転職の優先順位づけの極意!ミスマッチ=失敗を避ける3つの手順
苦労して転職を決めたのに、働き始めてから「やっぱり違った」「あそこで妥協しなければ良かった」と後悔するケースは、残念ながら珍しくありません。
こうした後悔が生まれてしまうのは、多くの場合、希望条件の優先順位をしっかり決めていないことが原因です。
転職先に求める条件の優先順位は、転職が成功するかどうかを決める大事な要素の1つなのです。
とは言え、「優先順位なんて、どうやって決めたらいいの?」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
この記事では、転職の際に「希望条件の優先順位」を決めるコツについて、3ステップで分かりやすくご紹介します。
転職成功!優先順位づけで得られる3つのメリット
「優先順位をつける」なんて言うと、やり方が分からず戸惑う人もいるでしょう。なんとなく面倒に感じて「やらなくてもいいや」と思ってしまうかもしれません。
でもじつは、転職を成功させるカギは優先順位づけにあるんです。
転職の条件に優先順位をつける大きなメリットは、次のようなもの。
- ミスマッチによる転職失敗を防げる
- 求人を絞り込みやすくなる
- 志望動機の説明をしやすくなる
まずはミスマッチによる転職失敗を防げることが、優先順位づけの最大のメリットと言えます。
条件に優先順位づけができていないと、「なんとなくここでいいか」という曖昧な意識で転職先を決めてしまいがち。でもなんとなく選んだ職場では、働き始めてから「やっぱり違った」と後悔するリスクも大きくなります。
焦りや妥協による失敗を防ぐためには、自分にとっての優先順位をしっかりつけて意識することが大切です。
また、転職活動を始めるときは「家から近くて、給料が高くて、やりがいのある仕事ができて……」と、さまざまな条件を思いつきますよね。
でも残念ながら、自分の希望を全て叶えられるパーフェクトな会社は、まず存在しません。
条件に優先順位をつけることができていれば、「ここは譲れないけど、こっちは妥協できそう」という判断がしやすくなり、たくさんある求人の中から自分に合った職場を絞り込みやすくなります。
さらに、優先順位が高い条件は、そのまま志望動機にもなります。面接の際や履歴書を書くとき、説得力のある志望動機を語れる人は、採用担当者の信頼も得やすくなるのです。
転職活動の際に気をつけたい失敗の例については、こちらの記事も読んでみてくださいね。
優先順位をつけること=「転職の軸」を決めること、と言い換えても良いでしょう。
自分に合った職場で働くためには、(少し面倒でも)優先順位づけの作業をあらかじめ行うのが大事なポイントなのです。
優先順位を決めるべき項目は?希望条件の例リスト
では、実際に優先順位をつけるべき条件には、どんな項目があるのでしょうか?
転職の条件として多くの人が挙げる項目を、具体的に見ていきましょう。
まずは、仕事内容に関する項目です。
- 職種(事務、営業、販売など)
- 業種(飲食業、美容業、建築業など)
- 扱っている商材、商品
- 経験・スキルを活かせる(または積める)仕事かどうか
次に、収入に関する項目を見てみましょう。
- 給与額(年俸、月給、時給など)
- 賞与
- 退職金
- 特別手当
- インセンティブ制度
さらに、働き方や職場環境に関する項目も重要です。
- 勤務地
- 転勤の有無
- 通勤時間
- 雇用形態(正社員、派遣社員など)
- フレックス制度や時短勤務の有無
- リモートワーク対応かどうか
そして意外と見過ごしがちな、勤務時間や休日・休暇に関する項目もチェックしておきましょう。
- 勤務時間
- 残業の有無(定時退社のしやすさ)
- 休日の頻度・日数
- 長期休暇の有無
最後に、その他の項目の例をご紹介します。
- 福利厚生(交通費、住宅補助、育児・介護支援制度など)
- 昇給・昇進と、その評価制度
- 会社の規模(上場/非上場など)
- 社員の定着率
- 社員の年齢・男女構成
- 管理職や役員の男女比
- 研修制度
- 社風や経営理念 など
これらの項目に加え、自分ならではの希望や目標(たとえば「海外で活躍したい」など)をリストアップしてみてください。
