転職・中途採用の筆記試験とは?試験の種類・問題例・対策を紹介!

転職・中途採用の筆記試験とは?試験の種類・問題例・対策を紹介!

近年は、転職においても筆記試験を実施する企業も少なくないため、しっかりと筆記試験対策をする必要があります。そのためには、筆記試験の種類や内容を知っておかねばなりません。

そこで、この記事では、中途採用で実施される筆記試験の中身、そして、どのような対策をすればいいのかについてご説明します。

しっかり対策をしておけば、筆記試験も怖くありません。ぜひ、この記事を参考にしていただき、自信をもって試験に臨んでくださいね。

筆記試験を実施する企業って多いの?どんな筆記試験があるの?

まずは、転職の場合に筆記試験を実施する企業がどれくらいあるのか、そして、どのような種類の筆記試験があるのかを見ておきましょう。

中途採用に筆記試験を実施する企業

中途採用に筆記試験を実施する企業

参照元:DODA

中途採用における、筆記試験の実施率はこのようになっており、全体で見ればおよそ半数の企業で筆記試験を実施しています。

職種別に見てみると、やはり各種技術系にて実施率が高く、入社後に即戦力になることをどの程度期待できるのかを専門知識を問う試験で見極めていると考えられます。

筆記試験の種類

転職の場合に実施される試験には、以下のような種類があります。

  • 適性検査(能力検査・性格検査)
  • 一般常識試験
  • 専門知識試験
  • 企業オリジナルの筆記試験
  • 論文

適性検査には、SPIなど能力検査と性格検査を総合したものや、クレペリンやYG性格検査などの性格検査があります。適性検査については、「転職の適性検査(能力検査・性格検査)を通過する対策とポイント!」に詳しくご紹介しておりますので、そちらもご参照ください。

所要時間から考える試験の種類

どんな筆記試験を実施するか、その種類まで案内してもらえることはまずありませんが、所要時間によって筆記試験の内容が推測できることもあります。

それぞれの分野において、およそ30分~40分程度というのが標準的な所要時間です。

つまり、一般常識や専門知識試験、性格検査などのうち、どれかひとつの筆記試験のみを行う場合、所要時間はおよそ30分程度となることが多いです。

1時間~2時間程度であれば2~3種類の試験、2時間以上になった場合は適性検査に小論文と専門知識試験など、多種類の筆記試験が組み合わせられていると考えられます。

適性検査以外にも、いろんな試験があるんですね。

SPIのような適性検査と、オリジナル試験や専門知識試験が組み合わされることがあるのはなぜですか?

適性検査では基本的な能力を測りますが、専門的な知識やスキルは分からないので、それとは別に専門知識試験を行うのです。

このような組み合わせは、中途採用ならではと言えますね。

筆記試験の具体的な内容ってどんなもの?傾向と対策とは

ここからは、より具体的にそれぞれの試験の問題例と対策についてお話します。

能力検査

適性検査のうち、能力検査では基礎学力や論理的思考を問う問題が多く出題されます。能力検査の種類によっても異なるのですが、ここでは代表的な能力検査で採用企業も多いSPIの問題をご紹介します。

SPIは非言語分野と言語分野とに分かれており、それぞれの内容は以下の通りです。

非言語分野
推論、論証、集合、順列・組合せ、確率、鶴亀算、損益算、速さ、通過算、n進法 等

【鶴亀算の例題】
鶴と亀が合わせて11匹いる。足の数が合わせて34本とのき、亀は何匹いるか。

A 1匹 B 2匹 C 3匹 D 4匹 E 5匹 F 6匹
G 7匹 H 8匹 I 9匹 J AからIのいずれでもない

【解答】F

言語分野
二語の関係、同意語・反意語、ことわざ・慣用句、文法、文の並び替え、空欄補充 等

【二語の関係の例題】
(例)で示された二語の関係を考え、これと同じ関係になるものをA~Eから1つ選んで答えなさい。

(例)鍋:フライパン

サクラ:A 花見 B ひまわり C 春 D 花 E さくらんぼ

【解答】B

このように、慣れればそれほど難しくないのですが、練習しておかないと時間内に終えられないような問題がたくさん出ます。

SPI対策については、問題集が多数出ています。転職者専用の問題集もありますので、ぜひ活用してください。また、その他の能力検査についても、練習問題を掲載しているサイトがありますので、そちらもチェックしてみてください。

性格検査

性格検査は、クレペリンテストのように1桁の数字の足し算を繰り返していくものと、「感情が顔に出やすい方だ」などの性格や行動に関する短文を読み、自分に当てはまるかどうかを選ぶものとがあります。

クレペリンテストはあまりにも解答数が少なかったり、誤答が多かったりすると、思わしくない結果となります。自信がない人は1桁の足し算を確実に解く練習をしておくと安心です。

