フリーランスのエンジニアにおすすめのエージェントや利用の注意点
「エンジニアとして独立したものの、仕事がなかなか見つからない」「フリーのエンジニアになりたいけど、仕事がちゃんと見つかるか不安」・・・
そんなエンジニアの仕事探しにおすすめなのが、フリーランス向けのエージェントです。
一般的な転職エージェントと同様、求人案件の紹介から契約(商談)成立までのサポートをしてくれます。
この記事では、フリーランスのエンジニアをサポートする5つのエージェントを紹介。
エージェントの利用についてよくある疑問も解決するほか、フリーランスの実態についても紹介するのでぜひ参考にしてください。
フリーランスエンジニアの仕事探しに役立つエージェント5選
フリーランスを対象としたエージェントは数多くありますが、ここでは厳選した5つを紹介します。
それぞれの特徴を比較してみましょう。
エージェント名から各項目に飛べます。
フリーエンジニア向けエージェント:1【レバテックフリーランス】
まず登録をおすすめしたいのが、IT・Webの人材紹介に強いレバテックによるフリーランスのためのエージェント、「レバテックフリーランス」です。
強み | ・フリー向けエージェントとしての認知度が高い ・常駐型のフリーランス案件が多い ・福利厚生パッケージあり ・1人あたりの紹介案件は平均17件 |
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対象エリア | ・東京23区の案件が8割超 ・一都三県、関西、愛知、九州 |
支払いサイト | 15日(月末締め翌月15日払い) |
企業にもエンジニアにも認知度が高いことから、優良な案件が集まりやすいのが魅力。企業に足繁く通って信頼関係を築いていることで、情報収集能力の高さが期待できます。
働き方としては、契約先の企業に勤務する常駐型フリーランスの案件が多く、長期間や大規模な仕事に参画できる可能性も高いですよ。
より詳しい情報は「『レバテックフリーランス』の強みやメリット、注意点をじっくり解説」の記事をお読みください。
フリーエンジニア向けエージェント:2【ギークスジョブ】
「geechs job(ギークスジョブ)」も、多くのフリーエンジニアに利用されているエージェントです。
強み | ・保有する案件数が多い ・福利厚生プログラムあり ・無料セミナー・相談会あり |
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対象エリア | 東京・神奈川・大阪・名古屋・福岡がメイン |
支払いサイト | 非公表 |
利用者には特にWeb系エンジニアが多く、次いでスマホアプリ、インフラ系のエンジニアが多く登録しています。
ギークスジョブでは、フリーITエンジニア向けの福利厚生プログラム「フリノベ」が利用できることもポイントの1つ。確定申告時期に税理士の無料セミナーが行われたり、健康診断・人間ドックを割引価格で受けられたりします。
エージェントは併用しているエンジニアが多いです。登録しておくのをおすすめします。
詳しくは「『ギークスジョブ』の特徴は?知っておきたいメリット・デメリット」の記事で紹介しています。
フリーエンジニア向けエージェント:3【Midworks】
「Midworks(ミッドワークス)」も、利用者の満足度が高いエージェントです。
強み | ・保有する案件数が多い ・保障や福利厚生サービスが充実 ・還元率80%以上、発注単価も公開 |
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対象エリア | 東京・神奈川・埼玉 |
支払いサイト | 20日(案件により異なる場合あり) |
Midworksの大きな特徴の1つが、クライアントからの発注金額を公開していること。還元率も80%以上で、不信感が生じにくい仕組みです。
また、保障については「正社員並み」というのも魅力的。フリーランス向けの賠償責任保険や健康診断の優待、経理ソフトの無料利用などのサービスが受けられます。
在宅案件は少ないエージェントが多いので、ぜひチェックしてみてください。
フリーエンジニア向けエージェント:4【PE-BANK】
「PE-BANK」は、特に地方で仕事を探すエンジニアの利用におすすめのエージェントです。
強み | ・共同受注契約で契約内容がオープン ・福利厚生メニューや確定申告サポートも充実 ・「適職フェア」(支援・独立相談会)あり |
