トラック運転手になる!必要な資質や労働環境、収入や免許まで解説
「トラック運転手って実際どうなの?大変なの?」と疑問に思う人も多いですよね。
トラック運転手は、体力はもちろん、自己管理能力やコミュニケーション能力など、いろんなスキルが求められる仕事です。
またドライバーの給料は固定給が低めなので、時間外労働など無理をしないと十分な収入にならないという人も。
労働環境も、拘束時間が長いなど全体的に良くない状況です。
ただ、業界の離職率はサービス業などより低め。
重要なのは、仕事の大変さなど悪い面も知った上で、自分に合うかどうかを考えて転職すること、そして職場は吟味することです。
この記事で、トラック運転手に必要な資質から給料、必要な免許まで一通りチェックしておきましょう。
トラック運転手は人とのコミュニケーションも不可欠な仕事
トラックの仕事は、期日・時間を守って確実に、安全に荷物を目的地に運ぶこと。
そのためトラック運転手に不可欠なのが、責任感の強さや自己管理能力です。
事故を起こさないためには、マナーの悪い一般車や業務でのあらゆるイライラに負けない精神力も必要。
また、トラックの仕事で勘違いされがちなのが、「人との会話、コミュニケーションの必要がなくて気楽なのでは?」ということ。
運転中は1人でも、人との関わりはありますし、その重要度も高め。
荷主や届け先に嫌われたら、愛想のいいドライバーのいる他の会社に仕事を回されてしまうこともあります。
突発的なトラブルには、ドライバー同士の情報共有や助け合いがあってこそ乗り越えられることも多いのです。
ただ男性でも女性でも、運転センスはないと危険です。
女性のトラックドライバーはまだ少なく、全体の3%にも満たない数。
長距離や大型トラックには体力面の心配があるほか、「男性中心の業界である」「子育てとの両立が難しい」「職場に女性ドライバーの受け入れ体制が整っていない」といった面も。
働きやすい環境かどうかは大切なポイントですよね。
トラック運転手への転職を考える女性には、すでに女性ドライバーが働いていたり、子育て支援制度があったりする会社を選ぶのがおすすめです。
トラック運転手はストレスフル!長い拘束時間や荷待ち時間
トラック運転手の仕事では、どんなことがストレスの原因となるのでしょう。
一般車による路上駐車などのマナー違反のほか、よく言われるのが拘束時間・労働時間の長さ。
特に大型・長距離トラック運転手の拘束時間が長い傾向にあります。
休息期間(1つの仕事が終わって次の仕事が始まるまで)が8時間未満しかない、というドライバーも。
しかも、ドライバーに残業代を支払っていない企業が8割以上もあったことが、厚生労働省の調査※で明らかになっています。
また、商品は無事でも「梱包にキズがあるから」と荷物の引き取りを拒否される、契約にない配送以外の雑務を無償でさせられる、などの問題点も。
さらに、荷物の積み込みや納入までの「荷待ち時間」が長いことも、トラック運転手の大きなストレスの原因となっています。
任意保険の免責金額分は自腹とか。
トラックドライバーは、社会の役に立っている、誇りの持てる仕事と言えます。
ただ、忙しさやストレスで忘れがちになってしまうドライバーもいるかもしれません。
トラックの種類・距離などは、働き方の希望に合わせて決める
トラック運転手の仕事は、車両の大きさや走行距離、運ぶものなどによってさまざまな種類があります。
しかしその場合は、小さめのトラックで多数の配送先を回る必要があったり、手で積み下ろす作業が多かったりして、体力的に厳しいことも。
大型で長距離の仕事の方が、荷物の積み下ろしをフォークリフトでできて楽だというドライバーも多いのです。
仕事を選ぶときは、自分がどんな働き方をしたいか、どんなデメリットなら耐えられるかを考えてみてください。
ただし、未経験からいきなり大型の長距離トラック、というのは危険なので、まずは小型・中型で慣らすのが一般的です。
トラックの種類や仕事の違いなどについては、「トラック運転手の仕事内容とは?向き・不向きや問題点についても解説」の記事も参考にしてください。
上で紹介したトラック運転手の資質や労働環境についても、詳しく紹介しています。
