退職する人への贈り物は何がいい?おすすめやタブー、マナーを紹介
退職する人に、社内でお金を出し合って退職祝いのプレゼントをする会社も多いですよね。
お世話になった上司や、一緒に頑張ってきた同僚が退職するとなれば、お礼や応援などいろんな気持ちを込めて、相手に喜ばれる贈り物をしたいものです。
でも、いざ退職祝いを選ぶとなると何を選べばいいのか迷うもの。気づかずマナー違反のものを贈ってしまうのも避けたいところですし、予算の相場も気になります。
また、あまり接点のなかった人、よく知らない人への退職祝いの買い物を頼まれたりして困る人も。
この記事では、退職祝いを選ぶときのポイントやマナー、人気のプレゼントなどを紹介します。贈り物を買う前にぜひ読んでみてください。
退職祝いにふさわしくない贈り物とはどんな物?
退職祝いに限らず、プレゼントは「受け取った人が喜んでくれそうなもの」を選ぶのが大前提ですよね。
ただ、自分では相手を思いやって選んだつもりでも、実は贈り物としてタブーだったり、よくない意味に受け取られてしまったりする物もあります。
まずは退職祝いで「避けた方がいい物」とは何なのか、そこをおさえておきましょう。
一般的に、退職祝いにNGな物とは
次のような物は、退職祝いとしてふさわしくないと考えられています。
- 名前に「4(し)」や「9(く)」が付く
- 数が4つ、あるいは9つ
- ハンカチ
- お茶
日本では、昔からあらゆることで「縁起」の良し悪しが重視されますよね。
たとえば、「4」と「9」がつく物は「死」や「苦」につながるとして忌み嫌われがちなのはよく知られているところ。
「櫛(くし)」はまさに「死」と「苦」の組み合わせとも取れるので、避けるのが無難です。数が4つや9つになるのも避けましょう。
ハンカチは、「縁を切ること」を連想させると言われています。これは、ハンカチは漢字で「手巾(しゅきん)」と書き、「巾」が「布切れ」という意味で、「(縁を)切る」ニュアンスがあるからというもの。
特に、白いハンカチは亡くなった人の顔にかけることからタブーと言われているのです。
ですのであまり気にする必要はありませんが、「白いハンカチ」は避けるのが無難です。
でもお茶好きの人なら喜ばれるでしょうし、紅茶ならイメージも変わりますね。
国や宗教によってもタブーは異なるので、海外出身の人に贈るならその点も調べておくことをおすすめします。
目上の人への退職祝いとしてNGな物とは
さらに、退職する人が目上の場合は、次のような物もNGです。
- 靴、靴下、スリッパ、マット、座布団
- 下着
- 万年筆、時計、カバン
- 現金
下着は、人が身に着ける最低限の物と言えますよね。そのため、「生活に困っている人に贈る」イメージがあります。
また、親密すぎるニュアンスも伴うため、会社での贈り物にはふさわしくありません。
現金も同じような理由で、すぐに使える「施し」のイメージが強く、失礼と見なされます。
靴や靴下、スリッパなど履物も、「踏みつける」ことが失礼に当たるとされているのです。
そのため、退職する目上の人に贈ると、失礼と受け取られる可能性があります。
退職祝いの相場とは?個人でプレゼントをする場合の相場も
プレゼントを贈るとき、迷うことの1つが「金額」ですよね。安すぎるのは失礼ですし、高すぎるのは経済的に難しかったり、相手に気を使わせたりします。
ここでは、目安としてプレゼントの相場を見ておきましょう。
会社など複数の人で用意する場合と、個人的に用意する場合とで異なります。
相手 | 相場 |
---|---|
役職者、年長者 (上司) |
<会社で>30,000円くらい <個人で>5,000円~10,000円 |
一般社員 (同僚・後輩) |
<会社で>10,000円くらい <個人で>3,000円~5,000円 |
プレゼントの品だけでなく、社員の寄せ書きや花束も一緒に渡す場合は、色紙代や花代なども考慮して予算を決めましょう。
個人で贈る場合は、相手との関係性やお世話になった度合い、関わった期間の長さなどによって決めてください。
お金を集める方法については最後の章でおすすめを紹介しています。
どんな物を贈れば喜ばれる?退職のプレゼントにおすすめの品
では、いよいよプレゼントに何を買うか、本題に入ります。
喜ばれることまちがいなしなのは、退職する本人が欲しいと思っているもの。
退職時に贈り物をすることが会社の慣例なら、本人に直接聞いてもよいでしょう。
ただ、本人にしてみれば予算なども聞きづらく、遠慮して「何もいらない」と言われるかもしれません。また、こちらとしては「サプライズで渡したい」という思いもありますよね。
退職する人への贈り物としておすすめな物とは
退職のプレゼントには、次のような物がおすすめです。
- 花、観葉植物
- ネクタイ、ネクタイピン
- 定期券、名刺入れ、高級ボールペンなどのビジネスグッズ
- 美容家電、電動歯ブラシなど
- マッサージ・リラックスグッズ
- 日本酒やワインなどお酒
- 商品券、ギフト券、旅行券
- ディナークルーズ、スパチケットなどの体験型ギフト
