ツアーコンダクターへの転職は未経験でも可!その理由や転職ポイント
旅行が好きだから旅に携わる仕事に転職したい、ツアーコンダクターならいろんな場所に行けて楽しそうだな、と考える人は多いのではないでしょうか。
ただ、誰でもツアーコンダクターになれるのか、給料はどれくらいもらえるのか、など、疑問点もたくさん湧いてくるもの。
そもそも、ツアーコンダクターとして働く人のほとんどは、添乗員派遣会社などに登録した派遣社員です。
ツアーコンダクターには「未経験歓迎」という求人も多く、副業としての働き方も可能。
転職でツアーコンダクターになる方法や、ツアーコンダクターの派遣会社にはどういう特徴があるのかなど、気になる部分をチェックしていきましょう。
ツアーコンダクターは未経験の人でも転職できる仕事
「ツアーコンダクターの仕事に興味はあるけど、資格がないと無理そう」と思っている人もいますよね。
ツアーコンダクターの求人を探してみると、未経験者でも応募できる求人が多数見つかります。
実際の求人情報には、次のような記載が。
- 経験、スキル不問
- 未経験者OK
- フリーター、主婦(夫)、学生歓迎
- Wワーク、副業OK
実務研修を行ったり、必要な資格を取るまでのサポートを行ったりすることから始まるんですよ。
ツアーコンダクターとしてひとり立ちするには、「旅程管理主任者」の資格が必要です。
この資格には、試験を受けるだけでなく、実務経験も不可欠。
各会社で研修を受け、先輩のツアーコンダクターと一緒に添乗業務を経験するというケースが多いのです。
そのため、即戦力のみを求めるツアー会社などでなければ、ツアーコンダクター未経験の人でも応募ができます。
ツアーコンダクターの資格については「ツアーコンダクターに必要な資格を紹介、役立つ資格や適性チェックも」の記事を読んでみてください。
ただ、新しい知識を覚える必要があったり、体力的に厳しい仕事だったりすることから、あまり年齢が高いと敬遠されるおそれもありますね。
ツアーコンダクターには、60歳以上で活躍している人もいます。それまでの経験やスキルをツアーコンダクターの仕事に活かせるなら、挑戦する価値はある職種です。
しかもツアーコンダクターの求人では、年齢よりも人柄が重視されます。詳しくは「ツアーコンダクターに求められる資質」の章で説明します。
ツアーコンダクターの仕事で大変なこととは何か
「ツアーコンダクターは旅行にタダで行けて楽しそうだから」と転職を考える人もいるかもしれませんね。
しかし、ツアーコンダクターの仕事は旅行に同行するだけではありません。
転職して後悔しないように、仕事の大変さも知っておきましょう。
ツアーコンダクターは体力・精神どちらもタフさが必要
ツアーコンダクターはツアーに同行すると、長時間拘束されます。その間、自由な時間などほぼありません。
早朝から深夜までさまざまな対応に駆け回ることもあり、かなりの体力が必要です。
添乗中は精神面にも負担がかかる場面が多く、ツアー参加者からの要望もその1つ。
応えられるものであればいいのですが、情報がないものや、その時点では解決できないものも。中には、思い通りにならないと激昂するツアー客もいます。
それをすべて真っ向から受け止めていると精神的に持たないので、ある程度は聞き流すくらいの精神力の強さも必要です。
トラブルは起こるものと考えなくてはいけない
ツアーコンダクターが常に細心の注意をしていても、トラブルが起こるときは起こるもの。
常に「トラブルは起こるもの」と考え、トラブルが起こった時にどう対処すべきかを考えておく必要があります。
参加者の体調が悪くなったり、交通渋滞や事故、盗難などのトラブルに巻き込まれることもあるのです。
「トラブルに巻き込まれたどうしよう」と心配しながらツアーに同行していると、ツアー全体の空気も重くなってしまうもの。
優秀なツアーコンダクターはトラブルを恐れず、臨機応変に対応できるよう常に準備をしています。
いろんな人に平等に接する必要がある
ツアーコンダクターは、いろんなお客様と接するのが仕事です。
しかも添乗中は一緒にいる時間が長いです。性別、年齢層はもちろん職業などもさまざまで、すべての人が好意的とは限りません。
そんなつもりはなくても「あの人には優しいのに」「私の話だけ聞いてくれない」など、対応に不満を持たれることも。
理解してくれない人や言うことを聞いてくれない人にも、添乗員として我慢をし、ツアー客全員に平等に接しなくてはいけません。
ツアーコンダクターの仕事内容や大変なことについては、「ツアーコンダクターの仕事内容とは?メリットやデメリットも解説」の記事でより詳しく説明しています。
ツアーコンダクターに求められる資質、性格
ツアーコンダクターへの転職で資格やスキルよりも重要視されるのは、人間性です。
添乗員派遣会社では、主に次のような人がツアーコンダクターにおすすめだとしています。
- 旅行が好き
- 語学力がある
- 人を喜ばせるのが好き
- 臨機応変に対応できる
それぞれ具体的に見ていきましょう。
ツアーコンダクターには「旅行好き」が求められている
ツアーコンダクターは毎回同じツアーではなく、さまざまなところへ行く可能性があります。
行くそれぞれの土地、場所に魅力を感じ、何度同じ場所に行っても、またどこへ行っても参加者と一緒に楽しめる、そんな人がツアーコンダクターに向いているのです。
また、ツアーコンダクターは、旅行先の観光地情報や人気の土産物なども事前に調べたりします。参加者に何を聞かれても困らないようにするためです。
