ポータブルスキルは転職に役立つ!その具体的な活用例も紹介します
「ポータブルスキル」という言葉を聞いたことがあっても、どんなものか知らない人も多いですよね。
「ポータブルスキル」とは、その名の通り「持ち運びできる能力」のこと。
どの会社で働く場合でも活かせるスキルであり、転職のときに役立つと注目されています。
今まで仕事をした経験のある人なら誰でも、何らかのポータブルスキルを持っているもの。
この記事では、ポータブルスキルの定義やその具体例について説明します。
自分のポータブルスキルを分析して転職で活かす方法も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
ポータブルスキルとは?具体的にどんなスキルなのか説明します
「ポータブルスキル」とは、職場や仕事内容が変わっても広く活用できる能力のこと。
特に、未経験の分野に転職したい人、転職回数が多い人、35歳以上の人には、ポータブルスキルのアピールが転職に有効です。
厚生労働省も、35歳~55歳くらいの人材が働く場所を問わずに活躍できることを目指し、ポータブルスキルの活用を推進しています。
ポータブルスキルには、主に次の3つの種類があります。
それぞれ見ていきましょう。
ポータブルスキルの構成要素その1:専門知識や技術力
仕事をして経験を積み重ねていくと、自分の働く業界や職種に関する専門知識や技術力が自ずと身についていくもの。
業界共通で役に立つ専門知識や技術力がある人は、転職でも即戦力としてアピールできます。
例えば、次のようなスキルが該当します。
- マーケティングの知識
- 財務会計の知識
- Webサービスの知識
- 生産技術の知識
- プログラミング技術
- CAD
- 語学力
ポータブルスキルの構成要素その2:コミュニケーションスキル
日々の社会生活や仕事上、多かれ少なかれ人と関わる機会はありますよね。
円満な人間関係を築くためのスキルは、どんな職場で働くにしても必要です。
コミュニケーションスキルは、ポータブルスキルの中でも重宝されるもの。
具体的には、次のようなものが当てはまります。
- 上司に進言し、納得させる能力
- 社外の関係者との調整能力
- 部下をマネジメントする能力
- 物事をわかりやすく伝える能力
- 会議を効率よくすすめる能力
- 苦情を適切に処理する能力
業界や職種に限らず、人間関係を円滑にするスキル、業務効率を上げるために人を動かすスキルなどは重視されます。
応募時には、これまでにどんなコミュニケーションでどんな局面を乗り越えたか、具体的なエピソードを交えてアピールするのがポイントです。
ポータブルスキルの構成要素その3:仕事を円滑に行うスキル
「仕事を円滑に行うスキル」は、任された仕事を滞りなく最後までやりきる能力。
具体的には次のような能力のことを言います。。
- 現状を分析し、課題を洗い出す能力
- 臨機応変に対応する能力
- 責任感を持って最後までやり遂げる能力
- リスクを恐れずチャレンジする能力
- 新しい環境に順応する能力
これまでの「専門知識」や「コミュニケーション能力」とは異なり、ただ仕事をしているだけでは身につかない能力と言えるため、こういった能力はさらに強みとしてアピールできますし、企業側も歓迎するスキルです。
また、35歳以上など管理職の経験がある人なら、マネジメント能力のアピールも可能ですよ。
このようなスキルが、どの職場でも活用できる「持ち運び可能(ポータブル)なスキル」です。
では次に、自分のポータブルスキルをどう把握したらいいかについて説明しますね。
自分のポータブルスキルを知るには業務経験を振り返ることが必要
ポータブルスキルは、資格など技術的なスキルと違い、目に見えるものではありません。
転職でアピールするためには、具体的に言葉で説明する必要があります。
自分のポータブルスキルを知るために、今までの仕事の経験を振り返ってみましょう。
次のような点に注目してみてください。
- 目標に向けて、どんな計画を立てたか
- 計画を実行するために、どんなことに気をつけたか
- プロジェクトの中で、どんな役割を果たしたか
- どんな人と関わって、どのように対応したか
- 問題が起きた時、どう対応したか
その中で、自分が得たスキルをリストアップするのです。
ポータブルスキルは、人によって異なるスキルです。
同じ業務経験があるからといって、同じポータブルスキルが身につくとは限りません。
1つ1つの経験から、自分自身のスキル、アピールできる強みを洗い出してみてください。
ポータブルスキルを把握するには、転職活動での自己分析のやり方が参考になります。
ポータブルスキルを自分で洗い出すのが難しいときは、第三者の意見を聞くために転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談するのもおすすめです。
自分ではスキルだと思っていなかったことが、意外と評価されることもありますよ。
転職エージェントの利用については、次の記事を読んでみてください。
自分のポータブルスキルがわかったら、それを転職に活かすことを考えてみましょう。
次から詳しく説明していきます。
ポータブルスキルを転職に活かす方法を紹介!自己アピールの具体例も
転職では「企業が求める人材の条件と自分のスキルがマッチすること」が最も重要。
まずは、自分が応募したい企業がどんな人材・スキルを必要としているのか調べてみましょう。
企業がどんな人材を求めているかは、求人情報や、企業の採用ページなどに記載されています。
求める人物像がわかったら、その企業ニーズにどんなポータブルスキルが活かせるかを考えてみてください。
その企業では「新サービスの企画力」「上司・経営陣を説得する能力」といったポータブルスキルが活かせるでしょう。
他にも次のような例があります。
企業の求める人材 | 活かせるポータブルスキル |
---|---|
・新規事業を推進する力のある人 ・トップに物申すことができる人 |
・未経験分野での実行力 ・経営者(上司)に積極的に進言する能力 |
・技術変化の速さについていける人 ・事業拡大の先頭に立てる人 |
・環境の変化に適応する能力 ・最新情報の収集能力 ・マネジメント能力 |
企業ニーズに合うポータブルスキルが見つかったら、実際のエピソードを交えつつ、面接で具体的にアピールするといいでしょう。
ただし「トップに物申す」「経営者に進言する」などは、生意気や偉そうだとマイナスに受け取られないよう、言い方を工夫してくださいね。
ポータブルスキルのアピールの仕方は、次の例を参考にしてください。
この経験から「ユーザーニーズに合う新サービスを企画する力」「トップにアイデアを伝え認めてもらう力」を身に付けました。このスキルを御社の新サービス開発の業務で活かしたいと思っています。
この場合、前の職場の機密事項と言えるような具体的な部分だけは避けて話す必要があるのできをつけてください。
応募する企業のニーズに合ったポータブルスキルがないときには、そのスキルを身につける必要があります。
ポータブルスキルが身につきそうな仕事に、積極的にチャレンジしてみてください。
その「努力」自体も、前職で注力したこととしてアピールすることができますよ。
ただし、ポータブルスキルは、一朝一夕で身に付くものではないことを覚えておいてください。
日々の業務の中で、自分で考えて行動する、その積み重ねが必要なのです。
自分のポータブルスキルを把握して転職でアピールしよう
ポータブルスキルには、専門知識や技術力に加え、いろいろな人と関わったり、仕事を効率的に進めたりする中で得られる「コミュニケーションスキル」「仕事を円滑に行うスキル」が含まれます。
自分のポータブルスキルを知るためには、今までの業務経験を振り返り、その経験から得たスキルをリストアップしてみてください。
転職では、企業ニーズを満たすポータブルスキルを、実際のエピソードと一緒にアピールするのが効果的です。
未経験分野への転職も、年齢を重ねてからの転職も、自分ならではのポータブルスキルで採用を勝ち取りましょう。
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