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「ジョブレインボー」はLGBTQ+に理解のある職場だけの求人サイト

「ダイバーシティ(多様性)」を重視する企業は増えていますが、未だ「男女」間の格差の是正すらままならないケースも多いのではないでしょうか。

男女の区別だけでなく、「LGBT」と呼ばれる同性愛者やバイセクシュアル、トランスジェンダーなど、性的指向や自認の在り方はさまざまであることがわかっています。しかし、社会全体がそれらの人たちを自然に受け入れているとは言えないのが現状です。

「Job Rainbow(ジョブレインボー)」は、いわゆる性的マイノリティー(性的少数者)の人たちが、差別や偏見の不安なく応募できる求人を集めた転職サイト。

この記事では、その「Job Rainbow(ジョブレインボー)」について、特徴や利用の流れなどを紹介します。

「ジョブレインボー」の掲載企業は「LGBTフレンドリー」

転職サイト「Job Rainbow(ジョブレインボー)」の最大の特徴は、LGBTなど性的マイノリティの視点で仕事探しができること。

特筆すべきは、次の3点です。

「ジョブレインボー」の特徴
  • 独自審査を通過した「LGBTフレンドリー企業」だけを掲載
  • カミングアウトしてもしなくてもOK
  • 登録内容に沿ったスカウトが届く可能性あり

もう少し詳しく見ていきましょう。

ジョブレインボーは審査を通過した「LGBTフレンドリー企業」だけを掲載

「LGBTフレンドリー企業」とは、LGBTの人もそうでない人も同じように活躍できる環境整備に取り組む会社のこと。

同性パートナーでも利用できる制度を取り入れたり、ハラスメント防止のために知識や理解を深める研修をおこなったり。相談できる窓口や、ハラスメント発生時の対処法を定めたガイドラインがあるなど、LGBTの人が働きやすい環境に向けて何らかのアクションを起こしている企業です。

ジョブレインボーでは、求人検索も「LGBTフレンドリー項目」での絞り込みができます。

「LGBTフレンドリー項目」の例
  • 差別禁止規定あり
  • 研修受講済み(全社員)
  • 性自認に合わせた施設利用
  • カミングアウトしている社員
  • 当事者コミュニティあり
  • 男女別の制服なし
  • 通称名使用OK
※この他、計24の項目あり

ただし、企業によって「フレンドリー」の度合いが異なります。

その点も、ジョブレインボーが独自の評価を行い、24の条件のうちいくつに該当するかを各企業ページに見やすく表示しています。

大切なのは、LGBTだからと特別扱いをするのではなく、誰もが同じように働きやすい職場を目指していること。

これらの企業に、LGBTの採用に関する特別枠があるわけではありません。

ジョブレインボーの利用はカミングアウトをしてもしなくてもどちらでもOK

「ジョブレインボー」はLGBTQ+に理解のある職場ばかりを集めた求人サイト。とは言えLGBTQ+以外の人でも利用可能です。

特別な事情がない限り、性別での雇用不平等は許されない時代です。性認識などについても明らかにする必要はありませんよね。

そのため、ジョブレインボーでも、性的マイノリティであることをカミングアウト(表明)する義務はありません。

登録の際に入力項目はありますが、任意項目のため答えなくても利用に差し障りはないですし、記載しても公表するかどうかが選択できます。

ジョブレインボーに登録しておくとスカウトが届くかもしれない

「ジョブレインボー」では、自分で求人を探すだけでなく、スカウトを待つこともできます。

履歴書などの登録内容から、経験や条件に合った企業や「ジョブレインボー」のキャリアサポーター(アドバイザー)からスカウトが届く可能性があるのです。

自分では思いもつかなかった、新たな可能性が拓けるかもしれません。

そんな「ジョブレインボー」ですが、利用するにあたってお伝えしておきたいことがあります。このあと2章にわたって説明しますね。

「ジョブレインボー」には地方の求人が少ない

「ジョブレインボー」は全国エリアを対象に求人を掲載しています。

しかし中身を見てみると、その多くが東京都の求人です。

地方の求人を検索してみると、数がかなり少なく、全国展開の企業が各地域で募集している案件が目立ちます。

全国展開ってことは大企業が多いってことですよね。大企業で働けるのはうれしいです!
でも求人の数が少ないと、自分に合う仕事や職場を見つけるのは難しいかも。地方の社員にもLGBTへの理解がちゃんとあるかどうかも心配だわ。
地方ではまだまだLGBTへの理解が少ないということなのか、単に「ジョブレインボー」を利用していないだけなのかはわかりませんが、地方でももう少し選択肢が増えるといいですね。

