転職・中途採用の筆記試験ってどんな内容?試験の種類や対策法を紹介
転職の採用試験では、面接だけを行う会社も多い一方、筆記試験を行うところもあります。
筆記試験の内容は、一般常識や時事問題、適性検査が大半です。中には専門知識や英語などの語学力を問うテストも行われています。
この記事では、中途採用で実施される主な筆記試験の種類や対策について紹介していきます。
筆記試験の種類とは?多いのは適性や知識などを測るもの
転職で筆記試験を実施する企業は、どのくらいあるのでしょうか。
同じく大手「リクナビNEXT」の調査では、転職経験者の約7割が転職の選考過程で筆記試験を受けたことがあるといいます。
転職サイトに掲載されている求人情報を見てみると、内容については「簡単な一般常識程度」などと書かれているところもありますが、具体的な内容はわかりません。
転職で行われる筆記試験の主な種類
転職の中途採用で実施される試験には、次のような種類があります。
- 適性検査(能力検査・性格検査)
- 一般常識問題・一般教養問題
- 専門知識・語学力のテスト
- 企業が独自に用意した試験
- 小論文
適性検査では、リクルートによる「SPI」を取り入れている会社も多く、SPIには基礎的な学力などを見る「能力検査」と性格的な傾向を見る「性格検査」の2つの検査があります。
その他、クレペリン検査やYG性格検査など、「適性検査」だけでもさまざまな種類の試験が。どの試験を行うか、事前にはわかりません。
また、その職種に必須のスキルがある場合はそのレベルを確認するテスト、たとえば英語を使う仕事では英語力の試験が行われるところもあります。
たいていの試験が、30~40分程度で行われるものです。ただ、異なる種類の試験を2つ以上受ける場合には、より長くなります。
筆記試験の具体的な内容ってどんなもの?傾向と対策とは
ここからは、それぞれの試験の概要や対策などを見ていきましょう。
適性検査
適性検査には大きく分けて「能力検査」「性格検査」の2種類があります。
能力検査
例えば適性検査の代表格と言える「SPI」の能力検査では、コミュニケーション能力や考える力、新たな知識を吸収するために必要な基礎的な力を測る問題が出ます。
さらに、言葉に関する「言語」、数学的な問題の「非言語」の2つの分野で出題されるのです。
たとえばSEやプログラマーなどコンピュータ職の適性を判断するテスト「CAB」では、暗算や図表などの法則性を答えるテスト、命令表などが出題されます。
学力というよりは、論理的に物事を進めていけるかどうかが試される試験です。
その他、非言語分野では暗号を使った問題や順列・組合せ、確率、損益算などさまざまな分野の問題が出題されます。
言語分野には、2つの言葉の関係や同義語・反義語、ことわざや慣用句の問題、文章の穴埋め問題などがあります。
1つ1つの問題の難易度はそれほど高いものではないですが、問題数が多く、時間内に終えられない可能性も高いです。
各試験の対策本も多数出版されているので、問題に慣れておくことをおすすめします。
性格検査
性格検査で有名なものの1つが、「クレペリン検査」です。これは、1桁の数字の足し算を繰り返していくというシンプルなもの。
解いた数や間違えた数などで、仕事をこなす能力や傾向を判断します。
また、性格や普段の行動に関する短文を読み、それが自分に当てはまるかどうかを複数の選択肢の中から選ぶという検査も多いです。
クレペリン検査の場合は、練習したから結果がよくなる、というものではありません。集中して数をこなせるように、コンディションを整えておくのがおすすめ。
その他の性格検査への一番の対策は、「よく見せたい」と思わず、正直に率直に答えることです。
また、企業ニーズ(どんな人物を欲しがっているか)を研究しておけば、模範解答の予測がついてくる可能性もあります。
性格検査は、そういった矛盾や嘘などもわかるように作られているんですよ。自分に合った仕事に就くために、自分に正直に答えるのがおすすめです。
一般常識試験
