転職者の履歴書・職務経歴書の志望動機の書き方を解説!
転職活動をするうえで、避けて通れないのが履歴書や職務経歴書の「志望動機(志望理由)」。
書類選考を突破するための重要な項目ですが、どう書けばいいのか、書き方がわからない人も多いですよね。
企業の採用担当者に熱意が伝わり、「この人は我が社で活躍してくれそうだから、ぜひ会ってみたい」と思わせる志望動機を書きましょう。例文も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
志望動機を書くために準備すべきことを紹介
採用担当者にアピールできる志望動機を書くための準備をしましょう。次の3つのステップで考えるのがおすすめです。
- 前職での経験を振り返り、身に付けたスキルをまとめる
- 応募先の業界研究・企業研究をする
- 前職の経験と身につけたスキルを、転職先でどう活かせるか考える
まずはこれまでの経験を振り返り、それから転職先の企業について調べます。
転職先でどんな経験やスキルが役立てられるか、自分はそこで何をしたいか、じっくり考えてみてください。それがあなたの志望動機となります。
志望動機を書く準備について、1~3のステップ順に詳しく説明していきます。
1、志望動機を固めるため、前職の経験と身につけたスキルを振り返る
前職でどのような経験をしてきたか、具体的にどのようなスキルを身につけてきたのかは、書類選考時に重要視されるポイントです。
なぜなら、そのスキルや経験が企業側にとって「この人は我が社でどう活躍できるか」を判断する材料になるからです。
自分はこれまでどんな仕事をしてきたか、そしてどんな努力をし、どのような成果を上げたのか。具体的に考えてみましょう。
たとえば次のような経験・スキルがアピール材料となります。
経験 | ・コンペやプレゼンなどの実績 ・新規事業などのプロジェクト経験 ・大規模なイベント経験 ・部下の育成、リーダー経験 |
---|---|
スキル | ・パソコンスキル ・語学力 ・セミナー参加などで得た知識 ・簿記資格 |
経歴が長い人は特に、紙に書き出すなどして頭の中を整理しましょう。
整理した内容を紙やデータに残しておけば、他の企業に応募するときにも役立ちますよ。
2、志望動機の説得力を高めるため、応募先の業界・企業研究をする
それを盛り込めば志望動機にも説得力が加わります。
応募先企業の経営理念や事業内容、商品やサービス内容などを知ることで、「自分はなぜこの会社で働きたいのか」「自分はこの会社で何ができるのか」も見えてくるでしょう。
インターネットの公式サイトで企業情報などを見るといいですよ。
求人情報が掲載されていれば、求める人物像なども書いてあるので参考にしましょう。
大きな図書館などに行けば、業界専門誌などが閲覧できます。
業界のニュースや動向をつかんでいくといいですね。
いいですね、その心構え!
「その企業のサービスや商品を使ってみる」「店舗や工場などを見学する」「社員に話を聞く」など、いろんな方法でその企業のことを研究しておきましょう。
業界研究については、次の記事で解説しています。
企業研究について詳しくは、次の記事をご覧ください。
転職フェアに参加するのも、企業をよく知るために有効な手段です。
「転職フェア」について、メリットや当日の服装など詳しく紹介している記事はこちらです。
3、前職の経験と身につけたスキルを、転職先でどう活かせるか考える
業界・企業研究をしたら、自分の経験・スキルを照らし合わせ、転職先でどう活かせるかを考えてみてください。
採用担当者を納得させるには、志望動機に次の3つの内容が必要です。
- 転職先でしたいこと
- 転職先でできること
- その会社を選んだ理由
紙に書くなどして頭の中が整理できたら準備は完了です。
履歴書・職務経歴書の志望動機の書き方と盛り込むべき内容を解説
準備ができたら、いよいよ志望動機を書きましょう。ここでのポイントは2つあります。
- 必要な内容はすべて入れること
- 「自分の言葉」で伝えること
それぞれ説明します。
志望動機に盛り込むべき内容とは?欠けてはいけない3つの要素
志望動機に盛り込む必要があるのは、前の章でも述べた3つの内容です。どれか1つではなく、この3つを網羅した志望動機を書きましょう。
盛り込む内容 | 内容の詳細 |
---|---|
転職先でしたいこと | 具体的にやりたい仕事と、最終的な目標 |
転職先でできること | 自分の職務経験とスキルの活かし方 |
その会社を選んだ理由 | 同業他社にはない、その企業の魅力 |
「自分が転職先でしたいこと」を書く際には、スキルや経験から「会社にとって自分は有益な人材だ」とアピールすることが大切です。
「自分は◯◯がしたい」と希望だけを述べても、会社側にメリットがなければ「不要な人材」と判断されてしまいます。
型にあてはめた志望動機では伝わらない!自分の言葉で伝えよう
志望動機をどう書こうか悩むのは、自分の頭にある入社したい気持ちを、上手く文章にして伝えるのが難しいからではないでしょうか。
では「自分の言葉で書く」にはどうしたらいいのか。
それは最初の章で紹介したプロセス、自分と転職先の企業のことを、じっくりと、よく考えてみることです。
