履歴書の「趣味」欄で自己アピール!趣味の例や書き方を解説します
履歴書の「趣味」欄を書くのに頭を悩ませる人も多いのではないでしょうか。
趣味や特技の欄は、学歴や仕事以外で自分をアピールできる絶好のスペースです。
採用担当者が興味を持ってくれれば、「会ってみたい」と思ってもらえたり、面接の話が盛り上がったりする可能性も高いですよ。
「趣味なんて特にない」という人でも、何かきっと書けることがあるはず。読書や映画鑑賞など、一般的な趣味でなくてもいいのです。むしろ個性的な方が好印象になり得るでしょう。
この記事では、転職活動のプラスになり得る履歴書の「趣味」欄について、その意義や記載の例などについて解説していきます。
「趣味」欄は自分をアピールできる場所!ぜひ活用しよう
履歴書に趣味をしっかり記載することには、大きく2つのメリットがあります。
- 面接官に自分の人となりや好みの傾向などを知らせられる
- 面接の場が和み、緊張をほぐしてくれる可能性がある
履歴書は、主に職歴や志望動機で自分を判断されるもの。でもそれだけで自分のことを理解してもらえるとは思えませんよね。
「趣味」の欄でアピールできるのは、自分の人となり(人柄)です。
採用する側にとっては、趣味を知ることで「どんな物・ことが好きなのか」「世の中の何に興味があるのか」「性格的に「静」と「動」のどちらか」といった傾向を見ることができ、自社に合う人材かどうかの判断材料にできます。
つまり自分に合った職場に就けるかどうか、より正しい判断がされやすくなるのです。
趣味の話をするには、ある程度心を開く必要があります。自分の好きなことについて話すのですから、気分も少し緩むもの。
相手と同じ趣味だったり、相手が興味を持つ趣味などであれば、話が盛り上がり、より素に近い自分を出せる可能性もあります。
もちろん、面接のメインは職歴や志望動機です。趣味以外のところでも上手くアピールできなければ、不採用にはなってしまいます。
「やっていて楽しいこと、ワクワクすること、時間を忘れて夢中になれること」があるとベストですが、そうでない人にも趣味と言えるものはある可能性が。
よく近所をぶらぶら歩いている、という人も、出不精な人から見ればれっきとした「散歩好き」。趣味として書けますよね。
「最近ハマっていること」でもいいですよ。ただし面接日まで続きそうなものにしてくださいね。
趣味は人それぞれとは言え「履歴書向きでない」趣味もある
どんな趣味を持とうと自由ですが、履歴書に書くとなると「何でも」OKとはいきません。
一般的に印象のよくないもの、犯罪を連想させるようなものは記載しないのが得策です。
履歴書に書かない方がよい趣味、キーワードは「不健康」
例えば、次のような趣味の記入はおすすめできません。
- 犯罪を連想させるような趣味
- ギャンブル・飲酒など依存症になり得る趣味
- そのほか「不健康」なイメージのある趣味
犯罪を連想させるのは、例えばモデルガンやエアガン、ナイフなどの収集。「凶器」や「武器」を集めることに眉をひそめる人は多いでしょう。いわゆる「サバゲー」も、一般的にイメージが良いとは言えません。
そういった趣味は「面接のような場で話すのは控えるべき」と考える面接官もいます。
パチンコや競輪・競馬などのギャンブル、お酒に関する趣味も避けるのがベターです。依存することで周りに迷惑をかけたり、お金の感覚がルーズだったりするのではないかと疑われます。また、仕事にも悪影響を及ぼすのではないかと危惧されます。
興味を持ってもらえる可能性も高いですよね。
「ゲーム」は履歴書に書かない方がいい?