一般常識試験とは、基礎的な学力や情報処理能力などを測るもの。時事問題を含むことも多く、SPIも含まれるケースもあります。企業によっては「一般教養問題」と呼ぶところもあります。
たとえば、「日本の最初の総理大臣」「芥川賞を受賞した作家名」を答えるものや、経済に関する文章の穴埋め問題といったような内容です。
対策方法としては、市販の問題集などを使い、学生時代に習った基本的な学力・記憶を取り戻すのがおすすめ。
最近のニュースや注目のワードにも注目し、時事問題に対応できるようにしておきましょう。
専門知識試験
企業や業種・職種によっては、その専門領域に関する試験も行われることがあります。
例えば外国語(英語など)、プログラミング、金利計算、物理・電気系統の知識といったものです。
専門知識といっても、高度な知識というより、基礎的な知識の有無を見るために行われるのが一般的。未経験の人は対策をしっかり取る必要があります。
ITエンジニアであれば「基本情報技術者試験」の資格試験、経理であれば簿記3級程度の参考本で勉強するなど、その分野の基礎知識を身につけておくのがおすすめです。
企業独自の試験
また、外部の業者が作成した試験ではなく、独自に問題を作成して実施する会社もあります。
内容は、一般常識、専門知識に加え、企業やその職種ならではの情報についてどれだけ知識・理解があるかを測るようなものなどさまざまです。
業界の情勢や企業の特徴などについて、新聞やニュース、業界や企業の公式サイトなどを見て頭に入れておきましょう。
小論文
中途採用試験で小論文を書く場合、テーマは業種や職種によって異なるのが一般的。
もしくは「顧客満足度とワークライフバランスについて」のように「働くこと」に関する考え方や、「当社でやりたいことを自由に書いてください」など率直な意見を求めるものも。
小論文では、「制限時間内でいかに論理的でわかりやすい文章が書けるか」を見られます。
どんな問題が出ても焦らないよう、新聞などから何かテーマを決め、自分の考えを文章にまとめる練習をしておくことをおすすめします。
また、その会社が現在何に力を入れているか、どんな人材を求めているかを把握しておいたり、自分の希望や将来の展望についてまとめておいたりするのもよいでしょう。
自分の意見を自由に書けばいいとは言え、他者を強く批判するような内容や、政治的・宗教的に偏った意見は避けるのが無難です。
対策って言っても、何が出るかわからないから難しいです。
新聞やニュースで常に情報をインプットしたり、企業研究をしたりするだけでも違いますよ。
過去にどんな筆記試験が行われたかは、転職エージェントが把握している場合もあります。
転職エージェントを利用しているならぜひ聞いてみましょう。
筆記試験で不採用になることもある!重視の度合いはさまざま
筆記試験が行われる場合、選考のプロセスは次のパターンが一般的です。
・筆記試験と面接を同日に行う(これが一次試験となる)
・一次面接通過後、最終面接の前に筆記試験を行う
中には最終面接の後に筆記試験が行われるケースもあります。
しかし企業が筆記試験をどのくらい重視するかは、筆記試験のタイミングだけは測れません。
タイミングの違いは、重要度だけでなく、応募者の数やスケジュール・事務処理上の都合などあらゆる事情が関係します。
選考の最終過程で筆記試験があるとしても、気を緩めず準備しておきましょう。「備えあれば憂いなし」ですよ。
予測できない筆記試験、できることをしっかりと
その目的は、仕事や職場への適性・適応能力や基礎的な学習能力、知識などを測ること。
適性検査、一般常識、専門知識などさまざまな試験が行われています。「適性検査」「筆記試験」とだけ知らされることが多く、どんな試験かを具体的に知るのは難しいかもしれません。
筆記試験前に心配や不安になる人も多いもの。「できる努力はした」と自信を持って臨めるようにしておきましょう。
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