転職の健康診断の気になる疑問を解決!診断書・提出義務・費用など

転職活動の中で、面接後や内定後に「健康診断書」の提出を求められることがあります。

いきなり健康診断書と言われても前の会社で発行したものを使ってもいいのか、受けにいくとしたらどこに行けばいいのか…など、案外よく知らないのが健康診断書関係。

求められて「よくわからない!どうしよう!」とパニックにならないためにも、健康診断書についての基本的な知識や、受信するべき医療機関の選び方、転職と健康診断書に関わる疑問を解決していきましょう。

内定先から健康診断書を求められたらどうすればいい?

内定先から「健康診断書を○月○日までに提出してください」と言われることがあるでしょう。

「はい」と言えばそこで終わりですが、「はい」と言う前に内定先に確認すべき項目がいくつかあるんです。

きちんと把握しておかないと「この健康診断書ではちょっと…」と言われてしまう可能性もあります。

スマートな提出をするためにも、提出を求められたらしっかりと確認しておきたい項目をご紹介します。

健康診断で受ける項目を確認する

健康診断は法律で決められた受診すべき項目について診断したものとなりますが、会社によってはそれらの項目に加えて別の項目についても診断してほしい、というケースもあります。

逆に、入社後改めて健康診断をするため、法定受診項目の中から一部のみの項目でいい、という場合もあります。

どちらも個人で判断出来るものではありませんので、健康診断書が必要だと言われたら「どの項目を受診するのか」を必ず確認しましょう。

特に指定がない場合は「雇入時健康診断」の項目を検査しておくといいでしょう。雇入時健康診断の受診項目については後で別途説明します。

受診する病院及び費用についても確認しておく

会社によっては、健康診断を受信する病院を指定してくるケースがあります。当然ですが、指定された場合はその病院にて健康診断を受診しましょう。

指定がない場合は自分で病院を探し受診することになります。

後のトピックにて詳しく説明しますが、病院によって違いがありますので、病院選びは慎重に行いましょう。

また、費用についても事前に確認しておきましょう。

なぜなら法律等で健康診断の費用は事業者の負担となるか、受ける人の自己負担となるかは定められておらず、会社によって変わるからです。

入社前は自己負担となるケースも多いですし、会社負担としても領収書を提出して支払ってもらう(最初は自己負担)となるケースもあります。

どのような結果になったとしても、念のため領収書を発行して貰うほうがいいでしょう。

前の会社で受けた健康診断書を提出出来ることもある

以前(あるいは現在)勤務している会社にて健康診断を受け健康診断書を発行してもらっていた場合、改めて健康診断をしなくても、その健康診断書を提出することが出来ます。

ただし、以下のいずれかに当てはまらない場合はいくら前の会社で発行してもらった健康診断書があっても「無効」となりますので、改めて健康診断を受ける必要があります。

  • 健康診断書の発行日が3ヶ月以内
  • 転職先の会社が指定した項目が含まれている

会社によっては6ヶ月以内のものでOKというケースもありますので、ダメ元で聞いてみるのも十分アリだと思います。

内定が決まってから提出を求められることが多いんですか?

他のタイミングでも求められることがあるんでしょうか?

内定後以外であれば、最終面接日に合わせて持ってきて下さいと言われることがありますね。

ですので、転職活動がある程度軌道に乗ってきたら健康診断を前もって受けておいてもいいかもしれません。

健康診断を受診する、病院を選ぶ際の注意点は?

健康診断を受診する病院を指定されなかった場合、自分で受診する病院を選び、受けることになります。

どこで受けても同じじゃないの?と思われるかもしれませんが、実はそうではありません。

健康診断を受信する病院選びのポイントがちゃんとあるんです!

健康診断は「自由診療」なので金額はまちまち

実は、健康診断は「自由診療」に入るので、健康保険の適用がききません。美容整形手術や、歯のインプラントなどと同じというわけです。

なので受ける場所によっては価格が大きく違うこともあります。

価格を安くしたいのであればできるだけ価格の安い病院(又は診療所、クリニック)を探すことになります。

ただ、小さい診療所やクリニックですと検査項目の一部を受けることが出来ず、総合病院を紹介されることもありますので、「とりあえずさくっと健康診断を受けたい」というのであれば、総合病院や診断センターに行くことをおすすめします。

また、条件を満たしていれば自治体で非常に安価または無料で健康診断を受けられるケースもあります。

価格は大きく分けて

  • 健康診断の料金
  • 健康診断書の発行料金
  • その他オプション(当日発行など)

の3つに分かれており、基本の項目を満たしているものであれば7,000円~8,000円前後、一部の項目を省略している場合は3,000円~4,000円程度となります。

そこにオプションとして別の項目を追加する場合、項目ごとに1,000円~4,000円程度、診断書発行の料金(別途の場合)が1,000円程度です。

大体10,000円ほどかかると思っておけばいいでしょう。

重要!健康診断書がいつ発行されるかは必ずチェック

費用も重要ですが、健康診断書がいつ発行されるかもしっかりとチェックしておきましょう。

最近では当日発行が可能なところも増えていますが、受診する場所によっては発行までに2日~3日ほどかかる場合があります。

提出日ギリギリに健康診断を受けにいった場合、提出日に間に合わない!なんてこともありますので、しっかりと発行にかかる日数をチェックし、自分のスケジュールに合わせて病院選びを行いましょう。

健康診断で受けるべき項目は?

