失業保険を受給するための必要書類やハローワークに持っていくもの
ハローワークで失業保険の手続きをするときに、「まずはどの書類を持っていけばよいのかわからない」という人は多いのではないでしょうか。
失業保険を受給するためには、離職票や雇用保険に加入していたことが証明できる書類などのさまざまな重要書類を提出する必要があります。
当記事ではハローワーク初日に準備する書類やアイテムについてはもちろん、ハローワークで受け取る各書類の役割や記入する内容について詳しく解説します。
失業保険を受給するまで、どのタイミングでどの書類が必要になるのか、ある程度把握しておけば手続きをスムーズにすすめられますよ。
失業保険の受給に必要な書類やハローワークへ持っていくもの
ハローワークで失業保険の手続きをする際には、退職理由などが記された離職票やマイナンバーが確認できる書類が必要です。
これらの必要書類と一緒に、運転免許証や印鑑、写真などのアイテムも必要になります。
失業保険の手続きに必要な書類やアイテムは、次のとおりです。
- 雇用保険被保険者離職票【1】
- 雇用保険被保険者離職票【2】
- 雇用保険被保険者証
- 個人番号確認書類
- 身分証明書
- 写真(2枚)
- 印鑑
- 本人名義の預金通帳またはキャッシュカード
失業保険を受給するための必要書類には、退職した会社からもらう書類もあれば、自分自身で用意しなければならない書類もあります。
会社からもらう書類と自分で用意する書類やアイテムについて、それぞれ詳しくみていきましょう。
失業保険の手続きに必要な離職票などの書類を会社から受け取る
会社を辞めるときにもらう書類や、退職後に自宅へ送られる書類は次のとおりです。
- 雇用保険被保険者離職票【1】
- 雇用保険被保険者離職票【2】
- 雇用保険被保険者証
それぞれの必要書類について、詳しく解説します。
退職した会社からもらう2つの離職票
失業保険の手続きにもっとも重要な書類は、退職後に会社から送られてくる「雇用保険被保険者離職票」です。
雇用保険被保険者離職票は一般的に「離職票」と言われており、離職票【1】と離職票【2】合わせて2つの書類が送られてきます。
離職票【1】と【2】それぞれの書類の役割は、次のとおりです
書類名 | 役割 |
---|---|
雇用保険被保険者離職票ー1 (被保険者資格喪失確認通知書) |
被保険者としての資格を失ったことを通知する書類 |
雇用保険被保険者離職票ー2 | 退職した会社の給料や退職理由がわかる書類 |
それぞれの離職票は、被保険者が退職した翌日から10日以内に会社側が手続きしないといけない決まりになっています。
退職した会社から離職票がなかなか届かない場合は、なるべく早めに送ってもらうように催促しましょう。
会社から離職票が届かない原因や、その場合の対処法については次の記事で詳しく解説しています。
退職した会社からもらう雇用保険被保険者証
雇用保険被保険者証は、離職する日まで雇用保険に加入していたことを証明する書類です。
この書類は入社当時に会社からもらって自宅で保管している場合と、退職日に会社からもらう場合があります。
もし雇用保険被保険者証を紛失してしまった場合は、ハローワークで再発行の手続きをしましょう。
ハローワークの混雑状況にもよりますが、大体10分前後で再発行してもらえますよ。
ハローワークの公式サイトから電子申請を利用する方法は、ハローワークに問い合わせてください。ここでは、自宅などであらかじめ書式を印刷する手順を紹介します。
- 「ハローワークインターネットサービス(公式サイト)」を開く
- 「申請等をご利用の方へ」をクリックする
- 「雇用保険手続支援」と書かれた緑色のボタンをクリックする
- 「労働者の方の行う手続き」から「求職者給付関係」をクリックする
- 「被保険者に関する手続き」から「雇用保険被保険者証再交付申請書」をクリックする
- 「様式のみ印刷」と「内容を入力して印刷」どちらかを選んで印刷する
失業保険の必要書類とあわせて写真や身分証明書なども用意する
失業保険を受給するために、自分で用意する書類やアイテムは次のとおりです。
- 個人番号確認書類
- 身分証明書
- 写真(2枚)
