転職エージェントの使い方!最大限活用するためのテクニック
転職活動に転職エージェントを利用する人も増えている中、一方で「転職エージェントって聞いたことはあるけど、利用方法がよくわからない」という人もいます。
転職エージェントは、求職者である自分と転職先となる相手の会社との、いわば橋渡し役。自分の経験やスキル、希望条件にマッチした求人を紹介してくれるのがサービスのメインです。
この記事では、そんな転職エージェントのサービスや活用のテクニックを詳しく解説。せっかくのサービスなので、有効に活用してよい転職先を見つけましょう。
そもそも転職エージェントとは?基本的な知識をおさらい
転職エージェントを活用するには、どんなサービスなのかを知ることが不可欠。
まずはその基本的なサービス内容や特徴をおさらいしておきましょう。
ちなみに、転職エージェントは、ほとんどが無料で使えるサービスです(ハイクラス専門などでは一部有料あり)。
転職エージェントがしてくれること
転職エージェントは、転職したい人と企業との橋渡し役、仲介役となるサービスを行っています。
主なサービス内容は次のとおりです。
- 転職に関する相談受付
- 求人の紹介
- 企業の社風など詳しい情報の提供
- 応募書類の添削
- 面接対策
- 面接や入社日などの日程調整
- 給料面などの条件交渉
また、転職エージェントには、たくさんの種類があります。TVCMや電車内広告などでおなじみの「doda」「リクルートエージェント」などのほか、管理職や高収入の仕事に特化したハイクラス向けや、業界別の転職エージェントも存在しているのです。
転職者側と企業側の対応を1人のアドバイザー(キャリアアドバイザー、コンサルタントなど呼び方は各社さまざま)が担当する転職エージェントもあれば、転職者側の担当者と企業側の担当者が別々の場合もあります。
ただ、すべての人に希望の求人が紹介されるわけではない、担当のアドバイザーの手腕や自分との相性によっては転職活動が上手く進まない、などのデメリットもあります。
転職エージェント利用のメリット
転職エージェントを利用することのメリットは、大きく5つあります。
- プロの目線のアドバイスがもらえる
- 多くの情報が得られ、選択肢が増える
- 企業の詳しい情報がわかる可能性がある
- 「非公開求人」を紹介してもらえる可能性もある
- 入社までは企業と直接やり取りする必要がない
転職エージェントには、多くの「非公開求人」があります。非公開求人には、応募殺到が予想されるような求人や、極秘で進められるプロジェクトの求人などが含まれている可能性が。
転職サイトやハローワークでは見つからない「条件の良い求人」が、エージェントなら見つかる可能性があるのです。
企業の採用担当者とのつながりがあるので、求人情報には載らない社風や雰囲気などを教えてもらえる可能性もあります。
また、転職に詳しいプロの目線でアドバイスがもらえるため、改善すべき点や注意点を教えてもらえます。自分が気づかなかった可能性を見出してくれるかもしれませんよ。
転職エージェント利用の流れ
一般的に、転職エージェントに登録して利用する流れは次のようになっています。
- インターネットで申し込み(利用登録)する
- キャリアアドバイザーと面談をし、希望条件などを話す
- 条件に合った求人が紹介されたら、応募先を決める
- 書類で応募をし、通れば面接を受ける
- 内定をもらったら、条件面の確認をして入社手続き
転職エージェントへの登録は簡単。個人情報や職務経歴、希望条件などを入力して登録すれば、当日あるいは後日、担当してくれるアドバイザーから電話かメールで連絡が入り、面談の日程を決めるところから始まります。
アドバイザーとの面談(カウンセリングとも)は、転職エージェントのオフィスに出向いて行われることもありますが、遠方だったり多忙だったりして事情がある場合は、電話で済ませることもできます。
ただし、アドバイザーには「なぜ応募する気にならないのか」その理由を明確に伝えましょう。
そうでないと、また同じような求人を紹介され断る・・・とお互い無駄なことを繰り返してしまいます。
心配する必要はありませんよ。
転職エージェントに登録するか迷った時のチェックポイント
転職には、転職エージェントだけでなく、ハローワークや転職サイトを利用する方法もあります。自分にとって転職エージェントは使う価値があるサービスなのか、ここで考えてみましょう。
転職エージェントに登録する?迷ったときのチェックポイント
