転職するなら、どの業界がいい?状況別にオススメの業界を紹介
当記事では、「ワーク・ライフ・バランスの充実」「成長が期待できる業界」「年収が高い業界」を紹介。
各業界の注目ポイントについてもお伝えします。
また転職をするなら、タイミングも気になるところです。転職に最適な時期についても解説します。
「ワーク・ライフ・バランス」の充実が期待できる業界
ワーク・ライフ・バランスの充実が期待できる業界は「IT業界(ソフトウェア・ハードウェア・情報処理)」です。
実はIT業界は政府が掲げる「働き方改革」に力を入れている業界のひとつ。業界団体が中心となり、柔軟な働き方の実現に取り組んでいます。
IT業界大手のヤフーでは、次のような取り組みを行っています。
IT業界の「働き方改革」事例として多いのは、「テレワーク※」の導入です。
情報通信技術を利用することで、場所や時間にとらわれず仕事ができる働き方のこと。「リモートワーク」とも言われています。
IT業界は、国・業界団体・企業で「働き方改革」を実施。今後はさらに働きやすい環境が整うことが予想されます。
また「IT化」は業界を問わず業務効率を上げることができ、働きやすさを実現することが可能です。
IT化は学校教育や医療現場など、あらゆる場で活用の輪が広がっています。
分野 | IT化されている例 |
---|---|
医療 | 電子カルテ |
教育 | 電子黒板・タブレット |
農業 | 農作物の品質管理 |
さらにIoT※市場の拡大も進んでいることから、IT業界はますますの活躍が期待できます。
「Internet of Things=モノのインターネット」の略称。パソコンやスマホといった情報通信機器以外の、いろいろな「モノ」をインターネットに接続することです。
「スマホや交通IDカードで購入できる自動販売機」「スマホで遠隔操作できるスマート家電」などがあります。
ブラック企業の見分け方については、次の記事をご覧ください。
大企業への転職について詳しくは次の記事をご覧ください。
今後の活躍が期待できるオススメの業界!
この章では、今後の活躍が期待できるオススメの業界を6つ紹介します。
訪日観光客の増加によって、観光やホテル、航空など関連する業界が活発化。また自動車や半導体業界は、IT化によって新たな技術の創出が期待されています。
旅行業界
現在、観光客は世界的に増加傾向にあります。国連世界観光機関(UNWTO)が2018年1月に発表した「世界観光指標」によると、2017年の世界全体の観光客数は13億2,200万人。
過去7年間で最高の観光客数です。
国連世界観光機関はこの勢いが今後も継続すると予想しています。世界的に観光客が増加するなか、日本を訪れる「訪日外客数」も増えているんです。
2012年以降、訪日外客数は右肩上がりに増加、2017年には約2869万人が日本を訪れています。
2013年には「和食」がユネスコの無形文化遺産になったことで、日本食への関心も高まっています。
また、政府は2003年から「ビジット・ジャパン事業」を開始。次のような施策を行い、訪日外客の増加を目指してきました。
- 訪日外客に向けた宣伝活動
- 旅行会社への働きかけ
- 格安航空会社の座席増加
- 消費税免税
2020年に東京オリンピック・パラリンピックが開催されることから、旅行業界はますます盛り上がることが期待できます。
また旅行業界は、「航空」「鉄道」「ホテル」「教育(修学旅行)」「飲食」など、さまざまな業界と関連しているんです。
次は「ホテル」「航空」「鉄道」業界について、順にお伝えします。
ホテル業界
「旅行業界」の項目で紹介したように、訪日外客数は増えています。2017年に日本を訪れた観光客は約2869万人、前年よりも19.3%増加しました。
政府は訪日外客数を「2020年に4000万人」「2030年には6000万人」に増やすことを目指しているため、今後も訪日外客の増加が見込めます。
また観光庁の「宿泊旅行統計調査報告」によると、2017年の客室稼働率は大都市に集中。上位3都市は次のとおりです。
地域 | 客室稼働率(2017年) |
---|---|
大阪府 | 83.3% |
東京都 | 78.8% |
福岡県 | 70.8% |
客室稼働率の全国平均は59.7%、大都市圏の需要の高さがうかがえます。しかし観光客が増えることにより、今後大都市圏では対応しきれない可能性も。そこで地方に観光客を誘致するさまざまなプロジェクトが実施されています。
国内企業はリゾートホテルの開発を続々と進めています。
航空・空港業界
航空・空港業界は、「旅行業界」の項目でお伝えしたように、旅行客数が増加しているため好調です。
