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看護師の給料・年収を徹底調査!都道府県・学歴・病床数別に比較

看護師の給料・年収を徹底調査!都道府県・学歴・病床数別に比較

看護師の給料は、夜勤や残業などの手当が占める割合が大きいです。各種手当がつくため、給料は高い傾向にあります。

当記事では、看護師の年収を「性別・年代別」「都道府県別」に紹介。

また「年収600万円」や「給与アップ」を目指すためのポイントについても解説します。同じ病棟勤務であっても、病床数や運営主体によって給与は大きく変わるんですよ。

どれくらい変わるんですか?
たとえば「病床数別」に見ると、500床以上と99床以下では年収に40万円程度の差があります。

それでは、看護師の給料について詳しく見ていきましょう。

『年代別・性別』『都道府県別』に看護師の平均年収を紹介!

この章では厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」をもとに、【年代別・性別】と【都道府県別】の平均年収を紹介します。

まずは【年代別・性別】の平均年収を詳しく見ていきましょう。

【年代別・性別】看護師の平均年収

【年代別・性別】看護師の平均年収

※「所定内給与額」×12カ月+「年間賞与その他特別給与額」で算出

年収は女性よりも男性の方が高い傾向にあります。

年代別・性別に見ると20~49歳までは男女で「16~25万円」の差ですが、50~54歳になると男性のほうが「60万円以上」年収が多いです。

そして男女ともに平均年収がもっとも高いのは55~59歳。男性は「589万円」女性は「497万円」です。また70歳以上に関しては男性看護師のデータはありませんでした。

男性・女性別の平均年収は次のとおりです。

女性の平均年収は「439万円」
男性の平均年収は「447万円」

次は都道府県別に看護師の平均年収を紹介します。

【都道府県別】看護師の平均年収(万円)

【都道府県別】看護師の平均年収

※「所定内給与額」×12カ月+「年間賞与その他特別給与額」で算出

看護師の全国平均年収は「478万円」。

年収が高い都道府県では、500万円を超えます。年収が高い上位3つの地域を見てみましょう。

看護師の平均年収ランキング|都道府県
  1. 京都:541万円
  2. 東京:532万円
  3. 山梨:524万円

年収がもっとも高いのは京都府です。続いて東京・山梨と続きます。

このほか、栃木・千葉・神奈川・兵庫・奈良・鳥取も平均年収が500万円以上。

ちなみに平均年収が低いのは、次の3県です。

看護師の平均年収が安い県
  1. 宮崎:396万円
  2. 鹿児島:406万円
  3. 佐賀・長崎:415万円

全国の平均年収を見ると、年収が400万円に届かないのは宮崎県のみ。宮崎県に限らず、九州は全体的に看護師の平均年収が低いです。

あの准看護師の平均年収は、どのくらいなんですか?
准看護師の平均年収は女性が「403万円」、男性が「310万円」ですよ。

大卒者と3年課程卒業者の給与は大きく変わらない!差は1万円程度

「大卒のほうが、専門学校を卒業した人よりも給与が高い?」と気になっている人も多いのではないでしょうか。

日本看護協会の「2017年病院看護実態調査」をもとに、大学・3年課程別に新卒看護師の給与を比較してみましょう。

新卒看護師の給与|大学・3年課程卒業者別
最終学歴 平均給与
大学 274,000円
3年課程 266,000円

給与は大学卒業者のほうが高いですが、あまり大きな差はありません。

平均給与の差は「12,000円」です。

また最終学歴によって、給与に差をつけない病院もあります。給与のなかで大部分を占める基本給は、病院や施設がそれぞれの基準を設けているのです。

転職する際は、学歴よりも経験年数やスキルなどを重視する病院も多いんですよ。

給料を決める基準って、どんなものがあるんですか?
給料の決め方には、学歴・年齢・勤続歴に重きをおく「年功賃金」、スキルを重視する「職能給」などのパターンがありますよ。

看護師は『年収600万円以上』『給与アップ』を目指すことも可能

看護師の全国平均年収は「478万円」。年収の高い地域では500万円を超えますが、「年収600万円以上を目指したい!」と考える人もいるのではないでしょうか。

看護師は勤務先によっては、年収600万円以上を目指すことも可能です。年収アップを目指す方法には、次のようなものがあります。

看護師が「年収アップ」を目指す方法
職場 方法
現在の勤務先で昇給
を目指す
・資格を取得
・管理職に昇格
転職して年収アップ
を目指す
・病床数の多い病院に転職
・社会保険関係団体が設置主体の病院に転職
・手当や福利厚生が充実している病院に転職
・昇給率が高い病院に転職
・美容クリニックで働く
・CRA(臨床開発モニター)※として働く
※治験をモニタリングする仕事

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

勤務先で昇給を目指すなら「資格取得」「キャリアアップ」を検討!

