ホワイト企業に転職したい!優良企業に共通する特徴と見分け方

ホワイト企業に転職したい!優良企業に共通する特徴と見分け方

「ホワイト企業で働けるかどうかは、しょせん運次第」と諦めていませんか?

現実は決してそうではありません。ほんのちょっとの努力で、ホワイト企業はもっと身近なものになります。

「ホワイト企業で働きたい」というのは誰しもが考えることですから、本当にそこで働きたいのなら、いち早く入社のチャンスを手に入れねばなりません。そしてそれには情報収集が何よりも大切です。

でもただ漠然と求人欄を眺めているだけではダメですよ。正しい知識がなければ、ホワイト企業の特徴を正確に見分けることはできません。

そこでこれから、ホワイト企業に共通する特徴と見分け方をわかりやすく解説します。

転職をお考えのあなたも、次は是非ホワイトで働くチャンスを掴みましょう!

ホワイト企業ランキングとは?3つのデータ比較から分かること

ホワイト企業を外から見分ける方法は幾つかありますが、もっとも手軽なのはランキングを調べることです。

まずはホワイト企業に近づく第一歩として、3種類の既存データを使って足がかりを見つけましょう。

ブラックの反対がホワイト企業!その基準は「働きやすさ」

ところでホワイト企業とは、ブラック企業の対義語として生まれた用語だってご存知でしたか?

「ブラック」も元々はネットスラングで明確な定義がありません。つまり「ホワイト」の特徴は、そもそもの成り立ちからして曖昧なんですね。

その基準は「働きやすさ」ですが、これだけでは雲をつかむようなもの。とりあえずは今あるランキングを利用するのが早道です。

そこでこれから、3通りの「働きやすさ」のデータを下敷きにしたホワイト企業ランキングをご紹介しましょう。

「3年後定着率」によるホワイト企業ランキング

最初にご紹介するのは、「3年後定着率」を元にしたホワイト企業ランキングです。

「3年後定着率」とは、入社した人が3年後も在籍している割合のこと。企業の働きやすさを表す一つの指標です。

【3年後定着率】
新入社員の3年後の在籍率を調べたもの。3年間の離職者が0人=定着率100%の企業は全国に100社以上ある。

3年後定着率が高いということは、従業員がこの会社を気に入っているということですから、これぞホワイト企業の特徴でしょう。

この3年後在籍率ランキングは、東洋経済新報社の「CSR企業総覧」に掲載されています。

この冊子は、東洋経済新報社が各企業のCSR(企業の社会的責任・社会的貢献)を調査し、その結果をデータにまとめたもの。

1,000社以上の調査母体は有力企業や先進企業など上場企業が中心です。本体価格は2万円もする高価なものですが、人事評価や休暇制度など求職者にも役立つ情報も数多く含まれています。

「3年後離職率」を元にしたホワイト企業ランキング

でも就活に使うには、もっと手に入れやすい同じ東洋経済新報社の「就職四季報」が有名ですね。こちらの調査母体は5,000社に及び、求職者に役立つ情報が満載です。

ここには定着率の反対「3年後離職率」が毎年掲載されています。これは辞める人が多い会社=ブラック企業を見分けるのに大変役立つ資料のひとつです。

【3年後離職率】
各企業の入社後3年間の離職者を、入社人数に対する割合で示したもの。なお厚生労働省の最新の調査結果では、大卒者の3年後離職率は3割を越えている。

ホワイト企業を見分けるには、離職率の低い会社を探せばいい訳ですね。

「就職四季報」にはこの離職率を元に「定着率ランキング」トップ200社が掲載されており、ホワイト企業を見つけるのに役立ちます。

「ダイバーシティ経営企業100選」に見るホワイト企業

次にご紹介するものは正確にはランキングではありません。「ダイバーシティ経営企業100選」は、より総合的にホワイト企業を評価したものです。

【ダイバーシティ経営企業100選】
経済産業省の一事業として2012年度から始まった。女性、外国人、高齢者、障害者などが積極的に参画する企業を選考して表彰する。

女性、外国人、高齢者、障害者など各部門で選考に残った100社についての詳細なレポートは、公式サイトからダウンロードすることができるほか、書籍として出版もされています。

ランキングのように単一のデータに頼らず、長時間かけて総合的な選考が行われるため、レポートの内容はかなり本格的なものです。

ダイバーシティ経営企業はホワイト企業と重なる

「ダイバーシティ経営」とは耳慣れない言葉ですが、「多様な人材を活かし価値創造につなげる経営」を意味しています。

ホワイト企業の定義を超える意味が含まれていますが、以下の選考基準の一部を見れば、ホワイト企業とも重なる特徴を持つことは明らかです。

  • 勤務時間や勤務場所の柔軟化
  • 長時間労働の削減
  • 多様な人材が働きやすい環境と体制
  • 職務の明確化
  • 公正で透明性の高い人事評価制度

この100選にランキングされた会社なら、きっと誰にとっても働きやすいでしょう。

ホワイト企業だからといって働きやすいとは限らない?

