社労士資格は独学でも可能!受験前に知っておくべき受験資格や勉強法

仕事に役立つ国家資格として知られる「社会保険労務士」。興味はあるけれど「難しそう」と受験を躊躇する人も多いようです。

社労士の資格を取るのは簡単ではないので勉強が必要ですが、自分に合った勉強法を見つければ合格にも近づきやすくなります。

とは言え社労士資格の受験には、まず受験資格を満たすことも必要です。

この記事では社労士の資格について、受験資格や学習方法などを解説。資格を取ったあと、どんな場所で働くことができるのかについてもチェックしていきましょう。

社会保険労務士資格の取得は難しい?受験資格や合格率を紹介

社労士の試験は、毎年8月下旬に行われています。令和元年は8月25日。

申込期間は4月中旬から5月末まで、合格発表は11月の上旬から中旬に行われます。

社会保険労務士の受験資格|いずれかを満たせばOK

社労士の受験資格には、主に「学歴」「実務経験」国家資格合格」と3つの項目に分かれます。それぞれ細かく条件が指定されていて、ここには書ききれないほど。

大まかに説明するので、条件を満たすかどうか微妙な人は社労士試験のオフィシャルサイトで確認してください。

社会保険労務士の受験資格
学歴
    ・短期大学卒業もしくは同等以上の学歴

    ・大学在学中の場合、学士に必要な一般教養科目終了、または62単位以上を修得

    ・専門学校で「専門士」「高度専門士」の称号を取得

実務経験(職歴) ・社労士または弁護士の補助に通算3年以上従事

・企業で労務・保険等に関する業務に通算3年以上従事

・公務員、独立行政法人などで通算3年以上の行政事務経験

国家試験合格(資格)
    ・「公認会計士」「司法書士」など指定の79の国家試験いずれかに合格

    ・司法試験の予備試験に合格

    ・行政書士資格を保有

※受験申込には、資格を満たしていることが証明できる書類の提出が必要です
専門職大学を出た人はOKですか?
ええ。専門職短大・専門職大学を卒業した人も受験資格があります。
受験料はいくらですか?
9,000円の受験手数料が必要です。

合格後には、ほかにも費用が必要になりますよ。それについては「社労士資格を取得しただけでは社労士として働けない」の章でご説明します。

社労士試験の合格率は何パーセント?

社労士資格はとても人気ですが、受験者数が増えても合格率は上がらない、難関の試験とも言われています。

平成30年に行われた第50回の社会保険労務士試験の合格率は6.8%。

38,42人が受験し、2,413人が合格しています。

合格者を年齢でみると、多いのは40代で32.8%。30代と40代で約6割を占めています。

男女比では男性が65.1%と女性より多いです。

平成30年の合格者の最年少は20歳、最高年齢は84歳でした。

では次に、勉強方法を見ていきましょう。

社労士資格を取るための3つの勉強方法|自分に合った方法で

社労士試験は、次のような科目で出題されます。

社労士試験の試験科目
・労働基準法及び労働安全衛生法
・労働者災害補償保険法
・雇用保険法
・労務管理その他の労働に関する一般常識
・社会保険に関する一般常識
・健康保険法
・厚生年金保険法
・国民年金法

