生士が「辞めたい」原因はアノ人?やりがいや年収、転職注意点

歯医者さんで、診療のサポートなどを行う歯科衛生士。

患者の口の中を触(さわ)れない歯科助手とは異なり、歯石やプラーク(歯垢)の除去などを行うほか、むし歯や歯周病の予防のための保健指導を行う国家資格です。

そんな歯科衛生士も、転職する人の多い仕事の1つ。とは言え、歯科衛生士を辞めて他の仕事に就くわけではなく、職場となる歯科医院を変える人が多いのです。

この記事では、歯科衛生士を対象にしたアンケートの結果から、歯科衛生士の仕事のつらさや現状、転職する際のポイントを見ていきましょう。

歯科衛生士の転職に便利な転職サイトの紹介もしていますので、ぜひ参考にしてください。

転職経験のある歯科衛生士に聞いた、「辞めたい」理由とは

私の友人も歯科衛生士なんですけど、もう3回くらい職場を変わっています。

でも、歯科衛生士の仕事を辞める気はまったくなさそうなんですよね。

ええ、そういう歯科衛生士さんは多いです。

歯科医院は街にたくさんありますし、衛生士さんは需要の多い仕事でもあるので、転職しやすいという一面もありますね。

では、歯科衛生士が「辞めたい」と思う理由とは何なのか、当サイトがインターネット上で行った歯科衛生士へのアンケート結果をもとに見ていきましょう。

転職経験のある歯科衛生士に、なぜ「辞めたい」と思ったのか、その理由を聞いてみたところ、次のような回答が寄せられました。

・女性ばかりの職場で陰口などが多く、派閥のようなものができていて、人間関係が悪かった。(26歳女性・歯科医院)

転職理由として「人間関係」を挙げる人はどの仕事でも多いもの。なかでも歯科衛生士の場合は、職場に女性が多いことで問題が起きやすくなっています。

女性が多い職場では、異性の目が少ないことで遠慮がなくなったり、無視などの行動に出たりする人がいることも多いです。

また、歯科には開業医が多いことから生まれる問題も。院長がワンマン、つまり独裁的だったり、経営方針や性格などが合わなかったりして、働きにくさを感じる人が多いのです。

・歯科衛生士の仕事は好きだが、院長のパワハラ、マタハラにより妊娠してからもめた。(31歳女性・歯科医院)

・歯科衛生士の仕事はとても好きでやりがいを感じているが、院長のこだわりが強すぎて、すべて院長の言いなりにしないと嫌がらせや風当たりが強かった。

楽しさもやりがいもまったく感じられず、ただ息苦しさだけの毎日だった。スタッフとは仲良しだったので、院長だけが原因で辞めた。(40歳女性・歯科医院)

どちらも、「本当は辞めたくなかったのに」という残念な気持ちが手に取れるような回答ですね。

院長さんには、スタッフの声にもちゃんと耳を傾けてほしいものです。

ちなみに、日本歯科衛生士会による「歯科衛生士の勤務実態調査報告書」(2020年)でも、常勤の歯科衛生士が勤務先を変えた理由として最も多かったのが「経営者との人間関係」(31.5%)。

診療所で働く人に絞ると、38.8%という数字です。

また、歯科衛生士の仕事自体を辞めてしまった、という人もいました。それも、歯科医院の院長に原因があると取れる内容です。

・歯科独特の閉塞感、ITに乗り遅れている感から、他にもっとやれること、やりたいことがあると感じたため。

特に歯科診療所は院長の気分やさじ加減でほとんどのことが左右され、公平な評価やスキルアップは望めないと考えた。

歯科に限らず活動したほうが、よりやりがいがあり、世の中に貢献できるため、会社員として転職した。(33歳女性・歯科関連企業他)

ただこの回答者も、歯科に関連する仕事をしているとのことで、資格を活かした職場への転職を叶えています。

歯科衛生士には仕事にやりがいを感じている人が多い

上で紹介したアンケート回答からは、職場や院長には不満があっても歯科衛生士の仕事は好きだ、という気持ちが伝わってきました。

改めて、歯科衛生士のやりがいなどを見てみましょう。

同じく日本歯科衛生士会による「歯科衛生士の勤務実態調査報告書」(2020年)では、歯科衛生士の仕事にやりがいや誇りを感じている人が多いことがわかります。

歯科衛生士の仕事に対する意識
  • 仕事にやりがいを感じている:84.3%
  • 歯科衛生士の仕事が好きだ:83.2%
  • 歯科衛生士として誇りを感じている:78.1%
  • 歯科衛生士という仕事に満足している:67.9%
  • 今後も歯科衛生士として働き続けたい:68.9%
ほとんどの人がやりがいを持って働けているなんて、歯科衛生士さんて素敵なお仕事ですね!
ええ、そうですね。

