【例文あり】内定を辞退するときのメールの書き方とポイントを解説
自分が本当に希望する企業に就職するためには、やむなく内定辞退をするケースもあります。
内定辞退の方法の1つが、メールでの連絡。しかし内定辞退メールは、そう何通も書くものではありません。ビジネスメールに慣れていても、慣れていなくても、内定辞退メールをどう書くか悩んでしまいますよね。
また「内定辞退の理由」や「辞退するか迷ったときに考えること」についても紹介します。
内定辞退メールの例文を基に書き方のポイントを解説!
この章では、内定辞退メールの「例文」と「書き方のポイント」、「辞退理由」について紹介します。
辞退理由をチェックしたいという人は、「辞退理由例の章」に進んでください。
まずは内定辞退メールの例文からみていきましょう。
内定辞退のご連絡/氏名
【宛名】
株式会社〇〇
人事部 〇〇様
先日、面接をしていただきました◯◯と申します。
この度は採用内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。
誠に勝手ではございますが、内定を辞退させていただきたく、ご連絡を申し上げます。
自身の適性を鑑みた結果、別の会社への入社を決意いたしました。貴重なお時間を割いてくださったにも関わらず、このようなご連絡を差し上げることになり、誠に申し訳ございません。
また本来であれば、直接貴社にお伺いしてお詫びを申し上げるところ、メールでのご連絡となりますこと、重ねてお詫び申し上げます。ご容赦いただけますと幸いです。
末筆ながら、貴社ますますのご隆盛と皆様のご健康ご多幸を、心よりお祈り申し上げます。
————
【署名】
・氏名
・メールアドレス
・住所
・電話番号
————
メールの場合は、つい言い訳が多くなり長々と文章を書いてしまうこともあります。
しかし大切なのは、伝えるべき要件を確実に伝えることです。
簡潔にまとめることを心がけて、内定辞退メールを送りましょう。次の章では例文を基に、内定辞退メールの書き方のポイントを紹介します。
内定辞退メールの書き方!メールの流れとポイントを解説
まずは内定辞退メールの基本的な流れからみていきましょう。メールは次の手順で書き進めます。
- まず名乗る
- 内定通知への感謝を伝える
- 内定辞退したい旨を伝える
- 内定辞退の理由を伝える
- メールでの連絡を謝罪する
- 締めの言葉を記載する
メール本文を書くときは、まず氏名から書きましょう。その際、メールの送信者が誰なのか一目でわかるように「面接をしていただいた〇〇」と一言加えてください。
転職の場合、今の会社名や所属先は必要ですか?
次に、内定をいただいことに対する感謝の気持ちを伝えましょう。
内定辞退の旨は、感謝の言葉を伝えたあとに書きます。そして内定辞退の理由とお詫びの言葉を伝えましょう。メールでの連絡を謝罪したら、締めの言葉で文末を結びます。
ポイント1:件名は簡潔に!氏名も記入しよう
件名はひと目でわかる内容にしてください。また送信者が誰かわかりやすくするため、件名に自分の氏名も記載しましょう。
「内定辞退のお詫び/氏名」
ポイント2:宛名・署名は記載ミスがないようにしっかり確認
宛名には、「会社名」「部署名」「氏名」を記載します。
署名には、次の4つの情報を載せましょう。
- 氏名
- メールアドレス
- 住所
- 電話番号
内定辞退の理由例!ネガティブな理由はNG
- 適性がないと気づいた
- 別の職種への転職を決めた
- 別の業界への転職を決めた
- 家庭の事情でUターン転職することになった
希望にあった企業で働くためには、内定辞退という選択は間違ったことではありません。選考段階で「自分の適性に気づいた」「本当にやりたい業界がみつかった」ということもあるでしょう。
また「地元で働く意思が固まった」「家庭の事情で地元に帰ることになった」など、Uターン就職が理由になることもあります。
ただ辞退理由として「悪評があったから」「業界シェアが低い」など、ネガティブな理由を挙げるのはやめましょう。
辞退理由は「前向きな姿勢」や「やむを得ない事情」などを伝えてください。
どうしても辞退理由を言いたくない場合は、次のように書きましょう。
- 「一身上の都合により」
- 「家族と相談したところ、折り合いがつかず」
辞退理由を伝えるのは義務ではありません。しかし相手の企業に誠意やお詫びの気持ちを伝えたいのなら、辞退理由を伝えましょう。
内定辞退の連絡はメールと電話どちらがいいのか?