- 印鑑
- 本人名義の預金通帳またはキャッシュカード
それぞれについて、詳しく解説します。
失業保険の受給に必要な個人番号確認書類
失業保険をもらうためには、マイナンバーが確認できる書類も必要です。
マイナンバーカードはもちろん、通知カードや個人番号が記載された住民票などマイナンバーが確認できるいずれか1種類の書類を用意しましょう。
失業保険の手続きには本人確認書類が必要
本人確認書類は次のいずれか1種類を用意してください。
上で紹介した書類がない場合には、次の書類のうち異なる2種類が必要です。
1年以内に撮影した写真を2枚用意する
縦3センチ×横2.5センチの写真を2枚用意しましょう。
ただし帽子やサングラスなどで顔が見えづらい写真や、1年以上も前に撮影された古い写真を提出しないようにしてくださいね。
失業手当の手続きには印鑑が必要
用意する印鑑は認印でも大丈夫です。ただし、スタンプ式の印鑑はNGなので注意しましょう。
印鑑は初日だけでなく、今後ハローワークへ行く際に必要となります。
失業手当の振り込みを希望する金融機関の預金通帳が必要
預金通帳やキャッシュカードは、ハローワークで振込口座の金融機関と口座番号を記入するために必要です。
預金通帳やキャッシュカードは配偶者など家族の名義ではなく、本人名義のものを用意してください。
振込に利用できない金融機関もあるので、インターネットバンク・外資系銀行などを利用したい場合は、事前にハローワークで確認しましょう。
ちなみにゆうちょ銀行のキャッシュカードは利用可能です。
ハローワークで受け取る失業保険を受給するための必要書類
失業保険を受給するためには、ハローワークの窓口で受け取る「求職申込書」や「失業認定申告書」などの書類に必要事項を記入し、提出しなければなりません。
ハローワークで受け取る書類は、次のとおりです。
必要書類 | 用途 |
---|---|
求職申込書 | 仕事探しの申し込みをする用紙 |
ハローワークカード | ハローワークで職業相談や求人紹介などの際に提示するカード |
雇用保険受給資格者のしおり | 失業保険の概要が記載された冊子 |
雇用保険受給資格者証 | 失業手当の受給資格を証明する書類 |
失業認定申告書 | ハローワークに求職活動の内容を報告する書類 |
ハローワークで受け取る書類はすべて同じタイミングでもらえるわけではなく、それぞれ受け取るタイミングが決められています。
それぞれの書類について、詳しく解説します。
ハローワーク初日に受け取って記入・提出する求職申込書
「求職申込書」はこれから求職活動をするにあたって、自分のスキルや希望する仕事条件などの情報をハローワークに登録するための書類です。
この書類は退職後、はじめてハローワークへ行った際に窓口で受け取って、その場で記入・提出します。
求職申込書に記入する内容は、次のとおりです。
記入する内容 | 内容の詳細 |
---|---|
本人の基本情報 | 名前、性別、生年月日、住所、電話番号 |
希望する仕事について | 就業形態、勤務地、勤務時間、収入 |
自分のスキルについて | 学歴、資格、訓練受講歴 |
今まで経験した仕事 | 職種、勤務期間、勤務内容 |
直近の勤務先について | 事業所名、雇用形態、勤務期間、退職理由 |
用紙は表面のみ。鉛筆での記入となり、大体10~15分で記入できます。
また求職申込書を事前にネット上で記入して、ハローワークで手書きする手間をなくすこともできますよ。
求職申し込み手続きのネット登録は「ハローワークの公式サイト>申請等をご利用の方へ>各種お申し込みのご案内>ハローワークで求職登録したい」の順にアクセスしてください。
各種手続きに必要なハローワークカード
ハローワークカードは求職申し込みが受理されたあと窓口で受け取る、自身の求職番号などが記されたカードです。
実際手にすると、カードというよりはハガキぐらいの大きさの書類という印象を受けます。
今後求職の相談や、希望求人を紹介される際にハローワークカードが必要となるので、ハローワークへ行くときには必ず持っていきましょう。
失業保険の詳しい説明が書かれた雇用保険受給資格者のしおり
