未経験の職種へ転職するなら知っておきたい4つのポイント

未経験の職種へ転職するなら知っておきたい4つのポイント

「今はアパレルで働いているけど、IT業界が気になる」「ずっと営業だけど事務をやってみたい」など、転職を考えている方の中には今までとは全く違う業界や職種に転職して働きたい、と考えている方も多いのではないでしょうか。

しかし、何もかもわからない世界に転職しようとしても上手くいくのか?何に気をつければいいのかわからない…など、不安な点が多いのも確かです。

そこでこの記事では、未経験の職種・業種に転職したい方が知っておきたいポイントをご紹介していきます!

未経験でも怖がることはない!?意外と異職種転職は多い!

未経験の業種・職種だと「やっぱり転職するのって難しいんじゃ…」と思ってしまいますよね。

しかし!意外かもしれませんが、異業種・異職種へ転職する方はそう珍しくはないんです。

そもそも「未経験」の幅ってどうなっているの?

「未経験者歓迎」とひとくちに言っても、実は細かくわかれているってご存知でしたか?

転職サイトなどにもよりますが、以下のような分類がされていることがあります。

名称 説明
未経験 業種・職種どちらも未経験でOK。社会人未経験まで含むことも
職種未経験 「営業」や「事務」といった業務内容が未経験でもOK。
業種未経験 「製造業」「出版業」「アパレル」など仕事の業種が未経験でもOK。

例えば「職種未経験可」でしたら、今は事務として働いている人であっても、営業の求人に応募してもOKということですね。

ちょっとややこしいですが、覚えておくことで「自分が応募しても大丈夫かな?」と悩むことも少なくなるかと思います。

また、「未経験者可」と記載されている企業でなくとも、異職種・異業種の人が求人に応募することが可能です(ただし、経験者のみと明記されている応募は対象がいとなりますので注意しましょう)。

データでわかる!異業種転職と異職種転職の割合は?

大手転職サイトの「DODA」が2014年に行った調査によると、異業種転職並びに異職種転職を行った方の割合は以下の通り、異業種へ転職した方は59.1%と半数以上なものの、異職種転職を行った方は33.9%と少なめの割合でとどまっていることがわかります。

異業種転職と異職種転職の割合

このデータを見る限り、異業種に飛び込むのはまだしも、今の仕事内容とは違う職種に転職するのはハードルが高いと言ってもよさそうですね。

意外と異業種・異職種に転職している人たちは多いんですね。もっと少ないと思っていました。
そうですね。特に若い方は色々な業界を見てみたかったり、もっと自分に合う仕事があるかもと、違う分野に転職する人は多いみたいですよ。

どうして未経験でもOK?意図を知って転職成功率を上げる!

とはいえ、なぜ未経験でもOKな求人があるのでしょうか。

当然ながら企業によって理由は違いますので、一概に「こうだ!」とは言えませんが、どこの企業もなんらかの意図を持って出しているのは間違いありません。

ならば、その意図を汲み取れば転職時に有利になる!…とも言えますよね。

そこでこのトピックでは、どうして未経験可の求人を出すのか、その理由について考えてみましょう。

理由1:特殊な業種・職種なので絶対数が少ない

まず考えられる理由としては、その業界に通じた人が少なく、圧倒的に人手が足りないケースです。

具体的にはかなり専門性が問われるものですね。技術もそうですが、知識という面で特殊なことで人手が少ない…ということもあるでしょう。

経験者が欲しくても既に経験者はどこかで働いているような業界ですと、未経験でもいいので業界に入ってほしい、ということは十分に考えられます。

理由2:事業拡大や新しい風を取り入れるため

これから先事業を拡大するにあたって、進出しようと思っている業界の経験がある人を中途採用として入れたい、と思っている企業であれば、未経験であっても歓迎!というケースもあります。