その他の性格検査への対策としては、面接にて面接官から矛盾を感じられないように、普段の自分に照らし合わせて当てはまるものを正直に選んでいきましょう。

また、性格検査にはウソをついていないかをチェックする「ライスケール」と呼ばれる設問があり、それはたとえば「これまで一度も嘘をついたことがない」というものです。

誰だって小さな嘘のひとつはついたことがあるため、これに当てはまると答えると、その検査全体に正直に答えていないと捉えられ、大変不利になります。

一般常識試験

一般常識試験とは、基礎的な学力や情報処理能力、時事問題などを含む試験のことです。上記のSPIなどが含まれることもあります。

問題例には、ノーベル賞や芥川賞・直木賞の受賞者名、その年度の国家予算額などがあります。

対策としては、小中高で習った基本的な問題を復習しておく、SPIなどの問題集をこなしておく等のほかに、時事問題対策として最近のニュースをチェックし、大きな出来事については頭に入れておくことをオススメします。

専門知識試験

専門知識試験とは、その名の通り、企業や職種の専門領域に関する試験です。当然ながら、問題例は各専門領域によって異なりますが、業種や職種によって外国語(英語など)・プログラミング・金利計算・物理・電気系統などがあります。

これまでの仕事でも専門職として経験を積んできた方なら、それほど恐れるに足らない試験です。

しかし、異業種に挑戦する場合は、かなり真剣に対策を取らねばなりません。転職エージェントなどを活用して、どんな問題が出るのか情報収集をしたうえで勉強するとよいでしょう。

企業オリジナル試験

業者が作成した試験を採用するのではなく、その企業が独自に作成した試験を実施するところもあります。その企業で仕事をするうえで必要となる技術や知識に関して、どの程度理解しているかを確認するための試験です。

オリジナル試験の場合は、「○○(その企業に関する内容)について説明してください」などといった記述式の問題や、状況を説明する文章が出され、その状況に合った案内状や詫び状を実際にワードなどで作成するといった、より実践的な問題内容が多いようです。

この場合も、転職エージェントに相談したり、自分でもその業界や企業をじっくり研究したりすることで、良い点数を取れる可能性が高まります。

小論文

小論文も業種や職種によってテーマは異なりますが、たとえば「顧客満足度と長時間勤務の関係について」「この会社でやりたいことを自由に書いてください」等、様々なものがあります。

時間にも文字数にも制限がある中で、自分の意見を説得力のある、かつ分かりやすい書き方でまとめるのがポイントです。日頃から、志望先の職種や仕事内容について考えをまとめておき、文章に表現する練習をしておくとよいでしょう。

筆記試験の種類は非常に多いので、在職中の転職活動をしている人には時間が足りないと感じられるかもしれませんね。

効率的に対策するためにも、志望先がこれまでどのような試験を行ったのかという情報をまず収集するといいですね。

筆記試験はどの程度採否に関わるのか

転職の場合は面接が重要と考えている人も多いことでしょう。では、筆記試験を実施する企業では、その結果はどの程度重要視されるものなのでしょうか?

一次試験に筆記試験がある場合

転職の場合、新卒よりも面接重視な傾向があります。しかし、応募者や採用予定数が多い場合などは、一次試験に筆記試験を行うことがあります。

その場合、一般常識や能力検査を行い、一定以下の人をふるい落とす目的があると考えられます。

このようなケースでは、筆記試験に通過しなければ面接でアピールする機会さえ与えられないわけですから、筆記試験の重要度は高いと言えるでしょう。

筆記試験と面接が同時にある場合

筆記試験と面接が同時に行われる場合、応募者の能力や社会人としての常識、性格や行動の傾向などを、より様々な角度から総合的に判断したいという企業側の意図が感じられます。

この場合は、やはり面接での印象やスキルがもっとも重視されるため、筆記試験の重要度はやや下がります。しかし、能力検査の点数があまりにも低いとか、性格検査の結果と面接での印象が矛盾する場合、不採用の決め手となることもあります。

最終選考に近い段階で筆記試験がある場合

最終面接など、選考の終わり辺りに筆記試験があるというケースも稀にあります。

この場合、経歴やスキルには問題がなく採用も近いのですが、性格検査で人格的な部分をチェックしておきたいというケースや、最終選考の段階になっても候補者が多いというケースなどが考えられます。

こういったタイミングで実施される筆記試験は、かなり重要度が高いと言えます。

選考が進んでから落ちるのも悲しいですが、一次選考の筆記試験で不採用が決まってしまうのも、すごくつらいものがありますよね。

せめて二次に進むためには、どうしたらいいでしょうか?

一次選考では適性検査や専門知識試験が実施されることが多く、社会人としての常識や基礎学力についての対策をしておく必要がありますね。

逆に言えば、点数さえ取ればよいわけですから、対策は比較的楽だと考えることもできますよ。

筆記試験の種類は様々!それぞれに適した対策を!

転職・中途採用の選考においても、約半数の企業は面接に加えて筆記試験を導入しています。

筆記試験といっても、能力検査や性格検査、専門知識試験、論文など、種類は様々です。そして、どの筆記試験をどの企業が実施しているのかは事前にわからないことも多いです。

ですから、情報収集に努めるとともに、それぞれの試験に合わせた対策をしておくことをおすすめします。筆記試験が優れていれば、面接においてもアドバンテージとなります。ぜひ、高得点を目指しましょう。