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対象エリア | 全国(主要9都市に拠点あり) |
支払いサイト | 非公表 |
全国9カ所(東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、岡山、広島、福岡、京都)に拠点があるほか、その他の地域の仕事探しもサポート可能です。
分配率は報酬の受け取り回数によって分配率が決まり、2回までは88%、24回までは90%、25回以上は92%です(2020年8月現在)。
フリーエンジニア向けエージェント:5【クラウドテック】
「Crowd tech(クラウドテック)」は、クラウドソーシングで有名な「クラウドワークス」が運営するサービスです。
強み | ・未経験OK、リモートOKの案件が比較的多め ・企業からの高評価で報酬上乗せあり ・福利厚生、ベビーシッターサービスあり |
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対象エリア | 全国 |
支払いサイト | 15日(月末締め、翌月15日支払い) |
クラウドテックは他のエージェントと比べて、未経験OKの案件やリモートワークが可能な案件が多め。より自由な働き方をしたいフリーランスエンジニアにおすすめです。
半年ごとに企業への満足度調査を行い、評価が高かったエンジニアには次の半年の報酬に1%を上乗せしてくれるというサービスで、継続して高評価なら最大5%までの上乗せが可能です。
フリーランス向けエージェント利用の疑問も解決、注意点も
エージェントを利用してみたいけど、「よくわからない」と二の足を踏む人もいるでしょう。
この章では、エージェントに関するよくある疑問を解決していきましょう。
Q:複数のエージェントに登録しても問題はないか
選択肢を増やし、より多くの情報を集めるには、エージェントの併用がおすすめです。
ただし中には、他のエージェントの案件を受けないように言ってくる担当者もいるもよう。複数のエージェントを利用することで、そういった特性も見えてきます。
自分本位で悪質なエージェントとは手を切り、相性の良い、使いやすいエージェントを味方につけましょう。
Q:在宅の案件も紹介してもらえるのか
エージェントに寄せられる案件の多くは、企業に常駐して働くフリーランス向けのものです。
在宅のみで探すなら、「クラウドテック」などに登録しつつ、「クラウドワークス」や「ランサーズ」などのクラウドソーシングサービスを利用したり、スキルマーケットに登録したりするのがおすすめです。
会社としては、オフィスにいてくれた方がいつでも頼れますし、業務進行やセキュリティの面でも管理がしやすいですから。
スキルや人間性から「この人でなければ」という高い信頼を得られれば、可能性も出てくるかもしれません。ただし、在宅でも常駐と同じ対応ができることが前提とされるでしょう。
Q:未経験でも紹介してもらえる案件はあるか
基本的に「フリーランス」には、「プロとしての即戦力」が期待されます。エンジニアのように専門の知識やスキルが必要な仕事はなおさらです。
仕事をもらうには、実務経験があることが条件と言っても過言ではないでしょう。エージェントも、高スキルのフリーランスが多数いることを売りにして企業から案件をもらっています。
未経験でOKの案件では単価が低いことが予想されます。仕事を教えてくれる人もおらず、苦労することも必至。
未経験の場合は、まずは実務経験を積むのがおすすめです。アルバイトからはじめるのも1つの手ですし、クラウドソーシングなら見つかる可能性もあります。
Q:エージェント経由で仕事をもらうのと直接契約とでは何が違うのか
フリーのエンジニアがエージェントを使うことで得られるメリットには、次のようなことがあります。
- 自分で営業しなくても案件が紹介してもらえる
- 大手企業の案件にも関わりやすい
- 契約交渉までサポートしてもらえる
- 継続して仕事を得やすい
- 自分の市場価値がわかる
フリーランスは基本1人で活動するため、すべてを自分でしなくてはならないですし、周りの状況も見えにくいです。また、収入も不安定です。
その点、エージェントを使うことで、スキルや希望にあった案件を探してもらえるほか、契約が決まるまでサポートが受けられます。さらに仕事を継続している間に、次の仕事を探してくれるエージェントも多いです。