また、同じ業界ですと転職後「前の会社ではこのようにしていた」という意識があり、そこからトラブルであったり社内の人間関係に悪影響が出る可能性もゼロではありません。

未経験の業種ですといわゆる「その業界ながら会社によって違う常識」を知らないため、その会社のやり方に違和感なく馴染んでくれるという狙いもあります。

それだけではなく、別の観点からものを見ることで「さらにいいやり方を提案してくれる」「自分たちでは考えつかなかった視点から意見をくれる」といった、別の業種だった頃の経験を活かしたものが期待されることも多いです。

理由3:社会人経験があるので飲み込みが早い(将来性)

既に社会人経験があるので、基本的なことは身についているはずです。

1から10まで教える必要がないので新入社員の育成よりも負担が少なく、かつ「早く覚えよう」という熱意を持ってくれるので未経験者でも歓迎、としている会社もあります。

経験者は即戦力となれますが、未経験者の場合は長期的な視点で見て「この人は将来的に会社で大きな働きをしてくれそうだ」と判断されたら採用されやすいと言われていますね。

また、新卒採用ではまだ少なくもう少し人数を増やしたい場合、若い人をもっと増やしたい場合も「未経験者歓迎」として求人を出すことも多いです。

未経験可だから安心はウソ?未経験可だからこそ気をつけたいポイント

ただし、「未経験者可」「未経験者歓迎」となっている求人は必ずしも安心出来るものではありません。

「経験者があまり来ないだろうから、未経験者でもOKとしておくか」くらいでも「未経験者可」として求人を出すことは珍しくありません。

仮に未経験者と経験者が同時に応募してきた場合、採用人数が1名であれば企業にもよりますが、多くの場合経験者を採用するでしょう。

あくまで「未経験でも応募が可能」というだけであり、同時に経験者が応募してきたらやはり未経験者は不利となることは覚えておきましょう。もちろん経験やスキルだけではなく、その人を見て採用しますので、経験者には必ず勝てないというわけではありません。

未経験可といっても、経験者もライバルに入ります。

経験者は「その職種・業種での経験がある」という圧倒的な有利を持っていますので必ず比較されます。が、そこでいかに自分が新しい世界で会社に貢献することが出来るのかアピールすることが大切と言えます。

未経験可でも経験者に負けてしまうこともあるんですね…。当然ですけどちょっと悲しいです。
やはり経験者の方が即戦力になりますから、どれだけアピールできるかですね。中には応募が沢山来ることを狙って未経験者可にしている企業もあるそうです。

30代でも大丈夫?20代と違う知っておきたいポイント

働いてきて、初めての転職を考えるのは「30代」が多いようです。

早ければ20代で転職しますが、ある程度キャリアなどを積み上げてきて「もうちょっとスキルアップしたい」「このままこの会社でいいのだろうか」と考え出すのが30代…ということなのでしょうか。

転職はやはり若ければ若いほどチャンスが多く、ある程度年齢を重ねると厳しくなっていく傾向にありますが、未経験での転職に関してはどうなのでしょうか。

20代に比べると30代は多少下がるが、十分にチャンスはある

こちらの画像は転職サイト「DODA」による調査結果です。

24歳以下、25~29歳、30~34歳、35~39歳と年齢を4つのブロックに分け、それぞれ異業種・異職種に転職した方の割合をグラフとしたものです。

異業種・異職種に転職した人の割合グラフ

こちらを見ると、異業種であれば30代前半でも54%、後半でも50%と半数以上の数字が出ていることがわかります。

一方、職種は全体的に厳しく、30代に入ると30%を切っていることがわかりますね。業種に比べて職種の未経験は求人自体が少ないので、このような結果になっているとも考えられます。

20代とは違う、30代の転職における強みと弱みとは?

