女性が働きやすい会社を見つける!その方法やチェックポイントを紹介

女性が働きやすい会社を見つける!その方法やチェックポイントを紹介

女性のライフスタイルは、時代とともに変化し続けています。結婚や出産、育児を経て仕事復帰するのも珍しいことではなくなり、「女性が働きやすい会社」を探す女性も増えました。

そして時代は少子高齢化。この先、労働人口の低下は免れません。政府や企業も、女性に力を発揮してもらうべく「女性が働きやすい会社」づくりに力を入れはじめています。

この記事では、まず「女性が働きやすい会社」の探し方を紹介します。そして、そもそも「女性が働きやすい会社」とはどんな会社か、その判断基準についても説明していきます。

自分がより活躍できる場を探すために、ぜひ読んでみてください。

女性が働きやすい会社を見つける、女性向けの求人特集や転職サイト

「雑用ばかりでスキルが生かせない」「育児との両立ができない」など、男性優位の職場にいることで「働きづらさ」を感じたことのある女性は、結構多いのではないでしょうか。

あなたがもし、働きづらくて転職を考えているのなら、次は「女性が働きやすい会社」を探しましょう。女性向け転職サイトを利用するのがおすすめです。

女性向け転職サイトや女性向け特集のある転職サイトで探そう

「女性の働きやすさ」で仕事を探すなら、「女性対象の求人を特集するサイト」あるいは「女性の転職に特化した求人サイト」を利用するのが、最も手軽で信頼できる方法です。

「女性向けの求人情報」とは、女性に人気がある、女性が活躍できる、つまり「女性が働きやすい会社」の求人情報のこと。中には子育て中の女性を対象としたサイトもあります。

インターネットで「女性 転職」と検索すれば、「女の転職@type」や「エン転職 WOMAN」、「マイナビ転職 女性のおしごと」など、女性向けの転職サイトがたくさん見つかります。

また、より女性が働きやすい会社を探すために、それぞれの求人案件のアイコンにも注目してください。

転職サイト内で、勤務地や職種などから求人検索すると、求人案件の詳細が見られます。その求人の注目ポイントが「未経験OK」「駅徒歩5分以内」などのアイコンで表示されているのを見たことがある人も多いでしょう。

女性向けの転職サイトは、中でも女性におすすめのポイントを、アイコンでわかりやすく表示しています。

女性が働きやすい会社の目印アイコン例
  • 女性管理職あり
  • 女性5割以上
  • 産休・育休取得実績あり
  • 働くママ在籍
  • 子育てサポートあり
  • 時短勤務あり
  • 転勤なし
  • 髪型髪色自由
  • 服装自由

「女性管理職がいる」ということは、女性の能力が公平に認められた実績があるということ。「時短勤務あり」なら、幼稚園の送迎などもできそうです。髪型や髪色が自由なら、ある程度自由な社風だと予想できますね。

また、アイコン以外で「女性活躍中」などと書いてあるケースも。求人情報は細かいところまでチェックしましょう。

女性向けの転職サイトが比較できる「★女性向け転職サイトの紹介記事」もぜひご覧ください。

女性が働きやすい会社を見極める!面接時のチェックポイント

女性が働きやすい会社を見つけるカギは、求人情報以外にもあります。それは実際の面接時。

面接官に質問して、あるいは自分の目で見て「女性が働きやすい会社かどうか」を確認・判断しましょう。

では面接時のチェックポイントを紹介します。

女性の働きやすさを面接で確認するポイント

面接は企業側に自分をアピールするだけでなく、「自分が働きやすいかどうか」を見極める絶好の機会でもあります。

「女性が働きやすい会社かどうか」を面接時に見極めるには、大きく分けて2つの方法があります。

  • 「女性の働きやすさ」に関することを面接官に質問する
  • オフィスの雰囲気・設備などをチェックする

それぞれについて説明します。

求人情報ではつかめない情報を面接で聞き出そう

面接官への質問で、求人情報を見ただけではわからない、「女性が働きやすい会社」かどうかの答えを引き出しましょう。例をいくつか紹介します。

女性が働きやすい会社を見極める質問例
  • 女性管理職はいるか、いるなら何名か
  • 女性社員は何名いるか
  • 子育て中の女性が何名いるか
  • 子育て中の人向けの制度はあるか
  • 当日の欠勤や早退は許されるか
  • 育児休業の取得実績はあるか

