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産業看護師(企業看護師)の仕事内容・メリット・デメリットを紹介!

産業看護師(企業看護師)の仕事内容・メリット・デメリットを紹介!

看護師資格は病院だけでなく、一般企業でも活かすことが可能です。企業で働く看護師のことを「産業看護師(企業看護師)」といいます。

「産業看護師」って、どんな仕事をするんですか?
企業の医務室で社員の健康管理を行ったり、看護師の知識が必要なコールセンターで質問を受け付けたりする仕事がありますよ。

そのほかにも「CRC(治験コーディネーター)」「CRA(臨床開発モニター)」「クリニカルスペシャリスト」として働く看護師も。

企業で働く場合は「日勤のみ」「土日祝日休み」という職場が多く、その点をメリットに感じる人は多いです。

当記事では、産業看護師の種類と仕事内容、求められる能力などを紹介します。

産業看護師(企業看護師)のメリット・デメリットを紹介!

看護師の就職先は、病院だけではありません。一般の企業でも看護師資格は求められているのです。

企業で会社員として働く看護師のことを、「産業看護師(企業看護師)」と呼びます。

それでは、産業看護師のメリット・デメリットを見てみましょう。まずはメリットから紹介します。

産業看護師(企業看護師)のメリット
  • 日勤のみ
  • 土日祝休み
  • 体力面の負担が少ない
  • インシデントに対する精神面の負担が少ない

産業看護師は会社員として働くため、「日勤のみ」「土日祝日が休み」という職場がほとんど。

夜勤がないので、朝に起きて夜に眠るという規則正しい生活が送れます。

デスクワークも多いので、体力面の負担が少ない点もメリットのひとつ。難しい処置を行わないため「医療ミスやインシデントを起こしてしまうかも・・・」という精神面のストレスも少ないです。

しかし産業看護師はメリットばかりではありません。デメリットも知っておきましょう。

産業看護師(企業看護師)のデメリット
  • 求人数が少ない
  • 病院に復帰しづらい
  • 看護技術が落ちる可能性

産業看護師は人気が高いため、求人数が少ないです。また応募者殺到を避けるために非公開求人※になることも。

非公開求人とは

求人情報誌や転職サイト、企業のホームページに公開されない求人のこと。「独占案件」「独占求人案件」とも呼ばれます。

詳しくは「非公開求人とは?企業が求人を非公開にする理由や注意点を解説」をご覧ください。

数は少ないんですね・・・。求人を見つけるにはどうしたらいいでしょうか?
看護師専門の転職サイトを併用するのがおすすめです。もともとの求人数が少ないので、複数の転職サイトを利用して希望の求人を見つける可能性をあげましょう。

詳しくは「産業看護師を目指すなら、転職サイト・エージェントを活用しよう!」の章をご覧ください。

また医療処置を行う機会が少なかったり、まったく行わない職場もあるので、看護技術は落ちてしまいます。そのため「いつかまた病院で働きたい」と考えていても、なかなか病院に復帰しづらいのがデメリットです。

産業看護師の主な種類!仕事内容・求められる能力を紹介

一口に産業看護師と言っても、職場によって仕事内容はさまざま。産業看護師の主な種類は次のとおりです。

産業看護師(企業看護師)の種類と仕事
仕事の種類 仕事内容
企業の医務室で働く看護師 社員の健康管理などを行う
CRC(治験コーディネーター) 治験業務の全般をサポートする
CRA(臨床開発モニター) 治験のモニタリングをする
クリニカルスペシャリスト 医療機器メーカーの営業などをサポートする
コールセンターで働く看護師 医療機器・医薬品の問い合わせ、健康相談などの質問を受け付ける
産業看護師になるために、必要な資格はないんですか?
えぇ、看護師資格があれば大丈夫ですよ。

それでは、それぞれの「仕事内容」「求められる能力」などを見ていきましょう。

『企業の医務室で働く看護師』は社員の心身の健康をサポートする

企業の医務室で働く看護師の仕事内容は、次のとおり。

「企業の医務室で働く看護師」の仕事内容
  • 社員の健康管理
  • 社員のメンタルヘルスケア
  • 健康診断のフォロー・準備
  • 体調不良者(社員・来客者)の対応