この調査では、歯科衛生士の仕事の魅力についても聞いていますよ。

特に多かったのは、歯科衛生士は国家資格で専門性が高い仕事だ、という回答でした。

回答の多い順に見ると次のとおりです。

歯科衛生士の仕事の魅力
  • 「国家資格である」:96.1%
  • 「専門性の高い仕事である」:93.6%
  • 「人や社会に貢献できる」:91.6%
  • 「人の命や健康を守る仕事である」91.4%
  • 「人に直接関われる・手助けできる」88.2%
  • ※複数回答

これに続く魅力として、「転職・就職に困らない」というのも76.2%ありました。

当サイトのアンケートにも、次のような回答が寄せられています。

歯科衛生士の仕事でよかったこと、やりがい
・歯の大事さを実感でき、また周囲の人に教えることができたこと。(33歳女性・歯科関連企業)

・担当の患者さんに感謝されたこと。歯磨き指導をした患者さんが、頑張って歯を磨いてきてくれて、口腔環境が改善したこと。(31歳女性・歯科医院)

・患者さんとの信頼関係を築ける楽しさ、口腔内が改善していく喜びを患者さんと分かち合えるのが、やりがいに繋がる。(40歳女性・歯科医院)

患者の立場から見ても、自分の歯のことを歯科衛生士さんも一緒に喜んでくれるのはうれしいことですよね。

また、当サイトのアンケートでは、職場を変えても歯科衛生士としての仕事を続けたい、という次のような声も。

・歯科衛生士は続けます。求人も多く、すぐ再就職できるから。(26歳女性・歯科医院)

・歯科衛生士の仕事は好きだし、天職だと思うので続けて行く。(40歳女性・歯科医院)

・現在育休中で復職予定。パートで働きたい。(31歳女性・歯科医院)

私の友人の歯科衛生士は、職場は変わっていますが子育てしながらずっとフルタイムの正社員として働き続けています。

お母さんの協力があったからこそではありますけど、続けていけるのはすごいですよね。

ええ、回答にもあるように、歯科衛生士の求人はたくさんあるので、職場の変更や復職もしやすいというメリットは大きいです。

一方、この章の冒頭で紹介した歯科衛生士の勤務実態調査報告書からは、「改善してほしいこと」として最も多かったのが給料などの「待遇改善」です。

とは言え、同調査で勤務先変更をした人に理由を聞いたところ、多かったのは「出産・育児」「結婚」によるもの。

次に「職場の人間関係」が続きますが、「給与・待遇の面」で変更したという人は10%にも満たないという結果が出ています。

では、歯科衛生士の給料面について見ていきましょう。

歯科衛生士の給与はどのくらいなのか

歯科衛生士の給料については、実態調査から「改善を求める声は大きいものの、それが職場を変える原因となるケースは少ない」という現状が見えました。

厚生労働省の賃金構造基本統計調査の結果、2019年の歯科衛生士の平均給与は268,700円。

これを12カ月分に計算して賞与などを加えると、歯科衛生士の平均年収は約370万円です。

また、前述の「歯科衛生士の勤務実態調査報告書」によると、年収の金額分布は主に次のようになっています。

常勤の歯科衛生士の年収(平成30年)
金額帯 割合
300万円以上400万円未満 35.3%
130万円以上300万円未満 31.3%
400万円以上500万円未満 16.6%
500万円以上600万円未満 6.5%
※歯科衛生士としてのすべての年収(税込み)

非常勤の場合は、全体の58.2%が130万円未満、次いで「130万円以上300万円未満」が32.5%。これは扶養内で働くなど、短時間勤務の歯科衛生士が多いことが主な理由だと考えられます。

歯科衛生士の給料については、先に紹介した「仕事の魅力」についての調査で「収入が安定している」と答えた人は58%。アンケートでも「妥当」「安い」と回答は分かれています。

Q:歯科衛生士の給料は安いと思いますか?
・給料は標準的だと思う。キャリアアップには限界もあるし、責任もそこまで高くはないので。(33歳女性・歯科診療所)