択一式の問題が70問、選択式が8問。それぞれの合計得点が基準に達しない場合は不合格です。

実務経験が長くても、こういった法律知識を網羅している人は少ないですよね。そのため試験勉強は欠かせません。

社労士の資格を取るための勉強は次の3つです。自分に合った勉強方法を選びましょう。

社労士の勉強方法
  • 通学
  • 通信講座
  • 独学

それぞれのメリットや向き・不向きなどを含めて説明します。

社労士資格試験の勉強方法その1:通学

1つ目は社会保険労務士の勉強ができる学校へ通う方法です。

通学がおすすめなのは、自分で勉強時間を作るのが苦手な人。

通学のメリットには、法律の改正など新しい情報が簡単に手に入ることも挙げられます。試験の傾向がわかることも。

同じように資格取得を目指す仲間が周りにいることも1つのポイントです。

学校を選ぶときには、過去の生徒の合格率やサポート体制などをチェックしましょう。

合格率が高い学校は、それだけ講師の指導力や教材の充実度が高いと考えられますし、何より信頼できますよね。

サポート体制が充実しているところは、すぐにメールや電話で対応してくれます。

もちろん費用も重要なポイント。パンフレットを見るだけでは、受講料に教材費や模擬試験費用など全ての金額が含まれるかどうかがわからないところもあります。

体験入学してみるのもおすすめです。

早期割引や学費一括支払い割引などがある学校もあるので、上手に利用してください。

社労士資格試験の勉強方法その2:通信講座

2つ目の学習方法は、通信講座。

忙しくてなかなか時間が作れない人、自分のペースでコツコツ勉強がしたい人、学校が遠い人は通信講座がオススメです。

通信講座では、教材をもとに自分で勉強をし、一定の課程が終了するごとに模擬試験を解いて送付、採点という流れが主流です。

通信講座を選ぶ際は、合格率やサポート体制のほか、勉強の進め方もチェックして選びましょう。

通信講座による進め方の違い
  • 動画配信を見ながら学校で授業を受けているように勉強を進めていく
  • 教材と一緒に送られてくるDVDを見ながら勉強を進めていく
  • テキストを読んで自分で勉強を進めていく

通信講座では、サポート体制もとても重要。模擬試験の採点時には、間違っている部に赤ペンで具体的な注意点などを入れてくれるところがあります。

中には回答だけだったり、「このページをチェックしてください」というアドバイスだけのところも。それでは何に気を付けたらいいのかが分かりません。

また、分からないところを聞いても数日返事が来ないような通信講座では、サポート体制が十分とは言えませんよね。

通信講座のサポート体制などは、口コミでチェックするとわかりやすいです。

通信講座にも受講期間があり、講座によってサポート期間や修了証書が貰える期間が決まっています。そこもチェックしておきましょう。

社労士資格試験の勉強方法その3:独学

最後は独学での勉強法です。

独学の場合、いかに自分に合ったテキストを選ぶか、勉強できる環境を整え、勉強する意思を強く持てるかが大きなポイント。

テキストや社労士試験の問題集は、まず最新のものを選ばなくてはいけません。

毎年10~11月に最新の問題集やテキストが販売されますので、チェックして購入しましょう。

最新のテキストにも、出版社によっていくつか種類があることも。その際はなるべく詳しい解説がされているものを選ぶのがポイントです。

簡単な説明だけで終わってしまっているものでは、独学で聞ける人もいないと理解できず行き詰まってしまうことも。

買う前に本屋で読み比べ、理解しやすいものを選びましょう。

そのほか、独学での勉強には次の3点もおさえておくのがおすすめです。

社労士資格を独学で勉強するときのポイント
  • 毎日必ず2~3時間の勉強時間を作る
  • テキストと問題集は1冊を何度も繰り返して利用する
  • 大手予備校などが行う模擬試験を最低1回は受ける

独学の場合、つい何種類ものテキストを購入したくなりがち。しかし、1冊を何度も読んで問題を間違いなく解けるようになることが重要です。

テキストや問題集以外に必要なものがある時は、大手の通信講座が市販している書籍などをチェックしてみましょう。

独学の場合、「時間がある時に勉強する」のではなく、毎日2~3時間の勉強時間を作ることが必要です。

継続することで、記憶も確かなものになっていきます。

また独学では試験の雰囲気や時間配分などがわかりません。当日いきなり受験するより、大手予備校が行っている模擬試験を受けておくと安心ですよ。

社労士資格を取得しただけでは、社労士として働けない 

社会保険労務士試験に合格したら、それだけで社労士として働けるかというと、実はそうではありません。

「社会保険労務士」の肩書で仕事をする場合は、「社会保険労務士名簿」に登録し、都道府県の社労士会に入会する必要があります。

登録・入会は法律で義務付けられているため、登録せずに社労士を名乗るのは社労士法違反です。

登録・入会には費用もかかります。入会金と年会費は都道府県によって金額が異なるため、確認が必要です。

社労士登録にかかる費用

(東京都社会保険労務士会の場合)

