履歴書の通勤時間の書き方とは?よくある質問と正しい記入例

履歴書の通勤時間の書き方とは?よくある質問と正しい記入例

履歴書を書くとき、通勤時間の欄って意外と軽視されがちです。しかし、採用担当者にとっては必ずチェックする部分ですから、この欄もやはりきちんと事実を正確に記入せねばなりません。

そうはいっても、「通勤時間ってどこからどこまでを含めるの?」「何分単位で書けばいいの?」等々、ちょっとした疑問は次々出てくるものです。

この記事では、そんな履歴書の通勤時間欄に関する疑問にお答えし、記入するにあたっての注意点なども併せてご紹介していきます。

企業側は通勤時間をどれくらい気にしているの?

まずは、なぜ履歴書に通勤時間を記入するところがあるのか、採用担当者は通勤時間からどのようなことを判断しているのかといったところから見ていきましょう。

企業側がチェックしていること

通勤時間欄に記入された時間を見て、企業は以下のようなことをチェックします。

  • 自宅から通勤しやすいかどうか
  • 交通費がいくらになるか

これは、採用後に企業にとっても本人にとっても、非常に大きく影響してくることなので、採用担当者は必ず通勤時間欄を確認し、通うことが負担にならない距離か、交通費が高額になりすぎないかということをチェックしているのです。

遠いと不利になる!?

始発で来なければ始業に間に合わないような人は、体力的にもつかどうか心配になりますし、災害時などに帰宅困難者になりやすいという不安も出てきます。また、遠ければその分交通費もかさみますから、企業側のコスト増となってしまいます。

ですから、遠いということが選考において不利に働くということはあり得ます。

しかし、「通勤時間を勉強の時間として有効活用しています」「現職も通勤時間は同じくらい長いですが、遅刻は一度もしておりません」「採用していただけたら、引っ越しも検討しています」等と熱意をアピールすれば、通勤時間だけで即不採用ということはあまり考えられません。

通勤時間は、採用する企業側にとって意外と重要な項目なんですね。

それにしても、あまり遠いと選考に不利になることもあるんですね…。どれくらいから「遠い」と思われるのですか?

地域や職種によっても平均の通勤時間は異なりますが、一般的には1時間30分を越えると遠いという印象になりますね。

志望度の高い企業が遠い場合は、企業側の心配を解消できるよう、何らかのアピールをするとよいですね。

通勤時間の基本的な書き方と調べ方を知っておこう!

では次に、履歴書の通勤時間欄の書き方を具体的にご紹介します。

通勤時間を書くときのポイント

通勤時間を書くだけでも、何かと迷う部分が多いものです。以下のポイントに注意して書いてみましょう。

  • 片道の時間を書く
  • ドア・トゥ・ドアにかかる時間を記入する
  • 最短時間を書く
  • 5分単位で四捨五入した時間を書く
  • 「0」も記入する
  • 交通手段も併せて記入する

以下に、より詳しくご説明していきます。

家から会社までの片道の最短時間を書くべし!

通勤時間は、必ず片道の時間を書きます。

また、電車やバスに乗っている時間だけでなく、家から駅まで歩いている時間や最寄駅から会社まで歩く時間も通勤時間に含めます。いわゆるドア・トゥ・ドア、つまり家の玄関を出てから会社のドアを開けるまでにかかる時間が、履歴書に記入すべき通勤時間というわけです。

この通勤時間は、必ず最短の時間を記入します。

電車の待ち時間を含めたり、寄り道したり、電車が遅れたりした時のことを考えて多めに計算してはいけません。

5分単位で調整しよう

実際の通勤時間を計ってみて、中途半端な数字になった場合、そのまま書くのはあまり美しくありません。その場合は、1分の位を四捨五入して、5分単位で記入しましょう。たとえば、実際の通勤時間が33分なら「35分」、1時間8分なら「1時間10分」という形です。

ここで注意していただきたいのが、「0」も忘れずに記入するということです。

・通勤時間が30分の場合 → 「0時間30分」
・通勤時間が1時間ちょうどの場合 → 「1時間00分」

このように、時間も分も0をきちんと書きましょう。これを忘れると、記入漏れを疑われてしまいますのでご注意ください。

移動手段も記入しよう

履歴書の通勤時間欄には、「約 時間 分」としか書かれていませんが、その上に利用する移動手段も併記しておけば、担当者にもより分かりやすくなるのでオススメです。

【車の場合】

通勤時間
 自家用車
 約 0時間30分

【電車を乗り継ぐ場合】

通勤時間
 JR、地下鉄
 約 1時間15分

このように、利用する交通機関をすべて書き、合計でかかる通勤時間を記入します。

通勤時間の調べ方

行ったことのない場所に会社がある場合、通勤時間がどれくらいか分かりにくいですよね。そんなときは、下見を兼ねて実際に行ってみて時間を計るのもおすすめです。

それが難しいときは、インターネットやアプリで調べることができます。グーグルマップなどの地図アプリで、自宅と会社の位置や最寄り駅を入力すれば、すぐに所要時間が表示されます。