- その他、本人の趣味に関するもの
退職後もビジネスパーソンとして働く人になら、仕事で使う、少し高級なブランド品などを選ぶと喜ばれるでしょう。
辞めた後どうするのかを聞いていない場合は、仕事に関係のない物にするのが無難です。
体験型ギフトは、定年退職の人への贈り物におすすめ。退職後にゆっくりとした時間が取れる人に、家族とリフレッシュする時間のプレゼントができるでしょう。
退職する人の趣味に合わせた物なら、より親しみを持ってもらえる、思い出となる贈り物にできます。
たとえば料理好きならキッチン用品、アウトドア好きならキャンプ用品・登山用品など。
趣味のものはすでに持っている可能性もあるので、自分ではちょっと買わないような価格の物、最新のものなどを選ぶのがおすすめです。
タブー以外にも、プレゼントを選ぶときに気をつけたいことがある
上で紹介したような物を選ぶときにも、気をつけるべきことがあります。
それは、次のようなものを避けることです。
- 持ち帰りに困る、大きい物、重い物
- 好みの分かれる色やデザインのもの
- ユリなど香りの強い花
退職の贈り物は、最終出社日に渡すことが多いですよね。最後の日には私物などを持ち帰る人も多いので、かさばるもの、重いものは迷惑になってしまいます。
また、好みがわからない場合は、色やデザインもベーシックなものにしておくのが得策です。気に入らないと使ってもらえない可能性も高いです。
特にユリの花は、きれいですが香りが強く、花粉が服に付くと取れにくいので、花束で持ち歩くにはおすすめできません。
花を贈るなら、コンパクトな花束を作ってもらうのがおすすめ。香りも花粉もなく枯れない「プリザーブドフラワー」を箱に詰めたアレンジを選ぶのも1つの方法です。
退職祝いについての疑問を解決!これってどうなの?
個人的にではなく社員みんなからの贈り物とする場合は、みんなからお金を集めなくてはいけません。自分が代表で買いに行くこともありますよね。
「お金をどう集めるのか」「品物に熨斗(のし)は付けるのか」も気になるところ。それぞれ見ていきましょう。
退職する人への贈り物、お金はどうやって集める?
たいていの会社では、退職する人へのプレゼント代は会社の経費にはならず、一人ひとりのポケットマネーを集めますよね。
お金を集めるには、次のような方法があります。
- 全員に「一律〇〇円を集めます」と知らせておく
- プレゼント代を人数で割った金額を事後報告で集金する
- 「一口500円」などとして、何口にするかは各自で決めてもらう
- 回覧でアンケートを取って有志を募る
中でもおすすめは、2番めの「各自で口数を決めてもらう」方法です。
最も公平なのは全員から同じ額を集める方法ですが、「金額が高い」「あまり親しくもないのに徴収されるのは納得いかない」など不満の声も上がりがち。
有志を募るのも良いのですが、人数が少ないおそれも。そうなると予算が少なくなってしまいますし、「会社のみんなから」という趣旨にもそぐわなくなってしまいます。
人気者ほどたくさんのお金が集まることになりますが、そこは退職者の人徳によるもの。それでいいのではないでしょうか。
退職する人への贈り物に、熨斗(のし)は付けるもの?
退職する人への贈り物に、熨斗(のし)が必要かどうかは、贈るシチュエーションや品物によって異なります。
目上の人へのフォーマルな贈り物の場合は、熨斗(のし)を付けた方がよいでしょう。
デパートなどでそれなりの物を購入すれば、「贈り物ですか」「熨斗は必要ですか」と店の人が聞いてくれます。
のし紙の表書きは、定年退職なら「御退職祝」、その他の退職なら「御礼」でよいでしょう。結婚祝を兼ねているのであれば「御結婚祝」でもOKです。
単なる「御祝」は避けるのが無難。本人にとって退職は不本意かもしれませんし、会社がその人の退職を喜んでいるようにも受け取れてしまいます。
ただ、熨斗をつけるのは、箱に入った物や祝儀袋など、品物もかなりフォーマルなものの場合です。
きれいにラッピングしてもらい、寄せ書きなどと一緒に渡せば、熨斗はなくても失礼にはなりません。
逆に、転職するのに会社から熨斗付きの贈り物をもらうと、違和感や罪悪感を覚える人も多いのではないでしょうか。
退職する人の年代や好みに合わせて喜ばれる贈り物を選ぼう
本人に希望を聞くのが一番ですが、それではつまらない、と思うかもしれません。遠慮して教えてくれない、ということもあり得ます。
無難なのは、ネクタイや名刺入れなど定番のビジネスグッズなどを選ぶこと。ただし退職してネクタイや名刺が不要になるケースもあるので要注意です。
よりおすすめなのは、本人の趣味に関するものをプレゼントすること。「自分のことをわかってくれている」と感じたら、誰でもうれしいですよね。
社員一同で贈るなら、予算も結構高くできたりします。自分のお金では買えないけどもらったらうれしい、そんな素敵な物を探して贈ってあげましょう。
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