エンジニア10種類を徹底解説!転職に必要なスキルと成功のコツ
IT業界やWeb業界の求人サイトを見ていると、「エンジニア」という職業にもたくさんの種類があることに気づきます。
「SEとプログラマーってどう違うの?」とか、「セールスエンジニアって何?」など、さまざまな疑問が湧いてくるかもしれません。
そこでこの記事では、IT・Web系エンジニアの種類、そしてエンジニアとしての転職を成功させるポイントについて分かりやすく解説していきます。
なお、今回ご紹介するのはすべてIT・Web業界で活躍するエンジニア。ものづくりや機械設計に携わるエンジニアとは別物ですのでご注意ください。
では早速、IT・Web系エンジニアの世界について見ていきましょう。
「エンジニア」主な10種類の仕事内容と特徴をわかりやすく
私たちの生活を支えているIT技術や、便利なWebサイト。それらを開発・運用するのがエンジニアの仕事です。
ただ、エンジニアと一口に言っても、専門分野や仕事内容によってさまざまな種類に分かれています。
ここでは、主なエンジニア職を次の10種類に分けて見ていきましょう。
- システムエンジニア(SE)
- プログラマー(PG)
- Webエンジニア
- テストエンジニア
- インフラエンジニア
- ネットワークエンジニア
- サーバーエンジニア
- データベースエンジニア
- 制御・組み込みエンジニア
- セールスエンジニア
それぞれの仕事内容について、簡単に解説していきます。
1.システムエンジニア(SE)
システムエンジニアは、コンピューター・システムの開発現場における「まとめ役」や「責任者」といった存在です。
システムエンジニアの仕事は、まずクライアントの要望を聞き、それを叶えるためのシステムを考えて提案すること。
そしてOKが出たら、プログラマーなどチームメンバーと協力してシステムを開発し、テストで品質を確認したのち納品まで責任を持って行います。
でもじつはSEのメイン業務は、システムの設計書作り、開発チームのマネジメント、クライアントとの交渉といったことなんです。
場合によっては実際のコーディングを行うケースもありますが、あくまでも「責任者」がメインの役割。コミュニケーション能力が求められる職業であることを把握しておきましょう。
システムエンジニアへの転職を考える人も増えています。こちらの記事も参考にしてください。
2.プログラマー
システムエンジニアが作った設計書を基に、実際にプログラムを作成するのがプログラマーです。
プログラマーの仕事は、専用のプログラミング言語を使って設計書どおりに動くシステムを組み立てること。コードを書くのが仕事のため「コーダー」とも呼ばれる場合もあります。
プログラマーの使う言語は、作るシステムのジャンルによって異なります。専門の領域に関する深い知識が必要とされる職業です。
3.Webエンジニア
システムの中でも、WebサイトやWebアプリケーションの設計・開発に特化した職業がWebエンジニアです。
Webエンジニアは、Webサイトの作成・運用からアプリケーションの開発・保守まで幅広い業務を一手に引き受ける事が多く、ネットリテラシーやセキュリティ関連を含めた専門知識が求められます。
4.テストエンジニア
テストエンジニアは、コーディングが完了した製品の品質をテストする職業です。
システムをリリースする前に、製品を実際に動かしながら、「不具合がないか」「ちゃんと設計どおりに動くかどうか」を細かくチェックしていきます。
小さなバグも見逃さないようコツコツとテストを繰り返していく必要があり、慎重さと忍耐力が求められる仕事です。
5.インフラエンジニア
インフラとは、英語の「infrastructure(インフラストラクチャー)=基盤」の略です。
現実社会でインフラといえば水道や電気など生活基盤となるもののことですが、IT用語でインフラとは「ネットワーク」や「サーバー」といったITシステムの基盤となるものを指します。
インフラエンジニアとは、そのネットワークやサーバーを設計・構築、管理・運用する専門家のこと。
企業におけるインフラを整備し、正常に機能しているかどうか監視。障害が起きればすぐに復旧にあたる仕事です。
インフラエンジニアの仕事内容や役立つ資格などを紹介した記事もあります。ぜひ読んでみてくださいね。
6.ネットワークエンジニア
インフラエンジニアの中でも、とくにネットワークシステムを専門に扱うプロは、ネットワークエンジニアと呼ばれます。
