パワハラとは指導を超えて相手を傷つける行為!定義や具体例を紹介

パワハラとは指導を超えて相手を傷つける行為!定義や具体例を紹介

「上司からの指導が、パワハラにあたるのかわからない」や「パワハラの定義って一体何だ?」と疑問に思ったことはありませんか?

パワハラとは立場などの優越を利用して、相手に苦痛を与える行為です。

この記事では「パワハラの定義」や「パワハラの具体例」、「パワハラの判例」を紹介しますので、パワハラがどういうものなのか理解してください。

ほかに判断がつきにくい「パワハラと指導の違い」と「パワハラとモラハラの違い」について説明します。

パワハラの対処法や対策についても紹介しているので「実際にパワハラで悩んでいる人」や「職場でパワハラを起こさないように対策したい人」も、当記事を参考にしてください。

パワハラとは関係の優越を利用して嫌がらせをすること

パワハラとは職場で「上司と部下」といった立場などの優越を利用し、仕事で必要な注意・指導の範囲を超えて相手に苦痛を与えることです。

パワハラって、上司から怒鳴られたり殴られたりするってイメージがあります。
そうですね。多くの人が、上司から部下に対して行うものだとイメージしていると思います。

しかし、上司が部下からパワハラを受けるという場合もあるんですよ。

そうなんですか!どういう場合です?
例えば、パソコンが苦手な上司に対して、部下が「そんなことも知らないんですか?」と馬鹿にすることもパワハラです。

立場の優位性だけでなく、専門知識の優位性もパワハラになるんです。

「立場」や「専門知識」以外にも、「人間関係」や「経験」の優位性を利用して、相手に嫌がらせをすることがパワハラに繋がることも。

気づかないうちにパワハラを行っていることがあるので、自分の言動がパワハラにあたらないか、次の「パワハラの6パターン」を参考に確認しましょう。

パワハラの6パターンを紹介!具体例も

パワハラには、主に6つのパターンがあります。次の表を見てください。

パワハラ6つのパターン
パワハラの種類
身体的な攻撃 ・蹴る
・物を使って殴る
精神的な攻撃 ・執拗に叱りつける
・「馬鹿」「役立たず」など言葉の暴力
人間関係からの切り離し ・1人だけ飲み会に誘わない
・別室で仕事をさせる
過大な要求 ・無理なノルマを課す
過小な要求 ・業務の範囲外である単純作業しかさせない
個の侵害 ・プライベートなことに口出しする
パワハラは、単に殴られたり怒鳴られたりすることだと思っていました!「人間関係の切り離し」なんて、学生のいじめと同じじゃないですか!
そうですね。残念ながら、このようなパワハラが実際にあるんですよ。

次にアンケート調査から「実際に起こったパワハラ例」を見ていきましょう。

当サイトは、転職を経験した全国の男女約1,000人にアンケート調査を行いました。職場でパワハラがあったと答えた人の中から、実際のパワハラ例を抜粋したので参考にしてください。

・毎日のように怒鳴られた。(26歳/男性)

・自分のミスではないのになすりつけられ、まだできない事をやらされお客様の前で怒られるの繰り返しだった。(22歳/男性)

・有給を取ろうとすると、責任者から暴言叱責され、嫌がらせされる。(41歳/女性)

・上司の好き嫌いで人が判断される。簡単に気に入らない人の首を切る。(30歳/女性)

こんなことされたら、僕は仕事を辞めてしまいそうです・・・。
パワハラは本当に辛いですよね。パワハラを受けたら、退職する前にできることがあります。

パワハラで退職する前に、まず周囲の人や相談窓口に相談しましょう。詳しくは「パワハラに悩んだら会社の上司など周りに相談しよう!相談窓口も」の章で説明します。

パワハラに関する判例を紹介!賠償金が請求されることも

パワハラは本当に許せません!パワハラを訴えて、勝訴した例ってあるんですか?
実際に訴えを起こして、上司のパワハラ行為が不法行為となった判例があります。

パワハラに関して訴えを起こした判例は、次のとおりです。

パワハラに関する判例
上司が新入社員に対して「君の能力は新入社員以下だ。仕事を任すことはできない」や「なんでこんな簡単なことがわからないんだ。お前は馬鹿か」などと言ったことに対して、新入社員が不法行為だと訴えました。