紹介案件の数や企業規模、単価などによって、自分の市場価値が見えてくれば、個人としての営業や今後のキャリアアップを考える上でも役立ちます。
ただし、エージェントが仲介してくれた仕事の報酬からは、マージンが引かれます。また、エージェントや担当者によっても紹介案件の有無や質に大きな違いが出てくることも否めません。
Q:エージェントの手数料はいくらか
報酬は「(企業から支払われた金額)ー(エージェントの手数料)」となります。
商流が浅い(直取引に近い)ほど、引かれる手数料が安く済み、手元に多く入ります。二次請け、三次請けと間に入る企業が多いほど、自分の収入が低くなってしまうのです。
フリーランスになるか迷っているなら実態調査も参考に
フリーランスになるかどうか、まだ迷っているエンジニアの人も多いかもしれませんね。
この章では、フリーランスになるメリットやデメリット、気になる収入などについて知っておきましょう。
結果はすべて、国(内閣官房日本経済再生総合事務局)による「フリーランス実態調査結果」から紹介します。ただしこの調査は、ITエンジニアに限ったものではありません。
フリーランスの年齢層とフリーになった理由
フリーランスとして活躍している人の年齢層は、40代以上が7割を占めています。
20代は11%、30代は17%となっており、経験を積んでからフリーになる人が多いと予想できます。
フリーランスになった理由として多く挙げられたのが、「自分の仕事のスタイルで働きたい」「働く時間や場所を自由にするため」という理由でした。
フリーランスになってよかったこと
フリーランスとしての満足度を聞く質問では、満足度が高かったのは次の4つです。
- 仕事上の人間関係
- 働く場所や時間など就業環境
- プライベートとの両立
- 達成感や充実感
会社勤めで不満に思いがちなことが、フリーランスになったことで解消できているようです。
フリーランスで働く上で不満なこと、ネックとなること
上の満足度の質問で、もっとも満足度が低かった項目が「収入」です。
フリーランスで働く上での障壁として6割の人が挙げたのも、「収入が少ない・安定しない」いう回答。
そのほか「他者とのネットワークを広げる機会が少ない」、「仕事がなかなか見つからない」といった意見もありました。
会社とは違い、「仕事でのケガや病気への補償がない」、「労働時間や休日に関する規制がない」「契約条件があいまい・事前に明示されない」ことを挙げる人も多く、「社会的信用を得るのが難しく、偏見や誤解がある」ということもフリーランスの弱点のようです。
フリーランスとして働いている人の年収
満足度の低い年収。この調査では職種を限定していないため、エンジニアとしての収入はわかりませんが、「年収200万円以上300万円未満」という人が最も多い結果(19%)でした。
ちなみに「600万円以上」が17%、「800万円以上」は8%です。
年収割合については、会社勤めの場合とほぼ変わりはありません。
「フリーランスになって高収入を得たい」という人も多いと思いますが、現実はそう簡単ではなさそうです。
収入よりも自由な働き方のメリットが大きいと考える人が多いのでしょうね。
フリーランスのうちエージェントを利用している人の割合
調査によると、仕事の獲得手段としてエージェントなど仲介業者を使っている人は約2割。
職種や地方によっては仲介業者がいなかったりするので、これも「エンジニアだけ」となると結果は異なる可能性もあります。
また、トラブルを経験したことのある人も2割いました。
トラブルの内容として最も多かったのは「報酬や業務内容などを一方的に変更された」というもの。
2番目に多かったのは「事前に知らされなかった仲介手数料を取られた」「仲介手数料が事前に聞いていた額と違った」というトラブル。「仲介業者と連絡が取れなくなった」という人も約20%いました。
フリーランス向けエージェントを上手く活用して、継続収入を得よう
フリーランスのエージェントとして活躍するには、何より案件を受注しなくてはいけませんよね。
その際に役立てたいのがフリーランスエンジニア向けのエージェントサービス。
数多くのエージェントがありますが、ここでは厳選して5つを紹介しました。
選択肢は多い方がいいので、エージェントを併用するのもおすすめです。「収入が不安定」というフリーランス共通の悩みを解消するために、ぜひ有効活用してください。
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