転職活動について挙げた次の項目に当てはまるものが多い人ほど、転職エージェントを利用するのがおすすめです。
- 求人情報は数が多いことも大切だが、質も重要だ
- 1人で転職活動をするのは不安だから、誰かに相談したい
- 何か新たなことに挑戦してみたいが、自分に何が合うのかわからない
- 忙しくて面接の日程調整などの細かいやり取りが大変
- 面接が苦手なので、対策を教えてほしい
- 書類選考で落とされる理由がわからない
- 給与面での交渉は自分ではしづらいから誰かにやってほしい
- 応募する前に、なるべくその会社の社風や雰囲気を知りたい
こうしてみると、誰もが多くの項目に当てはまるのではないでしょうか。つまり、転職エージェントはほとんどの人に利用する価値のあるサービスなのです。
ただし、「応募先とのやり取りは自分が直接しないと心配」「どんな会社か見るために、自分で企業の担当者と話してみたい」という人もいますよね。
そういう人には、転職エージェントの利用はかえって不便に感じるかもしれません。転職エージェントが間に入るので、企業と直に話をする機会は面接当日までないからです。
自分の経験やスキルに見合う求人がなければ、サポートを断られる可能性もあります。
ハローワークだけでは十分でない理由
「転職なんてハローワークで十分」という人もいるでしょう。もちろん、ハローワークも転職者の心強い味方です。
公的な機関なので信用できますし、地元の求人情報もたくさん集まります。
しかし、ハローワークには次のようなデメリットが。
- 募集要項には必要最小限の情報しか掲載されていない
- 質のよくない求人情報もある
- 相談員による対応の差が大きい
- 求人の検索は自分でする必要がある
- 地区ごとに管轄のハローワークが異なる
ハローワークの求人情報は、企業から依頼のあったものをそのまま掲載する形となっています。そのため、募集要項には法的に必要な最小限の項目しかないことも多く、具体的な仕事内容や条件などはその都度窓口で聞いてみる必要があります。
とは言え、聞けば詳しい情報まで教えてもらえるかといえば、そうとも限りません。
求人情報の内容が精査されていないことから、待遇がよくない求人があったり、あるいは「求人情報に書いてあることと違った」というケースも多いのが現実です。
また、窓口の相談員によって対応に良し悪しがあることも。親身になっていろいろと探してくれたり相談に乗ってくれたりする人もいますが、何を聞いても曖昧な答えしか返ってこず、頼りなく感じる人がいるのも確かです。
転職エージェントを使うならとことん活用!テクニックを紹介
ここまでは、転職エージェントとは何か、どんなメリットがあるかなどを説明してきました。ここではいよいよ本題の、活用方法について紹介していきます。
転職エージェントを活用するには、主に5つのテクニックがあります。
- 複数の転職エージェントに登録する
- 登録の際、経験や希望はなるべく詳細に記入する
- 経歴も希望も譲れない条件も、すべて正直に伝える
- アドバイザーとの信頼関係を築く
- アドバイザーを信用しすぎない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
複数の転職エージェントに登録しておく
「転職エージェント」と一口に言っても、あらゆる職種を対象としたものから業界や職種、あるいは地域に特化したものまでさまざまなタイプのサービスがあります。
3~4つの転職エージェントに登録して、利用しながら2つくらいに絞るのがおすすめです。
むしろ併用をすすめるエージェントが多いんですよ。
複数の転職エージェントを利用することで、求人の選択肢を増やしたり、いろんな情報を入手したりできるメリットがあります。
エージェントには、それぞれ得意先がありますし、大手が得意だったり、中小企業がメインだったり、地域に密着していたりと得意分野も異なるのです。
また、後にも触れますが、転職エージェントの利用では担当するアドバイザーの手腕や自分との相性も重要です。複数のエージェントを利用することで、「これが当たり前じゃないんだ」という認識ができたり、「この人はより親身になってくれる」などといった違いが見えてくるはず。
利用登録の際、経験や希望などは詳細に入力する
転職エージェントの利用は基本的に無料ですが、利用登録が必要です。
ここで入力した情報を元に連絡が来たり、面談が行われたりします。スキルや経験などはなるべく詳しく記入しましょう。