これにより国際線の発着枠は最大約1.7倍になり、1日あたりで考えると約50便増やすことが可能に。深夜・早朝を除く時間帯の場合、現在6万回に設定されている発着枠が、最大約4万回増加する試算がでています。
国土交通省が2016年に行った調査では、羽田空港の機能を上げることで1年あたり約6500億円もの経済波及効果があるという見込みも。
鉄道業界
鉄道は多くの人が利用する交通手段。鉄道会社によっては、商業施設やホテルなども運営しています。
JRは「ななつ星in九州」や「トランスイート四季島」「トワイライトエクスプレス瑞風」など、豪華なクルーズトレインを導入。国内だけでなく海外の富裕層からも人気を得ています。
自動車業界
ASEANの自動車市場は日系自動車メーカーのシェアが高く、まだまだ成長が見込めます。
日系自動車メーカーは依然として、優位な立場を築けるでしょう。
また自動車業界では、次のような新たな技術が注目されています。
- 自動運転
- 次世代自動車※
航空機ではすでに自動運転が実現しています。離着陸を除き、ほとんどの操縦は自動化が進んでいるんです。近い将来、自動車でも自動運転が実用化されるかもしれません。
半導体業界
IT技術の進歩とともに、半導体業界も成長が期待できる業界のひとつ。
次のような技術には半導体が必要です。
- AI(人工知能)
- IoT
- 自動運転技術
半導体は、これから必要となるさまざまな技術になくてはならない存在。IoTが進んでいけば、農業や医療現場、公共サービスなど多くの分野で需要が拡大していくと考えられます。
2020年には、インターネットと繋がる「モノ」が約500億個という予想もされているんですよ。
一方、日本は生産している半導体の種類が豊富で、製品種別のバランスが取れているんです。
また半導体業界では、注目を集めているAIなど対象に合わせた半導体の研究や開発も活発に。今後の動向に注目です。
給与の高い業界を紹介!1位インフラ、2位金融、3位情報通信業界
この章では、給与の高い業界を紹介します。
国税庁の「平成28年分民間給与実態統計調査」から、業種別に年間を通じて勤務した給与取得者の平均給与を見てみましょう。
- 電気・ガス・熱供給・水道業
- 金融業、保険業
- 情報通信業
「電気・ガス・熱供給・水道業」などのインフラ業界は、生活に欠かせない存在です。
電気とガスは政府主導で自由化が進んでおり、新規参入が活発化することが予想されます。また再生可能エネルギーにも期待が集まっているため、多くのインフラ系企業で研究が活発に。
金融業界は「証券アナリスト」や「金融ディーラー」など、高年収の業種が多いです。さらに、賞与が高いという特徴も。
情報通信業界は、通信(電話・インターネット)で人と人を繋ぎます。電話サービスをメインに行なうプロバイダーサービス、Googleなどが行なうインターネットサービスがあり、日々新たな技術が生まれるクリエイティブな業界です。
また転職によって年収を上げたい場合は、転職エージェントの利用がオススメです。詳しくは次の記事をご覧ください。
転職するなら時期もチェック!転職に適した時期を解説
中途採用は新卒採用と異なり、いつ求人がでるか予測できません。
そのため「自分に合った求人が見つかった時」が最適な転職時期です。
「転職しよう」と考えている人は、常に求人情報などをチェックしてください。
ただ企業の採用活動が活発な時期には、選択肢も増えます。採用活動が増える時期を抑えておきましょう。
- 3月・9月
- 6月
中途採用は期初である4月と10月の入社を見込んだ、3月と9月が活発です。
6月は新卒採用が落ち着いた時期であること、またボーナス後に転職活動を始める人に合わせるため、転職者を募集する企業が増えます。
転職に有利な時期について詳しくは、次の記事をご覧ください。
また結婚を控えている場合は、転職に適した時期が異なります。
女性は結婚の1年前、男性は住宅ローンを組んだあとがベストです。詳しくは次の記事で紹介しています。
転職したい業界を決めたら、業界研究をしっかり行うのがおすすめ。その必要性とやり方については、こちらの記事も読んでみてください。
転職するなら業界選びをしっかりと!自分に合った業界を選ぼう
ワーク・ライフ・バランスを充実させたい人には、IT業界がオススメです。業界全体で「働き方改革」に取り組んでいます。
「今後の成長が期待できる業界」は次の6つ。「旅行」「ホテル」「航空・空港」「鉄道」「自動車」「半導体」業界です。
給与が高い業界は、「電気・ガス・熱供給・水道業」「金融業、保険業」「情報通信業」。
転職するなら業界選びはしっかり行いましょう。
オススメの業界、自分に合った業界を知って、転職を成功させてください。
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