くるみんマークは子育て支援企業の証!認定基準・メリットを解説
企業のホームページを見ていると、「くるみんマークを取得しました!」と書かれていることがあります。
「くるみんマーク」とは、「育児を支援する働きやすい企業」として、厚生労働大臣の認定を受けた証のことです。
「くるみんマーク」のほかに「プラチナくるみんマーク」というものもあります。
出産後も仕事を続けたい女性や、育児に参加したい男性にとって、「くるみんマーク」や「プラチナくるみんマーク」が認定された企業かどうかは、気になるポイントですよね。
この記事では、「くるみんマーク」の認定基準や企業が取得した際のメリット、従業員がどのような育児支援制度を利用できるのかなどを解説します。
「くるみんマーク」の意味を正しく理解して、働きやすい企業を見つけましょう。
くるみんマークとは『育児支援に積極的な企業』の証
「くるみんマーク」は、働きやすい環境を整えるための取り組みを行った証として、厚生労働大臣から企業に与えられます。
平成30年3月末の時点で、認定された企業は全国2,878社です。
「くるみんマーク」取得企業のおもな取り組み
「くるみんマーク」を取得した企業は、おもに次のような育児支援を行っています。
- 短時間勤務、在宅勤務
- 時間外労働の削減
- 積極的な有給の取得を促進
- 企業内に託児所を設置
短時間勤務の実施や時間外労働の削減など、子どもを育てながら働きたい人にとって、大変ありがたい取り組みですよね。
「短時間勤務制度」の概要や対象者について、詳しくは次の記事で紹介していますので参考にしてください。
また誰もが積極的に有給を取りやすいなら、子どもの用事で頻繁に休んでも気になりにくいです。
くるみんマークの認定を受けた企業で働けば、子育てと仕事のバランスが上手く取りやすいと言えます。
子育てと仕事を両立する方法については、次の記事で紹介していますので確認してくださいね。
では実際に、くるみんマークを取得した企業の例と取り組み内容を確認しましょう。
企業名 | おもな取り組みと結果 |
---|---|
キユーピー株式会社 | ・男性育休取得率:62.5% ・育休後の女性にキャリア研修を実施 ・営業部門で育休取得率100%達成 |
ソニー株式会社 | ・男性育休取得率:51.1% ・育休のほかに20日間の有給付与 ・育児支援金として毎月5万円支給 |
株式会社リコー | ・男性育休取得率:95.8% ・男性は育休を5日以上取得可能 ・子が小3になるまで時短可能 |
キユーピー株式会社、ソニー株式会社、株式会社リコーでは、社員の育児参加を促すために、復帰後のキャリア研修や育児支援金の支給制度などを設けています。
また厚生労働省の発表によると、男性の育児休業取得率の平均は3.16%。
平均取得率と比べて、3社の「男性育休取得率」はかなり高い水準であることが分かります。
男性社員の育児休業取得率は、次の計算式で算出していますよ。
「育児休業取得者」が15名で「配偶者が出産した男性社員数」が250名の場合、計算式は「15÷250×100=6」となり、 男性社員の育児休業取得率は「6%」です。
例にあげた3社は、くるみんマークのほかに「プラチナくるみんマーク」も取得しています。
「プラチナくるみんマーク」について詳しくは「『プラチナくるみんマーク』の認定基準はくるみんマークより厳しい」の章で紹介しているので、参考にしてください。
「くるみんマーク」認定には育児休業の取得実績などが必要
くるみんマークを取得するためには、厚生労働省が定めた認定基準をクリアする必要があります。
10個の認定基準のなかでも、とくに注目したいのは次の項目です。
- 仕事と育児が両立できる労働環境である
- 男性の育休取得率が7%以上である※
- 女性の育休取得率が75%以上である
- 時短勤務・始業時間の変更ができる
- 月60時間以上の残業がない
- 重大な法令違反をしていない
じつは、「くるみんマーク」のほかに「プラチナくるみんマーク」もあるんです。次の章で説明しますね。
『プラチナくるみんマーク』の認定基準はくるみんマークより厳しい
「プラチナくるみんマーク」も、くるみんマークと同様に「育児を支援する働きやすい会社」に与えられる認定証です。
「プラチナくるみんマーク」を取得するためには、「くるみんマーク」よりも厳しい認定基準をクリアする必要があります。
「プラチナくるみんマーク」の認定基準でとくに注目したい項目は、次のとおりです。
項目 | 男性に関する基準 | 女性に関する基準 |
---|---|---|
育休取得率 | 13%以上※ | 75%以上 |
子が1歳のときの在職率 | – | 90%以上 |
厳しい認定基準のひとつとして、「プラチナくるみんマーク」には「男性の育児休業取得率が13%以上」という項目があります。
「くるみんマーク」の認定基準は「男性の育児休業取得率が7%以上」なので、より高い水準になっていることが分かりますね。
男性が育児休暇を取りやすい環境なので、働きながら子育てに参加することができます。
また女性社員に関する認定基準として「子どもが1歳を迎えたときの在職率が90%以上」であることを定めてあり、出産後も仕事を続けやすい環境であると言えますね。
「くるみんマーク・プラチナくるみんマーク」の詳しい認定基準については、厚生労働省の公式サイトにある「職場における子育て支援」を見てみてください。
では、くるみんマーク・プラチナくるみんマークを取得した際、企業にどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
くるみんマーク・プラチナくるみんマーク取得のメリット
「くるみんマーク」や「プラチナくるみんマーク」を取得した企業であることをアピールすれば、企業はイメージアップを図ることができます。
それぞれのマークを取得した企業のメリットについて、確認しましょう。
- 育児支援に積極的な会社としてアピールできる
- 優秀な人材の確保が期待できる
- 厚生労働省のHPに会社名が掲載される
- くるみん・プラチナくるみんを商品に付けられる
「くるみんマーク」を取得して、育児支援に積極的であることをアピールすれば、企業のイメージアップに繋がります。
「くるみんマーク」を取得した企業は、仕事も子育ても両立できるイメージですよね。
「くるみんマーク」を見つけたら、企業がどんな育児支援に取り組んでいるのか確認してみるといいですよ。
また「子育てしながら働きやすい会社」を探す方法として、くるみんマーク以外にも注目したいポイントは多くあります。
女性が働きやすい会社を見つける方法やチェックポイントについては、次の記事で詳しく紹介していますよ。
結婚・出産後も続けて働きたい女性は、「女性向け転職サイト」を利用して転職先を探すのもおすすめです。
『くるみんマーク』取得企業で仕事と育児の両立を目指そう
「くるみんマーク」の取得企業では、時短勤務や時間外労働の削減など、働きやすい環境づくりが行われています。
さらに「プラチナくるみんマーク」の取得企業では、男性の育休取得率と出産した女性の職場在職率がとても高く、育児に参加しながら働くことが可能です。
「仕事と子育てどちらも両立して働きたい!」と感じたら、ぜひ「くるみんマーク・プラチナくるみんマーク」の認定企業を探してみてください。
※掲載の情報は2018年7月現在のものです。
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