転職に年齢はどう関係する?年齢より自分の持つ武器で勝負しよう
「そろそろ転職したいけど、年齢的に厳しいかも」「転職は年齢が高いと不利になるのかな」など、転職する上で「年齢」が気になる人は多いですよね。
たしかに、年齢を重ねるほど転職が決まりにくくなると感じる人が多いのは事実です。
しかし必ずしも「年齢の高さが転職に不利」とは限りません。
企業が転職希望者を採用する際に重視するのは、「年齢」ではなく「年齢に応じたキャリア」。
当記事では「年齢別でみた転職経験者の割合」や、「転職活動における年齢別のメリット・デメリット」などを解説します。
年齢に対する不安を少しでもなくして、自信を持って転職活動をはじめましょう。
転職者の年齢層はどうなっている?1年間の入職率を確認
「転職している人がどの年代に多いか」を知るために、厚生労働省が行った雇用動向調査の統計結果を調べました。
平成30年の1年間に転職で入社した人のうち「20代から50代まで」の結果を見ると、割合が最も高いのは20代、最も低いのは男性が40代後半、女性が50代前半でした。
年齢 | 男 | 女 |
---|---|---|
20~24歳 | 12.9%(-1.2) | 12.2%(+0.3) |
25~29歳 | 11.7%(-3.7) | 16.2%(+0.3) |
30~34歳 | 8.9%(-1.3) | 10.6%(-1.1) |
35~39歳 | 7.7%(-1.2) | 9.9%(+1.3) |
40~44歳 | 5.9%(-3.9) | 9.9%(±0) |
45~49歳 | 4.7%(-1.4) | 9.5%(+1.8) |
50~54歳 | 5.3%(±0) | 6.3%(+1.2) |
特に男性の場合は、30歳を過ぎた時点で10%を切っています。ちなみに平成29年の1年間で見ると「10.2%」と、10%をやや超えていました。
つまり転職には年齢が大いに関係あるってことでしょうか。
転職活動で感じた『年齢によるメリット・デメリット』
転職活動をする上で、年齢が高いことによるデメリットを感じる人が多いのは事実です。
ただ逆に、若くして転職するのにもデメリットがあると感じる人がいたこともまた事実。
当サイトでは「転職したときの年齢によるメリット・デメリット」について知るべく、全国の転職経験者、男女約1,000名にアンケートを実施。
その結果をもとに、20代・30代・40代それぞれの年代のメリット・デメリットを見ておきましょう。
20代の転職は未経験職に挑戦しやすいが、キャリア形成は厳しい
まずは、20代で転職する際のメリットとデメリットです。
- 未経験の業界・職種に挑戦しやすい
- 若さや体力を評価される
- 一度失敗してもすぐ次の会社に挑戦できる
- チャレンジ精神や意欲を評価される
- 「すぐ辞めるかも」と思われる
- 勤続年数や経験重視の求人に応募できない
- 収入が上がりにくい
- キャリアやスキルが身につかない
20代での転職は「未経験の仕事にチャレンジしやすい」ことが特徴。
若くて体力がある20代は「今までの経験・スキル」よりも「チャレンジ精神」や「仕事に対する意欲」を評価されやすいのです。
そのため、未経験の業界や職種に挑戦しやすいと言えます。
しかし「すぐに仕事を辞めてしまうのではないか」と、採用担当者に思われる恐れも。
アンケート調査にも「”仕事が続かない人”という印象を持たれるかも、と不安になった」という声が、いくつか寄せられました。
前職での勤続年数が少ないと、長期的なキャリアは形成されにくいため、スキルや経験を活かした転職は難しそうです。
30代の転職は即戦力になるが、年齢を考慮して慎重に行動する必要も
次に、30代で転職のすることのメリット・デメリットを見てみましょう。
- スキルや経験を活かせる
- 即戦力として活躍できる
- 自分の適性や能力に合った会社を選べる
- 未経験の業界・職種に応募しにくい
- 即戦力を要求される
- 転職に失敗した場合、再就職が厳しい
- ワークライフバランスを考える必要がある
30代の転職では、これまでの職務経験を活かして転職活動することができます。
30代はこれまで培ってきた経験やスキル、キャリアなどを活かして転職する人が多いため、企業からも即戦力として採用されやすいです。
よりスキルアップを目指すことで、収入が上がる可能性も。
30代になると、家庭のことを考慮して転職先を選ぶ必要がでてくるため、20代のように積極的にチャレンジしていける環境ではなくなります。
アンケートにも「もし転職に失敗したら、再就職は厳しいかもしれない」「転職に失敗したときのことを考えると、企業選びには慎重になる」という意見が、多く寄せられました。
とくに女性は、結婚や出産によって生活環境が変わる可能性があるので、企業から「結婚してすぐ辞めるのではないか」と思われることも。
ライフワークバランスを大切にしながら、即戦力として働ける企業を探しましょう。
求人によっては若手採用に力を入れている企業もありますが、経験豊富な30代以降の人材を採用したいと考えている企業も多いのです。
「転職のリミットは30歳~35歳」と言われることが多く、30代後半からの転職活動は不安に感じることもあるでしょう。
しかし企業が重視しているのは「年齢」ではなく、「年齢に応じたキャリアやスキル」。
今まで身につけたスキルや経験を武器にして転職活動をすれば、自分に合う企業はきっと見つかります。
30代の転職についての記事もぜひ参考にしてください。
40代の転職は実務経験を活かせるが、年齢制限がある場合も
最後に、40代で転職することのメリット・デメリットを確認しましょう。
- 人脈や経験を活かせる
- 実績を活かして即戦力で働ける
- 仕事の進め方が身についている
- 転職理由を深掘りされる
- 応募できる企業が年齢で制限される
- 異業種への転職が難しい
40代では経験やスキルだけでなく、これまでに築き上げた人間関係や実績を活かした転職活動ができます。
社会の仕組みや自分の能力について、ある程度把握できているからこそ、自分の希望に沿った転職活動ができるのです。
アンケートにも「今までの仕事で得た人脈や経験をもとに、自分の能力が他社でどのくらい通用するのか知りたい」という理由で転職する人が多く見られました。
ただし「なぜこの歳で転職するんだろう?」と周囲に疑問を持たれたり、「年齢制限」によって応募できる企業が制限されたりする場合もあるようです。
しかし年齢制限をオーバーしていても、これまでの実績を評価されて転職できたという人もいますよ。
自分のスキルや過去の経験を企業にうまくアピールできれば、即戦力として活躍できる企業を見つけることはできます。
「40代で転職を決意した理由」と「新しい職場でスキルや経験をどう活かせるか」を明確にして、年齢制限にとらわれずに転職活動しましょう。
転職エージェントに登録して、アドバイザーに相談したり、一緒に自分の新しい道を模索してみるのもおすすめです。
年齢を気にせず、自分の武器を活かせる転職先を探しましょう
データでも、年齢が上がるにつれて転職した人の数が少なくなっているのは否めませんでした。
しかし30代後半や40代で転職活動を開始し、無事に転職を成功させた人がいることもまた事実です。
転職のタイミングを図るとき、年齢を基準に考えることも多いですが、年齢で諦めてしまうのは早いのではないでしょうか。
20代では「チャレンジ精神・意欲」、30代では「経験・スキル」、40代では「人脈・実績」などを武器にすれば、転職を有利に進めることは可能です。
ただし「保険」のために、年齢が高い人ほど「転職活動は働きながらする」のがおすすめですよ。
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