履歴書に書く趣味について、よくあるのが「ゲームを趣味だと言うのはOK?」という疑問です。
実際にゲームが趣味だという人は多いですし、eスポーツなどは文化やスポーツとして市民権を得つつありますよね。
しかし結論から言えば、基本的に「ゲーム」は履歴書向きの趣味ではありません。
まだどうしても「部屋に1人で籠もる」「ゲームに依存して1日中そればかり」「人と関わらない」など良くないイメージ、不健康なイメージを持つ人も多いのが現実です。
それを踏まえて書くとすれば、「身体を動かすゲーム」「オンラインで複数の人とコミュニケーションが取れるゲーム」というように、印象が良くなる言葉を加えるのがおすすめです。
仕事に結びつく、スキルのアピールができるものならプラスに受け取ってもらえるでしょう。
具体的に書くのは危険かも!「野球観戦」のその先
趣味がスポーツ観戦という人も多いですよね。サッカーやラグビー、バスケットボールやテニスなどの観戦も、趣味として健康的なイメージがあります。
ただし、気をつけたいのは野球などいわゆる「アンチ」が存在するスポーツのこと。
面接官が同じチームのファンだったり、自分が好きなチームのアンチでなければ問題ないでしょう。しかし前もって面接官の趣味がわかるケースはそうそうありません。
また、ホームチームがある地域、職場や地域全体が当たり前のように特定のチームを応援するような場合、異なるチームのファンだと言うことは印象を一気に悪くするリスクを伴います。
どこのファンでもいいじゃないですか。納得いかないな。
アンチがいるチームのファンの場合、特に敵視される地域では、好きなチームには触れずにおくのが得策でしょう。
どんな趣味がアピールに有効?好印象な趣味を選ぶポイント
履歴書の「趣味」欄には、微妙なスペースがありますよね。
一言で書くには余るし、たくさん書くには小さいスペースです。
多趣味な人はたくさん書きたいかもしれませんが、おすすめは1つか2つに絞り、少し具体的に記入すること。
趣味の中でも「仕事に繋がりそうなもの」「好印象なもの」「会話が弾みそうなもの」を選ぶのがおすすめです。
それぞれ具体的に説明しますね。
志望する業界・業種に関する趣味
志望する業界や職種に関する趣味なら、「仕事にも進んで取り組み、向上心を持って働けるだろう」という良い予測が立てられます。
また、趣味である程度の知識を持っているので、たとえ業務未経験でもすぐに仕事を覚えられるのではないか、と考えてもらえる可能性があります。
直に結びつくようなものでなくても、仕事に役立てられる趣味はたくさんあります。
業界/職種 | 役立つ趣味の例 |
---|---|
IT・技術・クリエイティブ系 | プログラミング CG制作 動画編集 イラスト作成 ブログの作成 |
営業系 | ドライブ ゴルフ サッカーやラグビーなどの団体スポーツ そのほか話のネタになるもの |
介護・福祉系 | 囲碁・将棋 ピアノ・ギター 書道 カラオケ |
ファッション系 | メイク 洋裁・手芸 |
もちろん、仕事とは関係ない趣味を書いても全く問題はありません。
一般的に印象が良い趣味
履歴書に書くのに向いていない趣味として、「不健康」なイメージがよくないのはすでにお話した通り。
逆に「健康そうなイメージ」のある趣味なら、好印象を与えることができます。
「健康そうな趣味」とは、例えばアウトドアで行うものや、複数の人と交流するような趣味、見聞や視野を広げたりできる趣味のこと。
一般的に「楽しそう」な趣味も、仕事とのメリハリを付けられるとして好印象となるでしょう。
会話が弾みそうな趣味
会話が弾む趣味とは、面接官が知らなくて興味の湧くもの、もしくは同じ趣味だったりして話が盛り上がるもの。話題になった趣味などでもよいでしょう。
珍しい趣味であったり、自分の外見からは想像できない意外性のある趣味というのもおすすめです。
例えば「手品」が趣味なら、その場にあるもので何かできると盛り上がりそうですよね。面接官がノリのよい人であれば、そういった期待もできます。
ただし特定のメーカーや店舗などが関係してくる場合は、面接先の企業との関係性にも注意して話すようにしましょう。
また、いかにもアウトドア好きそうな人が「俳句や川柳が趣味」だと言えば、意外性というインパクトが残せます。そこで一句作ることになるかもしれませんね。
見た目で自分の意図とは違う方向に判断されがちな人、人見知りでなかなか自分を出せない人は、趣味をきっかけに自分を知ってもらえる可能性が高いです。
趣味はどう書くといいアピールになる?例文を交えて紹介
同じ趣味でも、書き方ひとつで印象が変わります。
趣味を書く際のポイントは「その趣味がもたらすメリットもわかりやすく書く」ことです。
例えば団体で行うスポーツであればチームで効率よく動く方法やチームで動くメリットを知ることができるでしょう。
読書や旅行は、自分の視野を広げるほか、営業などでは会話の引き出しが増え、仕事に活かせます。
そういったことを伝えるために、少し説明を加えましょう。ただし、文字数は文字が小さくなって読みづらくならない程度に抑えることもお忘れなく。
