【看護師の転職】失敗しないための8つの成功ポイントを解説!
またスキル・適性に合った職場を選ぶことも重要。転職後のミスマッチが起こりにくいです。求人票は「看護配置基準」「勤務形態」「看護方式」などをチェックすること。これらは働き方に大きく影響します。
必ず行いたいのは、病院・施設の職場見学です。
当記事では、情報収集の手段や職場見学時のチェックポイント、求人票で確認したい項目などを詳しく説明します。
自己分析の仕方や求人の見方など、転職を成功させるための8つのポイントを見ていきましょう。
看護師が転職を成功させるための8つのポイント!
看護師の転職を成功させるためのポイントは、次の8つです。
- 転職理由を明確にする
- 希望する条件に優先順位をつける
- スキル・適性に合った職場を選ぶ
- 求人票をしっかり確認する
- 病院・施設の「情報収集」をする
- 病院・施設の「職場見学」をする
- 在職中に転職活動をする
- 転職エージェントを活用する
それぞれのポイントについて解説していきます。
【ポイント1】自己分析をして『転職したい理由』などを明確にする
まずは自己分析をして、転職したい理由を明確にしましょう。
転職理由は「スキルアップのため」「職場の人間関係が悪いため」「ライフワークバランスを整えるため」など、人によってさまざま。
転職したい理由をはっきりさせておかないと、転職先で同じ悩みを抱えてしまうかもしれません。
自己分析では転職したい理由に加えて、次の項目をノートに書き出してみましょう。
- どうして転職したいのか
- 今までの経験で学んだことは何か
- どんな看護をしたいか
- どんな働き方をしたいか
- 得意なことは何か
- 不得意なことは何か
- やりたいことは何か
- やりたくないことは何か
- 自分の長所は何か
- 自分の短所は何か
- どんな悩みがあるか
- 転職先に求める条件は何か
このほかにも思いついた項目があれば、どんどん書き出してください。自己分析をすることで、転職理由や転職先に望む条件などがはっきりしてきます。
自己分析について詳しくは、次の記事で紹介しているのでぜひご覧ください。
【ポイント2】転職先の希望条件に優先順位をつける
自己分析ができたら、次は転職先に望む条件に優先順位をつけましょう。
優先順位をつけるために転職先に望む条件のなかから、次のことを決めます。
- ぜったいに譲れない条件
- 妥協できる条件
譲れない条件はいくつもあるもの。しかし「ぜったいに譲れない」という条件は3つ程度に抑えておきましょう。あまり条件が多いと、転職の可能性が狭まってしまいます。
「どの程度まで妥協してもいいか」というラインも決めておいてくださいね。
【ポイント3】スキル・適性に合った職場を選ぶ
看護師は職場や部門によって、求められるスキル・適性が異なります。
その一方、長期療養病棟や施設などでは、時間をかけて丁寧に患者と信頼関係を築ける人が求められるのです。
そのため患者と時間をかけて関係性を築くのが得意な人が、臨機応変な対応を求められる救急などで働くと、適性が合わずにストレスを感じてしまうことも。
転職後のミスマッチを防ぐためには、自分のスキルや適性に合った職場を選ぶことが大切です。
5年後・10年後にどんな看護をしていたいか、将来を見据えてチャレンジしてくださいね。
【ポイント4】求人票で必ずチェックしたい9つの項目
求人票を見るときは、次のポイントを確認しておきましょう。
- 配属される科
- 看護配置基準
- 勤務形態
- 看護方式
- 教育制度
- 雇用形態
- 給与・手当
- 休日・休暇
- 福利厚生
看護配置基準・勤務形態・看護方式は、働き方に大きく関わるポイントです。
看護配置基準を見て、一人の看護師が何人の患者を受け持つのか確認してください。
勤務形態は「2交代制」か「3交代制」なのか、手術室や検査部門、施設の場合はオンコールがあるのかも確認しておきましょう。
基本給・賞与はもちろん、手当(所定外給与)も確認してください。看護師の給与は、夜勤や時間外などの手当が、給与に大きく影響します。
「法定外休暇」には、夏季休暇や年末年始休暇などがあり、施設ごとに異なるんですよ。
病院の週休制には主に「4週8休」や「4週6休」などがあります。
1日の勤務時間が同じでも、週休制によって、年間の労働時間は大きく変わるので注意が必要です。
週休制 | 概要 |
---|---|
4週8休 | 4週間のうち8日が休日 【年間休日数】105日 |
4週6休 | 4週間のうち6日が休日 【年間休日数】79日 |
転職する際は週休制にも注目してください。また休日だけでなく、休暇も確認しておきましょう。
【ポイント5】4つの手を使って病院・施設の情報収集をする
転職する際は、病院や施設の情報収集をすることが大切です。求人情報のほかにも、次のような手段を使って情報を集めてみましょう。
- 病院・施設の「ホームページ」
- 病院・施設の「パンフレット」
- 口コミサイト
- 採用担当者の対応
ホームページやパンフレットを見るときは、次のポイントを必ず確認してください。
- 病院・施設の理念
- 看護部の教育方針
- 職場環境について