例えば子育て中なら、「朝になって突然子どもが体調を崩しちゃった!」ということもありますよね。

入社後にあわてないよう、子どもの病気などを理由に、当日の欠勤や早退が許されるかどうか聞いておきましょう。

ただし当日の欠勤や早退が制度として認められていても、急に休んだり早退する社員が他にもいないと、周りの目が気になり肩身の狭い思いをするかもしれません。

「家族の病気を理由に急な休みを取得できるか」、取得できるなら「実際に休んだり早退したりする人はいるか」など、詳しく聞いてみることをおすすめします。

でも、面接で「子どもの病気などで急に休んでもいいか」なんて聞くと、印象が悪くなりそうで心配です。聞いても大丈夫でしょうか?
大丈夫。子育て中だと知った上での面接ですからね。育児中に子どものことで一度も休まない方が稀です。
確かにそうですね。
それで面接官の顔が曇ったり、歓迎しない態度だったりするなら、その会社は育児中の女性に理解がない可能性があります。

会社の実情を知るヒントにもなりますから、ちゃんと確認しておきましょう。

わかりました!質問時に何か気をつけることはありますか?
「当日急に休めるか」など、実務以外の質問ばかりすると、面接官によっては不快に受け取られることもあります。休みや遅刻のことだけを何度も聞くのは控えましょう。

オフィスの雰囲気や設備などをチェックする

「女性が働きやすい会社」かどうかを見極めるポイントには、面接官に直接聞くだけでなく、自分で確認できるものもあります。

自分でチェックできるポイントをいくつか挙げてみます。

面接の際に自分で確認できるポイント例
  • オフィスの立地や古さ
  • トイレの清潔さ
  • 面接室の整理・整頓ぐあい
  • 面接官同士の会話・雰囲気
  • 廊下で会った社員の対応

例えば古いビルでは、オフィスや給湯室などの設備も暗い雰囲気だったり、清潔さに欠けたりする場合も。

立地については、帰宅時に暗くなっても人通りは多いか、といったことも、気になる人はチェックしておくといいですよ。

面接官同士のやり取りがギクシャクしていたり、廊下で社員に会ったとき、挨拶しても返してもらえなかったりするようなら、その会社の雰囲気が良くない可能性も。

社内の雰囲気って、面接官に聞いてもわからないですよね。「悪いです」なんて言う訳ないですし。
そうですね。ストレートに「雰囲気はどうですか」と聞かれても、面接官も答えに困るかもしれません。

そんなときは、例えば「女性社員の皆さんは、普段ランチをどうされていますか」なんていう質問もおすすめです。

どうしてそんなことを聞くんですか?
もちろん会社にもよりますが、男性は外食、女性は社内でお弁当などを食べる方も多いと思います。

当たり前のようですが「社員のために昼食場所がきちんと用意されているか」がわかります。

なるほど。私の友人も、狭い倉庫のような場所でお弁当を食べてるって言ってました。
女性社員が「バラバラでいるのか、みんな一緒なのか」や、それに対する面接官の答え方からも、女性同士の仲が良さそうかなど、社内の雰囲気を知るちょっとしたヒントが得られると思いますよ。

女性が働きやすい会社の条件とは?改めて確認しよう

これまで「女性が働きやすい会社」について、女性を対象とした転職サイトで探すことやその際の注目ポイント、面接時の質問例や自分でできる確認ポイントについて説明しました。

ここで改めて「女性が働きやすい会社」とはどんな職場なのかをおさえておきましょう。

女性が働きやすい会社を見極めるポイント

「女性が働きやすい会社」かどうかは、次の項目で判断できます。

  • 全社員数における女性の割合や女性管理職の数
  • 社員の勤続年数
  • 女性にやさしい制度の有無と利用状況
  • トイレなどの設備や衛生面
  • 「えるぼし」「くるみん」「なでしこ銘柄」