登録免許税・登録手数料 各30,000円
入会金
    ・開業労務士 50,000円
    ・勤務労務士 30,000円
年会費
    ・開業労務士 96,000円
    ・勤務労務士 42,000円

入会金や特別会費は1回のみの支払いですが、年会費は社会保険労務士名簿に登録をし続ける限り毎年払います。

さらに、登録時に実務経験が2年以上ない人は、全国社労士連合会による事務指定講習を受ける必要もあります。

講習を受けるには、受講料約7万円が必要です。

登録するだけで、こんなにお金がかかるんですか。
そうなんです。でもここで挙げた東京都は、まだ安い方なんですよ。

資格を活かしたい!社労士のニーズがある職場とは?

社労士のニーズは年々高くなっているのですが、「社会保険労務士」の名称での募集をしていない企業が多いです。そのため、社労士の働ける環境は一見少なく感じることも。

社労士のニーズがある職場には、どんなものがありますか?
では、社労士が活躍できる職場を4つ紹介しますね。
社労士の活躍の場
  • 社会保険労務士事務所
  • 法律事務所
  • コンサルティング会社・一般企業
  • 独立して開業

社労士の活躍の場その1:社会保険労務士事務所

社労士の資格を取ったら、まず1番に考えるのが、社会保険労務士事務所での就職でしょう。

全国に様々な規模の社会保険労務士事務所があります。そのため就職しやすいように感じますが、実は求人が少ないため、狭き門となっています。

社労士事務所の求人では、雇用形態は正社員でなくパートなどが多いのも特徴です。

社労士の活躍の場その2:法律事務所

法律事務所にも、社労士資格がないとできない仕事があります。

ただし社労士事務所と同様、ニーズは高いのですが求人が少ないため、法律事務所で働くのも難関です。

また、法律事務所の求人も時給制での雇用が多いので、一般のサラリーマンより収入が落ちる可能性があります。

社労士の活躍の場その3:コンサルティング会社や一般企業

社外の社労士と契約を結ぶ企業もありますが、社員として雇用すればコストダウンが図れます。

迅速な対応ができるなどのメリットもあることから、社労士資格を持っている人を採用する企業やコンサルティング会社も増えています。

ただ、業務内容に専門的なものが多く、即戦力を求める会社が多いため、資格だけではなく実務経験を重要視される傾向があります。

社労士の活躍の場その4:独立して開業する

4つめの働き方は独立開業ですが、社労士になってすぐ独立して仕事を始めるという人はほとんどいません。

ある程度働いて、実績・経験を積んてから独立して開業する人がほとんどです。

独立してやっていくには、営業する必要もあります。社労士としての実績や実力があっても、コミュニケーションが苦手な人は開業には向いていないかもしれません。

社労士の仕事内容については、「社労士の仕事内容には何がある?独占業務や開業社労士についても解説」の記事も読んでみてください。

気になる年収については「社労士の年収は高い?社労士の給料・年収と年収アップの方法を解説」で解説しています。

社労士資格を取るなら、計画的に自分に合った勉強方法で

社労士の資格を取るために学校へ通わないといけないと思う人もいますが、通信講座や独学でも社労士の勉強は可能です。

ただ、簡単な試験ではありませんので、どんな方法でもしっかりと計画的に勉強することが重要です。

また、社労士の資格を取ったから高い収入が約束される訳でもありません。仕事も社労士専門の場所ではなく、企業の一員として働くことがほとんどです。

社労士として働くには、試験に合格した後、社労士会への登録・入会が必要。その金額も安くはないので、資格を取る前によく考えるのがおすすめです。

社労士は難しい資格ですが、人材に関する専門家として役に立つ資格です。自分に合った勉強法で、効率よく合格を目指しましょう。

※掲載の情報は2019年8月現在のものです。
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