・医院による。安いところもある。国家資格で責任感や緊張感がある仕事である割には設定が低すぎるところもある。拘束時間も長く、体力的にもキツイ。(40歳女性・歯科医院)

・安いと思う。ボーナスが少ない、昇給が微々たるもの。(31歳女性・歯科医院)

・安くはない。しかし拘束時間と融通の利かなさを考慮するともっと高くても良いと思う。(26歳女性・歯科医院)

意見が分かれる理由の1つには、給料が職場によって大きく異なることが挙げられます。

歯科衛生士が転職するときの職場選びのポイント

やりがいを持って働いている人が多い歯科衛生士。出産や育児などの都合を除いて、転職(職場の変更)を考えるのは職場の人間関係への不満などが大きな理由です。

転職するときには、なるべく同じ状況になるのを避けたいですよね。

それには職場選びを慎重にする必要があります。

転職経験者に聞いた、歯科衛生士が転職するときの注意点

経験者の声には説得力がありますよね。転職経験のある歯科衛生士に転職で注意すべき点を聞いてみたところ、待遇面の確認について挙げた意見が多かったです。

Q:別の職場に転職する際に気を付けることは?
・拘束時間。給料。その医院の口コミやHPで雰囲気を知る。(40歳女性・歯科医院)

・有給の日数や、取得実績を聞いておく。(31歳女性・歯科医院)

・職務規程など、後々問題になりそうなことがきちんと決められているか、文書化されているか。

また、給与の詳細(基本給や手当)、交通費が全額出るのか、なども必ずチェックしたほうがよいです。(33歳女性・歯科関連企業他)

歯科クリニックなど個人経営の職場で働く場合は特に、福利厚生が充実しているかどうかは院長の裁量などによって大きく異なります。

また、次のような情報も得ておきたいところ。

職場のチェックポイント

  • 人の入れ替わりが激しくないか
  • 何名の歯科衛生士が働いているか、フルタイムかパートかなども
  • 歯科医師の数と衛生士の数に偏りはないか

人の入れ替わりが激しいということは、職場に何らかの問題がある可能性が高いです。常に求人情報を出しているところは要注意。

また、歯科衛生士の人数、先生の人数も把握しておきたいところ。歯科衛生士が自分1人しかいないため、有給休暇がまったく取れない、という人もいます。

肝心の職場の雰囲気とか人間関係とかは、どうやって調べるんですか?

衛生士の学校時代の友達に聞いてみるとしても限られますし・・・。

たしかに調べるのは難しいですね。もしお目当ての求人に見学OKだと記載されていたら、ぜひ行ってみてください。

ネット上に、院長がインタビューされた記事が掲載されていたりする可能性もありますよ。

また、転職サイトや転職エージェントを利用するのも1つの方法です。

歯科衛生士の職場探しには「ジョブメドレー」など転職サイトの利用がおすすめ

歯科衛生士の求人探しにおすすめのツールの1つに、「ジョブメドレー」など医療系に特化した転職サイトがあります。

求人情報には職場やスタッフの写真が載っていたり、何を大切にしているか、どんな人材を求めているか、待遇についても細かく記載されていたりします。

当サイトのアンケートに答えてくれた歯科衛生士さんたちも、次のような転職サイトを利用していました。

歯科衛生士が利用した転職サイト
  • doda
  • リクナビNEXT
  • ジョブメドレー
  • グッピー

「グッピー」も医療介護業界に強いサイトではありますが、アドバイザーによるサポートはありません。「doda」には、アドバイザーがサポートしてくれるエージェントサービスがあります。

転職サイト・エージェントはいくつか併用するのがおすすめですよ。

情報や選択肢を増やした方が、よい職場に出会える可能性が高くなります。

歯科衛生士はやりがいのある仕事、相性のよい職場を見つけよう

歯科衛生士は、虫歯や歯周病などを予防する処置や指導、診療のサポートをしています。

歯は人の健康に大きな影響を及ぼす大切な器官。歯科衛生士の仕事は、人の役に立てるという大きなやりがいを持てる仕事なのです。

そんな歯科衛生士の転職理由に多いのが、院長や同僚など人間関係のストレス。

転職するなら、職場選びは吟味しなくてはなりません。

医療業界に強い転職エージェント「ジョブメドレー」なら、自分では手に入らない情報が手に入り、効率も良くなります。

女性の多い職場、というのはどこも共通しているので、ある程度のストレスは避けられないのが現実ですが、よりよい職場を見つけましょう。

※掲載の情報は2020年10月現在のものです。
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