それぞれ詳しく説明していきます。

全社員数における女性の割合や女性管理職の数

女性が働きやすい会社の指標、まずは女性社員と男性社員の比率や女性管理職の数に注目です。

男女割合における「女性が働きやすい会社」の指標
  • 男性社員の数に比べて女性社員の率が低すぎない
  • 女性管理職や女性リーダーの割合が高い

職種にもよりますが「社員のほとんどが男性」という職場は、男性の価値観が優先され、女性社員への配慮がない可能性も高いです。そのため女性が「働きづらい」と感じることも。

女性管理職やリーダーの割合が高ければ、能力次第で女性にも公平に昇進チャンスがあると考えられますし、女性ならではの視点も受け入れられやすいでしょう。

女性社員の勤続年数

では、例えば女性社員が多い会社でも、そのほとんどが「20代の独身女性」だとしたらどうでしょう。結婚や出産を機に辞める人が多いとも考えられますよね。

女性社員の勤続年数の長さも、「女性が働きやすい会社」という観点で見れば1つの目安です。

結婚や妊娠・出産を機に退職することが企業風土になっている企業では、例えば育児休暇や短時間勤務などの制度が整っていても、利用しづらいおそれがあります。

女性の平均勤続年数が長い会社なら、結婚や出産・育児で退職する女性が少ないと予想できます。

女性にやさしい制度の有無と利用状況

女性が仕事をする場合、どうしても家事や育児との両立がネックになってしまいます。

そのため、法律で定められた産休や育休はもちろん、子どもの行事や病気の際にもらえる休暇、在宅勤務や時短勤務などの制度が整っている会社は、女性が働きやすいと言えます。

例えば東洋経済新報社による「女性が働きやすい会社ランキング」で2連続1位の「伊勢丹ホールディングス」。三越伊勢丹が行っている取り組みの一部を紹介します。

  • 産前産後休暇(産前8週間、産後8週間)
  • 最長3年の育児休業
  • 小学3年修了時まで短時間勤務可能
  • 育休取得経験者を交えた「ワーキング・マザー・セミナー」開催
  • 「育児勤務者ランチミーティング」開催

さらに育児休業者には、毎月社内報などで会社への帰属意識の持続を促しています。このような手厚い取り組みもあり、三越伊勢丹では出産後の復職率がなんと90%とのこと。

このような「女性が働きやすい会社にするための努力」をする会社は増えています。

しかし、いくら充実した社内制度があっても、それを社員が利用しづらい状況では「女性が働きやすい会社」とは言えません。

どのような制度があるのかに加えて、実際に制度を利用している人がどれくらいいるのかというのも、必ずチェックすべきポイントです。

「女性にやさしい制度」があることも大切ですが、働きやすさを考える上では、「女性」というワードにこだわらず、社員のための制度全般に目を向けるのもおすすめです。
それはどういうことですか?
例えば男性の育児休暇取得実績がある会社は、育児との両立を目指す女性にも理解があるはずです。

また有給休暇の取得率が高いほど、休みが取りやすい、つまり「仕事とプライベートの両立ができて働きやすい」と言えるでしょう。

トイレなどの設備や衛生面

「女性の働きやすさを面接で確認するポイント」の章でも書きましたが、職場のトイレやロッカーなどの設備の充実と、その清潔さも働きやすさの重要なポイント。

手洗いや歯磨きなど、ちょっとしたリフレッシュにもなるトイレの空間。

いつも清潔で明るかったり、たとえ設備は古くてもメンテナンスがきちんとされていたりすれば、気分よく仕事ができますよね。

一部の企業では、女子トイレにパウダールームや個人用ロッカーが設置されているところもあります。

ロッカーに生理用品やメイクポーチを保管できれば、いちいち男性の目を気にしながらトイレに行く必要もありません。女性にとってはうれしいポイントです。

そこまで恵まれた環境の会社は少ないですが、社内やトイレに清潔さが保たれているかどうかは「女性が働きやすい会社かどうか」の指標の1つです。

「えるぼし」「くるみん」「なでしこ銘柄」

「えるぼし」「くるみん」「なでしこ銘柄」は、それぞれ「女性が働きやすい会社」の公的な目安となるものです。それぞれについて説明します。

女性活躍推進法によって認定される「えるぼし」

2016年に「女性活躍推進法」が成立しました。これは企業に対して、女性の活躍推進への取り組みを義務付ける法律。その活動実績に対し、優良企業には「えるぼし」という認定マークが与えられます。