このほか「健康指導に関する資料の作成」や「面談結果の記録・カルテ作成」など、デスクワークが多いです。

また企業規模が大きいほど、給与が高い傾向にあります。

企業の医務室で働く看護師に求められる能力
・ビジネスマナー
・基本的なPCスキル
産業看護師って、保健師資格は必要ないんですね。
えぇ、看護師資格のみでも大丈夫ですよ。ですが、なかには保健師資格必須の求人もあるので資格を持っているほうが有利です。

『CRC(治験コーディネーター)』は治験業務の全般を支援する仕事

CRC(治験コーディネーター)は、治験業務の全般をサポートします。仕事内容は治験を行う医療機関によって異なりますが、次のような業務を行うことが多いです。

治験コーディネーターの主な仕事内容
  • 治験業務の流れ、症例管理の資料を作成
  • 治験に関わる部門との連絡・調整
  • 患者(被験者)の対応
  • 担当医師の対応
  • 治験に関係する部門への連絡・調整
  • 依頼者への対応

CRCは患者と接する機会が多いため、その不安や精神的な負担に寄り添いサポートすることも求められます。

CRCになるには、どうしたらいいですか?
CRCとして働くには、次の2つのパターンがありますよ。
CRCとして働く2つのパターン
  • SMO※に所属して、医療機関へ派遣される
  • 医療機関に所属して、院内CRCとして働く
SMO(治験施設支援機関)とは

医療機関から依頼(業務委託)を受けて、治験のサポートをする企業のこと。

「SMO」に所属する場合は、複数の医療機関でさまざまな疾患の治験を経験できます。「医療機関」に所属する場合は、臨床研究に関する業務に携わることも。

CRCを目指す場合は、どこに所属して、どのように働きたいか、についてもしっかり検討しましょう。

CRCに求められる能力
・コミュニケーション能力、調整力、判断力
・医療、薬事法規などの内容を理解する能力
・基本的なPCスキル

CRCはデスクワークも多いので、Excel、Word、PowerPointなどのPCスキルも必要です。

『CRA(臨床開発モニター)』は出張が多いアクティブな仕事

CRA(臨床開発モニター)は、治験の準備やモニタリングを行う仕事。CRAは「CRO※」と呼ばれる企業に所属して、治験業務を行うのです。

CRO(開発業務受託機関)とは

製薬会社から依頼(業務委託)を受けて、治験業務をサポートする企業のこと。製薬会社の代わりに臨床開発を行います。

CRAは出張が多いのが特徴で、週の半分は治験を行う病院へ出向きます。

主な仕事内容を見てみましょう。

臨床開発モニターの主な仕事内容
3つのプロセス 仕事内容の例
治験を始める前 ・治験を行う医療機関と医師の選定
・治験を行う病院との契約書を作成
治験を開始 ・医療スタッフに実施内容を説明
・治験に参加する被験者を探す
・治験が計画通りに進んでいるか確認
・治験のルール(GCP※)を守っているか確認
・治験薬の使用状況や保管状況を確認
・副作用への対応を確認
・モニタリングに関する報告書を作成
治験の終了後 ・治験に関するデータや文書を確認
・治験終了の手続きなどを実施
※医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令

CRAは英語が使えると有利です。薬学に関する資料は英語が多く、国際共同治験や海外の製薬会社から依頼を受けることもあります。

またCRAは給与が高い傾向にあり、年収600万円以上を目指すことも可能です。

CRAに求められる能力
・コミュニケーション能力、調整力、折衝力
・基本的なPCスキル

CRAは求められる能力に加えて、英語も使えると重宝されます。

看護師資格を活かせる就職先は、病院だけではありません。ここで紹介した産業看護師のほかにも、看護師が活躍する職場はたくさんあります。

看護師資格を活かせる病院以外の就職先については、次の記事をご覧ください。

『クリニカルスペシャリスト』は医療メーカーで営業を支援する仕事

看護師としての知識や経験は、医療機器メーカーからも求められています。

「クリニカルスペシャリスト」は医療機器メーカーの営業担当やMR(医療情報担当者・医薬情報担当者)をサポートする仕事です。

クリニカルスペシャリストは、たとえば次のような仕事をします。

クリニカルスペシャリストの仕事内容の例
  • 営業担当に同行して病院訪問・製品説明
  • 医療従事者向けに機器の説明会を開催
  • 学会・研究会・展示会などに出向く

クリニカルスペシャリストは、学会などに参加するため出張が多い場合も。

また医療機器メーカーは外資系企業が多いので、英語が使えると転職に有利です。

営業の経験はなくても大丈夫ですか?ノルマとかがあるんじゃ・・・。
「クリニカルスペシャリスト」は営業職ではありません。そのため営業ノルマを求められることもないですよ。

