タクシードライバーへの転職、後悔しないために知っておきたいこと
転職の候補として考える人も多い、タクシードライバー。
しかし、タクシー業界にはよい評判ばかりではないですよね。転職すべきかどうか、迷っている人も多いのではないでしょうか。
後悔しない転職のコツは、入社後のギャップを最小限におさえること。
そのためには、「タクシードライバーのストレスの原因を知る」「自分に向いているかどうか見極める」「良い条件のタクシー会社を探す」ことが大切です。
この記事では、タクシードライバーのストレスの原因や向いていない人の特徴、タクシー会社を選ぶときのポイントを紹介します。
後悔のない転職のため、ぜひ読んでみてください。
タクシードライバーに転職する前に!おさえておくべき3カ条
タクシー業界は人手不足。そのため求人情報はたくさん見つかります。
でも、「タクシードライバーって、いつも駅のロータリーとかにいて楽そうだな」「儲かるなら自分もやってみようかな」といった気持ちで転職するのはキケン。
「誰にでもできる」と思われがちな職業ですが、タクシードライバーは「誰にでも稼げる」「誰でも続けられる」仕事ではないからです。
転職して「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、タクシードライバーについてのあらゆる情報を集めておくのがおすすめ。
この章では、後悔しない転職に必要な3カ条を紹介します。
それぞれ具体的に見ていきましょう。
後悔しない転職 その1:タクシードライバーのストレスを理解する
まずは、タクシードライバーがどんなことにストレスを感じているのか、それを知ることが大切です。
そのストレスを、「そんなの大したことない」「今の仕事より全然マシ」「それなら対処法がある」とポジティブに考えられるでしょうか。
タクシードライバーによくあるストレスの原因は、次のようなものです。
- 歩合制で収入が安定しない
- 思うように売り上げが出せない
- 身体を壊したりして休んだら即、収入が減る
- 酔っぱらい客の対応をしなくてはならない
- 客に見下した態度を取られる
- 交通マナーの悪い車・自転車が多い
- 常に事故の危険がつきまとう
- 無賃乗車されることもある
タクシー業界はほとんどが歩合給制。良くも悪くも自分次第です。
ドライバー不足だからといって、なれば簡単に高収入が得られるわけではありません。
寝られちゃっても、起こすのが大変ですし。
タクシー会社の多くは、寝ている乗客の身体に触れないよう指導していると言います。
なぜなら、タクシードライバーに窃盗や痴漢などの疑いがかかるおそれがあるから。
つまりその時間の売り上げはゼロ。
しかし、警察に行き手続きするとなると、数時間は仕事に戻れないことも。「それなら」と、売り上げのために自腹で処理するドライバーもいるのです。
運転手を見下す客、マナーの悪い車や自転車、事故のリスク・・・。そういったストレスが、「売り上げを伸ばさなければ」というプレッシャーとともに、日々積み重なっていきます。
指定区域約10km圏内にある膨大な数の通りや施設の名前をすべて覚え、最短ルートを即座に判断しなくてはなりません。合格には、通常3年から4年かかると言います。
でもやはり、人としての尊厳を傷つけられるのは辛いことですよね。
当サイトにはタクシードライバーの仕事内容や給料についての記事も掲載しています。ぜひ参考にしてください。
では次に、自分はタクシードライバーに向いているのか、その点も考えてみましょう。
後悔しない転職 その2:自分にタクシードライバーの適性があるかどうかを判断
「隔日勤務」など働き方が特殊で、上の章で説明したようにストレスも多いタクシードライバー。
自分がそのストレスに耐えられそうか、仕事を長く続けられそうか。
転職する前に、ある程度の向き・不向きは見極めることが必要です。
ここでは、タクシードライバーに「向いていない人」の特徴を挙げてみます。
- 車の運転があまり好きではない
- 人と接するのが苦手
- 気持ちの切り替えが上手くできない
- 向上心がなく、自分に甘い
- 体調管理が苦手、すぐに体調を崩してしまう
ドライバーの仕事として、根底に必要なのは「運転が苦にならない」ということ。
タクシードライバーの場合は、モノでなく「人」を目的地まで運ぶわけですから、接客スキルも欠かせません。
横柄な態度の客に叱られたりマナーの悪い車にイライラさせられたりもするので、気持ちの切り替えも大切です。
そのため、売り上げを伸ばす工夫や努力をすること、楽な方に逃げないよう自分を律することも必要なのです。