「今の職場が好き!・・・でももう少し給料が上がってほしい」という人は、資格取得や管理職への挑戦を検討してみましょう。

資格を取得してスキルアップ!手当追加で年収アップを目指す

専門看護師の資格を取得すると、手当がついたり、昇格・昇給できたりする場合があります。日本看護協会の「2012年 病院勤務の看護職の賃金に関する調査」によると、専門看護師手当の平均額は「12,926円」です。

ただ専門看護師資格に対して手当追加や昇給・昇格がある病院は3割程度しかありません。

資格を得ることで、給料が上がる病院であれば取得を検討してみましょう。専門看護師資格は、看護技術の向上にもつながる資格ですよ。

3割ですか・・・少ないですね。ほかにいい資格はありませんか?
そうですね、助産師資格は給料アップにつながりやすいですよ。

実際の求人票をもとに、同じ病院でも「助産師」と「看護師」の給与にどれくらいの違いがあるのか見てみましょう。

「助産師」と「看護師」の給料を比較
病院 助産師の給与 看護師の給与
A病院 27~35万円 20~30万円
B病院 28~40万円 23~30.7万円
C病院 30~43万円 25~34万円

同じ病院であっても、助産師は看護師よりも給与が高い傾向にあります。ただ病院によっては、給与があまり変わらない場合も。自分の働く病院では、助産師資格の取得によって給与が上がるのか、事前に確認しておきましょう。

注意点として、助産師資格は1年以上専門の教育を受ける必要があります。専門看護師資格も実務研修が5年以上必要なうえ、大学院卒業が必須なためハードルが高いです。どちらの資格も取得の際は、病院側の協力が欠かせません。

助産師の資格取得方法については、次の記事をご覧ください。

管理職にキャリアアップして昇給を目指す!

現在の職場で昇給を目指す場合は、管理職にキャリアアップするという方法も。主に次のような役職があります。

看護職の主な役職
  • 看護職副院長
  • 看護部長
  • 副看護部長
  • 看護師長
  • 副看護師長
  • 看護主任

国立病院機構の資料から、役職がつく場合の年収を見てみましょう。

役職がつく看護師の年収|国立病院機構の場合
役職 年収
看護部長 930万円
副看護部長 800万円
看護師長 740万円
副看護師長 620万円

最近では看護師が副院長になるケースも増えています。その場合は年収が1000万円を超えることもあるんですよ。

キャリアアップの道を進むには、まずは看護主任になる必要があります。しかし主任になるためには、10年以上の経験を求められることが多いです。

資格取得や管理職へのキャリアアップは、時間がかかります。現在の職場にこだわらないのであれば、転職するのもひとつの手です。次は転職して年収アップを目指すポイントを紹介します。

転職して年収アップを目指す!年収が高い病院の特徴と年収が高い仕事

看護師は昇給しづらい傾向にあります。そのため今の給与から大きく年収がアップする可能性はあまり高くありません。

「今の給料に満足していない」「昇給が見込めない」という場合は、転職を検討してみましょう。

年収アップを目指して転職する際は、次のポイントに注目してください。

転職で年収を上げるためのポイント
  • 病床数が多い病院に転職
  • 社会保険関係団体が設置主体の病院に転職
  • 手当・福利厚生の充実している病院に転職
  • 美容クリニックで働く
  • CRA(臨床開発モニター)として働く

それぞれ具体的に見ていきましょう。

「病床数が多い」「社会保険関係団体が設置主体」の病院は給与が高い

日本看護協会の「2017年 病院看護実態調査」を見てみると、給料が高い病院には次のような傾向があります。

給料が高い病院の傾向
  • 病床数が多い
  • 社会保険関係団体が設置主体

実際に「病床数別」と「設置主体別」の給与を見てみましょう。

「病床数別」に見る看護師の税込給与総額

「病床数別」に見る看護師の税込給与総額

※勤続10年の看護師の平均給与額(31~32歳の非管理職)

299床以下の病院では給与に大きな差はありませんが、300床以上になると給与に差がでてきます。

500床以上と99床以下の給与を比べると、その差は約35,000円。

1年間で42万円程度、給与が多いことがわかります。

次に設置主体別の税込給与総額を見ていきましょう。

「設置主体別」に見る看護師の税込給与総額

設置主体別に見る看護師の税込給与総額

※勤続10年の看護師の平均給与額(31~32歳の非管理職)

設置主体別に見ると、給与がもっとも高いのは「社会保険関係団体」。

「医療法人・個人」と比べると「社会保険関係団体」の給与は、約34,000円高いです。年間で考えると、40万円ほど給与が高い計算になります。

年収をアップさせたい人は、「病床数が多い病院」や「社会保険関係団体が設置主体」の病院をチェックしてみましょう。

手当・福利厚生の充実している病院に転職!

