「退職」と「退社」、履歴書に書くならどっち?その違いと使い方

履歴書の記入には、非常に神経を使いますよね。普段はそれほど気に掛けない、ちょっとした言葉の違いにも敏感になってしまいます。
「退職」と「退社」もその1つ。どちらにも、「勤めていた会社を辞める」という意味があります。
履歴書に書くならどっちか、と聞かれれば、その答えは「退職」です。
転職などが理由で辞めるなら、「一身上の都合により退職」と書くのが一般的。
この記事では、履歴書には「退職」と書く理由や「退社」との違いについて解説します。この機会にモヤモヤをすっきりさせておきましょう。
履歴書に書くなら「退社」よりも「退職」がよい理由
すでに結論をお伝えしている通り、履歴書では、会社を辞めることは「退職」と書くのが一般的です。
でも、「退職」「退社」の2つの言葉が持つ意味の違いを見ると、「退職」を適切とする理由がわかりますよ。
勤めている職(職場)を辞めること
①会社を辞めること
②帰るために会社から出ること
どちらにも「会社を辞める」という意味があります。「入社」の反義語と言っていいでしょう。
しかし「退社」は、「出社」の反対、つまり「勤務時間後に会社から出る」という意味でも広く使われていますよね。
そのため、意味を取り違えることのない「退職」とするのが適切なのです。また、団体や医療機関などは「会社」ではないため、「退社」とは言いません。
たとえば、18時に仕事を終えれば「退勤」で、オフィスを出るのが「退社」です。
在宅勤務や営業職など、オフィス以外でその日の業務を終える場合は「退社」はしないですね。先ほど挙げた病院などの場合も、会社ではないので「退社」とは言いません。
帰宅済の社員あてに電話がかかってきた!「退社」でOK?
「退社」には、「オフィスを出る」「会社を辞める」の2つの意味があるとお伝えしました。
実際、両方のシチュエーションで同じ言葉を使っている人もいるのではないでしょうか。
ここでちょっと気になるのが、早退や業務終了などで、すでに帰宅した社員あてに電話がかかってきたときの答え方です。
「〇〇は退社いたしました」とだけ言ってしまうと、「え?◯◯さん辞めたの?」と誤解を招くことも。
この場合は、言葉を補足して説明しましょう。
「『本日は』退社いたしました」と答えれば、「今日は帰った」という意味で伝わります。
より丁寧に答えるなら、「退社」を使わず「本日は失礼させていただきました」と答えるとよいでしょう。
これに謙譲語を重ねると、二重敬語になるんです。たとえば「お伺いさせていただきます」などはくどい印象ですよね。
「お伺い」は「訪ねる」の謙譲語ですので、「お伺い(いた)します」だけで大丈夫です。
紛らわしい言葉で迷ったら、とりあえず辞書で意味を調べてみましょう。似たような言葉でも、たいていは何らかの違いや使い分けがあるものです。
「退職」と「退社」では、どちらを履歴書に使っても間違いではありません。でも、違いを知っておくことで、より適切な言葉を選んだ書類が作れます。自信をもって応募したいですよね。
完璧な履歴書を書くために、言葉の意味を知って正しく使おう
「退職」と「退社」、どちらも「仕事を辞める」と同じ意味で使われますが、「退社」には単にオフィスを出る意味にも使うため、「退職」を使うのがおすすめです。
他にも使い方に迷う言葉、違いをあまり気にせず使っている言葉があれば、一度辞書で意味を調べてみましょう。
言葉1つで伝わるニュアンスが違ってくることもありますよ。
誰が読んでも見やすく、誤解を生まない内容の応募書類を作って、選考を突破してください。



- DODA 第二新卒歓迎!働きながら業界トップレベルの技術を学ぶモノづくりエンジニア募集
- リクナビNEXT 約8割が未経験からのスタート!大手商社でグローバルに活躍できる人材を募集中!
- マイナビ転職 女性の働きやすさ抜群!有給消化率98%の有名メーカーで事務スタッフを募集中
- エン転職 フレックス制で自由な社風!未経験者OK!平日夜・土日面接OK
- @type 残業月20h未満/年休125日/定着率95%【入社祝金アリ】
辞めるのは会社なんだから「退社」では?