病院や施設の理念などを確認して、看護に対しての考え方を知っておきましょう。また看護部のホームページも見逃せません。
看護部のホームページでは、教育制度や部門紹介などの情報を掲載していることが多いので、必ずチェックしてくださいね。
転職エージェントを利用するメリットについては「【ポイント8】転職エージェントを活用してみる」の章で、紹介しています。
口コミサイトの利用について詳しくは、次の記事をご覧ください。
【ポイント6】病院・施設の職場見学は必ず行う
気になる病院や施設は、必ず職場見学してみましょう。
職場見学は、採用担当者やそこで働く看護師に質問できる貴重な場です。見学するときは、次のポイントをチェックしてくださいね。
ポイント | 詳しい内容 |
---|---|
職場の雰囲気 | ・患者にどんな接し方をしているか ・職員間の雰囲気がいいか ・清潔か、整理整頓されているか ・医師と看護師の意思疎通は円滑か |
教育制度 | ・どんな教育制度が導入されているか |
勤務時間の管理 | ・タイムカードかその他のシステムか ・時間外の院内研修はあるか |
夜勤 | ・回数と拘束時間はどれくらいか ・休憩、仮眠時間があるか ・仮眠室が完備されているか |
職場までの距離 | ・通勤時間はどれくらいか ・通勤が不便ではないか |
可能であれば、職場見学以外の日にも病院や施設を見に行ってみましょう。看護師や待合室を見るだけでも、病院の雰囲気は伝わってくるもの。
職場の雰囲気を知っておくと、転職後のミスマッチを感じにくいです。
【ポイント7】焦って転職先を決めないように在職中に転職活動をする
転職活動は在職中に行うのがおすすめです。在職中に転職活動を行うと、次のようなメリットがあります。
- 金銭面のストレスがない
- ブランクの不安がない
退職後に転職活動をすると、収入がないことへの不安や焦りから、妥協して就職先を決めてしまうことも。
またブランクがあると、現場の感覚を思い出せるか不安を感じてしまいます。在職中であれば、金銭面やブランクの不安を感じずに、転職できるのです。
【ポイント8】転職エージェントを活用してみる
転職活動をする際は、転職エージェントを利用するのもおすすめです。転職のプロのサポートを受けられるので、効率よく転職活動ができますよ。
「病院や施設の内部事情を知れる」「非公開求人※を扱っている」など、利用するメリットは大きいです。
求人情報誌や転職サイト、企業のホームページに公開されない求人のこと。「独占案件」「独占求人案件」とも呼ばれます。
詳しくは「非公開求人とは?企業が求人を非公開にする理由や注意点を解説」をご覧ください。
転職エージェントの利用には、どんなメリットがあるのか見てみましょう。
- 希望に合う求人を探してくれる
- 病院や施設の内部事情を知れる
- 履歴書等の書類を添削してくれる
- 面接のアドバイスをしてくれる
- 面接の日程調整を代行してくれる
- 条件交渉を代行してくれる
- 非公開求人を取り扱っている
転職エージェントは、求人の紹介から面接の日程調整、給与や休日などの条件交渉まで行います。転職したい人の強い味方です。
転職エージェントの仕組みについては、「転職エージェントは「転職希望者と企業の仲介役」」で解説しています。
看護師専門の転職エージェントについて詳しくは、次の記事をご覧ください。
看護師の転職方法は主に5つ!自分に合った方法で転職活動しよう
看護師の転職方法には、主に次の5つがあります。
- 転職エージェントを利用する
- 転職サイトを利用する
- 都道府県ナースセンターを利用する
- 病院・施設のホームページを見て探す
- 知人に紹介してもらう
一方の「転職エージェント」はキャリアアドバイザーが転職に関するサポートを行うサービスのことです。
転職サイトと転職エージェントの違いについて詳しく知りたい人は、次の記事をご覧ください。
転職サイトは、自分のペースで転職活動を進めたい人に向いています。
転職エージェントは、サポートを受けながら転職活動をしたい人におすすめです。
転職方法としておすすめなのは、求人情報の集まる「転職エージェント」「転職サイト」「ナースセンター」の利用です。
病院・施設のホームページを一つひとつ見て、求人状況を確認することもできますが、手間がかかります。この方法は「気になる病院がある」ときに使うといいでしょう。
ただホームページの求人情報は、最新のものでないこともあるので注意が必要です。
転職したい理由をはっきりさせて入職後のミスマッチを防ごう!
転職をするときは、まず自己分析をして「どうして転職したいのか」をはっきりさせましょう。
自己分析によって転職理由や転職先に望む条件が決まったら、次は希望条件に優先順位をつけてくださいね。
また転職先は、スキルや適性にあった職場を選ぶことが大切です。気になる病院・施設の情報収集は徹底しましょう。職場見学も欠かせませんよ。
求人票を確認する時は、給与や休日・休暇のほか「看護配置基準」「勤務形態」「看護方式」などを確認してください。
また転職は焦って入職しないためにも、在職中に行うのがおすすめです。「転職に割ける時間が少ない」という人は、転職エージェントを利用してみましょう。効率よく転職活動を行えますよ。