その際、有料道路や別料金がかかる特急列車などを移動手段に選ばないように注意してください。電車やバスなら普通料金、車なら一般道路だけで行った場合の所要時間を、通勤時間として記入しましょう。
自宅が駅から遠い人も、駅までの時間を含めた時間を通勤時間として書くんですね。

利用する交通機関も書き加えるといいんですね。でも、履歴書にそのような項目がないのに、勝手に付け足しても大丈夫なんですか?

履歴書は採用担当者にとって分かりやすいことが大切ですから、そのために交通手段を書き加えることはむしろ好印象です。

気になるなら、交通手段の選択肢が記載されている履歴書もありますから、それを活用するのもいいですよ。

こんな時はどう書けばいいの?よくある疑問を解決!

採用されたら引っ越したい人や、どの支店に配属になるか分からない人など、通勤時間をどう書けばいいか迷うことも多いものです。最後に、そんなありがちな疑問について、解消しておきましょう。

引っ越しの予定がある場合

Uターン転職など遠方での転職をする場合、実家に戻るなどすでに転職後の住所が決まっている場合は、そこからの通勤時間を記入します。

まだ引っ越し先が決まっていない場合は、時間は記入せず「〇年〇月頃に引っ越し予定です」と記入しておきましょう。

Uターンに限らず、希望の転職先がちょっと遠くて採用されたら引っ越したいという場合も、現在の自宅からの通勤時間を書いたうえで、「採用していただけたら引っ越しを検討しております」と記入しておくとよいでしょう。

勤務地が複数ある場合

勤務地や支店がいくつかあり、どこに配属されるか分からない場合は、一番近い勤務地または希望の勤務地までの通勤時間を記入します。そして、どこまでの通勤時間なのかを合わせて記入します。

記入例は以下の通りです。

通勤時間
 バス(○○支店への通勤時間)
 約 0時間20分

勤務地がとても近い場合は?

家からすぐ近くで募集があった場合、交通機関を利用せずに行けるため、通勤時間は書かなくてもよいのでは?と考える人もいらっしゃるかもしれません。

しかし、この場合も必ず「徒歩 約 0時間5分」というように通勤時間を記入してください。

近いからといって何も書かないと、記入漏れとみなされてしまいますのでご注意ください。

複数の通勤方法がある場合

都心部などでは、自宅から勤務先までの移動方法が、電車各線、バス、自動車などいくつもあるということも珍しくありません。このような場合は、どれを書けばよいのか迷ってしまいがちですよね。

こんなときは、一番早く到着できる交通手段を選んで記入します。とはいえ、自動車通勤はNGという会社も多いので、車通勤OKと分かっている場合以外は、車の方が早くても公共交通機関での所要時間を優先しましょう。

どの交通機関でもかかる時間は同じくらいというときは、運賃が安いところを優先します。

そして、やはり時間の上のスペースに、「JR○○線」というように利用する路線を明記しておきましょう。

引っ越し先が決まっていないとき、採用になったら引っ越すということを書いた方がいいのですね。

その場合、引っ越す時期も未定ということもあり得ます。それも含めて書くと長くなって通勤時間欄に収まらなさそうですが、どうすればいいのですか?

その場合は備考欄に書いておくと良いでしょう。

どの辺りから通勤してくるのかは重要な情報なので、まだ決まっていない場合も「〇分以内で通勤できるところに引っ越し予定です」というように書くと、通勤イメージがつけやすくなります。

通勤時間は最短時間を交通手段とともにはっきり書こう!

通勤時間欄は、履歴書全体の中ではとても小さな欄ですが、作法に則ってしっかりと書くことで、採用担当者の印象をアップさせることも可能です。

基本的には、自宅から勤務先までの最短時間を、5分単位で四捨五入して記入すればOKです。その際、0も忘れずに記入しましょう。また、通勤に利用する交通手段も書いておくと、とても丁寧な印象を持ってもらえます。

引っ越しなど何らかの事情がある場合も、その旨を書いておけば大丈夫です。あまり難しく考えすぎず、相手に分かりやすい書き方を心がけましょう。