「ジョブレインボー」を利用するにも、企業研究は必須

ジョブレインボーには、LGBT+Qに理解のある企業が集まります。

しかし、先にも少し触れたとおり、その度合いは企業によって差があります。

中には、企業価値の向上を目的に「LGBTの人たちに理解がある」とアピールする企業や、体裁だけは整えてあるけれど一部の人にしか浸透していない職場も、「ない」とは言い切れません。

そのため、必ずしておきたいのが「企業研究」です。

企業の公式サイトで企業理念や方針を読んでみたり、web上に社長のインタビュー記事などがないか探してみましょう。

「LGBT」の文言を出していなくても、多様性に関してどのような考えを持っているか、どのように配慮されているか、どんな活動をしているかなどを知る手がかりが見つかる可能性があります。

社員や取引先など関係者に知り合いがいれば、それとなく社風や状況などを聞いてみるのもおすすめです。

「ジョブレインボー」の利用に必要な会員登録について

「ジョブレインボー」を通じて求人に応募したり、詳しい話を聞いたりするには、会員登録が必要です。

会員登録の内容は、履歴書の作成(フォームに沿って入力するだけ)と、セクシュアリティに関する任意の質問事項に答えること。

一般的な転職サイトに比べ、入力する内容がやや多いですが、それだけ自分に合った企業からのスカウトが届く可能性も高まります。

「ジョブレインボー」登録時の主な入力項目
・個人情報
(氏名や生年月日、メールアドレス)
・学歴・職歴・スキル
・希望条件
・セクシュアリティ
(性別、性的指向、性自認)
・職場でのカミングアウトの範囲
・任意の回答項目
(公開・非公開、パートナーの有無など)

これらの項目について、たとえば職歴なら「経験社数、年収、直近の社名、在籍期間、担当業務」など詳しい内容を記載する必要があります。

自分のセクシュアリティがよくわからない人は、その場で簡易診断ができるツールも用意されているのでやってみてください。

LGBTQ+向けの求人サイト「ジョブレインボー」基本情報

LGBTの人すべてが自分らしく働ける職場を探すことを目指すサイト「ジョブレインボー」について、運営会社などの基本情報を見ておきましょう。

「ジョブレインボー」基本情報
運営会社 株式会社 Job Rainbow
月間利用者数 約40万人
利用者の年齢層 非公開
スカウト機能 あり
利用料金 無料
拠点 東京都

「ジョブレインボー」を運営しているのは、東京都の「株式会社 Job Rainbow」という会社。社員は全員、LGBTもしくはアライ(ALLY=LGBTを理解し支援する人の総称)です。

LGBTに関する研修コンサルティングやイベントなども行っています。

登録手続きは「ジョブレインボー」の公式サイトからいつでも行えますよ。

「ジョブレインボー」で自分らしく働ける職場を見つけよう

「ジョブレインボー」は、LGBT+Qと呼ばれる、いわゆる性的マイノリティの人向けの求人サイトです。

「LGBTフレンドリー企業(LGBTに理解があり、制度などを整えている企業)」の求人だけを集めて掲載しています。

会員登録で履歴書を作成しておけば、スカウトが届く可能性も。

求人欄には独自の審査基準で企業のLGBTへの理解度を表示するなど、自分に合った職場を探しやすいように工夫されていますよ。

まだまだ東京以外の求人数が少ないのが残念なところ。全国的に理解が広まり、選択肢が増えていくことに期待したいですね。利用は就活・転職どちらでも可能ですよ。

※掲載の情報は2020年6月10日現在のものです。

 

                    

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11月24日 10:36 求人更新
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