知らないことは書けませんが、よく知れば書けるようになります。自分は何がしたいか、その企業でどんな役に立てるか、よく考えてみてください。
履歴書・職務経歴書に志望動機を書くときの注意点
志望動機を書くために必要なことを解説してきました。ここでは志望動機を書く際の注意点について説明します。
求人内容と志望動機が矛盾しないように気をつける
履歴書や職務経歴書に、退職理由を書くことがあります。その場合、退職理由と志望動機には一貫性がなくてはなりません。
しかし企業研究が不十分だったり、経験やスキルの見直しが足りなかったりすると、退職理由と志望動機が矛盾してしまうことがあります。
退職理由と志望動機が矛盾していると、履歴書や職務経歴書に一貫性がなくなり、採用担当者に「論理的思考力が弱い」と判断されてしまいます。
もし書類選考が通ったとしても、面接で突っ込んだ質問をされ、しどろもどろになってしまう可能性もあるのです。
履歴書・職務経歴書の文字の大きさや書き方に注意する
履歴書や職務経歴書は、自分をアピールするために書くもの。それを読むのは、企業の採用担当者です。
志望動機を書くときは、採用担当者が読みやすいように工夫しましょう。
企業には自分以外にもたくさんの求職者から、履歴書や職務経歴書が届きます。それらすべてに目を通すだけでも、かなりの作業量になるのです。
採用担当者に気分良く読んでもらえるように、そして入社への熱意がストレートに伝わるように、次のことに注意して志望動機を書きましょう。
- 文字の大きさを揃える
- 文字はある程度大きめに書く
- 「一文一義」にする
- 意味の切れ目には句読点を入れる
- 主語と述語を噛み合わせる
- 専門用語を多用しない
- 決められたスペースを8割以上埋める
文字の大きさを揃えたり、見やすい大きさの文字にしたり、文中には適度に「、」を入れたりするだけでも、かなり読みやすくなります。
文字量は多すぎても採用担当者が読む気をなくしてしまいますが、少なすぎると意欲が疑われます。
空白の目立たない8割程度に収めるのがおすすめです。
志望動機を記入した後は、誤字・脱字がないかはもちろん、文の最初と最後のつながりがおかしくないかも確認しましょう。
家族や友人などに見てもらうのもよい方法です。自分では気づかない文字や書き方のクセを指摘してもらえれば、さらに磨きがかかります。
履歴書と職務経歴書に記載する志望動機の書き分け方
転職する際は、履歴書だけでなく職務経歴書の提出を求められることが多いです。
市販の職務経歴書には、志望動機を書く欄が設けられているものもあります。
履歴書と職務経歴書に全く同じことを書くのではなく、次のように差をつけましょう。
- 履歴書にはコンパクトに要約して書く
- 職務経歴書にはより具体的に書く
履歴書と職務経歴書に記載する志望動機の内容が矛盾しないように気をつけてください。
履歴書と職務経歴書の志望動機について詳しくは、こちらの記事で解説しています。
志望動機の例文を紹介!採用担当者に伝わる志望動機とは
よくわからないことを漠然と書くのはやめましょう。
どんな経験をしたのか、自分に何ができるのかを、もっと具体的に書いてください。
それから、書類では「御社」でなく「貴社」にしてくださいね。
「がんばりたい」も当然のことですし、転職の志望動機に書くには子どもっぽいので避けましょう。
この経験から得たプロジェクト成功のノウハウや決断力を、貴社の新規プロジェクトでも活かしたいと思い、応募させていただきました。
他の職種でも同じように、自分の経験・実績を具体的に述べて、知識やノウハウを転職先で活かせることをアピールしましょう。
採用担当者が読んで、具体的にイメージできる内容にすることが大切です。
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転職エージェントについては、次の記事で解説しています。
転職エージェント各社についての記事も参考にしてください。
転職エージェント | 主な特徴 |
---|---|
doda(デューダ) | 転職サイトと転職エージェントの併用可能 |
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オリジナルな志望動機を書くには自己分析と企業分析を入念に!
志望動機は、職務経験をもとにした自己分析・応募先の企業分析をしたうえで書きましょう。その会社で自分は何をしたいのか、何ができるのかをよく考えることが大切です。
自己分析が不十分だと、転職先でどう活躍できるのかを採用担当者にしっかり伝えることができません。
また企業分析が不十分だと、応募先企業に合わない志望動機を書いたり、面接で相手の望むような回答ができず、その企業を希望する理由が伝わらなかったりするおそれがあります。
志望動機の内容は、誰が書いたのかわからないような抽象的な表現ではNGです。
自分の言葉で書いた、一貫性とオリジナリティのある志望動機なら、採用担当者の心をつかむことができるはずですよ。
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