健康診断で受ける項目を質問したとき、「雇入時健康診断と同じで」「定期健康診断と同じもので」と言われた方もいるかもしれません。

健康診断の受けるべき項目は「労働安全衛生法」という法律で定められており、以下の項目について診断しなければなりません。

  • 既往歴・業務歴の調査
  • 自覚症状および他覚症状の有無の検査
  • 身長、体重、腹囲、視力の検査
  • 聴力の検査(オージオメーター)
  • 胸部エックス線検査
  • 血圧の測定
  • 尿検査(尿中の糖及び蛋白の有無の検査)
  • 貧血検査(赤血球数、血色素量)
  • 肝機能検査(GOT、GPT、γ-GTP)
  • 血中脂質検査(LDLコレステロール、HDLコレステロール、トリグリセライド)
  • 血糖検査
  • 心電図検査

さらに項目が追加される可能性もありますので、しっかりと時間を取って臨みたいですね。

診断項目は一見かなり多く見えますが…、検診にかかる時間はどれくらいになるんでしょう?

1日仕事になってしまうとなるとなかなか大変ですが…

かかる時間は他に誰もいなければ30分程度ですが、待ち時間なども含めれば1時間~2時間程度見ておいたほうがいいでしょう。

仕事帰りですと少々遅くなってしまうかもしれませんね。

ここが知りたい!転職と健康診断Q&A

最後に、転職と健康診断にまつわる疑問についてお答えします。

内定時(入社前)に健康診断書を提出したのにまた健康診断がある?

健康診断書を内定前に提出したのに、入社後にまた健康診断を受けるケースもあるかと思います。

それは、提出した健康診断書の項目が「雇入時健康診断」の一部の項目しかカバーしていなかった可能性が高いです。

前のトピックでご紹介しました項目は、社員を雇い入れる際に必ず行わなければならない健康診断である「雇入時健康診断」と、社員に対して1年に1度定期的に行う「定期健康診断」のほぼ共通した項目です(定期健康診断の場合、喀痰検査が追加されます)。

雇入時健康診断は先程のすべての項目について診断しなければなりませんが、定期健康診断に関しては先程の項目の中の一部を医師が必要でないと認めた場合、省略することが可能となっているんです。

そのため、提出した健康診断書が定期健康診断、かつ一部の項目が省略されているものの場合は改めて不足部分、または全項目について健康診断を行うことがある、というわけですね。

ただし、健康診断書の受診項目が雇入時健康診断と同じ項目かつ入社3ヶ月前より後に行われたものであれば、入社後に健康診断をしないこともあります。

健康診断書を提出したあと内定取り消しになることはあるの?

心配している方が多いのが、「健康診断書を提出したら内定が取り消されてしまうのではないか」というところ。

これについては、業務に影響があるような結果が出ていなければ内定の取り消しになることはない、と考えてもらって大丈夫でしょう。

健康診断書の提出を求めたり、健康診断を受けさせるのは「労働安全衛生法」にて、社員の健康の管理義務が定められているからです。

決して健康状態を見て採用・不採用を決めているわけではありません(もちろん、業務に影響が出る病気などがないかのチェックは行いますが…)。

健康診断書の発行が提出日に間に合わない…どうすれば?

思ったよりも健康診断書の発行までに時間がかかったり、なかなか忙しくて健康診断に行けず発行日が提出日に間に合わない…という場合は、当然ですがすぐに連絡を入れましょう。

お詫びの言葉とともに、遅れた理由と「○日になら提出することが可能です」と具体的な日時を提示することも忘れずに。当然ながら提示した日には必ず間に合うようにしましょう。

決していい印象を与えませんが、提出日に間に合わないからとスルーしたり、お詫びのひとつも入れないと「この人は人間性に問題がある」と内定取り消しになってしまう可能性もゼロではありません。

誠実な対応をすればそれだけで内定取り消しになることはないと思います。提出日に間に合わせることが基本ですが、どうしてもダメな場合は迅速に、かつ誠実に対応しましょう。

転職活動の時期によっては改めて健康診断を受けなければならないこともあります。

高い確率で求められるものなので、健康診断書を事前に用意しておくとスマートですね。

事前に確認する項目を整理しておき、スマートに対応しよう

健康診断は自由診療のため、価格はそんなに安くありません。

転職活動は何かとお金もかかるもの。診断すべき項目を逃していたりすると再度受け直しになったりと、ムダな出費が増えてしまいます。

診断を受ける項目はきちんと聞き取る、事前に健康診断を受ける病院を決めておくなど、ムダのないスマートな対応を心がけましょう!