看護師の給与は夜勤や残業など、看護師ならではの諸手当が占める割合が大きいです。

そのため手当が充実している病院であれば、年収アップが期待できるのです。

また手当だけでなく、福利厚生も必ずチェックしたいポイント。福利厚生には次の2つの種類があります。

福利厚生は2種類
福利厚生の種類 ポイント
法定福利 法律で義務付けられている
(例雇用保険・健康保険など)
法定外福利 任意の福利厚生サービス
(家賃補助・育児支援など)

転職する際は「法定外福利」に注目しましょう。

家計で大きな割合を占める住居費の補助は大切なポイントです。また子どもがいる人は、子育て支援の有無や内容も確認してくださいね。

ただ「手当や福利厚生が充実していても、基本給が少ない」という求人もなかにはあります。手当・福利厚生・基本給をあわせて見るようにしましょう。

でも、手当や福利厚生について詳しく聞きづらいです・・・。
それなら、転職エージェントを使うのがおすすめですよ。

手当や福利厚生についての質問など、直接聞きづらいことはキャリアアドバイザーを通して質問できます。また給料交渉などもキャリアドバイザーが代行しますよ。

看護師の転職に特化した、おすすめの転職エージェントは次の記事で紹介しています。

昇給率が高い病院に転職!

看護師は昇給率が低い傾向にあります。そのため勤続歴が長くても、あまり給与が上がらないケースが多いです。

給与が上がる見込みがなければ、転職を検討してみましょう。その際は昇給率の高い病院を選ぶのがおすすめです。転職時に現在の職場と年収が大きく変わらなくても、昇給率が高ければ勤続年数に応じて年収が上がります。

美容クリニックで働く、CRA(臨床開発モニター)として働く

年収アップを目指すのであれば、美容クリニックで働く、臨床開発モニターとして働くという手もあります。

どちらも年収600万円を目指すことが可能です。

美容クリニック・臨床開発モニターの仕事内容
主な仕事内容
美容クリニック 皮膚科:レーザーや注射などを行う
外科:手術の介助などを行う
臨床開発モニター 治験のモニタリングなどを行う

美容クリニックは自由診療のため、給与水準が高い傾向にあります。またお客様に施術を勧め、契約が成立するとインセンティブ※がもらえるクリニックも。

インセンティブ(報奨金)とは

目標を達成したときに、給与以外に支払われる報奨金のこと。

ただクリニックによっては営業ノルマを設定している場合があります。「営業はしたくない」という人は、その点をしっかり確認しましょう。

臨床開発モニターは新薬の開発に携わる仕事。新薬を待つ患者のために働くことに、やりがいを感じる人は多いです。

筆者が臨床開発モニターの求人検索をしたところ、「年収600万円以上」の求人が複数ありました。なかには1000万円を超える求人も。また土日祝や年末年始が休みという点に魅力を感じる看護師も多いです。

臨床開発モニターについて詳しくは、「産業看護師の主な種類!仕事内容・求められる能力を紹介」で紹介しています。

看護師は病院以外にも活躍できる職場がたくさんあります。病院以外の転職先については次の記事で紹介しているので、ぜひご覧ください。

また病院以外の職場は看護師専門の転職エージェントだけでなく、総合型の転職エージェントにも求人が掲載されます。総合型の転職サイトやエージェントを使って、選択肢を増やすのもおすすめです。

看護師としての働き方や年収などキャリアプランにあった選択を!

看護師の平均年収を性別に見ると、女性は「439万円」男性は「447万円」です。

都道府県別では、全国平均が「478万円」。もっとも年収が高いのは京都府の「541万円」です。一方、平均年収が低いのは宮崎県。九州は全体的に年収が低い傾向にあります。

また看護師は職場によって、年収600万円以上を目指すことも可能です。現在の職場で年収アップを目指す場合は、資格取得や管理職へのキャリアアップを検討しましょう。ただ資格取得・管理職への昇格には時間がかかります。その場合は転職するのもひとつの手です。

看護師は同じ資格を使っていても、職場や働き方によって給与が変わります。看護師としての働き方や求める年収など、キャリアプランを今一度考えてみてはいかがでしょうか。

※掲載の情報は2018年7月現在のものです。
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