ネットワークとは、有線・無線のインターネットや、社内のイントラネットなど。ネットワークエンジニアは、これらの通信が正常に機能するように管理・運用する人のことです。
不正アクセスの検知、ネット回線の不具合等のトラブル解決も行うため、通信とセキュリティに関する深い専門知識が求められます。
7.サーバーエンジニア
サーバーエンジニアは、サーバーの構築・設計・運用保守を専門に行うエンジニアです。
サーバーとは、テキスト、画像、音楽といったデジタルデータを格納しておく倉庫のような場所のこと。サーバーエンジニアの仕事は、依頼主の規模や予算に合わせたサーバーの設置や運用です。
サーバーエンジニアとネットワークエンジニアを兼任したり、総称してインフラエンジニアと呼んだりもします。
8.データベースエンジニア
顧客情報や商品情報など、膨大なデータを蓄積したものをデータベースと呼びます。
データベースエンジニアとは、そうしたデータベースを専門に扱うエンジニアのことです。
具体的には、データベースの構築・管理・運用・保守を担当します。
扱うデータの中には個人情報や企業の機密に関わるものも多く、セキュリティに関する知識が不可欠です。
9.制御・組み込みエンジニア
「制御・組み込み」という言葉は一般的にはあまり知られていませんが、じつは私たちの身近なところで活躍している技術です。
「組み込み」とは、家電や自動車など独立した機器を動かすために組み込まれたシステムのことで、「制御」とは、それらを正しく動かすための制御システムのこと。
これら「制御・組み込み」系のシステムを開発・運用・保守する仕事が、制御・組み込みエンジニア。
IoTや自動運転技術の進歩により、需要が右肩上がりで増加中です。
10.セールスエンジニア
セールスエンジニアとは、IT系の知識を活かして製品・サービスの売り込みや提案を行う営業職のこと。
自社のIT製品を分かりやすく説明したり、クライアントの求める機能にぴったり合う製品を提案したりといった仕事が主な業務。また、アフターケアやトラブル対応も行います。
一般的な営業職との違いは、IT技術の専門知識と、それを一般の人にも分かりやすく説明するスキルを持っていること。
システムエンジニア職と共通する部分も多く、現場を離れたエンジニアが経験を活かせる職業の一つです。
セールスエンジニアについて解説した記事も読んでみてください。
エンジニアはIT業界以外でも活躍できる
エンジニアが活躍できる場所は、IT業界以外にも無限に広がっています。
コーディングが苦手な人でも、保守・運用がメインのエンジニア職であれば、充分活躍できるでしょう。
自分の興味や得意分野に合わせて職場を選ぶのもおすすめです。
たとえば、自動車が好きなら自動車関連企業で制御・組み込み系の仕事を探すなど、あらゆる可能性が考えられます。
エンジニアといっても、仕事内容や活躍できる現場はさまざま。このことを頭に置いておきましょう。
エンジニアに必要な5つのスキル。コミュニケーション能力も不可欠
エンジニアの種類はさまざまですが、多くのエンジニアに共通して求められるスキルは次のようなものです。
- ITへの興味と向上心
- 集中力
- コミュニケーション能力
- 問題解決力
- 交渉力・提案力
それぞれ、簡単に解説します。
必要なスキル1.ITへの興味と向上心
エンジニアはITのプロフェッショナルで、IT技術は日々進歩し続けています。
エンジニアの仕事を続ける上では、常に新しい技術に興味を持って勉強を重ねる「興味と向上心」が大切です。
必要なスキル2.集中力
エンジニアの仕事には、緻密な作業が付き物です。
細かいタスクをコツコツとやり続ける「集中力」が求められます。
必要なスキル3.コミュニケーション能力
エンジニアと言っても、一人で働くわけではありません。
システムを開発・運用する仕事の多くは、クライアントやチームメンバーとの共同作業です。
仕事をスムーズに進めるためには、ある程度の「コミュニケーション能力」も必要です。
必要なスキル4.問題解決力
エンジニアの仕事の目的は、クライアントの要望を叶えること。
それはどんな分野のエンジニアにも基本的に共通しています。
SEやセールスエンジニアなら「どんなシステムを提供すれば満足してもらえるか」、それ以外のエンジニアなら「不具合や問題にどう対処すればよいか」といったことを考える「問題解決力」も大切です。
必要なスキル5.交渉力・提案力
問題解決力と同時に、できること・できないことを見極めてクライアントや自社のメンバーを納得させる「交渉力・提案力」も不可欠です。
エンジニアの転職成功のポイント!経験者と初心者でどう違う?