企業としても、内定辞退がやむを得ないケースがあることはわかっています。それでも内定辞退は企業に対して失礼であり、印象はよくありません。
そのため内定辞退は、迅速かつ誠実に対応することが重要です。
メールは送信してから、相手が確認するまでの時間差があります。またメールのみで連絡を済ませることを「無作法だ」と思う採用担当者もいるのです。
「直接、電話で伝えるのは気まずい」と感じるでしょうが、できれば電話で辞退の旨を伝えましょう。
内定辞退を電話でするメリットとマナーについて
内定辞退を電話ですると、次のようなメリットがあります。
- 内定辞退の旨が確実に伝わる
- 誠意を伝えられる
メールの場合、「相手が読んでいない」「エラーで未送信」という事態がおこる可能性も。その点、電話であれば確実に内定辞退の旨を伝えることができます。
また声や話し方から感情を伝えられるのもメリット。謝罪の気持ちが伝わりやすいです。
内定辞退をするときの電話のかけ方について詳しくは、次の記事をご覧ください。
また内定の意思を確実に伝えるために、電話とメールの両方で伝えることも可能です。
内定辞退の旨をデータとして残したい場合は、電話とあわせてメールを送りましょう。
内定を辞退するか悩んでいる・・・迷ったときに考えること
内定を「辞退するか」「承諾するか」悩んでいる場合は、次のポイントを確認しましょう。
- 転職理由を思い返す
- 企業の情報を整理する
転職をする理由は「給与アップ」、それとも「やりがいを求めて」でしょうか。
まずは最優先の条件を明確にすることが大切です。
そのうえで企業の情報をあらためて整理していきましょう。「希望する仕事内容か」「企業の評判はどうか」などを確認してください。
「悩む」ということは、なにかひっかかりがあるということです。「転職理由」と「企業の情報」を整理したら、不安要素を書き出してみましょう。
不安要素を解決できるのであれば「承諾」、難しいようであれば「辞退」という道を選びます。
数年後の自分が「その会社でどう働いているのか」をイメージしてみましょう。
だけど「承諾」か「辞退」か、どうしても決断できない場合はどうすればいいですか?
保留の申し出は、内定通知が届いた当日か翌日には行ってください。
内定保留メールの送り方について、詳しくは「内定を承諾するか迷う!ひとまず保留にしたいときの例文」を参考にしてください。
辞退理由によってはエージェントが条件交渉!内定辞退の連絡代行も
内定辞退の理由が「給与の提示額に不満」「入社日が合わない」など、条件面によることもあります。
そんなとき、転職エージェントを介していれば条件の交渉をしてくれる場合も。
条件面としては、主に次の項目が挙げられます。
- 仕事内容
- 残業時間
- 休日
- 給与
- 手当
- 入社日
内定辞退の取り消しは困難!入社できてもマイナスイメージは覚悟して
転職活動の状況によっては「一度は内定を辞退したけど、やっぱり取り消したい」と思うこともあるかもしれません。
しかし内定辞退の取り消しは、難しいケースが多いです。
企業としては「内定を辞退した人」というマイナスの印象があります。そのなかで辞退を取り消し、就職するというのはなかなか困難。
ただし次の場合は、再度選考をしてもらえる可能性があります。
- 選考時の評価が高い
- 採用枠に空きがある
また相手が納得するような、内定辞退の取り消し理由も必要です。ただし嘘をついたり取り繕ったりするのはやめましょう。
内定辞退メールは誠意をもって送ろう!伝え方には要注意
内定辞退メールを送るときは、「内定をもらったことへの感謝」と「辞退することの謝罪」を伝えましょう。
長々と文章を書くのではなく、伝えるべきことを的確に丁寧に伝えます。辞退理由については、「前向きな姿勢」を見せ、「やむを得ない事情」を書きましょう。件名はひと目でわかるように簡潔に。宛名と署名は、記入漏れがないかしっかり確認してください。
内定辞退はオススメできるものではありませんが、やむを得ない場合もあります。転職活動という人生を左右する局面において、不本意な転職先に入職するのは避けるべき。
しかし企業側は時間とお金をかけ選考した結果、「あなたと一緒に働きたい」と言ってくれています。その相手に対して内定辞退が失礼にあたるのもまた事実。
だからこそ、内定辞退を伝えるときは気づかいが必要です。正しいマナーを把握したうえで、内定辞退メールを送りましょう。
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