裁判の結果、上司の行為は「不法行為」だと判決が下されたのです。裁判所は、上司と会社に「賠償金約300万円の支払い」を求めました。

仕事に対して注意する場合であっても、相手の人格を否定するようなことは絶対に言ってはいけません。

パワハラと指導の違い!モラハラとの違いも説明

この章では、パワハラと区別がつきにくい「指導」と「モラハラ」について説明します。

「指導」は相手を傷つけないで教え導くことであり、「モラハラ」は立場を利用しないで精神的・身体的に苦痛を与える行為です。

では「パワハラと指導の違い」から見ていきましょう。

指導とはパワハラと違い相手に苦痛を与えるものではない

「指導」とは明確な目的を持ち、相手が良い方向へ成長できるように教えることです。

俺が部下に対して、怒鳴ったり蹴っ飛ばしたりするのは指導だ!パワハラじゃねぇ!
あなたが自分でパワハラじゃないと言っても、周りがパワハラだと感じているんです!

「パワハラ」と「指導」は明らかに違うもの。「パワハラの特徴」と「指導の特徴」を、それぞれ見ていきましょう。

「パワハラの特徴」は、次のとおり。

パワハラの特徴
  • 相手の成長よりも、自らの感情を優先して叱り飛ばす
  • 注意した相手をフォローしないで、何度も同じ注意をする
  • 誰が聞いても理解できる理由でない
  • 必要もないのに人前で叱る

「パワハラ」は、感情的になって相手のことを考えずに叱ることです。

また当サイトが行ったアンケートでは、次のような事例も寄せられました。

・残業手当を払えないから、早朝出勤を強要された。(39歳/女性)

・インフルでも骨折でも人がいないからと、働かされた。(43歳/男性)

・サービス残業を強制された。(32歳/男性)

勤務時間外に業務を強制することは、パワハラにあたります。病気や怪我をしているにも関わらず、労働をさせることもパワハラです。

それでは「指導」の特徴も、確認しましょう。

指導の特徴
  • 相手に欠点を教え、長所に気づかせる
  • 叱った後も、注意した相手が改善するようにフォローする
  • 注意の目的が分かりやすく、注意された相手は理解できる
  • 必要でない限り、人前で叱ることはしない

指導する際は「ここを直したらもっと良くなる」や「こうしたらもっと成長できるよ」など、相手のことを考えたうえで叱るのです。

状況によっては、部下を強く叱責しなければならない場合もありますよね。

必要以上に怒鳴ったり感情的になったりしていないか、叱る前に一度考えてみましょう。

モラハラとはパワハラと違い関係に優位性がない

モラハラとパワハラは、嫌がらせをするとき「力関係を利用しているかどうか」に違いがあります。

パワハラは「上司と部下」といった立場の優越などの力関係を利用して嫌がらせをしますが、モラハラは立場関係なく相手を傷つける行為です。

では、モラハラの具体例を見ていきましょう。

モラハラ具体例
  • 仕事に必要な話でも、話しかけたら無視をする
  • 「お前は使えないやつだ」など悪口を言う
  • 家族や恋人関係などプライベートのことを馬鹿にする

パワハラは周りから気づいてもらいやすいですが、モラハラは陰湿で、周りには気づかれにくいといった特徴があります。

モラハラを受けていると感じたら、周りの人や相談窓口に相談しましょう。

モラハラの「定義」や「具体例」、「相談窓口」など、詳しくは次の記事を参考にしてください。

パワハラに悩んだら会社の上司など周りに相談しよう!相談窓口も

もし自分がパワハラを受けていると感じたら、1人で悩まずに周りに相談しましょう。

パワハラは放置していると、エスカレートする可能性があります。

社内の相談先は、次のとおりです。

社内の相談先例
  • 同期や先輩
  • 上司
  • 人事課
  • 社内相談窓口

信頼できる同期や先輩、上司に相談しましょう。周囲に相談できる相手がいなければ、人事課に連絡をとる手もあります。

会社によっては、社内に相談窓口を設けている場合があるので、一度会社に確認してみてください。

社内に相談できる相手もいないし、相談窓口もありません・・・。
そんなときは「総合労働相談コーナー」など、パワハラを含む労働問題について相談できる外部の窓口があるんです。
「総合労働相談コーナー」は、厚労省が管轄する労働基準監督署内にある相談窓口。あらゆる労働問題を対象に、面談や電話で相談できます。