30代の転職は、20代とは違う強みも持ちますが、一方20代にはかなわない部分、弱みも出てきます。

30代の強みはやはり「経験」。20代と違い、そこそこの地位にいる方も少なくありませんので、後輩を指導する力であったり、プロジェクトを推し進める力など、若い人にはない経験は新しい会社でも十分活かせるスキルとなりえます。

また、その業種とは合っていなくても何かしら強みとなる資格を持っているとアピールポイントにすることも出来ますね。

弱みは「即戦力を求められること」。同業種・同職種の転職であれば別ですが、未経験の業種・職種の場合は若い人の将来性にかけて…と、30代よりも20代を採用することも多いです。

吸収能力の高さの比較により、年齢で落とされることもないとは言えません。30代だからこその「経験」のアピールが必要になってくると言えそうです。

「業種未経験」なら希望はあるが、「職種未経験」は厳しい

先程のDODAの調査結果にもある通り、30代でも業種未経験であれば50%の割合で転職を成功させることが出来ます。

しかしながらやはり未経験の転職は30代には厳し目と言わざるを得ません。

こちらは「リクナビNEXT」の30代前半の転職に関する実態調査おける「未経験職種への転職は難しいかどうか」の結果です。

30代前半で未経験職種に転職するのは難しいのか

結果は「かなり難しい」と「やや難しい」を合わせると65%超。

同職種異業種であればそう転職は難しくないのかもしれませんが、即戦力を求められる年代に入っている30代であれば、全く未経験の職種への転職はなかなか厳しいと言えそうです。

30代でも未経験の業種・職種に転職は十分可能そうですね!ただ、年齢は若い方がいいのでしょうか?
最近は30代後半の転職も珍しくありませんから、「自分じゃもう…」と諦めている方もチャンスはあります。ただし1日でも早く準備をする方が、転職できる可能性は上がりますね。

未経験だから心配…応募や面接でのポイントは?

「未経験だから面接で何を言えばいいかわからない」「応募するときの注意点は何かある?」など、未経験可な求人に応募する時に知っておきたい、気をつけておきたいポイントもいくつかあります。

最後のこのトピックでは、経験者にも負けない!?未経験者可の求人に応募する際の注意点・ポイントについて解説していきたいと思います。

「なぜ転職しようと思ったのか」は必ず聞かれる

当然ですが、「なぜこの業種(職種)を選んだのか」は必ず聞かれます。

元々入りたい業界だった、前職で今の職種に触れ自分もやってみたいと思った…など、明確かつ説得力が高い理由が必要になります。

「未経験可なので応募してみました」といったふんわりした理由では当然ながら落ちます。

未経験可の求人は、応募が多い傾向にありますので、高い競争率の中で生き残るための納得できる理由はきちんと用意しておくべきです。

前職のキャリアを活用出来るアピールを

未経験の業界に挑戦するとなれば、前職はどのようなことをしてきたのか、それにより自分が何を身に着けたのかをしっかりとアピールしましょう。

業種・職種とは直接関係がなくても「チームのマネジメントをやっていた」という経験があれば、そのマネジメント能力を買われ、転職後もチームリーダーという立場で活躍出来るかもしれないと想像させることが出来ますよね。

また、そのキャリアを活かし転職先でどのように自分のキャリアを広げていくかといった展望もきちんと話せると、より説得力が加わってきます。

未経験だからこその「熱意」と「覚悟」を!

「なぜ異業種(異職種)にチャレンジしたいのか」、未経験だからこその「熱意」やそこで既に経験者として働いている人たちに追いつく、追い越すという「覚悟」をきちんと話さなければなりません。

いくら未経験者可の求人を出しているといっても、やはり経験者に比べるとスタートラインはちょっと低いところにあるのは間違いありません。そこを埋めるのが熱意や覚悟と言ってもいいでしょう。

未経験者の転職は珍しくない。しっかりとアピールを

本文中の調査結果などからわかるように、今や違う業種・職種に転職するのは全く珍しいことではありません。

残念ながら経験者と比較するとハンデがあるのは確かですが、「自分が培ってきたこれまでの経験」と「新しい会社でやりたいこと」という2つのポイントを説得力ある言葉でアピールできれば新たな道が開けることも多いです。

未経験でも怖がらず、新しい業界へ飛び込もうと思う気持ち…それが異業種・異職種に転職することが出来る秘訣かもしれませんね。