えるぼしマーク(3段階目)

えるぼしマーク3

採用時の男女の競争倍率や女性管理職の割合などが「えるぼし」認定の基準。認定は、政府による基準をどれだけ満たしたかによって、1~3段階に区分されています。

ただし、義務化の対象は労働者301名以上の雇用主。労働者が300名以下の場合は「努力義務」とされています。

「女性活躍推進法」および「えるぼし」については、「★女性活躍法とえるぼしマークの記事」で詳しく紹介します。

「くるみん(※1)」と「なでしこ銘柄(※2)」

「くるみん」「なでしこ銘柄」も、政府が企業の制度改革などの取り組みに対して認定しているもの。どちらも「女性が働きやすい会社」の指標となります。

※1:くるみんとは

仕事と家庭の両立を支援する企業を、厚生労働省が「子育てサポート企業」として認定。これを「くるみん認定」といい、「くるみんマーク」がその目印。

※2:なでしこ銘柄とは

女性の活躍推進に積極的な上場企業を、経済産業省が東京証券取引所と共同で選定。企業価値の向上を重視する投資家に魅力ある銘柄として紹介するもの。

くるみんマーク

くるみんマーク

くるみんマーク認定企業のうち、さらなる子育て支援制度の導入や利用を進める企業には「プラチナくるみん認定」として「プラチナくるみんマーク」の表示が許されています。

プラチナくるみんマーク

プラチナくるみんマーク

「くるみんマーク」認定企業数は、平成29年3月末時点で約2,700社、「プラチナくるみん」認定企業は約120社。「なでしこ銘柄」の平成28年度の認定企業数は47社です。

さらに、性別や年齢、国籍や職歴などにとらわれず多様な人材を活かす「ダイバーシティ・マネジメント」を実践する企業も、女性が働きやすい会社と言えるでしょう。

「女性が働きやすい会社」というと、やはり社内の雰囲気も気になるところです。

でも社内の雰囲気なんて、入社前にはわかりませんよね?

そうですね。中には面接時に職場見学をできる会社もあります。そのとき社員の表情にも目を向けてみましょう。

面接官に「ランチタイムは皆さんどうされていますか?」など、間接的な質問をするのもおすすめです。「雰囲気はどうですか?」とストレートに聞いても、ありきたりな答えしかもらえないでしょう。

なるほど。社内の雰囲気を知る方法、ほかにもありますか?
その企業に自社サイトがあれば、画像や動画などで雰囲気がわかることもあります。一度インターネットで、社名を検索してみてください。
ビルの周りをうろついて、出入りする社員の様子を見るとかは?
複数の企業が入ったビルだと、その企業の社員かどうかの見分けは困難ですよ。

今はセキュリティが厳しいビルも多いですから、入るのも難しいでしょう。

周りをうろつくなんて、怪しい人だと思われそう。私はイヤです。
あとはやはり面接時でしょうね。

トイレや廊下で社員の方とすれ違ったり、会話が聞こえてきたりして、働いている人の様子も垣間見られるチャンスですよ。

「女性が働きやすい会社」は制度の利用もしやすい会社

少子高齢化に伴い、ますます労働人口の低下が予想される昨今。日本政府も企業側も、「女性の働きやすさ」を考慮し、育休の充実や女性管理職の増加など、さまざまな取り組みを始めています。

ただ「制度が充実している」というだけでは「女性が働きやすい会社」とは言い切れません。

制度が充実し、それを利用する社員が当たり前にいて初めて「女性が働きやすい会社」と言えます。

さらに女性管理職の数や女性の勤続年数、会社の雰囲気なども「女性が働きやすい会社」を見極めるポイントです。

女性向けの転職サイトなどを活用し、紹介したチェックポイントや面接での質問事項を「女性が働きやすい会社」選びの参考にしてください。

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