履歴書のTOEICスコアの正しい書き方!スコアは何点から書ける?
実際に使える英語力を示す指標として有用なのが、「TOEIC(トイック)」です。日本や韓国を中心におよそ世界150ヵ国で使われており、受験だけでなく、就職および転職活動にも役立てることができます。
しかし、合否判定がある英検やその他の資格試験と違って、TOEICはスコアによる評価なので、何点以上なら履歴書に書くなどしてアピールできるのか迷ってしまうことも多いのではないでしょうか。
今回は、TOEICのスコアと転職活動について、何点から履歴書に書くべきか、どのような書き方をすればいいのか等、疑問を抱きがちな部分を解説していきます。TOEICを受験した方や、英語力を生かして転職したい方は、ぜひ参考にしてください。
TOEICのスコアは何点あれば履歴書に書いてもいいの?
履歴書にTOEICのスコアを書くかどうかは、基本的には自由です。しかしハイスコアならアピールになる反面、低い点数なら逆効果となるケースもあり得ます。
そこで、まずはTOEICのスコアが何点あれば履歴書に書いてもよいのか、その辺りからお話を始めたいと思います。
企業や職種によって異なる
TOEICは英語力に関する評価ですから、英語をまったく使わない企業や職種なら、書いてはダメということはありませんが、それよりも人物像や他のスキルの方がよほど重視されるはずですから、それほど大きなアピールにはなりません。
逆に、海外赴任の可能性もあるような会社や職種ならば、高いスコアを取っている人でなければ、そもそも応募さえできないというケースもあります。
したがって、一律で「TOEIC〇〇点以上なら履歴書に書いてよい」というべきスコアはありません。
自分が希望する企業や職種によって、求められる英語力を考慮して決めましょう。
企業から求められるTOEICスコアについては「転職に有利なTOEICスコアを解説!期限や証明書についても紹介」で部門別・役職別に解説しています。
平均以下なら書かない方がいい!?
企業や職種別に、何点以上なら履歴書にスコアを記入すべきか考える必要があることをお伝えしましたが、それもなかなか難しいですよね。それを考えるうえで一つの目安になるのが、平均スコアです。
公式サイトに公表されるTOEICの平均スコアや得点分布などを確認し、平均よりもかなり高い点数が取れているなら、履歴書に書いてもよいでしょう。
2017年7月現在の、過去5回分の平均スコアと標準偏差をチェックしてみましょう。
実施回 | 平均スコア | 標準偏差 |
---|---|---|
第220回(2017年5月) | 586.8 | 167.2 |
第219回(2017年4月) | 585.0 | 164.8 |
第218回(2017年3月) | 569.2 | 171.9 |
第217回(2017年1月) | 574.3 | 175.4 |
第216回(2016年12月) | 580.0 | 165.0 |
おおむね、560点台~580点台となっています。
この平均点よりも低いスコアは、業種や職種を問わず履歴書には書かない方が良いでしょう。
ですから、たとえば第220回なら、平均スコア586.8+標準偏差167.2=754となるので、754点以上ならある程度の自信をもって履歴書に書いても大丈夫です。
志望職種に期待されるスコアとは?しっかり情報収集しよう!
TOEICが何点以上なら履歴書に書けるのかについて、基本的な部分をご説明してきましたが、ここからは志望職種による違いなども含めてさらに詳しく見ていきましょう。
人気企業なら最低でも700点は必要!
「国際ビジネスコミュニケーション協会」によると、商社やマスメディアなど人気の業種では新入社員の平均がおよそ600点となっています。
社会人経験のある転職者の場合はさらにそれを上回るスコアを期待されます。
人気企業や国際部門に応募するなら、最低でも700~750点は欲しいところです。
企業のサイトをチェックしよう!
企業によっては、就活生に期待するTOEICスコアを提示しているところもあります。
たとえば、日産自動車は730点、全日空は600~700点としています。これ以上のスコアを持っていないと必ず不採用になるというわけではないのですが、入社までにこれくらいの英語力を持っておいてほしいと思われているわけです。
これは新卒の人に対する期待スコアですから、転職の場合はもっと高得点が期待されていますので、しっかりと対策を取りましょう。
特に具体的なスコアを提示していない企業も多いですが、その場合は提示している同業他社を参考にするなど、様々なところから積極的に情報収集を行いましょう。
転職サイトも参考にすべし!
転職サイトには、様々な業種・職種の求人情報がたくさん集められています。英語力が必要、あるいは英語力のある人を優遇するような職種の求人には、「TOEIC○○点以上または同等のスキルをお持ちの方」「TOIEC○○点以上で資格手当支給」等と記載されています。
希望する職種の求人を一つひとつチェックしていけば、おおよその期待スコアが見えてきますので、ぜひ転職サイトも参考にするようにしてください。
履歴書にTOEICスコアを書くときの注意点とは
ご自分のTOEICスコアがアピールになると判断したら、ぜひ履歴書に記載しましょう。でも、いざ書くとなるとどこにどんなふうに書けば良いのか迷ってしまうこともありますよね。そこで、TOEICスコアの書き方と注意点についてもお話します。
TOEICスコアの書き方
TOEICスコアを記入するのは、履歴書の「免許・資格」の欄です。受験した年と月を記入し、「TOEIC公開テスト」と正式名称を書き、その後ろにスコアを「○○点取得」と書きます。
スコアの後に「取得」という言葉を入れるのを忘れないようにしてください。
他の種類のTOEICも書きたいときは?
TOIECには、「TOEIC Bridge Test」、「TOEIC Listening & Reading Test(TOEIC L&R)」や「TOEIC Speaking & Writing Tests(TOEIC S&W)」など、いくつかの種類があります。
一般的に求人情報などで「TOEIC○○点」と書かれているのは、TOEIC L&Rのことであり、履歴書に書くTOEIC公開テストというのも、このTOEIC L&Rを指します。しかし、他の種類のTOEICも同時に書きたい場合は、2種類以上書いてもかまいません。
ただし、TOEIC Bridge Testは初・中級者向けのテストなので、たとえ満点であっても履歴書には書かない方がよいものです。
ただし、これも職種によって違いがあります。国際部門を志望する場合は、Speaking・Writingそれぞれ180点以上が求められることもありますので、志望職種によって書くか否かを決めましょう。
点数が下がってしまったら?
最新のTOEICスコアが、以前受けたときよりも下がってしまった場合、どのスコアを書けばいいのか迷うものですよね。このような場合は、必ずしも最新のものでなくても、自分にとってのハイスコアを書けば良いでしょう。
ただし、ハイスコアがあまりにも昔の場合、現在の英語力を示す基準にはならないことがありますので、履歴書に書くのは避けるべきです。
履歴書に書けるTOEICスコアは最低600点以上!職種も考慮しよう
このように、応募先の業種や職種によって書くべきスコアは大きく違いますし、新卒か転職かによっても変わってきます。ご自身の状況をよく考慮しつつ情報収集をしたうえで、TOEICスコアを履歴書に書くかどうか決めるようにしてください。
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