医療事務への転職は病院の情報集めが成功のカギ!その選び方と対策
医療事務とはその名のとおり、医療施設で働く事務職のことです。一般的な事務とは違う点が多く、求人の選び方に迷う人も多いのではないでしょうか。
医療事務の仕事探しは、求人情報を読み取るだけでなく、病院の規模や診療科による違いも把握しておくのがおすすめです。
転職に必要なのは、その医療機関が医療事務に求める能力や資質が自分にあることをいかにアピールできるか。そのため、転職先が医療事務としてどんな人を求めているかを読み取ることも重要なカギとなります。
今回は、医療事務の職場による働き方の違いなど、転職に役立つ情報を解説します。医療事務として自分がどんな働き方をしたいか、考えながら読んでみてくださいね。
医療事務の転職先は働き方で選ぶのが成功のカギ
医療事務は、病院の規模や診療科によって業務内容や範囲に違いがあります。
まずは病院の規模について見ていきましょう。
医療事務の働き方は、病院の規模によって異なる
病院には大小さまざまな規模があり、それによって施せる治療にも違いがあります。
そのため、病院の規模によって医療事務の働き方や業務範囲にも大きな違いがあるのです。
自分に合った働き方を見つけるには、「自分が医療事務の仕事で何を得たいか」をポイントに、病院の規模にも注目してみてください。
医療機関は、その規模によって大きく次の2種類に分けられます。
- クリニックなど、小規模経営の診療所
- 総合病院など、入院施設のある大規模な病院
クリニックなど診療所の場合、規模が小さい分、働く人の数も限られます。人が少ないと、医療事務が任される業務の範囲も広くなる傾向に。
それが小規模施設で働く場合の特徴です。
対して大規模な病院の場合はどうでしょうか。
大きな病院であれば、当然働く人も、治療を受けに来る患者さんの数も多くなります。そのため、医療事務の業務も分業されているのが一般的です。
しかし、一定の業務に集中しやすいので、より専門的な知識や技術を身につけることができるのです。
医療事務として何でもこなせるようになりたいか、それともより専門的な知識やスキルを身につけたいか。一度考えてみるのがおすすめです。
診療科によって働く内容に大きな違いがある場合も
医療事務の仕事内容や働きやすさは、診療科によっても違います。
働きやすい診療科としては、たとえば次のような診療科が挙げられます。
- 皮膚科
- 歯科
この2つの診療科は、他の診療科に比べて業務範囲が限られているため、働きやすいと言われているのです。
医療事務の業務の1つであるレセプトの作成は保険を使う場合に必要な作業であり、自由診療では必要がありません。
医療事務の仕事内容については「医療事務の仕事内容は施設によって違う!基本と違いを知ろう」の記事も参考にしてください。
実は病院だけじゃない!医療事務の知識を活かせる職場
「医療事務」と聞くと病院で働くイメージですが、実は医療事務活躍の場は病院以外にもあります。
医療事務の資格や知識、技術を活かせる代表的な職場は次のような施設や企業です。
- 調剤薬局や処方薬を取り扱っているドラッグストア
- 介護施設
- レセプト作成ソフトを製作・メンテナンスを行っている企業
調剤薬局や介護施設でも、レセプトを作成して医療費や介護費の請求を行っています。
また、レセプト作成に使うソフトを開発している企業やメンテナンスを行う企業でも、医療事務の持つレセプト作成の知識を役立てることができるのす。
このように医療事務の知識やスキルは、病院に限らず別の職場でも活かせるのです。
医療事務の採用試験でのチェックポイントを押さえよう
転職はただ応募すればいいというものではありません。採用試験に合格するためには、対策も必要です。
次の2点を押さえて、転職活動を有利に進めましょう。
- 職場に関わらず医療事務に求められる人材の特徴
- 病院の規模によって異なるアピールポイント
それぞれ説明します。
どの職場でもチェックされる医療事務に必要な人材のポイント
医療事務の転職で採用担当者がチェックする、見た目と中身それぞれの必須ポイントを押さえておきましょう。
見た目でチェックされるのは「清潔感」
まず、第一印象を決める身だしなみは大きなポイントです。
一般企業でも同じことは言えますが、医療機関で働くのですから、より清潔感が重視されます。
- 髪型や髪色
- 服装
- メイク
などは、清潔感を大切に、周りの人に落ち着いた雰囲気を与えられるよう意識してください。
「だらしがない」印象や「派手過ぎる」印象を与える身だしなみはマイナスポイントにしかなりません。
中身でチェックされるのは「親しみやすさ」や「気配り」
医療事務には、患者さんに親しまれる病院作りに貢献できる人が望まれます。
具体的には次のような人です。
- 患者さんや職員と円滑なコミュニケーションができる
- 仕事を覚え、こなすだけでなく、問題を解決、改善することができる
- 患者さんの訴えや要望を瞬時に察知し、すぐに対応できる
自己アピールや面接試験の質疑応答では、こうした能力をアピールしてください。
次に、病院の規模によって異なる医療事務の転職ポイントを見ていきましょう。
規模の小さい病院で求められる医療事務の能力とアピールポイント
規模の小さい病院では、患者さんとの距離が近いです。
また、多くの場合、規模の小さい病院は地域密着型で成り立っています。
そのため小規模な病院では、患者さんに対してより親しみやすく温かな対応が求められます。
どんな病院で働くにしても、高いコミュニケーション能力は必要です。
さらに診療所など規模の小さい病院では「それぞれの患者に寄り添い、その人に必要な対応ができる人」が必要とされているのです。
医療事務は病院の窓口ともなる存在なので、より身近な対応ができれば病院全体のイメージもよくなる可能性大。
診療所やクリニックに応募する場合は、思いやりのある姿勢や対応ができることを積極的にアピールしてください。
規模の大きい病院で求められる医療事務の能力とアピールポイント
大きな病院の場合、複数の診療科を運営していることが多いです。規模が大きく、幅広い治療を行っていれば、患者さんとのやり取りも多種多様になります。
また、ミスが起きないよう、院内での連携、コミュニケーションも密にしておかなくてはなりません。
規模の大きい病院では「さまざまな状況に適応し、正確な判断と対応ができる」人が求められます。
病院によっては、幅広い範囲の知識を求められたり、分業でより専門的な知識を深める必要があるなどの違いがあることも。
積極的に知識や技術を得ようとする意欲や姿勢もアピールするのがおすすめです。
医療事務の気になる給料については「医療事務の平均給料はいくら?給料が高めの職場の選び方などを紹介」の記事で解説しています。
「医療事務の資格は何のために必要?3大資格の特徴と効果を解説します」の記事も参考にしてくださいね。
「『ジョブメドレー』は医療・介護の転職に有利!おすすめです」の記事も読んでみてください。
医療事務の転職は、求人選びから始まっている
医療事務の求人を探すときは、求人情報だけでなく、求人を出している医療施設の情報も必ず集めましょう。大きな病院であれば、足を運んで雰囲気や様子を肌で感じてみるのもおすすめです。
病院の情報をできるだけ集めれば、医療事務としての仕事内容や勤務状態の予想もより具体的にできるようになります。そうすれば転職後のミスマッチが防げる可能性大。
その情報は志望動機や自己PR、面接にも活かせます。情報を集めて求人を吟味し、医療事務の転職を成功させましょう。
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