転職に有利なTOEICスコアを解説!期限や証明書についても紹介
転職活動をする際に「TOEICのスコアを利用したい」という人も多いのではないでしょうか。
転職に有利なTOEICのスコアは、企業によって異なります。理想は企業が求めるスコア「+50点以上」。外資系企業や日系グローバル企業で働くなら、800点以上のスコアを持っていると有利です。
当記事では、部門別・役職別に企業が求めるTOEICのスコアについて解説。
また「履歴書には何点から書いていい?」「有効期限はある?」など、TOEICに関する疑問にもQ&A形式でお答えします。
転職に有利なTOEIC(トーイック)スコアは企業によって異なる!
転職に有利なTOEICのスコア(点数)は、職種や業界、仕事内容によって異なります。
ただ企業が求めるTOEICスコアよりも上のスコアを持っていれば、転職する際のアピール材料のひとつとなるでしょう。
では、企業が期待するTOEICスコアは何点なのか。「一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会(以下IIBC)」が作成した『上場企業における英語活用実態調査 報告書』をチェックしていきましょう。
企業が求めるTOEICスコアを部門別・職種別にチェック!
IIBCによると、「企業が採用応募時に参考にするTOEICスコアは625点」とのこと。
一方、企業が入社時に期待するTOEICスコアは次のとおりです。
TOEICスコア | |
---|---|
中途採用社員 | 610~815 |
新入社員 | 465~670 |
中途採用社員の場合は、新入社員よりも企業が期待するTOEICスコアが高いですね。
「国際・営業・技術」の部門別だと、次のようなスコアを企業は期待しています。平均スコアと併せて見てみましょう。
部門 | 企業が期待するスコア(平均) | 平均スコア |
---|---|---|
国際 | 660~840点(750点) | 683点 |
営業 | 535~765点(650点) | 480点 |
技術 | 520~715点(620点) | 450点 |
企業が期待する平均スコアに、実際に働く社員の平均スコアは届いていません。企業に求められるスコアよりも高得点であれば、アピールポイントになります。
次に「昇進・昇格時に必要とされるスコア」と「役職に就いている社員の平均スコア」をチェックしましょう。自分が就きたいポジションの目安として参考にしてください。
役職 | 昇進・昇格時の要件スコア | 平均スコア |
---|---|---|
部長 | 580点 | 514点 |
課長 | 550点 | 482点 |
係長 | 545点 | 467点 |
役員 | 525点 | 512点 |
主任 | 520点 | 記載なし |
どの役職も企業が期待する「昇進・昇格時の要件スコア」に平均点が届いていません。ちなみに全社員に求めるTOEICスコアは平均600点です。
応募先企業が求めるスコアを確認!TOEICはアピール材料のひとつ
転職する際は応募先企業が求めるスコアを確認してください。求められるスコアは、大企業ほど高い傾向にあります。
TOEICスコアは、あくまでアピール材料のひとつと考えましょう。
英語を日常的に使う仕事はもちろん、英語を頻繁に使わない仕事であっても、TOEICスコア以外の専門的な経験やスキルを持っておく必要があります。
英語が必須な業務の場合は、ハイスコアであっても「できて当たり前」「ひとまず募集要項はクリアしている」程度にとらえる企業も多いです。TOEICスコアが高くても実務で英語を使えないと評価はされません。実践的な英語力があるかどうかも重要なポイントです。
転職でTOEICを利用する際のQ&A!履歴書に書く点数・期限・提出
この章では、TOEICに関する次の疑問にお答えします。
- TOEICのスコアは何点から履歴書に書ける?
- TOEICの証明書に期限はある?
- TOEICの証明書は応募先企業に提出する?
それでは、Q&Aを見ていきましょう。
A.一般的には、600点からといわれています。
TOEICのスコアは何点であっても履歴書に書くことはできます。ただTOEICの平均スコアは約570点。つまり平均点以下のスコアを書くと、わざわざ「英語力は平均以下です」と伝えることになってしまいます。
また新入社員のTOEIC平均点は約600点。
転職者は新入社員以上のスコアを期待されることからも、600点未満の場合は履歴書に記載しないほうがいいでしょう。
TOEICスコアの履歴書への書き方については、次の記事で詳しく解説しています。
A.TOEICのスコアに有効期限はありません。
TOEICのテスト結果を示す証明書には、次の2つがあります。
- 公式認定証(Official Score Certificate)
- スコアレポート
証明書の種類 | 受験制度 | 概要 |
---|---|---|
公式認定証 | 公開テスト | IIBCが定めた日時・会場でテストを行う |
スコアレポート | IPテスト (団体特別受験制度) |
企業や学校などが設定した日時・場所でテストを行う |
「公式認定証」「スコアレポート」ともに、有効期限はありません。ただし再発行ができるのは、公式認定証は受験日から2年以内。スコアレポートは、テストを採点した年度の翌年度4月1日からの2年間までです。
もしも応募先企業が「〇年以内のスコア」と定めている場合は、規定に従ってください。
A.企業側から求められたら提出しましょう。
TOEICの公式認定証やスコアレポートを提出するかどうかは、企業によって異なります。応募先企業の要件をしっかり確認しましょう。
外資系や日系グローバル企業に転職したいなら理想は800点以上!
IIBCの調査によると、国際部門で仕事をするためには「700点以上のスコア」を期待する企業が多いとのこと。
英語を使用する部署では、次のような実践的な英語力が求められます。
- リーディング
- ライティング
- スピーキング
- リスニング
実務をこなすためには、バランスの取れた英語力が必要です。就職後のミスマッチを防ぐためにも、求められる業務内容を行うスキルがあるか事前に確認しておきましょう。
また「外資系の企業」や「国際部門のある企業」に転職したいなら、それに強みのある転職エージェントの利用がおすすめです。
転職エージェント | ポイント |
---|---|
JACリクルートメント | 海外求人特集・外資系転職特集あり |
マイケル・ペイジ | 「TOEIC800点以上」「ビジネス会話レベルの英語力」などが必須・理想条件の求人が多い |
ロバート・ウォルターズ | 世界各国に拠点があるため、半数が外国人 |
リクルートエージェント | 外資系転職専門のキャリアアドバイザーが在籍 |
JACリクルートメントでは、「TOEIC800点以上」の求人特集があることも。またマイケルペイジでは「TOEIC800点以上」の求人がほとんどです。
外資系や日系グローバル企業で求められるのは、「TOEIC800点以上」が多いことがわかりますね。
業務で英語を必要とする場合は、TOEIC800点以上を持っていると有利でしょう。
外資系企業で働くために必要なスキルや仕事内容などは、業種別に次の記事で紹介しています。
海外への転職方法や転職活動の進め方、注意点などについては、次の記事をご覧ください。
TOEIC(トーイック)は企業が求めるスコア「+50点」が理想!
企業が求めるスコアよりも「+50点以上」が理想です。
履歴書にTOEICのスコアを書く際は、「600点以上」からをおすすめします。TOEICの平均点は約570点のため、平均点以下ということをアピールするのは避けたいところ。
またTOEICの証明書(公式認定証・スコアレポート)に有効期限はありません。ただし再発行ができるのは、どちらも2年までです。その点は注意してください。
企業によっては、TOEICスコアがいくら高くても、評価対象にならないこともあります。
TOEICのスコアは、あくまで武器のひとつです。TOEICのほか、専門的なスキルや経験と併せてアピールしましょう。
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