「雇用保険受給資格者のしおり」は求職申し込みが受理されたあとに、ハローワークカードとともに窓口で受け取る冊子です。
しおりの表紙には自身の受給資格決定年月日や、雇用保険説明会の日程などが書かれています。
雇用保険説明会のときは必要ですが、失業認定日などでハローワークへ行く際には持っていく必要はありません。
しかし失業保険の受給延長申請や、再就職手当支給申請などの手続きに必要な書類についても掲載されているので、説明会が終わったあとも大切に保管しておきましょう。
失業保険の受給資格を証明するための雇用保険受給資格者証
「雇用保険受給資格者証」は、説明会が終わったあとに受け取る書類です。退職した年月日や、退職理由、求職申し込みをした年月日などが印字で記載されています。
またこの書類で「1日あたりどのくらいの失業手当をもらえるのか」がひと目で確認できます。
雇用保険受給資格者証に記載されている内容や、書類の見方は次のとおりです。
【12】の離職理由を表す番号の意味は、次のとおりです。
離職理由の番号 | 意味 |
---|---|
11・12 | 解雇(50を除く) |
21 | 雇止め(同一の事業主に3年以上雇用) |
22 | 雇止め(同一の事業主に3年未満雇用・更新明示あり) |
23 | 期間満了(同一の事業主に3年未満雇用・更新可能な旨明示あり) |
24 | 期間満了(21~23以外) |
25 | 定年(船員を除く)・移籍出向 |
31・32 | 正当な理由のある自己都合退職(事業主からの働きかけ等) |
33 | 正当な理由のある自己都合退職(31、32、34以外) |
34 | 特定の正当な理由のある自己都合退職 |
40・45 | 正当な理由のない自己都合退職 |
50・55 | 自己の責めに帰すべき重大な理由により解雇 |
自己都合退職と会社都合退職の違いについては、次の記事で詳しく解説しています。
失業認定日にハローワークへ提出する失業認定申告書
「失業認定申告書」も雇用保険受給資格者証と同じく、受給説明会が終わった後にハローワークから受け取る書類です。
認定日から認定日までの期間中に「どのような求職活動を行なったか」を自身で記入し、4週間ごとにある失業認定日にハローワークへ提出します。
失業認定申告書に記入する内容は、次のとおりです。
【1】前回の認定日から今回の認定日の前日までの期間中に、次のいずれかを行なったかどうかの選択
- 就職、就労
- 内職、手伝い
【2】上のいずれかを行なった場合は、次の事項を記入する
- 収入のあった日
- 収入額
- 何日分の収入か
【3】前回の認定日から今回の認定日の前日までの期間中に、求職活動を行なったかどうかの選択
【4】求職活動を行なった場合は、次の事項を入力する
- 求職活動の方法
- 活動日
- 利用した職業紹介サービス
- 活動の内容
- 応募した求人の事業所名や応募日、応募方法など
【5】ハローワークの職業紹介に応じられるかどうかの選択
【6】就職が決まった場合、就職(予定)年月日や就職先事業所などの記入
【7】認定日の年月日や支給番号、自筆での署名、記名押印
失業保険に必要な書類をマスターすれば手続きがスムーズに!
失業保険に関わる書類には雇用保険法に関する用語が並んでいるので、なんとなく小難しい印象を受けますよね。
しかし実際に書類内容を読み解いていくと、自分が失業手当をもらえる期間や金額などの必要な情報が丁寧に記載されていることがわかります。
さらに失業保険の手続きで使用する書類の用途や内容が把握できると、自身の状況が把握できて、就職の計画も立てやすくなりますよ。
失業保険の受給に必要な書類をマスターして、給付金の受け取りや就職活動をスムーズに進めていきましょう。
- DODA 第二新卒歓迎!働きながら業界トップレベルの技術を学ぶモノづくりエンジニア募集
- リクナビNEXT 約8割が未経験からのスタート!大手商社でグローバルに活躍できる人材を募集中!
- マイナビ転職 女性の働きやすさ抜群!有給消化率98%の有名メーカーで事務スタッフを募集中
- エン転職 フレックス制で自由な社風!未経験者OK!平日夜・土日面接OK
- @type 残業月20h未満/年休125日/定着率95%【入社祝金アリ】