体調管理も大切です。ドライバーの体調次第で事故のリスクも高まるので、体調が悪ければ乗務を許されないことも。休めば売り上げはゼロになってしまいます。
しかし長く活躍するためには、高い意識を持って運転技術や接客スキルを磨くことが大切ですね。
タクシードライバーに、稼ぐためのノウハウを教えてくれる転職エージェントもあります。
「タクQ(タップで詳細記事へ)」や「タクサポ(タップで詳細記事へ)」は、向上心の強いタクシードライバーにおすすめです。
後悔しない転職 その3:よりよい条件、働きやすい環境のタクシー会社を選ぶ
タクシードライバーが転職に後悔しないための3カ条、3つめは、タクシー会社をよく吟味して選ぶことです。
タクシー会社は全国に6,000社以上。「どれも似たようなものでは?」という気にもなってしまいます。
しかし、その待遇や労働条件・社風などはタクシー会社によってさまざま。
応募するタクシー会社を選ぶときには、労働時間やシフトなどの勤務体系から会社の立地などまで、詳しくチェックしておくのがおすすめです。
次の章で説明しますね。
タクシー会社はどう選ぶ?求人情報や企業のチェックポイント
タクシー会社を選ぶときに注目してほしいのは、次の9つのポイントです。
- 勤務体系、休みの間隔・日数
- 給与体系、歩合率
- 福利厚生が充実しているか
- 研修制度が充実しているか
- 無線配車の割合
- 会社の立地(富裕層の多いエリア、繁華街から近いか)
- 自宅から会社までの距離(通勤の利便性、交通費)
- 事故の場合はどうなるか(修理費の自己負担率など)
- 社風
求人情報は1つの会社だけを見るのではなく、いろんな会社を見比べてみてください。
それが多いとどうなんですか?
慣れないうちは特に、無線で仕事の指示をもらえた方が、流しや付け待ち(駅などで待つこと)よりも無駄な時間が少なく、効率よく売り上げを確保できます。
また、事故の際の車の修理費などについては、会社によって自己負担率が異なります。全額自己負担になるケースもあるので、確認しておきたいところ。
そのほか、ドライバーが自腹を切る必要のある手数料などもできれば知っておきたいところです。
タクシー会社によっては、クレジットカード払いの手数料がドライバー負担だったりすることもあります。
でも、「大手だから働きやすい」とは限りませんよ。
福利厚生や法令を守る取り組み、研修制度などは、大手の方がしっかりしている可能性が高いです。
しかし、厳しく管理されたり、いろんな取り決めがあって自由が効かなかったりすることも。
「大手」でも会社によって社風などが異なるので、できるだけ情報を集めましょう。
- タクシー会社のホームページを見る
- タクシー会社が開く会社説明会に参加する
- 客として実際にタクシーを利用してみる
- タクシードライバーに話を聞いてみる
- 転職エージェントを利用してアドバイザーに聞く
上京する人などのために、地方で会社説明会を開くタクシー会社もあります。
客としていろんなタクシーに乗ってみるのもおすすめです。
利用のしやすさ、車が来るまでの早さや接客サービスの質などから、会社ごとの違いが見えてきます。
もちろんドライバーの性格など個人差があるので、1台だけでは判断しない方がよいでしょう。
ドライバーの中には、いろんな会社を渡り歩いた人や、会社の枠を越えて情報共有している人たちもいます。表には出てこないような情報が手に入る可能性も。
また、タクシードライバーの転職を専門にサポートする転職エージェントもいくつか存在します。
業界に詳しいキャリアアドバイザーなら、タクシー会社の社風や内情を知っている可能性大。
「タクシーの求人サイトはどこを使うべき?おすすめをニーズ別に紹介」の記事を参考にしてみてください。
地域によっては、大手の総合型転職サイトの方が求人情報を持っている場合もあります。
タクシードライバーに転職するなら、後悔しないように情報収集を
後悔の原因になるのは「想像と違った」「知らなかった」という認識のギャップ。
タクシードライバーの仕事には、売り上げのプレッシャーや接客のストレス、事故のリスクなど、大変なこともあります。
それを踏まえて、「自分がタクシードライバーに向いているかどうか」考えましょう。
タクシー会社を選ぶときは、福利厚生から会社の立地までチェックし、働きやすい職場を探すのがおすすめです。
タクシードライバーは、自分次第で高収入を得たり楽しんだりすることもできる仕事。
後悔しないように知識を深め、目指すなら職場を吟味してくださいね。
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