トラック運転手の平均年収は大型で約450万、ただし変動が大きい
トラック運転手の給料は、他の職種に比べて低い傾向にあります。
政府の統計によると、2017年の大型トラック運転手の平均年収は約454万円※。
小型になると、それより40万円ほど低い収入です。
ただしこれはあくまで平均なので、参考程度にとどめておきましょう。
つまり、時間外手当など毎月一律でない賃金のウェイトが大きいのです。
そのため、働き方や走行距離、休日出勤の有無や時間外労働の量などによって、収入は大きく変動します。
求人情報を見た限りでは、給料の額は、運ぶ荷物や年齢などによる大きな違いはなく、職場によって大きく違っていました。
トラック運転手の給料については、「トラック運転手(ドライバー)の給料・年収をいろんなデータから紹介」の記事で解説。
年齢の違いや荷物の違いなどでの調査結果もお伝えしています。
トラック運転手には未経験可の求人多数!40代以降でもOKか
慢性的な人手不足の問題を抱えるトラック業界には、未経験でも応募可能な求人がたくさんあります。
ただし「ドライバーの高齢化」も人手不足と同様に深刻な課題。
未経験であれば必然的に、若い人の方が優遇されます。
現代は40歳を過ぎてもまだまだ働き盛り。「若者に負けない自信がある」という人も多いでしょう。
しかし、40代を超えての転職には盲点もあります。
それは、自分より年下の人間から仕事を教わったり、自分から教えを請わなければならない状況にプライドが保てず、強いストレスを感じる人が多いこと。
歳を重ねるにつれ、無意識に「聞く耳を持てない」頑固さが備わってしまっていることも。
ただでさえ記憶力、俊敏さなどは若い頃より衰えるもの。教えを素直に吸収できないと、一人前になるのに時間がかかったり、教える側の負担になったりしてしまいます。
40代・50代でトラック運転手に応募するなら、若者にはないメリットをアピールしたり、上で説明したような年齢によるデメリットを払拭しましょう。
40代男性の転職ポイントを経験者の話を交えて解説した記事もあります。ぜひ読んでみてください。
このほか、トラック運転手の転職事情や成功のポイントなどについては、「トラック運転手への転職は未経験でも可能?注意点や志望動機の書き方」の記事で解説しています。
トラックの運転に必要な免許は車両と免許取得時期で異なる
運転免許は現在、「普通免許」「準中型免許」「中型免許」「大型免許」の4種類。
免許の取得時期によって、運転できる車両の範囲も異なります。
また、トラックの免許は、その車両総重量と最大積載量によって決定するもの。どの免許が必要なのかは運転する車両によって違うのです。
18歳以上であれば運転経験がなくても取得できるので、高校を卒業してすぐにでも一部のトラックが運転できるようになりました。
フォークリフトなど作業用の機械を公道で運転するための「大型特殊免許」もあります。
普通~大型免許の運転可能範囲や受験資格、その他の免許・資格については「トラックの免許の種類をわかりやすく紹介!仕事の幅が広がる資格も」を読んでみてください。
トラック運転手に転職するなら、ドライバーに特化した転職サイトを利用するのが効率的でおすすめです。業界のニュースや他のドライバーの意見などの情報が掲載されたサイトも。
「トラックの転職におすすめの求人サイト特集!それぞれの特徴を紹介」の記事を読んで、自分に合いそうなサイトを2~3個利用しましょう。
トラック運転手が自分に向くかをよく考え、転職するなら職場を吟味
働きやすい職場を選んで自分が納得できれば、長く続けられる可能性も高いのです。
まずはトラック運転手に必要な責任感や自己管理能力が自分にあるか、労働環境の実態を知った上で、ドライバーとしてやっていけそうかを考えましょう。
次に、どのような働き方にするかを決めてください。
トラック運転手の仕事は、トラックの重量や走行距離、荷物などによって異なります。
また、職場環境や労働環境、給料などは、職場による違いもかなり大きいです。
応募先を選ぶ際は、なるべく多くの求人情報を集めて見比べてくださいね。
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