「旅行」が趣味の場合の例文
旅行が趣味の場合、「海外旅行(世界遺産めぐり)」や「国内旅行(温泉)」など少し具体的に書きましょう。
スペースがあれば、次のように書くのもおすすめです。
(旅行会社を通さず自分で計画・手配をします。行き先はアジアがメインです)
自分で手配をして海外に1人で行くには、計画性や行動力が必要です。語学力やコミュニケーション能力をアピールできるきっかけが作れる可能性もあります。
(現在は東北地方の温泉制覇を目指し、友人と計画中です)
これも、計画性や友人との協力関係などを伝えるきっかけとなるでしょう。
「映画鑑賞」が趣味の場合の例文
映画鑑賞も、「映画鑑賞(主にヒューマンドラマ/「フォレスト・ガンプ」など)」のように、具体的に書くのがおすすめです。
よりスペースがある場合は、次のような感じで書くのもよいですね。
(是枝裕和監督の作品が特に好きです。中でも「ディスタンス」という作品は、加害者遺族を描くという視点と、脚本がほとんどなく役者達の自然な動きに任せたという作り方が面白いと思います。自分はどう生きて行くべきなのか深く考えさせられた思い出もあり、一番好きな映画です)
(マーベルヒーローズが好きで、関連作品はすべて観ています。大人が観ても面白く、かつ「自分だったら」と考えさせられる奥深さに魅力を感じています)
あまりにマニアックな映画の場合は、タイトルを出しても相手が知らず、伝わりにくい可能性もあります。そのあたりも意識して説明してください。
注意点は、熱がこもりすぎると文章が長く、読みづらくなりがちなこと。
書く前には必ず下書きをして、時間を置いて読み直してみましょう。また、スペースの配分を考えないと後ろが詰まってしまうので気をつけてくださいね。
「読書」が趣味の場合の例文
読書もセレクトする人が多い趣味ですよね。適当に書いたと思われないよう、自分なりのポイントでアピールするのがおすすめです。
(ジャンルを問わず読むようにし、常に1冊は鞄に入れています)
面接では「どんな本を読んだか」「一番印象に残っている本は何か」などの質問をされることが予想されます。それにも答えを用意しておきましょう。
スペースがあるようなら書いておくのも1つの方法です。
(ユーモアミステリが好きで、中でも東川篤哉の作品が好きです。軽妙に話が進むのですが至るところにトリックが隠されていて、何度もついつい読み返してしまいます)
好きな作家や作品について書くほか、読書で何が得られたかを説明するのもおすすめです。
「料理」が趣味の場合の例文
料理が趣味の場合、「料理(主に和食)」「お菓子作り」などのジャンルのほか、「友人によく振る舞っている」や「自分でメニューを考えるのが好き」などのアピールポイントを入れることが可能です。
(お菓子作りが好きで、特にシュークリームが得意です。月に1度は友人たちと持ち寄りパーティーをして楽しんでいます)
料理では、手順よく進めるための段取りを考えることや、レシピを考える想像力、アレンジ力などもアピールにつなげることができますよ。
「ドライブ」が趣味の場合の例文
車を使う営業職を希望する場合、ドライブが趣味ですと「運転に自信がある・慣れている」と思われるので効果的なアピールになるでしょう。
(月に2~3回ほどドライブに行きます。ストレス解消にもなり、道を覚えるのにも役立っています。)
具体的にどのあたりにドライブに行くのかも記載するとさらにいいですね。
何かしらの「スポーツ」をするのが趣味の場合の例文
学生から続けている、試合に出たり賞をもらっている、といった事実があれば、それも書いておきましょう。
(月に2回、社会人チームで練習や試合をしています。様々な人と交流でき、またストレス解消にも役立っています)
体力があることはもちろん、ストレス耐性や継続する力、コミュニケーション能力などをアピールできます。
何か気をつけるべきことってありますか?
面接で聞かれたときも同じですよ。面接官が引いてしまうほど熱を込めて話すのはやりすぎです。「場の空気が読めない」としてマイナス評価につながってしまいます。
それと、自慢話にならないように気をつけてくださいね。
趣味欄は「好きなこと」を通じて自分をアピールする場と考えよう
履歴書の趣味欄は、「自分が好きなもの・ことを通じて、自分がどんな人なのかをアピールする場」です。
趣味から人柄や思考・行動の傾向などが推察できるほか、それについてどう説明できるか、といったことも判断材料となり得ます。
自分をよく見せようとするのではなく、自分の好きな物・ことから仕事にどうつながるか、どう活かせるかを考えるのがおすすめ。
もちろん、仕事とのつながりが全くない趣味を書いても大丈夫です。ただしどんな趣味でも「読書」「旅行」といった名称だけでなく、より具体的に書いておきましょう。
おすすめなのは、健康的なイメージのある趣味を書くこと。不健康なイメージの趣味ではアピールどころか印象を悪くしていまいますよ。
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