「労働基準監督署」は全国各地にあるので、最寄りの窓口で相談しましょう。

相談前に、何か用意しておくことってありますか?
「いつ」「どこで」「何をされたか」をメモに残すなど、記録しておきましょう。

パワハラを受けた際の相談窓口や、相談前の準備物などについて詳しくは、次の記事を参考にしてください。

また外部の相談窓口に頼っても解決できなかった場合、転職を考えるのもひとつの解決策です。

パワハラで退職する前の注意点については、次の記事を確認してくださいね。

転職先を選ぶ際、ブラック企業かどうかを見極める方法は事前に確認しておきましょう。

パワハラを防ぐために、日頃から周囲に気を配ろう

なんだか、ある同僚の様子がおかしいんです・・・。最近は遅刻ばかりで、元気がなくて・・・。
何か問題を抱えているのかもしれません。いつもと様子の違う同僚がいたら、声をかけてあげてください。

社内でのパワハラ被害を最小限にするため、メンタル不調の兆候を持つ人がいれば声をかけて助けてあげましょう。

メンタル不調の兆候とは、次のような場合です。

パワハラによるメンタル不調の兆候
  • 元気がない
  • 遅刻が多くなった
  • 急激に痩せた(または太った)
  • 身なりに気を遣わなくなった
  • 居眠りが増えた
  • ミスが増えた

当サイトが行ったアンケートの中から、パワハラで精神的に追い詰められてしまった人の例を紹介します。

・上司が厳しく、何度もダメ出しされ、精神的にも追い詰められました。(40歳/女性)

・職場でのパワハラは普通で、超過勤務もあり給料は安い。体や心を傷つけるだけの職場だった。(35歳/男性)

・鬱病がひどくなったので診断書を添えて休職を願い出たところ、人手が足りないからと休職状態のまま無給で勤務を強制されるようになった。(36歳/男性)

精神的な不調に陥ると、正常な判断ができなくなってしまうことも。できるだけ早く気づいて助けてあげましょう。

メンタル不調の兆候に、僕の同僚も当てはまります。僕に何ができるんでしょうか?
まずは声をかけてあげることが大切です。

パワハラの相談を受けたら、次の点に注意して対応してください。

パワハラの相談を受けたら注意すべきこと
  • 肯定しながら相手の話を真剣に聞く
  • 相手がどうしてほしいのか具体的に尋ねる
  • 相手の意志に沿って対処する
話を聞くとき、相手の話を否定するような言動はNGです。相手をさらに追い込んでしまう可能性があります。

相手がこれからどうしたいのか、具体的に聞きましょう。先走った行動は相手を傷つけてしまう場合もあるので、相手の意志を尊重することが大切です。

相手がどうしたいのかを明らかにしたら、できる限り早く問題解決にあたってくださいね。

またパワハラを防ぐためには、日頃から「相談しやすい職場環境」を作ることが大切です。

相談しやすい職場環境を作るために、日頃から職場の人たちとコミュニケーションを取りましょう。

相手がいつも忙しくしてたり不機嫌そうだったりすると、困ったことがあっても相談しにくいですよね。

相手がいつでも相談できるように、話しかけやすい雰囲気を心がけましょう。

ところで、パワハラが横行するブラック企業の反対、「ホワイト企業」とはどんな会社なのでしょう。気になる人は、こちらの記事も読んでみてください。

パワハラとは立場を利用して相手を傷つける行為!悩んだら相談を

この記事では「パワハラの定義」や「パワハラと指導の違い」、「パワハラとモラハラの違い」を説明しました。

パワハラの被害にあっているなら、1人で悩まないで周囲の人や社内の相談窓口に相談してください。それでも解決できなければ「総合労働相談コーナー」など、外部の相談窓口を利用しましょう。

社内でのパワハラを防ぐには、日頃から「コミュニケーションを取ること」や「相談しやすい雰囲気作りを行うこと」が大切です。

またパワハラに悩んでいる人がいれば、声をかけてあげましょう。

パワハラは1人で解決するのは難しい問題です。パワハラの「対処法」や「対策」を理解して、パワハラのない職場を目指してくださいね。

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