記入が不十分だと、紹介できる企業がないとして「転職エージェントから連絡が来ない」なんてことも。
また、情報が不十分では、自分の希望やスキルにぴったりと合う求人を紹介してもらうことも困難です。
「会ったときに話すからいいでしょ」「この項目への記入は任意だから適当でいいよね」などと思わずに、面倒でも詳細に記入してください。
特に職歴については、具体的にどんな業務の経験があるのか、リーダーなど特徴的なポジションでの経験があるかなどまで記載しておくのがポイントです。
経歴も希望も譲れない条件も、アドバイザーにはすべて正直に伝える
当たり前のようで重要なテクニックの1つが、アドバイザーには自分の経歴や希望などを正直に伝えることです。
希望の仕事や勤務地、待遇などについてはある程度の希望があるでしょう。しかし、中にはアドバイザーに遠慮したり、最初から「どうせ無理だし」と本心を伝えない人もいます。
中には「転職に不利かも」と経歴や退職理由などを偽ったりする人も。
アドバイザーは、利用者から聞いたことをそのまま企業に伝えるわけではありません。不利になりそうなことについては対処法を教えてくれる可能性もあります。
また、遠慮して本心を伝えずにいれば、本当の希望から外れた求人をすすめられても文句は言えません。断りにくい上、そのままでは以降も納得できる求人を紹介してもらえるわけがありませんよね。
キャリアアドバイザーとの信頼関係を築く
転職エージェントのアドバイザーに正直なことを話すのは、信頼関係を築く上でも重要です。
転職サポートのプロとは言え、やはりアドバイザーも人間です。嘘をつかれていたり、本心を明かしてもらえなかったりすれば、サポートするモチベーションが下がっても不思議ではありません。
アドバイザーは面接官ではないため、自分を必要以上によく見せる必要はないので、素直に向き合い、サポートしてもらいましょう。
信頼関係が築ければ、より多くの情報を教えてもらえる可能性も高くなり、企業側にも勧めてもらいやすくなるなどして転職成功に近づけます。
次のようなことで、信頼関係を築きましょう。
無料のサービスだからといい加減に対応せず、誠実に向き合いましょう。自分が転職への意欲を見せることで、アドバイザーもサポートがしやすくなりますし、なんとか転職を成功させたいと思ってくれる可能性が高いです。
対応が不誠実だと思ったら、そのときは担当者の変更を依頼する、その転職エージェントの利用をやめるなどの対処をしてください。
必ずしも求職者側の味方とは言えないアドバイザーもいることも覚えておきましょう。
キャリアアドバイザーの言葉を信用しすぎない
いま「信頼関係を築く」と言ったばかりなのに「信用しすぎない」というのも矛盾しているようですが、しかしこれも大切なことです。
先程も触れましたが、自分の成績のために無理に希望と違う求人を紹介するような人も、いないとは限りません。
また、中にはキャリアアドバイザーに「あなたに合う求人を探すのは難しい」と言われて大きく落ち込み、転職どころか自分への自信をなくしてしまう人も。
しかし、そのアドバイザーが持つ案件にはなくとも、自分に合う転職先が見つかる可能性はゼロではありません。
アドバイスは素直に聞く必要があるとは言え、1人のアドバイザーの言うことだけで諦める必要もないのです。
転職エージェントを併用していろんなアドバイザーの意見を聞いたり、自分でも転職サイトなどで応募してみたりしてみてください。
サービス内容やテクニックを知ったら、まずは登録から始めましょう。迷ったら「doda」「リクルートエージェント」、「マイナビエージェント」などの大手がおすすめです。
転職エージェントは上手く活用、条件や希望は詳細に正直に伝えよう
「転職先企業との間に人を介したくない」という人以外なら、利用価値のあるサービスですよ。
最大限活用するには、複数のエージェントに登録することのほか、自分の経歴や希望などの情報をなるべく詳しく、正直に話すことが大切です。
そうして初めて、自分に合った仕事を紹介してもらえる可能性が高まります。
転職エージェントの利用には、担当アドバイザーとの相性や信頼関係も転職成功への重要なカギ。
相手が誠実でないと感じたら、担当の変更やエージェントの変更も考えましょう。
活用はしても、言いなりにならない、マイナスの情報に影響され過ぎないのもポイントですよ。
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