しかし旅行が好きでないと、こういった作業にも興味が持てず苦痛になってしまいます。
志望動機に書くなら、まず一番に書きましょう。ただ、それ1つだけでは説得力にかけるので、ほかの理由も書くのがおすすめです。
海外旅行のツアーコンダクターは「語学力」をアピール
応募要項に「英語などの語学スキルを活かしたい方」などと書かれている求人もあります。
海外旅行のツアーコンダクターの場合、語学力があればトラブル時の交渉ごとなどもスムーズにこなせる可能性が高く、会社側も仕事を任せやすいのです。
特に次のような語学力が重要視されています。
- 英語
- 中国語
- 韓国語
これ以外でも、外国語が使える人は重宝される可能性が高いです。
「人を喜ばせることが好き」はツアーコンダクターには重要
ツアーコンダクターは、ツアー客に楽しく安全な旅行を提供するのが仕事。
「どうしたら参加者に喜んでもらえるか」を常に考えられる人が、ツアーコンダクターとして求められているのです。
連れて行った先で、雄大な自然や荘厳な建物などを見て喜んでくれているのを見るのが、ツアーコンダクターにとっても大きな喜びとなります。
事前準備でも、「喜んでくれるといいな」「楽しんでもらえますように」と考えながら資料などを用意すれば、自分も参加者も楽しい旅になる可能性大。
もちろん、参加者に不快な思いをさせてはいけません。「言うべきでないこと」「すべきでないこと」にも気をつけたいものです。
志望動機では、実際に「誰かを喜ばせて嬉しかった経験」などを伝えて説得力を持たせるのがおすすめです。
ツアーコンダクターには「臨機応変な対応」が必須
ツアーコンダクターには、何が起きた場合も冷静に「何をどうすべきか」判断し、臨機応変に対応することが必要です。
旅行では、天気や訪問先の情勢、現地の都合などによって急な変更を余儀なくされることがよくあります。
重大な緊急事態でなくても、たとえば休憩を取ったばかりなのに「トイレに行きたい」とゴネる参加者が出てきたり。渋滞で、このままでは次の目的地を観光する時間がなくなりそう、などの事態も。
そんなとき、ツアーコンダクターがオロオロしては参加者も安心していられません。「なんとかなる」と大きく構えていられ、冷静かつ即座に行動できる人がツアーコンダクター向きです。
ツアーコンダクターに特化した派遣会社の特徴
旅行会社主催のツアーでツアーコンダクターとして働く人の多くが、添乗員派遣会社に登録している派遣社員です。
1社のみ登録する人もいれば、数社に登録する人もいます。何社登録するか、どこに登録するかは、自分の希望する働き方や、派遣会社の待遇などで決めましょう。
ここでは、主な添乗員派遣会社6社の特徴をチェックしていきます。
会社名 | 特徴 |
---|---|
旅行綜研 |
・全国各地で採用あり
・19歳〜50代と幅広い世代の男女が活躍中 ・ツアーコンダクターの数は約1,300名 |
フォーラムジャパン |
・添乗員の約6割が社会保険に加入している
・東京・名古屋・大阪近郊出発のツアーがメイン ・20歳~60代が活躍中 ・稼働中の添乗員は全国約650名 |
ダイヤモンドシステム |
・「クラブツーリズム」への派遣がメイン
・トラブルにも24時間対応してくれる ・在籍するツアーコンダクターは約250名 |
J&Jヒューマン ソリューションズ (旧JTBサポート インターナショナル) |
・JTB系の派遣会社
・キャリアカウンセリング、フォロー体制あり ・研修制度が充実している |
ツーリストエキスパーツ |
・近畿日本ツーリスト系の派遣会社
・救命技能認定証を取得できる ・時給制のため、時間外・深夜割増あり ・全国約1,200名が活躍中 |
阪急トラベルサポート |
・阪急交通社系の派遣会社
・添乗デビュー前の海外研修が無料 ・ツアーに含まれない食事の回数分の食事手当あり ・年間稼働人数は約450名 |
自分に合った派遣会社を選ぶには、次のようなことをチェックするのがおすすめです。
- 研修の種類や充実度、自己負担費用の有無
- 自宅の近郊に営業所があるか
- 社会保険やその他保険の充実度
- どんな旅行(仕事)が多いか
「どんな旅行が多いか」というのは、たとえば国内だったり海外だったり、パッケージツアーだったり企業の研修旅行だったりといった種類のことです。
ツアーコンダクターは働き方や行き先などによって収入が不安定なので、給料についてもしっかり調べておきたいところ。
参加して話を聞いてみることをおすすめします。
ツアーコンダクターの給料については、「ツアーコンダクターの給料ってどれくらい?給与アップの方法も紹介」の記事も参考してください。
ツアーコンダクターへの転職はやる気や意気込みが重要
ツアーコンダクターの求人は、未経験でも応募するできるものがほとんどです。
なぜなら、添乗員派遣会社に登録した後でツアーコンダクターに必要な教育が受けられるから。
しかしツアーコンダクターの仕事は、精神的にも体力的にも予想以上にハードです。「楽しそう」というだけでは後悔してしまうおそれも。
ツアーコンダクターに向いているのは、旅が好きで、人を喜ばせるのが好きな人、トラブルにも的確に対応できる人です。
大変なことなども理解した上で「自分はツアーコンダクターに向いている」と思ったら、ぜひ添乗員派遣会社の説明会に参加し、詳しい話を聞いてみてくださいね。
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経験やスキルがないのに、本当にツアーコンダクターとして働けるんですか?