では、実際にエンジニアとしての転職を目指す場合、成功率を上げるためにはどんなことに気をつけたら良いのでしょうか?
エンジニア経験者は、資格より経験をアピールすべし
エンジニアの転職市場では、資格の有無より実際の経験やスキルが重視されます。
すでにエンジニア職の経験があり、スキルも充分持っているのであれば、資格取得に時間を費やすよりもむしろ経験・スキルを前面に出して転職活動を進めたほうが良いでしょう。
経験やスキルはできるだけ見やすいポートフォリオ(作品集)に落とし込み、自分がやってきた仕事を採用担当者にも伝わるようにします。
ポートフォリオの作り方が分からない場合は、無料で登録できる転職エージェントなどに相談するのがおすすめです。
エンジニアの転職は、企業のニーズをしっかり把握・アピールすべし
どんな職業でもそうですが、応募先企業のニーズをしっかり把握することで、採用される確率がぐっと上がります。
とくにエンジニアは仕事の幅が広く、また「エンジニア」という言葉の捉え方も企業によってまちまちな部分があります。
求人募集している企業がどんな人材を欲しがっているのか、企業サイトや求人欄からしっかり把握し、ニーズに合ったスキル・経験をアピールしていきましょう。
エンジニア未経験者なら、プログラマーがおすすめ
エンジニアとして働いた経験がまだない人は、まずは実際のコーディングを行うプログラマーから経歴をスタートするのがおすすめです。
プログラマーはエンジニア職の中でも登竜門的な仕事であり、未経験者でも比較的採用されやすい職業と言えます。
エンジニアの転職におすすめ!転職エージェントサイト6つ
転職を成功させるための大きな味方になってくれるのが、転職エージェントの存在です。
転職エージェントは、効果的な履歴書の書き方からポートフォリオの作り方、またブラック企業など業界の詳しい内情まで、しっかり把握しています。
今回は、IT・Web系に強いおすすめのサイトをご紹介しましょう。
転職サイト名 | 特徴など |
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レバテックキャリア |
・IT・webエンジニア専門 ・求人エリアは関東・関西・福岡のみ |
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WORKPORT(ワークポート) |
・IT・ゲーム業界中心 ・求人エリアは全国+海外 |
多くの転職サイトには、会員のみに紹介している「非公開案件」があります。非公開案件は数が豊富かつ条件も良いことが多いので、転職を考えているなら登録だけでもしておくと選択肢が増やせます。
また転職の成功率をさらに上げるには、1つのサイトに絞るのではなく、2〜3の転職サイトを併用するのがおすすめです。
エンジニアの仕事は幅広い!自分に適した職場を探そう
「とにかくコーディングの腕を上げたい」「リーダーとして大きな案件を動かしてみたい」など、自分の希望やスキルに応じてどんなエンジニアになるのかを決めていきましょう。
毎日多くの時間を費やすのが「仕事」であり、その時間を有意義なものに変えるための手段が転職です。
転職を成功させるためには、企業のニーズに合わせて自分のスキルや経験をアピールすることが必要であり、それをサポートしてくれる強力な味方が転職エージェントです。
エンジニアへの転職を目指すなら、便利なエージェントサイトも上手に活用していきましょう。
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