ここまで3通りのランキングを見てきましたが、それぞれ異なるデータを基準に企業を選んでいることが分かって頂けたでしょう。

つまりホワイト企業ランキングはどれも同一ではないということです。

また「働きやすさ」の基準には個人差もあります。

離職率が低い会社も、実際入ってみたら働きにくい面が見つかるかもしれません。またダイバーシティ経営企業のように様々な人が働きやすい職場でも、やっぱり自分には合わないということだってあるでしょう。

ホワイト企業にも色々あって、どの人にとっても同じように働きやすいとは限らないのです。

優良企業がすべてホワイトとは限らない?

またホワイト企業と間違えやすいものに優良企業がありますが、優良企業=ホワイト企業ではありません。

この「優良」とは経営状況のことを指すことが多く、従業員が働きやすいかどうかはまた別問題なのです。

企業を選ぶ際には、既存のランキングやホワイト・優良といった言葉だけに頼らず、自分でより詳しく調べることが大切なんですね。

ホワイト企業に共通する主な特徴とは、以下のようなものです。これは企業の「働きやすさ」の基本的な基準です。

  • 離職率が低い(定着率が高い)
  • 給料が高く安定している
  • 労働基準法を遵守している
  • 福利厚生が充実している
  • 有給休暇がとりやすい
ホワイト企業や優良企業のランキングって色々出ているんですね。

でもそれぞれ基準とするデータが違うので、これだけで面接を受ける会社を決めてしまうのはよくない気がします。

ランキングによってデータの種類や調査母体が異なるので、そこを忘れると判断が偏るので気をつけましょう。

ランキングだけで決めず、ホワイト企業に共通する特徴をよく見分け、さらに自分に合うかどうかを検討していくことが大切です。

ホワイト企業は求人からも分かる!失敗しない見分け方のコツ

「ホワイト企業」に明確な定義はないというものの、既存のランキングは企業の働きやすさを見分ける一つの手がかりになるということが分かりました。

でもこれだけではまだまだ不十分。さらにホワイト企業に共通する特徴を掘り下げていきたいと思います。

「働きやすさ」は女性社員や若手社員の満足度に表れる

それにしても離職率の低さの裏には、一体なにがあるのでしょう?

従業員が「ずっと働き続けたい」と思うのは、差別のない待遇や充実した福利厚生など、その会社に満足できる要素が数多くあるからです。

つまり定着度=満足度と考えて間違いないでしょう。

一般にその企業の「働きやすさ」は、女性社員や若手社員の満足度の高さに表れると言われています。

ホワイト企業には若手や女性をサポートする制度が多い

つまり求人情報を見る際には、女性や新人へのサポート体制が、どれだけ充実しているかに着目すればいいということになりますね。

ホワイト企業には、以下のような制度がよく見られます。前半が主に若手社員、後半が女性社員を対象とした制度です。

  • 社員留学制度
  • 社内公募制度
  • 社員交流セミナー
  • 新入社員研修の期間が長い
  • メンター制度
  • フレックスタイム制
  • 育児・介護に対する時短制度
  • 半日単位の有給休暇制度
  • 有給休暇の取得率90%前後
  • 出産や育児の休暇・休業制度

ホワイト企業は従業員を使い捨てにしない

上記の制度の一部に関して、簡単にご説明しましょう。

まず新人の社員研修についてです。研修期間が長いことは、その企業が新人育成に熱心な証拠。業務内容にもよりますが、中には数ヶ月以上に渡る技能研修期間を設ける会社もあります。

メンター制度とは先輩社員による新入社員のサポート体制のひとつで、よりきめ細やかな社員の指導育成が可能になります。

ブラック企業ほど従業員を使い捨てにする傾向がありますが、ホワイト企業はその反対で、このように丁寧な社員育成が特徴です。

またホワイト企業は、社員交流の場を設けることにも積極的です。

セミナー、クラブ活動、座談会、定例会など、新人が職場に馴染みやすい環境作りができているかどうかは、働きやすさの大きな指標となるでしょう。

ホワイト企業は甘い言葉で誤魔化さない!

これ以外にも、まだホワイト企業の特徴が幾つかありますよ。

  • 月収の高さよりも年収の高さが目立つ
  • 業務内容について甘い言葉がない
  • 会社側に不利な情報を隠さない
  • 福利厚生が手厚い

ブラック企業には、「高い月収に惹かれて入社したが、トータルの年収は低かった」なんてことがよく見られます。

ホワイト企業はその反対で、月収はそれなりでもボーナスが高く、結果として年収額が他を上回る場合があります。

給与についてもそうですが、良心的な企業ほど甘い文句や派手な数字で誤魔化したりはしないもの。

残業が多いことなど悪い条件も隠そうとせず、面接でも向こうからどんどん教えてくれるような企業こそホワイトなのです。

手厚い福利厚生はホワイト企業の証し

また給与だけでなく、福利厚生も細かくチェックしましょう。

一例をあげると、使いやすい社員食堂がある会社なら、毎日便利ですし年間でかなりの食費が浮くはず。食事で健康状態がよくなれば、医療費だって節約できます。

「福利厚生の充実はホワイト企業の証拠!」
・住宅補助
・社員食堂
・家族手当
・その他各種手当

福利厚生は、その会社が従業員を大切にしていることの指標であると同時に、第二の給与ともなる重要な要素だと言われています。

メーカー業界にはホワイト企業が多い

ところで業界によっても、ホワイト企業の多い少ないってあるんでしょうか?