看護師としての知識と経験を活かして営業を支援し、医療従事者向けに説明会などを開催するのが仕事です。

クリニカルスペシャリストに求められる能力
・外資系企業が多いので英語が使えると有利
・さまざまな立場の人に商材をわかりやすく伝える能力

クリニカルスペシャリストは、説明会や研究会などで人前に立つ機会があることも。人前に立っても、物怖じしない人に向いています。

『コールセンターで働く看護師』看護の知識をコールセンターで活かす

コールセンターのなかには次のように、看護師の知識が求められる職場もあります。

看護師資格を活かせるコールセンターの例
  • 保険会社のコールセンター
  • 医療機器メーカーのコールセンター
  • 製薬会社・医薬品メーカーのコールセンター
  • 健康相談を受け付けるコールセンター

保険会社では、健康相談や応急処置に関する電話などを受け付けることが多いです。「医療機器メーカー」や「製薬会社・医薬品メーカー」だと、自社製品についての質問などがメインに。

コールセンターで受け付ける質問内容は、企業によって異なります。転職する際は、どのような質問内容を扱うのか事前に確認しましょう。

コールセンターで働く看護師に求められる能力
・相談内容に関する知識を身につける姿勢
・質問、相談の内容を汲み取り、わかりやすく答える能力

健康相談を受け付けるコールセンターのなかには、夜勤がある職場も。日勤のみで働きたい人は勤務時間に注意してください。

産業看護師を目指すなら、転職サイト・エージェントを活用しよう!

産業看護師の求人を探すときは、看護師専門の転職サイト・エージェントを活用するのがおすすめです。

転職支援サービスを利用するメリット
  • 非公開求人がある
  • 転職支援サービス独自の案件がある

転職支援サービスは、一般には公開されない非公開求人を持っていることがほとんど。

また特定の転職エージェントのみが取り扱う求人もあります。

希望に合った転職先は、非公開求人や転職エージェント独自の案件のなかにあるかもしれません。選択の幅を広げるためにも、転職エージェントは2~3つ併用するのがおすすめです。

看護師専門の転職エージェントについては、次の記事で詳しく紹介しています。

またCRCとCRAの求人を探すなら、おすすめは「ナースフル」と「マイナビ看護師」です。

どうして「ナースフル」と「マイナビ看護師」が、おすすめなんですか?
どちらも、CRCとCRAの求人情報を指定して、求人検索できるからです。ナースフルでは「SMO」「CRO」で検索できますよ。マイナビ看護師では「治験関連企業」を選択してくださいね。

「ナースフル」の特徴やメリット・デメリットについて詳しくは、次の記事で紹介しています。

マイナビ看護師については、「『マイナビ看護師』3つの特徴を紹介!病院以外の転職先も豊富」をご覧ください。

またCRCとCRAは必要な資格がないため、さまざまな職種を扱う総合型の転職エージェントでも求人を取り扱っています。

看護師専門の転職エージェントとあわせて利用してみてください。総合型の転職エージェントについて詳しくは、次の記事で説明しています。

複数の転職支援サービスを利用するメリットについては次の記事で解説しているので、気になる人はチェックしてみましょう。

あの、新卒でも産業看護師になれますか?
経験者を求める企業が多いため、新卒で産業看護師になるのは難しいです。臨床経験を積んでから、産業看護師を目指すことをおすすめします。

看護師資格を活かして産業看護師(企業看護師)にキャリアチェンジ!

看護師資格は一般の企業でも活かすことができます。

自分の思い描く働き方を叶えられるのは、どんな職場か考えてみましょう。

企業の医務室で働く看護師、新薬開発のために働くCRCやCRA、営業を支援するクリニカルスペシャリスト、看護師の知識を活かせるコールセンターなど。看護師の活躍の場は幅広いです。

企業の医務室は社員の健康管理を担う職場。CRCやCRAは新薬開発のやりがいを感じられる仕事です。病棟で働く看護師とは違う形で、医療に携わります。

クリニカルスペシャリストは、人前に出ることが得意な人におすすめ。コールセンターは体力面の負担が少ない職場で、看護師の知識や経験を活かしたい人に向いています。

今とは違う働き方や仕事をしたい人は、看護師資格を活かしたキャリアチェンジを検討してみましょう。

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