リストアップの際は、次の職場に望むことだけにフォーカスするのではなく、今の職場ですでに叶えられている項目についてもしっかりと書き出しておきましょう。
また実際に応募先を選ぶ際には、求人情報や企業の公式サイト、口コミサイトなどから、情報収集をしっかりと行いましょう。
- 仕事の内容・職種に満足がいくから(40.8%)
- 自分の技能・能力が活かせるから(37.5%)
- 労働条件がよいから(24.9%)
以上のデータを参考にしつつ、あくまでも自分に合った基準で決めていきましょう。
転職の優先順位の決め方・3ステップで進めよう
では次に、優先順位のつけ方について解説します。
あまり難しく考えず、3つのステップに沿って進めていきましょう。
ステップ1.項目をリストアップする
まずは、転職先に求める条件をすべてリストアップします。
何を書いていいか分からない……と迷ってしまったら、前の章で出てきた項目を参考にしてみてください。
この段階では、優先順位を意識する必要はありません。「こういう職場で働きたい」という希望があれば、どんなことでも全て書き出し、条件を整理しておきましょう。
ステップ2.譲れない条件を仕分けする
リストアップした項目から、次の4種類にそれぞれ印をつけていきます。
- 絶対に譲れない条件→◎
- できれば譲りたくない条件→○
- 他が揃えば妥協してもいい条件→△
- 「あると良いな」程度の条件→☓
印ではなく、赤・黄色・緑・青など、色分けで整理しても良いでしょう。大切なのは、どの条件が自分にとって重要なのかを分かりやすくすることです。
ここで決めた優先度は、後から変えてもOKです。
転職活動を進めていくうちに「やっぱりこの条件は譲れないかも」「コレは譲れないと思っていたけど、他の条件が揃うなら妥協してもいいかも」と気づくこともあります。
手が止まってしまったら、「後から変えることもできる」という気持ちで、ある程度気楽に印をつけてみてください。
ステップ3.譲れない条件を具体化する
前項で◎印をつけた「絶対に譲れない条件」をピックアップし、あらためてリスト化しましょう。
そして、「給与は最低○○円以上、希望額は○○円以上」というように、譲れない条件を具体的にしていきます。
どの条件にも言えることですが、とくに給与に関しては、妥協する際にも「最低限ここまでは譲れない」という限度のラインを決めておくことをおすすめします。
ここまでの作業が終われば、もう自分にとっての優先順位はかなり明白になっているはず。
応募先を決める際は、◎印=「絶対に譲れない条件」が揃っている、かつ、できれば譲りたくない条件→○印ができるだけ多い求人に絞り込んでいきましょう。
これで、優先順位づけは完了です。
優先順位づけは、「絶対に譲れない条件」をしっかりリストアップできればOKなんです。もちろんランク付けしてもいいのですが、1位でも3位でも結局「譲れない」ということは変わりませんよね。
転職先に求める条件の優先順位が分かれば、自分が転職する目的も固まっていきます。そして、目的がしっかりと固まれば、優先順位づけも楽にできるようになっていきます。
この2つは深く関係し合っているので、もし優先順位づけに迷ったら「転職の目的は何だっけ?」と振り返ってみるのも良いでしょう。
転職エージェントでは、優先順位の決め方はもちろん、応募書類の書き方や面接対策まで、転職のプロのサポートが受けられます。
転職の際は、優先順位づけでミスマッチを回避しよう!
自分にとって何が譲れないのか、妥協できるのは何かを知っておくことで、ミスマッチによる後悔を避けることができます。
「優先順位」と言うと難しそうに聞こえますが、自分の気持ちと向き合いながらステップに沿ってリストをまとめていけば、誰にでも可能です。
譲れない条件さえ把握できれば、無理に1位、2位……とランキングする必要もありません。
優先順位は人によって違って当たり前。「みんなガマンしているから」と安易に妥協せず、自分にとって譲れないものを見極めていってくださいね。
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