ホワイト企業が多い業界としては電力会社やガス会社などが有名ですが、これは新卒でもハードルが高い企業で、どなたも目指せるものではありませんよね。

一方以下のようなメーカー業界にもホワイト企業が多いと言われています。

  • 医療機器メーカー
  • 化学メーカー
  • 食料品メーカー

ただどの企業にもそれぞれ特徴があって、合う合わないはその人次第。「給料はあまり高くないが働きやすい」「残業は多いが福利厚生が良い」など、妥協点を見つけることも重要です。

企業の働きやすさの基準っていろいろなんですね。

自分でも詳しく調べてみないと、本当に働きがいのある職場を見つけることはできないってことですね。でもどういう点を調べればいいんでしょう?

給料だけではなく、休暇のとりやすさや福利厚生も重要ポイントですし、新人のサポート体制にも企業のホワイト度が表れます。

またホワイト企業は、働き手にとって不利な条件も包み隠さず提示してくれます。反対に「高給・簡単・楽」ばかり全面に打ち出す企業は警戒した方がいいですよ。

ホワイト企業でも辞めたくなるってホント?気持ちのズレにご用心!

でもいくら満足度の高いはずのホワイト企業に勤めていても、やっぱり辞めたい気分になることってあるんですよ。

現在ブラック企業にお勤めの方には想像がつかないかもしれませんが、ホワイト企業だからといって、あらゆる問題が解決する訳ではないのです。

ホワイト企業にも不満を感じる人がいる!?

ではなぜ折角入ったホワイト企業を辞めたくなってしまうのでしょう?それには以下のような理由があるようです。

  • バリバリ働けない
  • もっとキャリアアップしたい
  • ここ以外で自分の力を試したい
  • 上司と合わない
  • 同僚と上手くいかない

理由は2つに大別することができます。一つはホワイトであること自体に物足りなさを感じること、そしてあと一つはどうにもならない人間関係の問題です。

こういった不満は長期化する可能性があります。

なぜならホワイト企業なので辞める決心がつきにくく、人に相談すればワガママだと言われ、結局我慢する結果になることも多いからです。

ホワイト企業故の悩みって、一般にはなかなか理解されにくいんですね。

転職直後はホワイト環境に慣れず戸惑うことも

一方ブラックからホワイト企業へ転職した直後によくあるのが「感覚のズレ」から来る不調です。

これは新しい環境に上手く適合できないことが原因です。ブラック勤務に慣れてしまった心と体が、ホワイトな職場環境についていけないんですね。

前職場との落差が大きいほど感覚のズレも大きく、時には人間関係で齟齬が生じることも。これも周囲には理解されにくい問題です。

しかしこれは一時的なもので、何も転職に失敗した訳ではありません。時間が経てば慣れますし、ちょっとしたことで乗り切れることもあるので結論を急がないことです。

仕事が楽になったからといって不満や問題がないとは言い切れない・・・ということだけは覚えておいてくださいね。

多くの会社はホワイト&ブラックのグラデーション模様

ホワイト企業やブラック企業のことばかり考えていると、世の中のあらゆる会社が黒白2色にクッキリ分かれているかのように錯覚しがちですが、実際にはそうではありません。

企業の多くはグレーのグラデーションで、所々ブラックやホワイトがモザイクのように入り組んでいて当たり前。

答えを急がず、いろんな部分に目を向けながら新しい仕事を見つけてくださいね。

折角ホワイト企業に入れたのに不満を感じるだなんて、なんだか勿体ないですよね。

ブラック企業で頑張っている人から見れば、こんなのワガママにしか見えません!

そうとは言い切れないところもあると思いますよ。ホワイト企業だからといって、全く問題がない訳ではないからです。

一方ブラックから転職した人の場合、急激な職場の変化についていけず不調に陥ることもありますが、これは一時的なものと考えていいでしょう。

ホワイト企業への転職には特徴の見分け方が重要です!

絶対にホワイト企業で働きたいという方は数多くいます。その中で希望を叶えようと思ったら、ホワイト企業を見分ける力を身につけることが不可欠です。

既存のホワイト企業ランキングを見れば、ある程度企業を選定することは可能です。でもこれだけでは不十分!有給の取りやすさ、新入へのサポート、福利厚生の詳細など、検討すべき点は多数あります。

ホワイト企業の特徴をよく見分け、その中でも自分に合った会社を見つけましょう。ただしホワイトの度合いは企業によって一様ではありませんから、妥協点を見つけることも重要ですよ。